独身女と酒彼氏の同棲日記

水城真以

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どれだけ時間がかかっても忘れられないのは、運命の赤い糸があったっていうこと?

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 おつかれーしゅ


 夜勤3日目ともなると、完全に昼夜逆転してます。起き出したのは、13時半。そこから生きる気力を取り戻すのに3時間もかかりました。


 目覚めのハイボール🍺を呑みながら、ここ最近の自分の気持ちを思い出す。



「一風堂に行きたい」


 という、純粋な気持ち。出勤前、退勤時、電車に乗りながら……常に一風堂のことばかり考えていた。

 ときどきある。なにか食べたい、これこれこういうものが食べたい、じゃなくて、「この店のあれが食べたい」という気持ち。
 無論、代用品でどうにかなることもある。ビーフステーキが食べたいと思ったところでそんなお肉を買う金などない。そういう時はハンバーグを大量に食べたり、それこそこの間のようにひき肉の塊焼き的なものを食べてごまかしたりもできる。でも、一風堂のラーメンじゃなければだめだった。この1週間、ずっと一風堂のことばかり考えてた。
 というわけで電車に乗って一風堂を食べにいく。こういう時だけはフットワークが軽いことで定評のある女、みずきちです。酒雄さんにも褒められてます。



 まずは問答無用でビールを注文。喉が渇いたらビールを飲んだ方がいい。麦もたっぷり入っているし、炭酸特有の爽快感もある。ていうか一風堂、ビール頼んでから1分以内ってくらい早い提供でした。神様。
 一風堂はもやしのナムルが食べ放題で置いてあるのも嬉しい。野菜って不足しがちだから、しっかり食べないとね。サラダバーという名の御通しを食べていると、明太ごはんが到着。

 サイドメニューでありながら、結構容赦なく大盛りでくるのも嬉しい。博多の明太子、いつか食べたいです。
 結構明太ごはんでお腹いっぱいになっていたところで、本命が到着。

 この日頼んだのは、特製赤丸。もう色々乗せてもらいました。煮卵は黄身がトロトロでした。自分で作るときは固ゆでしか作れない、むしろ固ゆでがいいって思うけど、お店で作ってくれる半熟煮卵のうまさは別格です。

 はじめて一風堂で食べたのは白丸だったけれど、最近はもっぱら赤丸ばかり食べてます。日の丸のようで可愛いですよね。

 一風堂のラーメンって結構さっぱりあっさりしているので、食べている間に明太ごはんは消化できました。

 

 ラーメン屋に来たら餃子も欠かせません。一口餃子は本当にひとくちサイズのかわいこちゃん。

 途中で酒雄さんがハイボールにイメチェンしてて可愛かったです。私が餃子ばかり褒めてたから、嫉妬しちゃったのかな。そんな彼が今宵もいとおしくてたまらぬのですよ。

 一蘭同様、替え玉もしました。中華そばは替え玉あまりしないんですけど、博多ラーメンは替え玉しないといけないな、っていう義務感があります。最後のスープまでおいしくいただいて帰路につきました。


 ドカ食いいっぱいしてしまったので、カロリー消費のためにカラオケで独唱したのは別の話です。
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