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最終章「プロポーズは指輪と共に!」
17 ピョエーッ!
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――――――ガッシャ―ンッ!!
部屋の外で何かが割れる音が響いた。
俺は音にビックリして目を開け、レノもドアの向こうに目を向ける。
「な、なんだ?!」
「見て参りますので、坊ちゃんはここにいてください」
レノはすぐさま体を起こすと、ベッドを下りた。
「お、俺も行く!」
俺はレノに続いてベッドを下りようとしたが、レノは俺の肩に手を置いて止めた。
「ここで待っててください。すぐに戻って参りますから……戻ってきたら続きをしましょう」
……つ、続き!?
俺がぱちぱちと目を瞬かせれば、レノはくすっと笑って俺の耳元で囁く。
「キスマークが消えたらもっとえっちな事、しましょうって言ったでしょ?」
……ええええ、えっち!! てか、忘れてなかったのかッ!!
「大人しく待っていてくださいね」
レノはそれだけを言うと、俺の返事を聞かずに部屋の外へと出て行った。
そして一人残った俺と言えば、枕を抱き締めて顔を埋める。
……あーもーっ、なんか全部が恥ずかしぃー! てか、なんなんだ、あいつ! 情緒不安定かよ!? 俺にチューしないと思ったら、急にあんなねちっこいチューしてきて、お触りまでしてきてっ。その上、戻ってきたら続きって……ギャアアアアッ!
俺は恥ずかしさのあまり、枕に顔を擦りつける。けど、擦りつけながら不意にレノの言葉が蘇った。
……でも、レノが言った父様からのお叱りって何なんだ?? それにさっきの、何が割れた音だったろ?
俺はドアの向こうを見て思う。しかしドアを見つめていると、どこからともなくぼそぼそと呟くような声が聞こえてきた。
『ずるい……ずるいわ』
それはまるで何かを妬むような低い声で、俺は「ひ!」と肩を揺らす。
……ま、まさか幽霊ッ!?
俺は枕を抱きかかえたまま辺りを見回す、しかし当然何もいない。けれど声は箪笥の上に置いてある小さな鏡から聞こえた気がした。
……声、鏡から聞こえた?
俺はごくりっと唾を飲み込み、枕を抱えたままベッドからそろりと下りる。そしてそろそろっと忍び寄って、怖いながらも鏡をちらりと覗いた。
だが、そこには何も映っていない。普通の鏡があるだけだ。
……ホッ。良かったぁ、何もない。さっきの声、外の風が変に聞こえただけだったのか?
俺はそう思いながら、窓の外を見る。そうすれば夜の秋風が少しだけ強く吹いていた。
しかし、鏡から目を離した瞬間。
ぬっと鏡から、太い男の腕が伸びてきて俺の腕をガシッと掴んだ。あまりのホラーさに俺は「ひぃっ!」と息を飲むだけで、声が出ない。そしてその手は俺を強く引っ張った。
……え、え、ちょっ、ナニコレ―ッ!? ピョエ―ッ!!!!
