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殿下、何してるんですか!?
6 夜這い ※
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その日の夜、レオナルド殿下は日を跨いだ頃、遅くに戻ってきた。
部屋は薄暗く、俺はすでにベッドの上で横になっていて、レオナルド殿下は俺が寝ていると思ったのか、何も言わずにそっと俺の隣に入って横になった。
俺はそんなレオナルド殿下にすすっと身を寄せる。
「ん? セス、起きていたのかい?」
レオナルド殿下は俺に尋ねたけれど、俺は答えないでその口を塞ぐようにキスをした。
「んっ」
小さくレオナルド殿下が呻く。でも、気にしないでレオナルド殿下に覆いかぶさって、ちゅっちゅっと啄むようにキスをする。本当はレオナルド殿下がいつもしてくれるキスをしたいけど、俺にはまだレオナルド殿下みたいな色っぽいキスはできないから。
「セ、セス? ……なんで裸で?」
俺が口を離すと、レオナルド殿下はすぐに俺に問いかけた。暗がりの中でレオナルド殿下が戸惑うのが見える。
それもそうだろう、いつもは寝間着を着ている俺が素っ裸でいるのだから。
でも俺は何も言わないで、レオナルド殿下がいつも俺にしてくれるように首筋にキスを落とし、それからもぞもぞと下に移動して服を捲り、分厚い胸元、鍛えられた腹筋、そしておへそにキスをして、そっとズボンに手をかける。
ごきゅっと俺の喉が鳴る。
俺はそのままレオナルド殿下のズボンを下ろそうとした。けれど、下ろそうと少しずらした時、レオナルド殿下に止められた。
「セス、急にどうしたの!」
レオナルド殿下は俺の肩を掴んで、俺を止めた。
「急にって……別に」
俺は目を逸らして答えた。でもそんなのレオナルド殿下に通用しない。
「別にってわけじゃないだろう? それとも私とそんなにしたかった?」
「そ、そう……したかったから」
俺はもごもごしながら言ったけど、勿論俺の嘘なんかすぐにバレる。
「セス……嘘はダメだよ」
サファイアの瞳が俺を見透かすように見てくる。
だって……これしかないと思ったんだ。
「セス、どうしたの? なんだか変だよ?」
「そんな事ない。……いつも俺ばっかり気持ち良くなってるから、レオナル……その、レオにも気持ち良くなってもらいたくて」
「何を言ってるんだ。私はいつも十分なくらいだよ? それにセスが気持ち良くなってる姿を見るのが好きなんだ。だからこんな風に無理しなくていい」
「無理なんて」
「……こんなに手が震えているのに?」
レオナルド殿下は俺の両手を握って言った。気が付かなかったけど、俺の手は微かに震えていた。
「気持ちは嬉しいけど、無理してやってもらいたいとは思わないよ」
レオナルド殿下は微笑んで俺に言った。
でも途端に、俺の瞳からぽろぽろっと涙が出てくる。
「セス?!」
驚いたレオナルド殿下の声が聞こえるけど、俺は涙を止められなかった。自分の不甲斐なさに。
「だって、だって……いっつも俺ばっかりだから飽きられたんだって。俺、かっこよくも可愛くもないから、これぐらいしないといけないって」
俺はレオナルド殿下が戻ってくるまで考えた。
どうしてセシル様と結婚するなんて話が出たのか。
最初は嘘だろうって思ってた、でも考えれば考えるほど、レオナルド殿下が俺と一緒にいるメリットが全然ない事に気が付いた。
だって俺は平凡だし、能力もずば抜けているわけでもない。その上、夜はいつもレオナルド殿下に気持ち良くさせてもらっているばかりだ。
それに最近、帰ってこないのは俺がこういう閨の事が下手くそすぎるからじゃないかって思い始めて。だから、せめて夜ぐらいは気持ち良くなって貰って名誉挽回しようと思った。なのにこの有様。 ……俺って、本当に駄目な奴だ。ぐずっ。
