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第三章「キスは不意打ちに!」
12 ジェレミー
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「あの子、どうしたんだろ? まだ授業中なのに」
「薔薇棟の子のようですね」
レノは少年の上履きの色を見て呟いた。制服などはみんな一緒だが、上履きの色だけは棟で分けられている。薔薇棟は赤、菫棟は紫なんて風に。
ちなみに学年は襟章の色で分けられていて、レノは青色、俺は緑色だ。そして困った風の少年も緑の襟章だった。
……同学年の子か。でも、あんな子いたっけ? 隣のクラスかな?
俺はそんな風に思いつつ、レノの手を離す。渡り廊下を抜ければ、もう薔薇棟だったから。
「レノ、あとは一人で戻るよ。ちゃんと授業にでるんだぞ?」
「キトリー様だけには言われたくありません。もう菫棟に来てはいけませんよ。……ではまた夕方にお迎えにあがります」
「ん、また後でな~」
俺はそう言ってレノから離れ、少年に向かう。そしてその少年も近づいてきた俺に気がついた。
「ねーねー、一人でどしたの?」
俺が尋ねれば、少年は俺をじっと見た。金髪碧眼、可愛い顔立ちをしている美少年だ。
……ほほぉーっ! 近くで見ると、これはすんごいかわい子ちゃんだ。こりゃ将来が楽しみだな。
俺の中のおじさんが思わず呟く。だが、逆にその少年は俺を見ると途端ウルウルと泣きそうな顔になった。
「うっ、ううーっ」
「え、ちょ!? どしたの!?」
俺はうろたえながら少年に尋ねる。これ、話しかけちゃダメなやつか!? と思うが、理由は簡単だった。
「お、おしっこぉ」
「あ、もしかして場所がわかんなかったのか!?」
俺が尋ねてみると少年は泣きそうな顔のまま、こくりと頷いた。学園は広いのでトイレが見つからなかったのだろう。
「そっか。トイレね、こっちだよ」
俺は手招き、先を歩いて案内する。そうすれば少年は素直にヒヨコよろしくピヨピヨと俺に付いてくる。
……でも学校始まって一週間なのに、トイレわからなかったのかな?
そんな事を思いつつ、少年を近場のトイレまで誘導する。そしてトイレに辿り着き「ここだよ」と教えれば少年は慌てて中に入って行った。
よっぽど切羽詰まっていたようだ。漏らさなくて一安心、と思いながら俺は手持無沙汰に待つ。教室がわからないって、帰りも迷子になったら困るからな。
手を出したら最後まで面倒見るのが俺のポリシーです。
そしてしばらく待っていると少年は安堵顔で出てきた。
「あ、あの、ありがとう」
少年はすっきりした顔で、少々照れながらもじもじと俺に言った。
「いいよ。トイレに案内しただけだし。んじゃ、とりあえず教室に戻ろう。B組だろ?」
俺が尋ねれば少年はプイプイと首を横に振った。
「ううん、A組だよ」
……えーっと、A組? それなら俺と同じクラスだけど。こんな子、いなかったよな? でも待てよ? 確か、王子様が風邪を引いて一週間休んでいたな。まさかとは思うけど……まさか??
「あのね。ボク、ジェレミーって言うの。き、君はなんていう名前なの?」
……ジェレミー王子確定ですやん。
「あ、えっと、自分はキトリーと言いますぅ」
俺は慌てて敬語を使う。長いものには巻かれるタイプなのだ。だがジェレミーは子供らしい屈託ない笑顔を俺に見せた。
「キトリーくん? えっと、よろしくね。えへへ」
それからジェレミーは俺をいい人認定したのか、一緒にいるようになり、ちょっと気弱な王子様を放っておけない俺はジェレミーの面倒をみるように。
だってジェレミーってば目を離したら、すぐにほかのガキんちょ達に絡まれるんだもん。こけたらすぐ泣いちゃうし……いや、まあこけたら泣くか。痛いしな。
でもその事が陛下の耳に入って、俺はジェレミーとめでたく婚約。
……いやー、あれはちょー驚いたよな。まあおかげで城には出入り自由になって、うまいもんとか食べさせてもらったけど。でも思い返せば、出会った頃のジェレミーとおっちゃんって意外とギクシャクしてたよなー。
俺はそんなことを思いながら、初めて城に来た時の事も思い返す。
◇◇◇◇
――学園に入学してから二カ月後。
俺はジェレミーの誘いを受けて、初めて城へと訪れていた。
俺が行った事がある城と言えば、夢の国のお城ぐらいだ。なので本物の城に若干興奮気味。でもそれ以上に俺を興奮させたのは、飾られた一枚の絵だった。
「こ、これ、これってぇ! もしかしてぇぇっ!!」
その絵には金髪ロング青い瞳の麗しい美男子が描かれていて、俺は絵を前にプルプルと震えた。そして、隣に立つジェレミーが描かれているのが誰なのか教えてくれる。
「これはボクの父様の絵だよ」
そうなにを隠そう、ジェレミーは二人の父親がいるのだ。一人は国王であるおっちゃん、もう一人は王妃であるミカリー様だ。二人は同性だが婚姻を結び、妊娠薬を飲んでミカリー様がジェレミーを産んだ。
つまりジェレミーは第二シーズンの人!
