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殿下、何してるんですか!?
3 俺がふしだらって!?
しおりを挟むその日の夜。
レオナルド殿下は遅くに部屋に戻ってきて、俺はベッドの上で読んでいた薬草に関する本を閉じた。
「おかえりなさい」
「ただいま、セス」
レオナルド殿下はベッドに上がると、俺の額にキスを落とした。どうやら風呂に入ってきたようだ。着込んでいるガウンの隙間から石鹸の匂いが香ってくる。
上気した肌は艶めいてて、まだ乾ききっていない髪から雫が滴る。大人の男の色気がただ漏れだ。
……うう、かっこいいな。俺だって男なのにこういう色気ないもんな、レオナルド殿下ぐらいの歳になれば俺も色気が出てくるのかな? うーん、無理そう。……それにしてもレオナルド殿下。俺に対してこんな色気出さなくても……照れる。
色気に当てられた俺は少し顔を赤くする。でもそれを隠すように俺はレオナルド殿下に口を開いた。
「もう、また髪をちゃんと乾かさないで。夏でも風邪を引いてしまいますよ」
俺が注意するとレオナルド殿下は頭をずいっと差し出してきた。
「セス、お願い」
その言葉に俺は仕方ないなぁ、とレオナルド殿下の肩にかかっていたタオルを手に取って濡れた髪を代わりにわしゃわしゃっと拭いてあげた。
こうするのはもう何度目かだ。レオナルド殿下は俺に拭いて貰うためにわざと濡れたまま出てくる。なんでも俺に拭いてもらった方が気持ちいいんだとか。
本当かな? と思いつつ、こうして甘えてくるレオナルド殿下が俺より年上なのに、なんだか可愛くて……俺はちゃんと髪を乾かしてくるように強く言えない。
俺よりも体格がいいのに、こうして俺に身を任せている姿はまるで大型獣のようだ。
ふふ、可愛いな。
そう思って頭をちゃんと乾かしてあげる。でもこの大型獣は、ちょっと油断するとすぐにイタズラを仕掛けてくるんだ。
「んっ、殿下!」
俺の太ももをするっと撫でてきて、俺は声を上げた。
「セス、ベッドの上で殿下はなしって決めただろう? レオって呼んで」
レオナルド殿下は俺の太ももを撫で続けながら言い、ちゅっと俺に軽くキスをした。
「ん、ごめんなさい」
実は俺がなかなか愛称で呼ぶのに慣れないから、せめてベッドの上だけは“レオ”と呼ぶように決められた。俺がレオナルド殿下と呼ぶ度に罰としてキスをされる事も。
でも、今までずっとレオナルド殿下と呼んできたのだ。そう簡単に呼び変えられない。それにちょっと恥ずかしい。
「ほら、呼んで?」
「……レオ」
「はい」
レオナルド殿下はにっこりと笑顔で俺に返事をした。あんまりに無邪気に笑うから、俺の胸がぴょんっと跳ねる。
結婚したら、この胸の変な動きも落ち着くと思ったのに全然落ち着かない。むしろ毎日ぴょんぴょんっと兎が俺の胸の中に住んでるみたいで跳ねまくっている。
「セス」
レオナルド殿下が俺に近寄ってきて、ぎゅっと俺を抱き締める。こうされたら、俺の胸に住んでいる兎が大暴れだ。
「レオッ、髪が拭けません」
「もう十分だよ。それよりセスを補充させて?」
レオナルド殿下は俺をぎゅうっと抱きしめると俺の首筋に唇を寄せた。そうされたらレオナルド殿下の首筋が俺にも近づくわけで……レオナルド殿下の匂いと石鹸の匂いがいい感じに入り混じって、いい匂いが俺を襲撃する。
いい……におぃ。
風呂上がりのぽかぽか体温と大きな体にすっぽり包まれて、さらにはいい匂いが漂う。こんなことをされたら、俺の頭は思考停止してぽやーんっとしてしまう。
とくとくっと伝わるレオナルド殿下の鼓動が気持ちいい。
んー、眠くなるぅ。
そして、いつもならこの心地よさと共にベッドに押し倒されるのがセオリーなのだが、今日は違った。
「そういえば、今日はどうだった?」
レオナルド殿下に尋ねられて、ぽやーんっとしてた俺は「ふえ?」と間抜けな声を出してしまった。だがそんな俺に「今日は何もなかったかい?」とレオナルド殿下は俺から体を離してもう一度尋ねてきた。
……今日、何かあったかな?
「特に何もないですよ?」
「……そうか」
レオナルド殿下は少し間を置いてから呟いた。
なんだろう?