俺の心の中で大絶叫(鳴き声?)を出したが、掴む手から逃れられず俺はぽとりっと枕を落として、鏡の中に引きずり込まれたのだった。
――一方、部屋を出たレノと言えば。
廊下の床に無残に割れ散らばった花と花瓶を前にしていた。そして、割れた音を聞きつけてお爺やフェルナンドとヒューゴもその場に駆けつける。
「うわー、派手にいったな」
ヒューゴは割れた花瓶を見て呟き、その横でお爺はレノに尋ねた。
「レノ、怪我はありませんか?」
「はい、私が来た時にはもう割れていましたから」
レノが答えるとフェルナンドは少し不思議そうな顔を見せた。
「レノが来た時には? じゃあ、どうして倒れたんだろう」
フェルナンドは花瓶が飾られていた廊下の棚に目を向けてぽつりと呟いた。花瓶は陶器で出来ていて、その上たっぷりの水が入れられていた。つまりその重さ故、強い衝撃を受けでもしない限り、倒れなかったはずだ。
でも周りには花瓶を倒すようなものは何もない。
それに廊下は一本で、レノは左から、お爺達は右から来た。つまり、廊下には誰もいなかったことになる。
「もしかして坊ちゃんが言ってた幽霊って存在するのか?」
「幽霊?」
顎に手を当てて呟いたヒューゴにレノは問いかけた。
「ああ、坊ちゃんがここ最近視線を感じるって言っててな。幽霊がいるんじゃないかって」
「キトリー様がそんな事を?」
レノは呟いた後に、風呂場での事を思い出した。
……そういえば風呂場でも人影を見たと……本当に幽霊の存在が? いや、何かがおかしい。
レノは妙な胸騒ぎがした。
「ちょっとすみません」
レノはそれだけを言うと、キトリーの部屋へと駆け走る。そして、ノックもせずにレノは部屋のドアを開けた。しかし、そこにキトリーの姿はなく、ベッドから離れた箪笥の前には枕だけが落ちていた。
「坊ちゃんっ!?」
レノは呼びかけるが当然返事は返ってこない。レノは部屋の中に入り、落ちている枕を手に取った。そこからキトリーの匂いがふわりとする。
「坊ちゃん、一体どこへっ」
レノは眉間に皺を寄せたが箪笥の上を見れば、そこには鏡があった。そしてレノは風呂場の鏡に怯えていたキトリーを思い出し、ぽつりと呟く。
「……幽霊?」
レノは鏡を見て呟くが、すぐに心の中で否定する。
……幽霊に人を隠すことなどできない。ならば、誰かが誘拐した? いや、最近坊ちゃんの周りに不穏な動きはないはず。それに坊ちゃんなら誘拐される前に聖人の加護を使える、普通の人間相手なら聖人の力で一撃だ。なら、人間じゃない?
そう思った時、レノは鏡の近くに一枚のカードが落ちている事に気がついた。レノは慌ててそのカードを手に取り、見てみる。するとそこには。
『約束を違えた代わりにこの子はもらい受ける。リャーナ』
その一文が書かれていた。
「約束を違えた罪?」
レノは何のことかわからなかった。でもこのメッセージカードの意味がわかるだろう人物は思いつく。
そして、その人物がレノの元へとやってきた。
「レノ、どうかしましたか?」
レノが考え込んでいると、開けっ放しのドアからお爺が声をかけてきた。だからレノは振り返って言った。
「執事長、お話があります」
部屋の外で何かが割れる音が響いた。
俺は音にビックリして目を開け、レノもドアの向こうに目を向ける。
「な、なんだ?!」
「見て参りますので、坊ちゃんはここにいてください」
レノはすぐさま体を起こすと、ベッドを下りた。
「お、俺も行く!」
俺はレノに続いてベッドを下りようとしたが、レノは俺の肩に手を置いて止めた。
「ここで待っててください。すぐに戻って参りますから……戻ってきたら続きをしましょう」
……つ、続き!?
俺がぱちぱちと目を瞬かせれば、レノはくすっと笑って俺の耳元で囁く。
「キスマークが消えたらもっとえっちな事、しましょうって言ったでしょ?」
……ええええ、えっち!! てか、忘れてなかったのかッ!!
「大人しく待っていてくださいね」
レノはそれだけを言うと、俺の返事を聞かずに部屋の外へと出て行った。
そして一人残った俺と言えば、枕を抱き締めて顔を埋める。
……あーもーっ、なんか全部が恥ずかしぃー! てか、なんなんだ、あいつ! 情緒不安定かよ!? 俺にチューしないと思ったら、急にあんなねちっこいチューしてきて、お触りまでしてきてっ。その上、戻ってきたら続きって……ギャアアアアッ!
俺は恥ずかしさのあまり、枕に顔を擦りつける。けど、擦りつけながら不意にレノの言葉が蘇った。
……でも、レノが言った父様からのお叱りって何なんだ?? それにさっきの、何が割れた音だったろ?
俺はドアの向こうを見て思う。しかしドアを見つめていると、どこからともなくぼそぼそと呟くような声が聞こえてきた。
『ずるい……ずるいわ』
それはまるで何かを妬むような低い声で、俺は「ひ!」と肩を揺らす。
……ま、まさか幽霊ッ!?
俺は枕を抱きかかえたまま辺りを見回す、しかし当然何もいない。けれど声は箪笥の上に置いてある小さな鏡から聞こえた気がした。
……声、鏡から聞こえた?
