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殿下、結婚式ですよ!
4 ルナ様
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「エドワード!」
足音と共に呼び声が響き、俺とエドワードさんが振り向けばそこにはルナ様とその後ろを歩く、籠を持ったレオナルド殿下がいた。二人とも美男美女なので、並んで歩くととても絵になる。
「ルナ様!」
エドワードさんはベンチから立ち上がると駆け寄ってきたルナ様を迎えた。
「急にいなくなって心配したのよ。エドワード」
「すみません。セス様と少しお話を」
エドワードさんが言うとルナ様は俺を見た。俺は慌ててベンチから立ち上がる。
「お久しぶりです。ルナ様」
俺は頭を下げ、挨拶をする。するとルナ様も笑顔で挨拶をしてくれた。
「お久しぶりですわ、セス様。貴国でお会いした以来ですわね」
ルナ様に言われ、俺は冬の出来事を思い出す。ルナ様がくれた手紙の事も。
だから俺はお礼を言おうとする。けれど、その前にルナ様が深々と俺に頭を下げた。
「ルナ様!?」
「セス様、冬の間の事は本当に申し訳ございませんでした。エドワードの心を手に入れたいが為にレオナルド様を利用し、セス様を悲しませてしまいました」
「あ、いや、それはルナ様だけのせいじゃ! レオナルド殿下が勝手にした事ですし!」
俺は頭を下げて謝るルナ様に慌てて言う。するとルナ様はそっと頭を上げて、俺を見た。
「セス様はお優しいですね。本当、レオナルド様にはもったいないぐらいですわ」
ルナ様は笑って言い、俺はちょっと驚く。ルナ様がもったいない、と言ったから。でも言われたレオナルド殿下は肩を竦めるだけで。
「協力したというのに、とんだ言われようだ。でもそう言うのなら、エドワードこそ君にはもったいないのでは?」
「あら、エドワードは私にピッタリですわ」
「はいはい」
自信満々に言うルナ様にレオナルド殿下は少し呆れたように答える。でもそんな二人のやり取りに俺とエドワードさんは呆けた顔で見つめた。だって、二人がまるで旧友のような雰囲気で話すから。
……バーセル王国でみた二人とは全然違うんだけど。もしかしてこれが二人の素?
俺がそう思うとルナ様は俺にニコッと笑った。
「驚かれました?」
心を見透かされたように聞かれて俺は戸惑うが、結局素直に答える。
「あ、えっと……はい」
「フフッ、そうでしょうね。バーセル王国にいた時は、演技をしていましたから。でもこれが普段の私達なのですよ」
ルナ様に言われてバーセル王国に来ていた時の二人を思い出す。甘い雰囲気で話す二人を見るのが辛かった記憶が蘇るが、今の二人に甘さなど全くない。むしろ何というか、遠慮のない兄妹のような。
……いや実際、ディアナ様とアレク殿下が結婚しているから二人は親類関係になるわけだけど。
「レオナルド様とは幼い頃から顔を合わせていますし、ほとんど似たような立場ですから遠慮なく話す仲なんです。だからこそ、今回の事にも手を貸して頂いたんですけれど」
ルナ様はちらっとレオナルド殿下を見て言った。
……そう言えば手紙に兄のように慕ってるって書いてあったっけ?
俺はルナ様から送られてきた手紙を思い出す。俺に真実を教えてくれた手紙を。
「でも、セス様には申し訳ない事を致しました。改めてお詫び申し上げます」
ルナ様は真摯に謝り、隣いたエドワードさんも俺に謝った。
「いえ、悪いのは私なんです。ルナ様が慕ってくれていると知っていながら、答えを出せないでいた私が」
エドワードさんは自分を責めるように言った。だが、二人に謝られて俺はオロオロとたじろぐ。
「あ、あの、謝らなくて大丈夫です! お二人の事情は手紙を頂いて知ってますし、レオナルド殿下からも聞きましたから」
俺が困惑しながら言うとルナ様はホッとしたような顔を見せた。
「ありがとうございます、セス様」
ルナ様はにっこりと笑い、その麗しい笑顔に俺はドキッとする。美人の笑顔は慣れない。でもそんな俺の肩にレオナルド殿下が手を置いた。
「私も改めて謝るよ。すまなかった、セス」
「れ、レオナルド殿下まで謝らなくていいです!」
俺が慌てて言うと、レオナルド殿下はアハハと笑って見せた。それで、からかわれたのだとわかる。もぅっ!
