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本編
5 初夜 ※
しおりを挟む「なんですか? それは」
見た事ないパッケージに俺は首を傾げる。俺は仕事柄、こういうクリームにも精通していたりする。時々、クリームの性能調査も薬科室に舞い込んでくるからだ。
しかし、レオナルド殿下が取り出したクリーム缶は初めて見るものだった。
「私達に必要なものだよ」
「俺達に?」
「そう……。つかぬ事聞くけど、セスは私に抱かれる方と抱く方、どちらがいい?」
「えぇっ!? 俺がレオナルド殿下を!?」
抱くって!! 俺より体躯がしっかりしているレオナルド殿下を!? いや、無理だろ。想像できない。それにレオナルド殿下を抱かせてもらうなんて、なんか悪い……。というか、抱くって……男の俺をどうやって抱くの????
「私としては抱かせて欲しいと思っているのだけれど、一応セスの気持ちを聞いておこうと思ってね?」
「レオ……の良い方で」
正直、どっちがいいかわからん。
「そうか。ならこれをセスのここに塗らなくてはね」
レオナルド殿下の指先が俺のお尻の穴をするっと撫でた。
「ひゃ! え!?」
「男同士ではここを使うんだよ。ここに私のを挿れるんだ」
「う、嘘ッ!」
てっきり、風呂場でやったみたいに性器を扱くだけかと思っていたのに! というか、そこは出すところであって入れるところではないのではッ!? そもそも汚いよ!!
「レオナルド殿下、汚いからダメです!」
「こら、殿下はなしだろう?」
「う、れ、レオ……だめです」
俺は言い直して拒否したが、認められなかった。
「大丈夫だ、セスが風呂場で寝ている間に綺麗にさせてもらったから」
「へっ?!」
俺が気を失っている間に何してるんですかッ!!!
「でも嫌なら、まずは触り合いをしようか?」
レオナルド殿下はそう言うと俺を自分の膝に乗せた。
それからクリーム缶を開けて、中のクリームを手に取ると俺の右手と自分の右手に塗った。
「私がセスのを触るから、セスは私のを触って?」
「え、お、俺が!?」
レオナルド殿下のに!? そんな事、できない!
そう思ったけれど、俺が言う前にその言葉は口の奥に封じられた。レオナルド殿下にまた深いキスをされたからだ。レオナルド殿下は右手を俺の性器に、左手で俺の腰を支えた。
レオナルド殿下の手が遠慮なく俺の性器をしこしこ擦ってくる。
「ん、んふぅっ」
キスされながら俺は腰がびくびくしてしまう。でも目を開ければレオナルド殿下の瞳が俺を見ていた。その目が、セスもして? と言っている。
は、恥ずかしい。でも、俺ばっかり気持ち良くなるのは気が引けるし。
俺は意を決してレオナルド殿下の性器に恐る恐る手を伸ばした。まだ硬さはないが、ちょっと勃っている。俺で興奮していると思うと、なんだか胸の奥がざわざわと騒めく。俺はどんな風に触ればいいのかわからないので、とりあえずなでなでとレオナルド殿下のものを撫でる。すると、レオナルド殿下の性器がぴくっと動いた。
あ、動いた! ……面白い。
俺はちょっと面白くなって、レオナルド殿下が俺にしてくれるように触り始めた。ぎゅっと陰茎を握って上下に動かす。クリームが体温に溶けて、滑りを良くしてくれる。
そうすると面白いぐらいレオナルド殿下の性器がムクムクと大きくなって、鈴口から先走りの汁がでてきた。
「くっ……セス」
気持ちよさそうに漏れる声に、俺の胸がぎゅううんっと締め付けられる。
でも気持ちいいのは俺も同じだ。レオナルド殿下に扱かれて、さっきから先端が先走りが出て、じっとり濡れている。
というか……めちゃくちゃ気持ちいい。なんだこれ!?