俺はごくりっと唾を飲み込み、枕を抱えたままベッドからそろりと下りる。そしてそろそろっと忍び寄って、怖いながらも鏡をちらりと覗いた。
だが、そこには何も映っていない。普通の鏡があるだけだ。
……ホッ。良かったぁ、何もない。さっきの声、外の風が変に聞こえただけだったのか?
俺はそう思いながら、窓の外を見る。そうすれば夜の秋風が少しだけ強く吹いていた。
しかし、鏡から目を離した瞬間。
ぬっと鏡から、太い男の腕が伸びてきて俺の腕をガシッと掴んだ。あまりのホラーさに俺は「ひぃっ!」と息を飲むだけで、声が出ない。そしてその手は俺を強く引っ張った。
……え、え、ちょっ、ナニコレ―ッ!? ピョエ―ッ!!!!
俺の心の中で大絶叫(鳴き声?)を出したが、掴む手から逃れられず俺はぽとりっと枕を落として、鏡の中に引きずり込まれたのだった。
――一方、部屋を出たレノと言えば。
廊下の床に無残に割れ散らばった花と花瓶を前にしていた。そして、割れた音を聞きつけてお爺やフェルナンドとヒューゴもその場に駆けつける。
「うわー、派手にいったな」
ヒューゴは割れた花瓶を見て呟き、その横でお爺はレノに尋ねた。
「レノ、怪我はありませんか?」
「はい、私が来た時にはもう割れていましたから」
レノが答えるとフェルナンドは少し不思議そうな顔を見せた。
「レノが来た時には? じゃあ、どうして倒れたんだろう」
フェルナンドは花瓶が飾られていた廊下の棚に目を向けてぽつりと呟いた。花瓶は陶器で出来ていて、その上たっぷりの水が入れられていた。つまりその重さ故、強い衝撃を受けでもしない限り、倒れなかったはずだ。
でも周りには花瓶を倒すようなものは何もない。
それに廊下は一本で、レノは左から、お爺達は右から来た。つまり、廊下には誰もいなかったことになる。
「もしかして坊ちゃんが言ってた幽霊って存在するのか?」
「幽霊?」
顎に手を当てて呟いたヒューゴにレノは問いかけた。
「ああ、坊ちゃんがここ最近視線を感じるって言っててな。幽霊がいるんじゃないかって」
「キトリー様がそんな事を?」
レノは呟いた後に、風呂場での事を思い出した。
……そういえば風呂場でも人影を見たと……本当に幽霊の存在が? いや、何かがおかしい。
レノは妙な胸騒ぎがした。
「ちょっとすみません」
レノはそれだけを言うと、キトリーの部屋へと駆け走る。そして、ノックもせずにレノは部屋のドアを開けた。しかし、そこにキトリーの姿はなく、ベッドから離れた箪笥の前には枕だけが落ちていた。
「坊ちゃんっ!?」
レノは呼びかけるが当然返事は返ってこない。レノは部屋の中に入り、落ちている枕を手に取った。そこからキトリーの匂いがふわりとする。
「坊ちゃん、一体どこへっ」
レノは眉間に皺を寄せたが箪笥の上を見れば、そこには鏡があった。そしてレノは風呂場の鏡に怯えていたキトリーを思い出し、ぽつりと呟く。
「……幽霊?」
レノは鏡を見て呟くが、すぐに心の中で否定する。
……幽霊に人を隠すことなどできない。ならば、誰かが誘拐した? いや、最近坊ちゃんの周りに不穏な動きはないはず。それに坊ちゃんなら誘拐される前に聖人の加護を使える、普通の人間相手なら聖人の力で一撃だ。なら、人間じゃない?
そう思った時、レノは鏡の近くに一枚のカードが落ちている事に気がついた。レノは慌ててそのカードを手に取り、見てみる。するとそこには。
『約束を違えた代わりにこの子はもらい受ける。リャーナ』
その一文が書かれていた。
「約束を違えた罪?」
レノは何のことかわからなかった。でもこのメッセージカードの意味がわかるだろう人物は思いつく。
そして、その人物がレノの元へとやってきた。
「レノ、どうかしましたか?」
レノが考え込んでいると、開けっ放しのドアからお爺が声をかけてきた。だからレノは振り返って言った。
「執事長、お話があります」
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