でも、そんなやり取りをしている間にエドワードさんはルナ様の手を取った。
「ルナ様、お話があるんです。いいですか?」
エドワードさんはどうやらきちんと話をするようだ。そしてルナ様も何かを感じたのか、笑顔で答える。
「勿論よ、エド」
ルナ様の返事にエドワードさんは嬉しそうに微笑んだ。しかし、そこへ使用人たちの声が聞こえてくる。
「ルナ様~? どちらにいらっしゃいますか~?!」
どうやらルナ様を探しているらしい。結婚式も二日後だ、色々とやることもあるのだろう。
「ルナ様」
「ええ、行かなければいけないわね」
エドワードさんの呼びかけにルナ様はフゥと息を吐いて答えた。そして俺達を見る。
「レオナルド様、セス様、申し訳ございません。呼ばれているので、失礼いたしますね」
「構わない。こうして忙しい結婚式前に顔を合わせられただけでも良かったよ」
レオナルド殿下はそう答え、俺はエドワードさんと目が合う。
「セス様、話を聞いてくださってありがとうございました」
「いえいえ、俺は何も」
俺が答えるとエドワードさんは柔らかく笑った。最初に会った時よりずっと落ち着いている。俺に話したことで気持ちに整理がついたのだろう。
……俺は話を聞いただけだけど、力になれたなら嬉しいな。
俺はエドワードさんの表情を見て思う。しかし使用人たちの声がどんどん大きくなる。
「では、私達はこれで」
ルナ様は淑女らしくお辞儀をし、エドワードさんも「失礼いたします」と頭を下げてルナ様と共に声のする方へと歩いて行った。その後姿は、なんだかもう夫婦のように様になっている。
……エドワードさん、何も心配いらなかったんじゃ?
そう思うが不安に思う気持ちはまた別なのだろう。そして残った俺達は……。
「セス、喉が乾いだろう? お茶を貰ってきたよ。ベンチに座って飲もう」
レオナルド殿下は持っていた籠を俺に見せて言った。藤の籠にはフルーツ入りのアイスティーの瓶と焼き菓子が入っていた。
「ありがとうございます、レオ」
「どういたしまして。むしろ遅くなってすまなかったね」
「いいえ。でも、遅くなったのはルナ様と会ったから?」
俺が尋ねるとレオナルド殿下はコップにアイスティーをとぽとぽっと注ぎながら答えた。
「ああ。戻るのは少し待って欲しいと言われてね」
「待って欲しい?」
レオナルド殿下からコップを受け取りながら俺は尋ねる。
「どうやらルナ様はエドワードがセスに何か相談することがわかっていたようだ」
「ルナ様が?」
俺は尋ねて、こくりとアイスティーを飲む。フルーティーな味がとても美味しい。思わずごくごくと飲んでしまう。
「ああ、エドワードはセスに何か話したんだろう? もっと飲む?」
レオナルド殿下は尋ねながらも、俺に二回目のおかわりを勧めた。なので俺は頷いてもう一杯貰う。
「はい。少しだけお話を」
俺は話の内容は教えずに答えた。だってあの話は俺とエドワードさんだけの話だから。そしてレオナルド殿下もその事をわかってくれていた。
「そうか。エドワードのあの表情なら、いい話が出来たんだろう」
レオナルド殿下は二杯目を注いだコップを俺に渡しながら言った。そして俺はエドワードさんとの話を思い出しながら、レオナルド殿下を真正面からじっと見る。
……不安かぁ。それは今も時々感じてるけど、レオナルド殿下も不安を感じたりすることがあるのかな?