今まで誰とも付き合ったことがないから、性欲を感じた時は自分の手で慰めていた。でも、人の手は自分の手の何倍も気持ちいい。レオナルド殿下の大きな手に包まれてると思うと余計に。
いや、レオナルド殿下に触られていると思うから、こんなに感じるのかも。風呂場でもすぐにイっちゃたし。
「はぁっはぁっ」
ぐちゅぐちゅと先走りとクリームでいやらしい音が響く。
その上、レオナルド殿下が俺にちゅっちゅっとぺろぺろとキスしてくる。こんなことをされたら俺の熱はどんどん上がっていくに決まってる。
もう俺のはピピンっと存在を主張するように勃っている。寝起きに口淫もされていたからだろう。でも俺のを咥えていたレオナルド殿下を思い出すと、余計にムラムラしてきた。
「んんっ、あっ……きもちぃっ」
「はっ……可愛いな、セス」
俺が言葉を漏らすと、レオナルド殿下はくっと片方の口角だけ上げて男らしく笑った。
俺の目の前で、そんなかっこよく笑うの止めてくれます?
おかげで、ずくんっと腰が疼いてしまう。なのに、追い打ちをかけるようにキスを止めて俺の胸に顔を寄せた。何するんだろう? って思うと、レオナルド殿下は俺の乳首を吸い始めた。
「え、やっ! 嘘!」
俺は驚く。だって、俺の胸は女の人のように出ているわけでもない。男の乳首なんて吸っても面白くないだろう。けれど、レオナルド殿下は飴玉を舐めるように俺の乳首を舐め吸い付く。
そうされると、ただの乳首と思っていたところが性感帯に変わっていく。
「あっあっ、レオナルド殿下! だめ!」
そう言うのに、レオナルド殿下はぢゅうっと俺の乳首を吸う。
気持ち良くて、俺の手がレオナルド殿下の性器を擦ることを放棄する。
「ああうううっ! ダメ」
俺は離れようとレオナルド殿下の逞しい肩を押すけれど、俺の非力な力じゃビクともしない。
「レオ、だろう? セス」
レオナルド殿下は子供に言い聞かせるみたいに俺に言うと、カリっと俺の乳首を噛んだ。
「あひっ! んんっ、レオ……ちくび、だめっ」
びくっと肩を震わせ、気持ち良すぎる怖さから俺が涙目で言うとレオナルド殿下はようやく顔を離してくれた。そして宥めるように亀頭を手の平で撫でる。
先端を弄られると、びくびくっと腰が動いてしまう。
「はは、すっかり蕩けてるな」
レオナルド殿下はそう言うと俺の目元にキスをした。
もう……いちいち仕草がカッコイイ。くそ、イケメンめ。
「そろそろ、こちらを触ってみようか」
レオナルド殿下はそう言うとクリーム缶から、たっぷりのクリームをまたすくった。そしてそれを俺の後ろに持っていく。
もしかして!
そう思った時にはひやっとした冷たい感触がお尻の穴あたりを襲う。
「ひんっ!」
クリームが少し冷たくて俺はビクッと背筋を伸ばしてしまう。でも、レオナルド殿下はお構いなしで右手で俺の穴に塗りたくる。そして左手は俺の尻たぶを揉んでる。
……揉む必要はあるのか??
