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続編
70 魔力の波長
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「コーディー、あの人は一体誰なんだ?」
その声には本当に不思議がっていた。でもまあ、エニス姉さんとゴールウェイ姉さんを子供のように扱うのだから不思議がっても仕方ない。
だから教えてあげようと思ったんだけど、僕が答える前に本人から自己紹介があった。
「ドレイク君とは初めましてだね。私はセージ・アルファークと言う、ただの魔法使いだ」
「セージ・アルファーク?」
ドレイクは呟いた後、どこかで聞いた名前だ、とでも言いたげな表情を見せた。それもそのはず、セージ様の名前は教科書にだって載っているんだから。
でもドレイクは思い出せないのか、僕は隣からこそっと教えてあげた。
「ドレイク、セージ様は賢者様だよ」
「賢者様? ……賢者様って、あの偉大な魔女ヴェロニカの片腕と言われた漆黒の賢者様か!?」
「そう、その賢者様」
僕が頷きながら答えるとドレイクはまじまじとセージ様を見つめた。
そしてその視線を受けて、セージ様は苦笑した。
「私には大それた呼び名だがね。一応、そういう事になっているようだ」
セージ様はそう言ったが、賢者様という名はセージ様にピッタリの呼び名だった。
なにせ、この魔塔を作り出った偉大なる魔女ヴェロニカ様の相棒で、いくつもの大事件を華麗に解決してきたからだ。なので魔法学の中の歴史では、ヴェロニカ様とセージ様の名前は何度も出てくる。
そしてセージ様はその昔、ヴェロニカ様と一緒にこの魔塔に住んでいて、ヴェロニカ様が亡き後も魔塔に一人で住んでいたけど、強い魔力のせいで普通に過ごせなかった魔塔の魔女達を引き取り、育てた。
だからこそ、姉さん達は親代わりであるセージ様に頭が上がらない。いや、誰もセージ様には敵わないかもしれない。
なにせ、セージ様は五百年近くを生きているのだから。
「それより、ドレイク君はコーディーと仲良くしているようだね」
僕はみんなの前で言われて恥ずかしくなる。
「セージ様、別に仲良くなんてっ」
「おや? ゴールウェイは随分と仲がいいと言っていたが」
「あら、仲がいいのは確かよ~。ね、コーディー?」
うふふっと笑いながらゴールウェイ姉さんに言われて僕はむぐっと口を閉じる。反論したいけど、みんなのいる前でさっきの話を蒸し返されたら恥ずかしさで耐えられない。
「自分がコーディーと仲良くしていたら、何か問題でも?」
ドレイクは窺う様に聞き、その質問にセージ様は朗らかに返した。
「いや、問題なんてないよ。ただ、ダブリンから君たちの事を聞いてね」
「僕達の、こと?」
……何の事だろう?
そう思えばセージ様は僕とドレイクを交互に見た。
「コーディーの魔力が漏れた時、ドレイク君は魔力酔いをしなかったと聞いたが本当かな?」
セージ様の問いに僕はちらっとドレイクを見る。僕は気を失ってしまったからあんまり覚えてないのだ。でもドレイクはハッキリと答えた。
「はい、していません」
「ではコーディーの体に触れても裂傷だけで済んだ事も?」
「その通りです」
ドレイクが答えるとセージ様は手を組んで、考え込むような表情を見せた。
……なんだろう、悪い事、なのかな?
僕がそう思うと、セージ様はおもむろに尋ねた。
「二人は手が触れ合ったりすると、何か互いに感じることはあるか?」
セージ様に聞かれて僕はぞくぞくした事をすぐに思い出した。でも先に答えたのはドレイクだった。
「あります。けれど昨日になって、その感じがなくなりました」
「なるほど。……ダブリン、恐らく言っていた通りだろう」
セージ様はダブリン姉さんに視線を向けるとそう言った。でも何が言った通りなんだろう?