不思議に思ったけど、レオナルド殿下はそれ以上は聞かなかった。
「今日はもう寝ようか」
思いもよらない言葉に俺は思わず「え?」と聞き返してしまった。毎晩抱かれていたから今日も、と思っていたのだ。けれど聞き返した俺にレオナルド殿下はおや? と片眉を上げた。
「あ」
……これじゃ、今日も抱かれるのを期待してたみたいじゃないか。
聞き返してしまった事が恥ずかしくて、俺は目を伏せた。でもそんな俺に容赦なくレオナルド殿下は尋ねてきた。
「セスは今日もシたかった?」
レオナルド殿下に嬉しそうに微笑みかけられて俺は「そ、そういう訳じゃ」と言い訳をしたけど、レオナルド殿下はそんな俺の頬に軽くキスをした。
「んひゃ」
「毎晩付き合わせちゃ悪いと思って、今日は寝るだけにしようかと思ったけど、セスがその気なら……」
レオナルド殿下はそう言いながら、むにっと俺のお尻を揉んだ。ぴくっと腰が反応してしまう。やばい、俺の中で兎が跳ね始めようと、かっかっと片足を馴らしている!
「今日もする?」
サファイアの瞳で見つめられて俺は頬が熱い。きっと顔が真っ赤だ。
「きょ、今日はしない!」
俺は恥ずかしくて、レオナルド殿下から離れてベッドの中に潜りこんだ。背後でレオナルド殿下が笑っている気配がする。
「なんだ、残念。でも」
レオナルド殿下はそこまで言うと、俺の傍に近寄って耳元で囁いた。
「シたくなったらいつでも言ってね」
甘く囁かれて俺の体はムズムズし始める。けれど、そんな俺に手を出さず、レオナルド殿下は「おやすみ、セス」と言うと明かりを落として、俺の隣であっさりと眠ってしまった。
触ってもらえると思っていた体は熱を持ち、俺はむぅっと布団の中で頬を膨らませた。
うぅ~~っ、眠れないッ! でもシないって言ったから、できないし。ううーっ。
もぞもぞして悶えたが、そんな俺をうっすらと目を開けて、レオナルド殿下が微かに笑いながら見ているなんて俺は知らなかった。
晴れやかな天気になった翌日。
まだ夏の日差しが強くない午前中、俺は薬草園で雑草抜きと同時に薬草の育成状況を見ていた。
……うんうん、どれも良く育っているな。
俺は麦藁帽子を被って薬草園を見回り、しばらくしてから少し休憩を取る為に噴水の縁で持って来ていた水筒からお茶を飲んだ。この時期、こまめな水分補給は大事だ。
薬剤魔術師が熱中症や脱水症状で倒れたなんて、いい笑いの種になってしまうからな。
俺はごくごくっとお茶を飲んで、ほうっと息を吐く。
そして腰に下げている巾着袋から小さな缶を取り出す、そこから一つキャラメルを摘まんで食べた。これはレオナルド殿下が作ってくれた塩キャラメル。
時々、薬草園で外仕事をする俺に作ってくれたものだ。ホント、レオナルド殿下って器用だよなぁ。こんなものまで作れるなんて。
俺はおいしい塩キャラメルを口の中で舐めなめしながら、しみじみと思った。
だが塩キャラメルはすぐに口の中で溶け、なくなってしまう。
もうなくなっちゃった……。うむむっ、もうひとつ食べたい。
だが昼も近いし、塩キャラメルの数もそんなに多くない。レオナルド殿下に言ったら、また作ってくれるだろうが一国の王子に頼むのは申し訳ないし、我慢我慢、と俺は缶を巾着袋に入れた。
しかしそんな折、昨日の青年がひょっこり俺の元にやってきた。
今日は昨日より比較的ラフな格好で、シャツにサスペンダー、細身のトラウザーズにブーツを履いていた。昨日はきっと陛下に会う為に正装をしていたのだろう。
しかしラフな格好でも、美男子ぶりは変わらない。
美人は服を選ばないって本当だよな~。レオナルド殿下もそうだし。
なんて思ってると、向こうから声をかけて来た。
「僕が来たのに、挨拶もなしか」
こんな偉そうに挨拶を要求されるとは……。と思いつつしがない庶民の俺は挨拶をした。あ、今はレオナルド殿下と結婚したから俺も王族だったか。と気が付いたのは挨拶をした後。
「こんにち、は? えっと、ここへは何しに?」
「ため口とは失礼な奴だな。僕はノース王国の王子だぞ」
青年は腕を組んで、フンッと息巻いた。
そういや陛下がそんな事を言っていたな。しかし絵に描いたようなプリンスぶり。
うちの王子様はこんなこと、言わないのになぁ……。
俺はレオナルド殿下を思い出しながら、頭を下げた。
「これは失礼しました。お名前をお伺いしても?」
俺が伺うと、俺の態度に満足したのか青年は簡単に名乗ってくれた。
「僕の名前はセシルだ。よく覚えておけ」
「セシル様ですか。ところで、ここには何しに?」
末子と言えど一国の王子が、こんな人気のない場所に何の用だろう?