「少し我慢してくれ。たくさん塗っていないとセスが痛い思いをするから」
レオナルド殿下は俺を宥めるように啄むキスを顔中にしながら俺のお尻を弄り始めた。くりくりと俺の穴を指先で撫で、穴の縁を引っ掻く。
その刺激に俺は自然ときゅむっと穴を閉じてしまう。だけど、ちゅっと唇にキスをされて「セス、力を抜いて。大丈夫、痛くないよ」と目の前で微笑み言われたら、ふにゃっと体の力が抜けていく。
レオナルド殿下は大丈夫だ……。
でも俺の力が抜けた事にすぐに気が付いたレオナルド殿下はすかさず指先を俺の穴に入れてきた。
「はひっ!」
つぷっと第一関節を入れられて、俺はまたむぎゅっと尻に力を入れてしまう。でも侵入してきた指はクリームの滑りを借りて、ずりゅりゅっとどんどん奥に入っていく。
「あっああっ!」
自分の体の中に指が入っていく感覚に俺は小さく震えた。痛くはないが変な感じだ。でも、レオナルド殿下は入れたと思ったら指をぬこぬこと出し入れし始めた。
「んあっ!」
「ちゃんとしっかりと拡げてあげるからね?」
レオナルド殿下はそう言うと、俺の中を指でぐるりと押し拡げた。
「んっ……はっ」
「セスの良いところはどこかな?」
レオナルド殿下は楽しそうに指で押し拡げつつ、俺の中を探る。
良いところってなんだ?
俺はそう思いつつもレオナルド殿下に聞けなかった。だって、尻の中にある指の存在に違和感を感じまくりで、そっちに意識を持っていかれたから。
「ん、中ぁ、擦っちゃ、ひゃあっ!」
ぐにぐにと触っていたレオナルド殿下の指先があるところを擦ると、ビリリッと刺激が走って俺の腰がビクン! と跳ねた。
な、なに今の???
そう思うとレオナルド殿下はにたりと悪い顔した。
「セスの良いところ、見つけた」
まるでいたずらっ子みたいな顔をしたレオナルド殿下は、それからソコを重点的に責め始めた。ぐいぐいっと遠慮なく内壁を押されると堪らない。体がびくんびくんっと動いてしまう。
「あっ! あっあ! で、殿下! それ、ダメ!」
俺はレオナルド殿下の逞しい肩にしがみついて腰を揺らした。
「ダメ? 違うだろう?」
甘く囁かれて、俺は涙目になる。
うーーーーっ、なんか意地悪なんですけどッ!
それなのに、レオナルド殿下はつぶっと二本目の指を俺の中に入れ込む。
「あぐっ! んんんーっ」
くちゅぐちゅっと卑猥な音が俺の背後から聞こえる。恥ずかしい。
その上、腰が揺れる度に俺の性器がレオナルド殿下のモノにツンツンッスリスリと当たる。まるで構って欲しい、と言っているみたいで、俺の羞恥を更に煽る。だけど、腰が動くのを止められない。
もう、これやだよーーーっ!
「レオ、ナルド殿下ぁ」
「ああ、セス」
レオナルド殿下は堪らないって顔で俺を見て、キスをした。吐息交じりのキスは気持ち良くて、俺はレオナルド殿下に愛されてるって感じる。
……レオナルド殿下、本当に俺の事が好きなんだぁ。
そう思うと嬉しくて、胸の奥がじんわりと熱くなる。だから俺は答えてしまったんだ。
「セス、そろそろ私のを挿れてもいいかい?」
そう聞いたレオナルド殿下にこくりと頷いて「うん」って。
すると、レオナルド殿下は素早くにゅぽっと俺の尻の穴から指を抜き去った。いきなりなくなった挿入物を追い求めるように俺の尻の穴がパクパクする。
だけど、レオナルド殿下はそんな俺をベッドに仰向けに横たえた。
レオナルド殿下は俺の足の間に体を入れ込ませ、ビンビンに勃っている赤黒い性器はまさにギンギンギラギラしている。ビキビキに筋も浮き出てるし。
ハッキリ言って凶悪で凶暴で、恐ろしい凶器だ。でもレオナルド殿下の顔を見ると、怖くなくなるから不思議だ。
「セス、できるだけ優しくする」
レオナルド殿下はちゅっと俺の膝にキスをした。
怖い……怖いけど、レオナルド殿下なら大丈夫だろう。それにあれは同じ男して相当辛い状況だと思う。
「……はい」
俺が返事をするとレオナルド殿下はもう一度、クリームを自分の一物に塗るとさらに腰を進めて俺のお尻の穴にピタッと先端をくっつけた。
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う……、わかっていますよ。ただちょっと不安なだけです。
俺は目でそうレオナルド殿下に訴える。けれど、そんな俺を見てレオナルド殿下はふっと笑うと「私を受け入れて欲しいな」と言うと、俺の尻の穴に先端をすりすりと擦りつけてきた。
ひゃわわあぁ! れ、レオナルド殿下の擦りつけられてる!