そう思うと、またぽろぽろっと涙が溢れ出た。だが、そんな俺にレオナルド殿下は困惑するばかりだった。
「え? 何の話? 飽きるって何が?」
「だってレオナルド殿下、俺と離婚してセシル様と結婚するつもりなんでしょ? セシル様がレオナルド殿下が結婚してくれるって」
「一体、どうしたらそんな話になったんだい?」
まるで寝耳に水とでも言わんばかりのレオナルド殿下の言葉に俺は涙を止めて顔を上げる。
「へ?」
「まさか、セスは私が離婚してセシル様と結婚するって思ったのか?」
「だって……セシル様がそう言って。俺よりすごく綺麗な方だし、この前渡り廊下で仲良く喋っていたし」
俺がぽつぽつと喋るとレオナルド殿下は大きなため息を吐いた。
「なんでそんな風に。……セスの方が可愛いよ。それに私の立場上、仲良く喋るのは当然だろう? あちらは他国から来ている賓客なんだから」
「それは……そうかもしれないけど。レオナルド殿下はセシル様が好意を持っているの気が付いてるでしょ?」
そこが問題なのだ。別に誰と話してもいい、でも相手が特別な好意を持っているをわかっていて、あんな風に仲良くされるのは苦しい。
「ああ、知っている。でも、私にはもうセスがいる。それはあちらもわかっているはずだ」
「全然わかっていないですよ」
レオナルド殿下と結婚するって言っていたんだから。
ぽろっと俺の涙が一粒零れる。そんな俺を見て、レオナルド殿下は困ったように笑った。
「わかった。明日、ハッキリと彼に告げよう。それならいいだろう? だから泣かないで。私が愛しているのはセスだけなんだから」
レオナルド殿下は俺の涙を拭うように目元にキスをした。
でも俺の中のもちゃもちゃはまだ消えてくれない。冴えない表情をしている俺の頬をレオナルド殿下は優しく撫でた。……でも、なんだか嬉しそうだ。
なんでそんな嬉しそうな顔してるんですか。俺が泣いてるのにッ!
俺が不満げな目で見詰めると、レオナルド殿下は俺の気持ちを察したように答えてくれた。
「不謹慎だけど、セスが私の為に泣いてくれて嬉しいよ。……私が誰かに取られるって思って、嫉妬してくれたんだろう?」
レオナルド殿下に言われて俺は心の中でオウム返しのように呟く。
……しっと……シット……嫉妬? 俺はただレオナルド殿下と離婚するのかもって思って、なんだか嫌で……あれ? これって嫉妬か??
きょとんっとする俺にレオナルド殿下はクスッと笑った。
「なんだ、気が付いていなかったのか? まあ、そんなところも可愛いけどね」
「わっ」
レオナルド殿下は言いながら俺をベッドに押し倒した。
「レオナルド殿下?」
俺が名前を呼ぶと俺の唇に深いキスをした。俺がするキスとは全然違う、本物って思えるキス。俺の唇を食んで、べろって舌で俺の舌を舐めた。ぬるって入ってくる舌が俺の舌を撫でて気持ちいい。
「んっはぁ……」
「セス、名前」
「……レオ」
俺が名前を呼ぶとレオナルド殿下は微笑む。
「セスには、また今度して貰おう。だから今日は私に愛させて。私が君を愛していると教えてあげるよ」
レオナルド殿下は俺に覆いかぶさったまま言うと、パチッとウインクをした。
ぐはーーっ、イケメンのウインクは破壊力がすごい。
俺の胸がぴょぴょぴょぴょんっと跳ねる、絶対俺の中で兎が大暴れしている。
「レ、レオ。でも疲れてるんじゃっ」
今日も戻ってくるの遅かったし、もう深夜だよ!? と思ったが、レオナルド殿下に言う前に言われてしまった。
「セス、愛してるよ」
レオナルド殿下は惜しみなく俺に囁き、もう一度唇にちゅっとキスをすると俺の体を両手でまさぐり始めた。
この一ヶ月、レオナルド殿下に触られ続けている体はすぐに反応してしまう。特に乳首は。
「んっ」