「セージ様、一体?」
僕が尋ねると、セージ様は答えてくれた。
「コーディー、ドレイク、君達は運命の相手と言う事だよ」
「運命の……相手?」
それが何なのかわからなくて僕は傾げる。でもセージ様は優しく教えてくれた。
「まあ運命の相手、とは例えだが。ごく稀に魔力の波長が合う相手がいる。それが君達なんだよ。……魔力は基本的に一人一人波長が違う。だからこそどんな人物でも他人の魔力に当てられると魔力酔いを起こす。だが、コーディー、ドレイク、君達の魔力の波長が合うから、魔力酔いを起こさないで済んだんだろう。考えうるに、裂傷を負ったのは体にコーディーの魔力が大量に入ってきて体が耐えられなくなったからじゃないだろうか」
セージ様の説明に僕は驚く。でも確かに模擬訓練の時にドレイクだけが魔力酔いを起こさなかった。
「僕とドレイクが……。じゃあ、触れると感じてたものって?」
「ほとんどの波長は合っても、少しのズレが生じていたんだろう。それが触れるとお互いの体に影響していた、という所じゃないか? 特にドレイクは触れていなくてもそのズレを感じていたのでは? コーディーが魔力制御していても波長がそれほどに合うなら近くにいるだけで感じ取ることもできただろう」
セージ様の説明にドレイクは「なるほど」と納得している。でも、それなら僕は?
「でもっ、僕が感じたのは一昨日が初めてで。昨日にはもうその感じはなくなってました! ドレイクもそうだって」
僕が正直に報告すればセージ様は少し考えてから答えた。
「恐らくだが、豊穣祭でコーディーの魔力が放出され、コーディーの魔力が減少した為だろう。ドレイクはそれ以前にコーディーに触れると感じるものがあったのではないか?」
尋ねられたドレイクは静かに頷いた。
「コーディーの魔力は大きなものだ。恐らく、そのせいでドレイクの魔力がコーディーには届かなかったのだろう。だが魔力を放出した後、体内にある魔力量が減ってドレイクの魔力を感じることができた」
「な、なるほど」
セージ様の話は何もかも腑に落ちるものだった。
……じゃあ、ドレイクにぞくぞくしたのはドレイクの魔力を僕が感じたから? でもドレイクの魔力を昨日の夕方から感じなくなったのはなんでだろう?
そう思えば、セージ様はコホンッと咳ばらいをして少し恥ずかしそうな顔をして僕達に告げた。
「そして、これも憶測の域だが。コーディーもドレイクも、お互いに何も感じなくなったのは魔力のズレがなくなったからだろう。……その、相手の体液や血液を取り込んだり、接触が多ければ相手の波長が交じり合うからな」
僕はそれを聞いてボッと顔を赤くする。セージ様は遠回しに言ってくれたけど、つまりはドレイクとあれやこれやと触れたから感じなくなったと言う事だから。
……せ、セージ様はわかってるんだ。僕とドレイクが何したか。ううぅっ、恥ずかしーっ!
僕は恥ずかしさで身を固くし、セージ様を見ていられない。
けれど、ドレイクは構わずにセージ様に問いかけた。
「セージ様の言う魔力について理解しました。しかしセージ様、自分がコーディーの魔力に引かれるようになったのはここ数ヶ月前の事です。それまでは何一つ感じていなかったのですが、それに関しては?」
ドレイクはそう質問した。
なので僕はドレイクが僕に反応し始めたのは、あのほっぺにチューした日からだと言っていたことを思い出した。
……そう言えばそうだったな?
なんて思えば、セージ様はまたコホンッと少し恥ずかしそうに咳払いをした。
「あー、それは魔力を感じるようなキッカケがあったのではないか? 親密に触れ合うような事が」
セージ様に言われて僕は顔を引き攣らせる。
……親密。それってほっぺにチューした事がキッカケ??
考えながら、チラッとドレイクを見れば僕を横目でじとーっと見つめていた。なので僕は思わず目を逸らす。
……ぼ、僕のせいじゃないもんー!