「はわわわぁっ、これがミカリー様!!」
俺は話に聞いていたミカリー様の肖像画を見て感動する。
……国王夫妻は同性婚だって知っていたけど、ミカリー様ってこんなお人だったんだー! う、麗しぃ~! こう見るとジェレミーってば完全ミカリー様の遺伝子受け継いでんなー。でも、できれば絵じゃなくてご本人に会いたかったなぁ。そしてあわよくば色々とお話という名のキュン(恋)話をっ!
俺は肖像画を眺めてしみじみと思う。実はミカリー様、元々病弱な体質だったらしく、ジェレミーが四歳の頃に亡くなってしまったのだ。そしてミカリー様の存在は知っていたものの臥せっていられたので俺は会えなかった。
……まあ、ミカリー様に会いたいのは俺よりもジェレミーの方だろうけど。
俺はちらりと隣に立つジェレミーを見る。
「ん? キトリー、どうしたの?」
「いや、なんでもない」
「ぼんやりはいつもの事ですから、お気になさらず。ジェレミー様」
俺に付いてきたレノが後ろから失礼な事を言う。なのでジロッと睨むが、レノはなんのその。タイミングよく俺から目を逸らした……この美少年め。
だが今日はレノに気を取られている場合ではない。
「な、ジェレミー。俺、お城探検したい! いいか!?」
「お城? うん、いいよ。ボクが案内してあげる」
ジェレミーににっこりと笑って言った。やっぱりいい子だ。
そうして俺はジェレミーに案内され、色々と見て回った。城は広いから子供の探検には打ってつけだ。ま、俺の中身はオトナですけど?
だがジェレミーとレノとわきゃわきゃと騒ぎながら廊下を歩いていると、不意にある人物に声をかけられた。
「薔薇棟の子のようですね」
レノは少年の上履きの色を見て呟いた。制服などはみんな一緒だが、上履きの色だけは棟で分けられている。薔薇棟は赤、菫棟は紫なんて風に。
ちなみに学年は襟章の色で分けられていて、レノは青色、俺は緑色だ。そして困った風の少年も緑の襟章だった。
……同学年の子か。でも、あんな子いたっけ? 隣のクラスかな?
俺はそんな風に思いつつ、レノの手を離す。渡り廊下を抜ければ、もう薔薇棟だったから。
「レノ、あとは一人で戻るよ。ちゃんと授業にでるんだぞ?」
「キトリー様だけには言われたくありません。もう菫棟に来てはいけませんよ。……ではまた夕方にお迎えにあがります」
「ん、また後でな~」
俺はそう言ってレノから離れ、少年に向かう。そしてその少年も近づいてきた俺に気がついた。
「ねーねー、一人でどしたの?」
俺が尋ねれば、少年は俺をじっと見た。金髪碧眼、可愛い顔立ちをしている美少年だ。
……ほほぉーっ! 近くで見ると、これはすんごいかわい子ちゃんだ。こりゃ将来が楽しみだな。
俺の中のおじさんが思わず呟く。だが、逆にその少年は俺を見ると途端ウルウルと泣きそうな顔になった。
「うっ、ううーっ」
「え、ちょ!? どしたの!?」
俺はうろたえながら少年に尋ねる。これ、話しかけちゃダメなやつか!? と思うが、理由は簡単だった。
「お、おしっこぉ」
「あ、もしかして場所がわかんなかったのか!?」
俺が尋ねてみると少年は泣きそうな顔のまま、こくりと頷いた。学園は広いのでトイレが見つからなかったのだろう。
「そっか。トイレね、こっちだよ」
俺は手招き、先を歩いて案内する。そうすれば少年は素直にヒヨコよろしくピヨピヨと俺に付いてくる。
……でも学校始まって一週間なのに、トイレわからなかったのかな?