レオナルド殿下は俺の体を撫で、乳首をするりと撫でた。それだけでぴりりっと俺は反応した。
「もうすっかり触るだけで反応するようになったね」
「そっれは、レオ、が、触るからっ。あっ、んんっ!」
レオナルド殿下は俺の乳首をぐりぐりと親指でマッサージするみたいに触る。
「私だから? 嬉しいね」
レオナルド殿下はそう言うと右の乳首に唇を寄せるとべろっと舐めて、片手で左の乳首を指先で弄り始めた。
「あっあっ、舐めちゃダメ!」
「どうして? 好きだろう?」
レオナルド殿下はそう言うと、ぢゅうっと俺の乳首を吸った。
「あああっ! や、やだ!」
「やだって言われるともっとしたくなるな」
レオナルド殿下は唇で器用に俺の乳首を食んで吸う。気持ち良くて腰がびくびくと動いてしまう。もう俺の性器はぴんっと勃っていた。
ここ一週間、レオナルド殿下に触られていなかったから。
「あっんんっ」
「こっちも触ってあげようね?」
レオナルド殿下はむぎゅっと俺の性器を大きな手で握ってきた。すっぽり包まれて、ビクッ! と腰が揺れる。
「りょ、両方はダメッ!」
そう言っているのに、レオナルド殿下はにぎにぎと俺の性器を握って亀頭を親指でぐりぐりと虐めた。甘美な刺激に俺はぎゅっとシーツを握って、声を上げる。
「んぁあああっ」
「気持ちいいだろう?」
下ろした前髪の間から覗く欲情の目に見つめられて、俺は心臓がどこかに飛んでいきそうになる。そんな雄の顔で俺を見ないで、もっと気持ち良くなっちゃうから。
「んんーっ、きもち、いいから! んぁ!」
「セスは先っぽ、弄られるの好きだもんね?」
「んぅー! すき、だからっ、先っぽばっか、やだぁ!」
「気持ちいい、だろ?」
「あっ、あっ、きもちぃいよぉっ! でちゃ、でちゃうーっ!」
「いいよ、出して」
レオナルド殿下はそう言うと俺の性器は強く扱いて、じゅううっと俺の乳首を強く吸った。そんな事をされたら快感が脳天を突き、俺はあっさりびゅっびゅくっと精液を吐き出した。
で、でちゃった……。
「はぁーはぁーっ」
腰を突き上げて俺は気持ち良さに体を蕩けさせた。
部屋は薄暗く、俺はすでにベッドの上で横になっていて、レオナルド殿下は俺が寝ていると思ったのか、何も言わずにそっと俺の隣に入って横になった。
俺はそんなレオナルド殿下にすすっと身を寄せる。
「ん? セス、起きていたのかい?」
レオナルド殿下は俺に尋ねたけれど、俺は答えないでその口を塞ぐようにキスをした。
「んっ」
小さくレオナルド殿下が呻く。でも、気にしないでレオナルド殿下に覆いかぶさって、ちゅっちゅっと啄むようにキスをする。本当はレオナルド殿下がいつもしてくれるキスをしたいけど、俺にはまだレオナルド殿下みたいな色っぽいキスはできないから。
「セ、セス? ……なんで裸で?」
俺が口を離すと、レオナルド殿下はすぐに俺に問いかけた。暗がりの中でレオナルド殿下が戸惑うのが見える。
それもそうだろう、いつもは寝間着を着ている俺が素っ裸でいるのだから。
でも俺は何も言わないで、レオナルド殿下がいつも俺にしてくれるように首筋にキスを落とし、それからもぞもぞと下に移動して服を捲り、分厚い胸元、鍛えられた腹筋、そしておへそにキスをして、そっとズボンに手をかける。
ごきゅっと俺の喉が鳴る。
俺はそのままレオナルド殿下のズボンを下ろそうとした。けれど、下ろそうと少しずらした時、レオナルド殿下に止められた。
「セス、急にどうしたの!」
レオナルド殿下は俺の肩を掴んで、俺を止めた。
「急にって……別に」
俺は目を逸らして答えた。でもそんなのレオナルド殿下に通用しない。
「別にってわけじゃないだろう? それとも私とそんなにしたかった?」
「そ、そう……したかったから」
俺はもごもごしながら言ったけど、勿論俺の嘘なんかすぐにバレる。
「セス……嘘はダメだよ」