僕は苦し紛れに心の中で言い逃れをする。自分が原因だとわかりながらも。
でもそんな僕にセージ様はこう言った。
「まあ、魔力の波長が合うなんて滅多にない事だ。私もヴェロニカに聞いて知ってはいたが、実際目にしたことはなかった。お互いを大事にしなさい」
「……は、はぃ」
セージ様に微笑まれて僕は恥ずかしさで一杯になりながらも小さく返事をした。
けど、僕達の話を聞いたゴールウェイ姉さんにはニマニマした顔で見つめてくるし、エニス姉さんは終始ドレイクを睨むし、キラーニ姉さんはなぜか僕に寂しげな目線を送ってくる。
そして同席していたゴドフリーさんは僕達の話を聞いて興味津々なちょっと怖い目で見る。
なので僕は穴があったら入りたいくらい。隣にいるドレイクはなんてない顔してるけど。
……うぅっ、この後の事がこわいよ。
ゴールウェイ姉さんやエニス姉さん、ゴドフリーさんからは質問の嵐だと想像がついてため息が出そうになる。
でも、そこへある人物の声が魔塔の外から届いた。
「セージ、迎えに来たよ~」
それは聞き覚えのある懐かしい声だった。
*************
明日はどどんっと最終話まで投稿します!お楽しみに('ω')ノ
その声には本当に不思議がっていた。でもまあ、エニス姉さんとゴールウェイ姉さんを子供のように扱うのだから不思議がっても仕方ない。
だから教えてあげようと思ったんだけど、僕が答える前に本人から自己紹介があった。
「ドレイク君とは初めましてだね。私はセージ・アルファークと言う、ただの魔法使いだ」
「セージ・アルファーク?」
ドレイクは呟いた後、どこかで聞いた名前だ、とでも言いたげな表情を見せた。それもそのはず、セージ様の名前は教科書にだって載っているんだから。
でもドレイクは思い出せないのか、僕は隣からこそっと教えてあげた。
「ドレイク、セージ様は賢者様だよ」
「賢者様? ……賢者様って、あの偉大な魔女ヴェロニカの片腕と言われた漆黒の賢者様か!?」
「そう、その賢者様」
僕が頷きながら答えるとドレイクはまじまじとセージ様を見つめた。
そしてその視線を受けて、セージ様は苦笑した。
「私には大それた呼び名だがね。一応、そういう事になっているようだ」
セージ様はそう言ったが、賢者様という名はセージ様にピッタリの呼び名だった。
なにせ、この魔塔を作り出った偉大なる魔女ヴェロニカ様の相棒で、いくつもの大事件を華麗に解決してきたからだ。なので魔法学の中の歴史では、ヴェロニカ様とセージ様の名前は何度も出てくる。
そしてセージ様はその昔、ヴェロニカ様と一緒にこの魔塔に住んでいて、ヴェロニカ様が亡き後も魔塔に一人で住んでいたけど、強い魔力のせいで普通に過ごせなかった魔塔の魔女達を引き取り、育てた。
だからこそ、姉さん達は親代わりであるセージ様に頭が上がらない。いや、誰もセージ様には敵わないかもしれない。
なにせ、セージ様は五百年近くを生きているのだから。
「それより、ドレイク君はコーディーと仲良くしているようだね」
僕はみんなの前で言われて恥ずかしくなる。
「セージ様、別に仲良くなんてっ」
「おや? ゴールウェイは随分と仲がいいと言っていたが」
「あら、仲がいいのは確かよ~。ね、コーディー?」
うふふっと笑いながらゴールウェイ姉さんに言われて僕はむぐっと口を閉じる。反論したいけど、みんなのいる前でさっきの話を蒸し返されたら恥ずかしさで耐えられない。
「自分がコーディーと仲良くしていたら、何か問題でも?」
ドレイクは窺う様に聞き、その質問にセージ様は朗らかに返した。
「いや、問題なんてないよ。ただ、ダブリンから君たちの事を聞いてね」
「僕達の、こと?」
……何の事だろう?
そう思えばセージ様は僕とドレイクを交互に見た。
「コーディーの魔力が漏れた時、ドレイク君は魔力酔いをしなかったと聞いたが本当かな?」
セージ様の問いに僕はちらっとドレイクを見る。僕は気を失ってしまったからあんまり覚えてないのだ。でもドレイクはハッキリと答えた。
「はい、していません」
「ではコーディーの体に触れても裂傷だけで済んだ事も?」
「その通りです」
ドレイクが答えるとセージ様は手を組んで、考え込むような表情を見せた。
……なんだろう、悪い事、なのかな?
僕がそう思うと、セージ様はおもむろに尋ねた。
「二人は手が触れ合ったりすると、何か互いに感じることはあるか?」
セージ様に聞かれて僕はぞくぞくした事をすぐに思い出した。でも先に答えたのはドレイクだった。
「あります。けれど昨日になって、その感じがなくなりました」
「なるほど。……ダブリン、恐らく言っていた通りだろう」
セージ様はダブリン姉さんに視線を向けるとそう言った。でも何が言った通りなんだろう?