そう驚くのに、レオナルド殿下はこともあろうか俺の性器もなでなでしてきた。そうされたら体が勝手に開いてしまう。
レオナルド殿下は緩んだ俺の尻の穴にちゅぷっと先端を入れ込むと、そのままぐいっと中に少し入ってきた。
「あっ、ひん! んんぅっ」
ぐぷっと一番太いカリの部分まで入れられて俺はぎゅっとシーツを掴む。
入った……。今のところ裂けてはいない。だけど……違和感がすごすぎる。入り口がミチミチッて拡げられてる!
レオナルド殿下は少しずつ、腰を進めては引き、俺の中を開拓していく。
「あっあっ、んんーーっ、レオナルド、殿下ぁ!」
「セス、力を抜いて」
レオナルド殿下はそう言うけれど、それは無理!
俺がそう思っているとレオナルド殿下は俺の胸に手を伸ばした。
何を? と思った時には両手で俺の乳首をこねくり回し始めた。親指と人指し指でつまんでくにくにと弄ぶ。俺の体にぴりりっと刺激が走る。
「んああっ!」
俺は少しだけ背を逸らして、快感を逃そうとした。でも味を占めたみたいにレオナルド殿下は胸を弄り、俺の意識が胸に集中している間に中にぐっぐっと押し入ってくる。
両方やられたら、俺になす術はない。
「あっあっあっ!! あひっ!」
喘ぎ声を出すことしかできなくて、そうしている内に、ぐちゅんっとレオナルド殿下のモノが俺の奥に到達した。お尻にレオナルド殿下の腰が当たって、さわさわと下生えの感触がする。
レオナルド殿下はそこでようやく弄っていた俺の乳首を解放してくれた。でも触られて、弄られた俺の乳首はもうぷっくりと膨れている。
じりじりとする……明日腫れないか心配だ。
「はぁっはぁっ、奥まで入ったぞ。セス」
「んっはぁ、はぁっ、ほんと?」
乱れた息をしつつ俺は聞き、俺の中にいるレオナルド殿下を感じる。腹の中を貫く剛直、熱くて、俺の中でびくびくしている。なんか、可愛い。
「ああ、ここに私のがある」
レオナルド殿下はそう言うと俺の薄い腹を撫でた。そうされると、俺はぎゅむっとお腹に力を入れてしまう。
はっきりとレオナルド殿下の性器を感じてしまって、俺の性器がびくんっと揺れて先走りの透明な液をとろとろと吐き出した。そのおかげで俺の腹には水たまりができていた。
俺の体、こんなにやらしかったか??