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だって……これしかないと思ったんだ。
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「そんな事ない。……いつも俺ばっかり気持ち良くなってるから、レオナル……その、レオにも気持ち良くなってもらいたくて」
「何を言ってるんだ。私はいつも十分なくらいだよ? それにセスが気持ち良くなってる姿を見るのが好きなんだ。だからこんな風に無理しなくていい」
「無理なんて」
「……こんなに手が震えているのに?」
レオナルド殿下は俺の両手を握って言った。気が付かなかったけど、俺の手は微かに震えていた。
「気持ちは嬉しいけど、無理してやってもらいたいとは思わないよ」
レオナルド殿下は微笑んで俺に言った。
でも途端に、俺の瞳からぽろぽろっと涙が出てくる。
「セス?!」
驚いたレオナルド殿下の声が聞こえるけど、俺は涙を止められなかった。自分の不甲斐なさに。
「だって、だって……いっつも俺ばっかりだから飽きられたんだって。俺、かっこよくも可愛くもないから、これぐらいしないといけないって」
俺はレオナルド殿下が戻ってくるまで考えた。
どうしてセシル様と結婚するなんて話が出たのか。
最初は嘘だろうって思ってた、でも考えれば考えるほど、レオナルド殿下が俺と一緒にいるメリットが全然ない事に気が付いた。
だって俺は平凡だし、能力もずば抜けているわけでもない。その上、夜はいつもレオナルド殿下に気持ち良くさせてもらっているばかりだ。
それに最近、帰ってこないのは俺がこういう閨の事が下手くそすぎるからじゃないかって思い始めて。だから、せめて夜ぐらいは気持ち良くなって貰って名誉挽回しようと思った。なのにこの有様。 ……俺って、本当に駄目な奴だ。ぐずっ。
そう思うと、またぽろぽろっと涙が溢れ出た。だが、そんな俺にレオナルド殿下は困惑するばかりだった。
「え? 何の話? 飽きるって何が?」
「だってレオナルド殿下、俺と離婚してセシル様と結婚するつもりなんでしょ? セシル様がレオナルド殿下が結婚してくれるって」
「一体、どうしたらそんな話になったんだい?」
まるで寝耳に水とでも言わんばかりのレオナルド殿下の言葉に俺は涙を止めて顔を上げる。
「へ?」
「まさか、セスは私が離婚してセシル様と結婚するって思ったのか?」
「だって……セシル様がそう言って。俺よりすごく綺麗な方だし、この前渡り廊下で仲良く喋っていたし」
俺がぽつぽつと喋るとレオナルド殿下は大きなため息を吐いた。
「なんでそんな風に。……セスの方が可愛いよ。それに私の立場上、仲良く喋るのは当然だろう? あちらは他国から来ている賓客なんだから」
「それは……そうかもしれないけど。レオナルド殿下はセシル様が好意を持っているの気が付いてるでしょ?」
そこが問題なのだ。別に誰と話してもいい、でも相手が特別な好意を持っているをわかっていて、あんな風に仲良くされるのは苦しい。
「ああ、知っている。でも、私にはもうセスがいる。それはあちらもわかっているはずだ」
「全然わかっていないですよ」
レオナルド殿下と結婚するって言っていたんだから。
ぽろっと俺の涙が一粒零れる。そんな俺を見て、レオナルド殿下は困ったように笑った。
「わかった。明日、ハッキリと彼に告げよう。それならいいだろう? だから泣かないで。私が愛しているのはセスだけなんだから」
レオナルド殿下は俺の涙を拭うように目元にキスをした。
でも俺の中のもちゃもちゃはまだ消えてくれない。冴えない表情をしている俺の頬をレオナルド殿下は優しく撫でた。……でも、なんだか嬉しそうだ。
なんでそんな嬉しそうな顔してるんですか。俺が泣いてるのにッ!