俺が尋ねると、セシル様は俺をキッと睨んだ。
「昨日の話の事だ!」
「昨日の話……」
何話したっけ? 俺が平凡って話?
はて? と首を傾げていると、セシル様はむっとした顔を見せた。
「レオナルド様と離婚しろと言っただろう!」
「……ああ、その話ですか」
そう言えば、そんな事も言われたな。
「どうだ、離婚する気になったか?」
「する気になったか? と言われましても……」
そんな予定はないのですけれど。
「なんでレオナルド様はこんな平凡な男が良いんだ。僕の方がずっと美しいのに」
まあ、それは確かに……俺もすごく同意だ。というか、俺の方が聞きたい。なんで俺がいいのか。レオナルド殿下は俺が子供の頃がキッカケだって言ってたけど。
「一体どんな手でレオナルド様を誑かしたんだ!」
「た、誑かした!」
いや、こんな平凡な男に誑かされるようなレオナルド殿下じゃないと思うんですけど。ていうか、誑かしたなんて言葉、初めて言われた。俺に一番程遠い言葉だと思っていたのに。
「どうせ、いやらしい手でも使ったんだろ! じゃないと、お前みたいなのとレオナルド様が結婚するわけない!」
いやらしい手ってどんな手だよ! 俺、レオナルド殿下と結婚するまで童貞だったんだぞ! ……いや童貞なのは今もか、後ろが処女じゃなくなったけど。
「僕はずっとレオナルド様が好きだったのに。お前なんかが出てくるから……っ!」
セシル様は怒りに目元を赤くして俺をきっと睨んだ。美人に睨まれると怖い。
「あ、あの……セシル様?」
声をかけたがセシル様は俺に近寄ると、ドンっと俺の肩を強く押した。
「わっ」
俺は体勢を崩して噴水にぼちゃんっと落ちた。お尻から落ちたが咄嗟に手をついたので尻を打撲することはなかったが、下着も服もびっしょりと水に浸かってしまった。
ひぇーっ、冷たい!
噴水の水は地下水を使っている。だから夏でも噴水の水は、鳥肌が立つほどよく冷えていた。
「いきなり何するんですか!」
さすがの俺も怒った声を出した。セシル様は俺の声にビクッと肩を揺らした。けれど、俺に視線を向けるとみるみる顔を真っ赤にさせた。なぜに??
「お、おま、お前っ……なんてふしだらなっ!」
そう言うとセシル様は俺を置いて、どこかに走っていった。
なんだ、なんだーッ!? ていうか、ふしだらって何が!?
ぽつんっと置いていかれた俺は驚くしかなかった。
「な、んなんだ……?」
俺は思わずぽつりと呟き、そこにウィギー薬長がやってきた。
「セス、こんなところにいたのか。昼飯の時間だと呼びに来たんだが……何してるんだ?」
薬長は噴水の中で尻もちをついている俺を見て、驚いた顔をした。まあ、普通そうなるよね。
「何があったんだ?」
「えっと……いろいろ?」
俺はそう答えたが、薬長は俺に手を差し伸べた。
「とりあえず、そこから出てきなさい。夏と言えども、噴水の水は冷たいだろう?」
「ありがとうございます」
俺は薬長の手を取って、噴水から出た。服は下着までずぶ濡れだ。
これは着替えなきゃな。と思ったが、不意に薬長の視線が俺の体に向かっているのに気が付いた。
「?」
「……セス、これを羽織っておきなさい」
薬長は着ていた制服の半ローブを俺に掛けてくれた。
「ありがとうございます?」
なんでだろう? 夏の日差しで寒くはないけど。と思ったが、そんな俺の耳元で薬長はこそっと教えてくれた。どうして半ローブを貸したのかを。
「セス、キスマークの痕が見えてる」
「ひょえ?!」
薬長に言われて、俺は半ローブの下を見る。白い制服が水に濡れて赤いマークがくっきりと見えていた。それは体中に。
あわわわっ、レオナルド殿下につけられたやつだっ!
昨日は何もしなかったが、その前の日もその前の前の日も、抱き合えばレオナルド殿下は俺にキスマークをいっぱい付けてくる。それが重なって、今の俺の体はレオナルド殿下のキスマークだらけだ。
人に体を晒す事なんてないから気にしてなかったけど、これは恥ずかしい!
俺は薬長の半ローブで体を隠すように前を閉めた。しかし半ローブではすべてのキスマークを隠しきれない。
「私が盾になってあげるから、ともかく薬科室に戻ろうか。服の着替えは置いてある?」
俺はこくこくっと頷いて答えた。そんな俺に薬長はくすっと笑った。
「ま、仲がいいようで安心したよ」
薬長はそう言ったが、そういう問題ではなーーーーい!
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