そう思った時、冬の出来事を思い出した。レオナルド殿下があんな行動を起こしたのはきっと不安もあったからだろう。俺がいつか離れてしまうかもしれないと。
……冬の間、この人はこの場所で一体どんな思いで過ごしていたんだろう。俺も苦しかったけど、レオナルド殿下も苦しかったのかな。俺に別れを告げて。
「セス、どうしたの?」
黙ったままの俺をレオナルド殿下は不思議そうな顔で見た。だから俺はサファイアのような青い瞳を見つめ返して告げた。
「レオ、俺はずっと傍にいますからね」
俺は冬の間のレオナルド殿下を想って口にした。すると、レオナルド殿下は少し驚いた顔をしたけれど、嬉しそうに微笑んだ。
「わかっているよ、セス。……でも、ありがとう」
柔らかく笑い、木漏れ日の光を受けるその姿はとても穏やかで、眩しいものだった。思わず目が奪われてしまうほど。
「私も傍にいるよ、セスの傍に」
レオナルド殿下は俺の手をぎゅっと握って言った。その温かい手に俺の心も温かくなる。
……冬の事は悲しかったし辛かったけど、なんだかレオナルド殿下とずっと深く繋がれた気がする。
俺は笑って、レオナルド殿下の手を握り返した。同じ銀の指輪を付けている左手で。
足音と共に呼び声が響き、俺とエドワードさんが振り向けばそこにはルナ様とその後ろを歩く、籠を持ったレオナルド殿下がいた。二人とも美男美女なので、並んで歩くととても絵になる。
「ルナ様!」
エドワードさんはベンチから立ち上がると駆け寄ってきたルナ様を迎えた。
「急にいなくなって心配したのよ。エドワード」
「すみません。セス様と少しお話を」
エドワードさんが言うとルナ様は俺を見た。俺は慌ててベンチから立ち上がる。
「お久しぶりです。ルナ様」
俺は頭を下げ、挨拶をする。するとルナ様も笑顔で挨拶をしてくれた。
「お久しぶりですわ、セス様。貴国でお会いした以来ですわね」
ルナ様に言われ、俺は冬の出来事を思い出す。ルナ様がくれた手紙の事も。
だから俺はお礼を言おうとする。けれど、その前にルナ様が深々と俺に頭を下げた。
「ルナ様!?」
「セス様、冬の間の事は本当に申し訳ございませんでした。エドワードの心を手に入れたいが為にレオナルド様を利用し、セス様を悲しませてしまいました」
「あ、いや、それはルナ様だけのせいじゃ! レオナルド殿下が勝手にした事ですし!」
俺は頭を下げて謝るルナ様に慌てて言う。するとルナ様はそっと頭を上げて、俺を見た。
「セス様はお優しいですね。本当、レオナルド様にはもったいないぐらいですわ」
ルナ様は笑って言い、俺はちょっと驚く。ルナ様がもったいない、と言ったから。でも言われたレオナルド殿下は肩を竦めるだけで。
「協力したというのに、とんだ言われようだ。でもそう言うのなら、エドワードこそ君にはもったいないのでは?」
「あら、エドワードは私にピッタリですわ」
「はいはい」
自信満々に言うルナ様にレオナルド殿下は少し呆れたように答える。でもそんな二人のやり取りに俺とエドワードさんは呆けた顔で見つめた。だって、二人がまるで旧友のような雰囲気で話すから。
……バーセル王国でみた二人とは全然違うんだけど。もしかしてこれが二人の素?
俺がそう思うとルナ様は俺にニコッと笑った。
「驚かれました?」
心を見透かされたように聞かれて俺は戸惑うが、結局素直に答える。
「あ、えっと……はい」
「フフッ、そうでしょうね。バーセル王国にいた時は、演技をしていましたから。でもこれが普段の私達なのですよ」
ルナ様に言われてバーセル王国に来ていた時の二人を思い出す。甘い雰囲気で話す二人を見るのが辛かった記憶が蘇るが、今の二人に甘さなど全くない。むしろ何というか、遠慮のない兄妹のような。
……いや実際、ディアナ様とアレク殿下が結婚しているから二人は親類関係になるわけだけど。
「レオナルド様とは幼い頃から顔を合わせていますし、ほとんど似たような立場ですから遠慮なく話す仲なんです。だからこそ、今回の事にも手を貸して頂いたんですけれど」
ルナ様はちらっとレオナルド殿下を見て言った。
……そう言えば手紙に兄のように慕ってるって書いてあったっけ?
俺はルナ様から送られてきた手紙を思い出す。俺に真実を教えてくれた手紙を。
「でも、セス様には申し訳ない事を致しました。改めてお詫び申し上げます」
ルナ様は真摯に謝り、隣いたエドワードさんも俺に謝った。
「いえ、悪いのは私なんです。ルナ様が慕ってくれていると知っていながら、答えを出せないでいた私が」
エドワードさんは自分を責めるように言った。だが、二人に謝られて俺はオロオロとたじろぐ。
「あ、あの、謝らなくて大丈夫です! お二人の事情は手紙を頂いて知ってますし、レオナルド殿下からも聞きましたから」
俺が困惑しながら言うとルナ様はホッとしたような顔を見せた。
「ありがとうございます、セス様」
ルナ様はにっこりと笑い、その麗しい笑顔に俺はドキッとする。美人の笑顔は慣れない。でもそんな俺の肩にレオナルド殿下が手を置いた。
「私も改めて謝るよ。すまなかった、セス」
「れ、レオナルド殿下まで謝らなくていいです!」
俺が慌てて言うと、レオナルド殿下はアハハと笑って見せた。それで、からかわれたのだとわかる。もぅっ!