俺が不満げな目で見詰めると、レオナルド殿下は俺の気持ちを察したように答えてくれた。
「不謹慎だけど、セスが私の為に泣いてくれて嬉しいよ。……私が誰かに取られるって思って、嫉妬してくれたんだろう?」
レオナルド殿下に言われて俺は心の中でオウム返しのように呟く。
……しっと……シット……嫉妬? 俺はただレオナルド殿下と離婚するのかもって思って、なんだか嫌で……あれ? これって嫉妬か??
きょとんっとする俺にレオナルド殿下はクスッと笑った。
「なんだ、気が付いていなかったのか? まあ、そんなところも可愛いけどね」
「わっ」
レオナルド殿下は言いながら俺をベッドに押し倒した。
「レオナルド殿下?」
俺が名前を呼ぶと俺の唇に深いキスをした。俺がするキスとは全然違う、本物って思えるキス。俺の唇を食んで、べろって舌で俺の舌を舐めた。ぬるって入ってくる舌が俺の舌を撫でて気持ちいい。
「んっはぁ……」
「セス、名前」
「……レオ」
俺が名前を呼ぶとレオナルド殿下は微笑む。
「セスには、また今度して貰おう。だから今日は私に愛させて。私が君を愛していると教えてあげるよ」
レオナルド殿下は俺に覆いかぶさったまま言うと、パチッとウインクをした。
ぐはーーっ、イケメンのウインクは破壊力がすごい。
俺の胸がぴょぴょぴょぴょんっと跳ねる、絶対俺の中で兎が大暴れしている。
「レ、レオ。でも疲れてるんじゃっ」
今日も戻ってくるの遅かったし、もう深夜だよ!? と思ったが、レオナルド殿下に言う前に言われてしまった。
「セス、愛してるよ」
レオナルド殿下は惜しみなく俺に囁き、もう一度唇にちゅっとキスをすると俺の体を両手でまさぐり始めた。
この一ヶ月、レオナルド殿下に触られ続けている体はすぐに反応してしまう。特に乳首は。
「んっ」
レオナルド殿下は俺の体を撫で、乳首をするりと撫でた。それだけでぴりりっと俺は反応した。
「もうすっかり触るだけで反応するようになったね」
「そっれは、レオ、が、触るからっ。あっ、んんっ!」
レオナルド殿下は俺の乳首をぐりぐりと親指でマッサージするみたいに触る。
「私だから? 嬉しいね」
レオナルド殿下はそう言うと右の乳首に唇を寄せるとべろっと舐めて、片手で左の乳首を指先で弄り始めた。
「あっあっ、舐めちゃダメ!」
「どうして? 好きだろう?」
レオナルド殿下はそう言うと、ぢゅうっと俺の乳首を吸った。
「あああっ! や、やだ!」
「やだって言われるともっとしたくなるな」
レオナルド殿下は唇で器用に俺の乳首を食んで吸う。気持ち良くて腰がびくびくと動いてしまう。もう俺の性器はぴんっと勃っていた。
ここ一週間、レオナルド殿下に触られていなかったから。
「あっんんっ」
「こっちも触ってあげようね?」
レオナルド殿下はむぎゅっと俺の性器を大きな手で握ってきた。すっぽり包まれて、ビクッ! と腰が揺れる。
「りょ、両方はダメッ!」
そう言っているのに、レオナルド殿下はにぎにぎと俺の性器を握って亀頭を親指でぐりぐりと虐めた。甘美な刺激に俺はぎゅっとシーツを握って、声を上げる。
「んぁあああっ」
「気持ちいいだろう?」
下ろした前髪の間から覗く欲情の目に見つめられて、俺は心臓がどこかに飛んでいきそうになる。そんな雄の顔で俺を見ないで、もっと気持ち良くなっちゃうから。
「んんーっ、きもち、いいから! んぁ!」
「セスは先っぽ、弄られるの好きだもんね?」
「んぅー! すき、だからっ、先っぽばっか、やだぁ!」
「気持ちいい、だろ?」
「あっ、あっ、きもちぃいよぉっ! でちゃ、でちゃうーっ!」
「いいよ、出して」
レオナルド殿下はそう言うと俺の性器は強く扱いて、じゅううっと俺の乳首を強く吸った。そんな事をされたら快感が脳天を突き、俺はあっさりびゅっびゅくっと精液を吐き出した。
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