そう思うぐらい淫らな姿だ。それはレオナルド殿下も思ったようだ。
「感じてくれて嬉しいよ。セス」
レオナルド殿下は嬉しそうに微笑んだ。でも、レオナルド殿下が優しいのは正直ここまでだった。
「もっと、感じような?」
「はへ?」
俺が驚きの声を上げるとレオナルド殿下は腰を引いて、そしてずぐんっと俺の中にまた熱い剛直を入れ込んだ。
ずりずり、ぐぷんっと出し入れされて、その度に内壁をごりごりと擦られたら、意識なんて保ってられない。その上、レオナルド殿下は俺のいいところを的確について来て、くいくいっと腰を動かす。
「あっひぃ! はあぁっ、あんっあっ! あ、やぁっ! こ、これ、きもちぃっ!」
「はぁ、はぁっ、ああ、私も気持ちいいよ」
レオナルド殿下は息を乱しながらも、段々と腰の動きを早めて俺の中を蹂躙した。あまりの気持ち良さに逃げ腰になる俺の腰を両手でがっちりと掴み、俺の奥を暴く。
そうされると俺の中に急激な射精感が沸き上がってくる。俺は堪らなくなって自分で性器を握った。
もう恥ずかしいとか考えられない。早く出したいって性欲だけが俺を動かす。けれど、そんな俺の手をレオナルド殿下が外した。
なんで? と思うと「私がする」とレオナルド殿下が俺の性器を握り、乱暴に扱かれた。
「あーーーっ、んんっ、も、俺、で、出るぅぅ! 殿下ぁぁ!」
「ああ、私もイキそうだ」
レオナルド殿下はそう言うと腰の動きを早め、そして俺の性器をしこしこと擦った。
快感が体を駆け抜け、目の前に星が飛ぶ。
「んああああああっ!!」
「ぐっ!」
腰が震え、足の指をぎゅっと丸めたと同時にびゅうぴゅっと精液が俺の腹に飛ぶ。そして気持ち良さにぎゅうっとレオナルド殿下を締め付けた俺の尻の中で、レオナルド殿下のモノがびくびくっと震えて、俺の中に何かが吐き出される感触がした。
お互い、乱れた息を整えるしかできない。俺に至っては、前後不覚になっていて身体に力さえ入らない。
吐き出した後、残滓さえも出させようとレオナルド殿下が優しく扱いてくれるのが、気持ち良すぎる。
「あっ、んぅぅっ。はぁっはっはぁっ」
……なんだこれ、性交ってすごい……しゅごしゅぎる。
頭に酸素が回らないのか、語彙力も低下する。
「セス……」
俺が夢見心地にぽやーんとしているとレオナルド殿下が俺の唇にちゅっとキスをした。
気持ちい……。
俺はレオナルド殿下の首に気怠い手を回して、グイっと自分に引き寄せた。そして自分からキスをする。もはや、レオナルド殿下と繋がり、頭が馬鹿になっている俺に羞恥心などない。
むちゅっ、ちゅっと自らキスをするとレオナルド殿下の嬉しそうな顔が見れた。
胸がぽかぽかと温かい。
レオナルド殿下が俺をぎゅっと抱きしめてくれた。汗ばんで湿った熱い体が心地いい。レオナルド殿下の体は俺よりも大きくて硬いのに男の体を心地いいと感じる時が来るとは……。でも、こうしてすっぽりと抱き包まれていると安心するし気持ち良くなるから、俺もギューっと抱き返す。
「レオ……」
愛称で呼ぶとレオナルド殿下は俺の耳元で呟いた。
「セス、愛している」
低い声で耳元で囁かれたら、俺の体が痺れるみたいにびくびくっと反応してしまう。そんな俺の頬にレオナルド殿下はちゅっとキスした。同時にレオナルド殿下の腰もゆらりと動く。
しかしレオナルド殿下の息子はまだ俺の中に滞在中だ。
「あっん! で、殿下!?」
「セス、愛してる。大好きだ」
レオナルド殿下はそう言うと、もっと大胆に腰をゆらゆらと動かしてきた。
ええ!? 今出したばっかりでしょ! ちょ、ちょっと、タイム、ターイムッ!
俺はそう思ったのだが、喘ぎ声しか出すことができなかった。
「ああん! で、でんかぁぁっ」
「レオだろ? セス」
レオナルド殿下は楽しそうに言うと、俺に微笑んだ。
そしてこの後、体中にキスマークを付けられ「レオぉ……レオのがほしいよぉ……はやくぅ入れてぇ」と言わされるまで虐められ、俺がぱったりと気を失うまでレオナルド殿下に貪り尽くされたのだった。
優しくするって言ったのぃーーー!! ひえーーーんっ!
****あとがき****
明日は最終話!23時に投稿予定ですので、最後までお付き合い頂けると幸いです。
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