でも、そんなやり取りをしている間にエドワードさんはルナ様の手を取った。
「ルナ様、お話があるんです。いいですか?」
エドワードさんはどうやらきちんと話をするようだ。そしてルナ様も何かを感じたのか、笑顔で答える。
「勿論よ、エド」
ルナ様の返事にエドワードさんは嬉しそうに微笑んだ。しかし、そこへ使用人たちの声が聞こえてくる。
「ルナ様~? どちらにいらっしゃいますか~?!」
どうやらルナ様を探しているらしい。結婚式も二日後だ、色々とやることもあるのだろう。
「ルナ様」
「ええ、行かなければいけないわね」
エドワードさんの呼びかけにルナ様はフゥと息を吐いて答えた。そして俺達を見る。
「レオナルド様、セス様、申し訳ございません。呼ばれているので、失礼いたしますね」
「構わない。こうして忙しい結婚式前に顔を合わせられただけでも良かったよ」
レオナルド殿下はそう答え、俺はエドワードさんと目が合う。
「セス様、話を聞いてくださってありがとうございました」
「いえいえ、俺は何も」
俺が答えるとエドワードさんは柔らかく笑った。最初に会った時よりずっと落ち着いている。俺に話したことで気持ちに整理がついたのだろう。
……俺は話を聞いただけだけど、力になれたなら嬉しいな。
俺はエドワードさんの表情を見て思う。しかし使用人たちの声がどんどん大きくなる。
「では、私達はこれで」
ルナ様は淑女らしくお辞儀をし、エドワードさんも「失礼いたします」と頭を下げてルナ様と共に声のする方へと歩いて行った。その後姿は、なんだかもう夫婦のように様になっている。
……エドワードさん、何も心配いらなかったんじゃ?
そう思うが不安に思う気持ちはまた別なのだろう。そして残った俺達は……。
「セス、喉が乾いだろう? お茶を貰ってきたよ。ベンチに座って飲もう」
レオナルド殿下は持っていた籠を俺に見せて言った。藤の籠にはフルーツ入りのアイスティーの瓶と焼き菓子が入っていた。
「ありがとうございます、レオ」
「どういたしまして。むしろ遅くなってすまなかったね」
「いいえ。でも、遅くなったのはルナ様と会ったから?」
俺が尋ねるとレオナルド殿下はコップにアイスティーをとぽとぽっと注ぎながら答えた。
「ああ。戻るのは少し待って欲しいと言われてね」
「待って欲しい?」
レオナルド殿下からコップを受け取りながら俺は尋ねる。
「どうやらルナ様はエドワードがセスに何か相談することがわかっていたようだ」
「ルナ様が?」
俺は尋ねて、こくりとアイスティーを飲む。フルーティーな味がとても美味しい。思わずごくごくと飲んでしまう。
「ああ、エドワードはセスに何か話したんだろう? もっと飲む?」
レオナルド殿下は尋ねながらも、俺に二回目のおかわりを勧めた。なので俺は頷いてもう一杯貰う。
「はい。少しだけお話を」
俺は話の内容は教えずに答えた。だってあの話は俺とエドワードさんだけの話だから。そしてレオナルド殿下もその事をわかってくれていた。
「そうか。エドワードのあの表情なら、いい話が出来たんだろう」
レオナルド殿下は二杯目を注いだコップを俺に渡しながら言った。そして俺はエドワードさんとの話を思い出しながら、レオナルド殿下を真正面からじっと見る。
……不安かぁ。それは今も時々感じてるけど、レオナルド殿下も不安を感じたりすることがあるのかな?
そう思った時、冬の出来事を思い出した。レオナルド殿下があんな行動を起こしたのはきっと不安もあったからだろう。俺がいつか離れてしまうかもしれないと。
……冬の間、この人はこの場所で一体どんな思いで過ごしていたんだろう。俺も苦しかったけど、レオナルド殿下も苦しかったのかな。俺に別れを告げて。
「セス、どうしたの?」
黙ったままの俺をレオナルド殿下は不思議そうな顔で見た。だから俺はサファイアのような青い瞳を見つめ返して告げた。
「レオ、俺はずっと傍にいますからね」
俺は冬の間のレオナルド殿下を想って口にした。すると、レオナルド殿下は少し驚いた顔をしたけれど、嬉しそうに微笑んだ。
「わかっているよ、セス。……でも、ありがとう」
柔らかく笑い、木漏れ日の光を受けるその姿はとても穏やかで、眩しいものだった。思わず目が奪われてしまうほど。
「私も傍にいるよ、セスの傍に」
レオナルド殿下は俺の手をぎゅっと握って言った。その温かい手に俺の心も温かくなる。
……冬の事は悲しかったし辛かったけど、なんだかレオナルド殿下とずっと深く繋がれた気がする。
俺は笑って、レオナルド殿下の手を握り返した。同じ銀の指輪を付けている左手で。
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