「セージ様、一体?」
僕が尋ねると、セージ様は答えてくれた。
「コーディー、ドレイク、君達は運命の相手と言う事だよ」
「運命の……相手?」
それが何なのかわからなくて僕は傾げる。でもセージ様は優しく教えてくれた。
「まあ運命の相手、とは例えだが。ごく稀に魔力の波長が合う相手がいる。それが君達なんだよ。……魔力は基本的に一人一人波長が違う。だからこそどんな人物でも他人の魔力に当てられると魔力酔いを起こす。だが、コーディー、ドレイク、君達の魔力の波長が合うから、魔力酔いを起こさないで済んだんだろう。考えうるに、裂傷を負ったのは体にコーディーの魔力が大量に入ってきて体が耐えられなくなったからじゃないだろうか」
セージ様の説明に僕は驚く。でも確かに模擬訓練の時にドレイクだけが魔力酔いを起こさなかった。
「僕とドレイクが……。じゃあ、触れると感じてたものって?」
「ほとんどの波長は合っても、少しのズレが生じていたんだろう。それが触れるとお互いの体に影響していた、という所じゃないか? 特にドレイクは触れていなくてもそのズレを感じていたのでは? コーディーが魔力制御していても波長がそれほどに合うなら近くにいるだけで感じ取ることもできただろう」
セージ様の説明にドレイクは「なるほど」と納得している。でも、それなら僕は?
「でもっ、僕が感じたのは一昨日が初めてで。昨日にはもうその感じはなくなってました! ドレイクもそうだって」
僕が正直に報告すればセージ様は少し考えてから答えた。
「恐らくだが、豊穣祭でコーディーの魔力が放出され、コーディーの魔力が減少した為だろう。ドレイクはそれ以前にコーディーに触れると感じるものがあったのではないか?」
尋ねられたドレイクは静かに頷いた。
「コーディーの魔力は大きなものだ。恐らく、そのせいでドレイクの魔力がコーディーには届かなかったのだろう。だが魔力を放出した後、体内にある魔力量が減ってドレイクの魔力を感じることができた」
「な、なるほど」
セージ様の話は何もかも腑に落ちるものだった。
……じゃあ、ドレイクにぞくぞくしたのはドレイクの魔力を僕が感じたから? でもドレイクの魔力を昨日の夕方から感じなくなったのはなんでだろう?
そう思えば、セージ様はコホンッと咳ばらいをして少し恥ずかしそうな顔をして僕達に告げた。
「そして、これも憶測の域だが。コーディーもドレイクも、お互いに何も感じなくなったのは魔力のズレがなくなったからだろう。……その、相手の体液や血液を取り込んだり、接触が多ければ相手の波長が交じり合うからな」
僕はそれを聞いてボッと顔を赤くする。セージ様は遠回しに言ってくれたけど、つまりはドレイクとあれやこれやと触れたから感じなくなったと言う事だから。
……せ、セージ様はわかってるんだ。僕とドレイクが何したか。ううぅっ、恥ずかしーっ!
僕は恥ずかしさで身を固くし、セージ様を見ていられない。
けれど、ドレイクは構わずにセージ様に問いかけた。
「セージ様の言う魔力について理解しました。しかしセージ様、自分がコーディーの魔力に引かれるようになったのはここ数ヶ月前の事です。それまでは何一つ感じていなかったのですが、それに関しては?」
ドレイクはそう質問した。
なので僕はドレイクが僕に反応し始めたのは、あのほっぺにチューした日からだと言っていたことを思い出した。
……そう言えばそうだったな?
なんて思えば、セージ様はまたコホンッと少し恥ずかしそうに咳払いをした。
「あー、それは魔力を感じるようなキッカケがあったのではないか? 親密に触れ合うような事が」
セージ様に言われて僕は顔を引き攣らせる。
……親密。それってほっぺにチューした事がキッカケ??
考えながら、チラッとドレイクを見れば僕を横目でじとーっと見つめていた。なので僕は思わず目を逸らす。
……ぼ、僕のせいじゃないもんー!
僕は苦し紛れに心の中で言い逃れをする。自分が原因だとわかりながらも。
でもそんな僕にセージ様はこう言った。
「まあ、魔力の波長が合うなんて滅多にない事だ。私もヴェロニカに聞いて知ってはいたが、実際目にしたことはなかった。お互いを大事にしなさい」
「……は、はぃ」
セージ様に微笑まれて僕は恥ずかしさで一杯になりながらも小さく返事をした。
けど、僕達の話を聞いたゴールウェイ姉さんにはニマニマした顔で見つめてくるし、エニス姉さんは終始ドレイクを睨むし、キラーニ姉さんはなぜか僕に寂しげな目線を送ってくる。
そして同席していたゴドフリーさんは僕達の話を聞いて興味津々なちょっと怖い目で見る。
なので僕は穴があったら入りたいくらい。隣にいるドレイクはなんてない顔してるけど。
……うぅっ、この後の事がこわいよ。
ゴールウェイ姉さんやエニス姉さん、ゴドフリーさんからは質問の嵐だと想像がついてため息が出そうになる。
でも、そこへある人物の声が魔塔の外から届いた。
「セージ、迎えに来たよ~」
それは聞き覚えのある懐かしい声だった。
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