そんな事を思いつつ、少年を近場のトイレまで誘導する。そしてトイレに辿り着き「ここだよ」と教えれば少年は慌てて中に入って行った。
よっぽど切羽詰まっていたようだ。漏らさなくて一安心、と思いながら俺は手持無沙汰に待つ。教室がわからないって、帰りも迷子になったら困るからな。
手を出したら最後まで面倒見るのが俺のポリシーです。
そしてしばらく待っていると少年は安堵顔で出てきた。
「あ、あの、ありがとう」
少年はすっきりした顔で、少々照れながらもじもじと俺に言った。
「いいよ。トイレに案内しただけだし。んじゃ、とりあえず教室に戻ろう。B組だろ?」
俺が尋ねれば少年はプイプイと首を横に振った。
「ううん、A組だよ」
……えーっと、A組? それなら俺と同じクラスだけど。こんな子、いなかったよな? でも待てよ? 確か、王子様が風邪を引いて一週間休んでいたな。まさかとは思うけど……まさか??
「あのね。ボク、ジェレミーって言うの。き、君はなんていう名前なの?」
……ジェレミー王子確定ですやん。
「あ、えっと、自分はキトリーと言いますぅ」
俺は慌てて敬語を使う。長いものには巻かれるタイプなのだ。だがジェレミーは子供らしい屈託ない笑顔を俺に見せた。
「キトリーくん? えっと、よろしくね。えへへ」
それからジェレミーは俺をいい人認定したのか、一緒にいるようになり、ちょっと気弱な王子様を放っておけない俺はジェレミーの面倒をみるように。
だってジェレミーってば目を離したら、すぐにほかのガキんちょ達に絡まれるんだもん。こけたらすぐ泣いちゃうし……いや、まあこけたら泣くか。痛いしな。
でもその事が陛下の耳に入って、俺はジェレミーとめでたく婚約。
……いやー、あれはちょー驚いたよな。まあおかげで城には出入り自由になって、うまいもんとか食べさせてもらったけど。でも思い返せば、出会った頃のジェレミーとおっちゃんって意外とギクシャクしてたよなー。
俺はそんなことを思いながら、初めて城に来た時の事も思い返す。
◇◇◇◇
――学園に入学してから二カ月後。
俺はジェレミーの誘いを受けて、初めて城へと訪れていた。
俺が行った事がある城と言えば、夢の国のお城ぐらいだ。なので本物の城に若干興奮気味。でもそれ以上に俺を興奮させたのは、飾られた一枚の絵だった。
「こ、これ、これってぇ! もしかしてぇぇっ!!」
その絵には金髪ロング青い瞳の麗しい美男子が描かれていて、俺は絵を前にプルプルと震えた。そして、隣に立つジェレミーが描かれているのが誰なのか教えてくれる。
「これはボクの父様の絵だよ」
そうなにを隠そう、ジェレミーは二人の父親がいるのだ。一人は国王であるおっちゃん、もう一人は王妃であるミカリー様だ。二人は同性だが婚姻を結び、妊娠薬を飲んでミカリー様がジェレミーを産んだ。
つまりジェレミーは第二シーズンの人!
「はわわわぁっ、これがミカリー様!!」
俺は話に聞いていたミカリー様の肖像画を見て感動する。
……国王夫妻は同性婚だって知っていたけど、ミカリー様ってこんなお人だったんだー! う、麗しぃ~! こう見るとジェレミーってば完全ミカリー様の遺伝子受け継いでんなー。でも、できれば絵じゃなくてご本人に会いたかったなぁ。そしてあわよくば色々とお話という名のキュン(恋)話をっ!
俺は肖像画を眺めてしみじみと思う。実はミカリー様、元々病弱な体質だったらしく、ジェレミーが四歳の頃に亡くなってしまったのだ。そしてミカリー様の存在は知っていたものの臥せっていられたので俺は会えなかった。
……まあ、ミカリー様に会いたいのは俺よりもジェレミーの方だろうけど。
俺はちらりと隣に立つジェレミーを見る。
「ん? キトリー、どうしたの?」
「いや、なんでもない」
「ぼんやりはいつもの事ですから、お気になさらず。ジェレミー様」
俺に付いてきたレノが後ろから失礼な事を言う。なのでジロッと睨むが、レノはなんのその。タイミングよく俺から目を逸らした……この美少年め。
だが今日はレノに気を取られている場合ではない。
「な、ジェレミー。俺、お城探検したい! いいか!?」
「お城? うん、いいよ。ボクが案内してあげる」
ジェレミーににっこりと笑って言った。やっぱりいい子だ。
そうして俺はジェレミーに案内され、色々と見て回った。城は広いから子供の探検には打ってつけだ。ま、俺の中身はオトナですけど?
だがジェレミーとレノとわきゃわきゃと騒ぎながら廊下を歩いていると、不意にある人物に声をかけられた。
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