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続編
65 ダブリンの話 後編 +らくがき
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「子供のコーディーはドラゴンを倒して、恐れられた?」
まさか、とは思っていたが、ダブリンの話を聞いてドレイクは確信をもって尋ねた。そしてダブリンは静かに頷いた。
……やはりそうだったのか。だが五歳の子供がドラゴンを。
そうなれば、周りの大人達の見る目は明らかに変わっただろう。だからこそ、コーディーは魔塔の魔女達の元、引き取られたのだ。
「コーディーはね。住んでいた村がドラゴンに襲われて、その時に魔眼が開眼したの。それまでは普通の男の子だった。でも家族を守ろうとして眠っていた力が目覚め……膨大な魔力を使った。けれどその後、力の影響で姿が変わってしまって。村の人達はコーディーを恐れ、村から追い出したの。母親もコーディーだと分からなくてね。ドラゴン出現の一報と膨大な魔力を感知して村に向かえば、コーディーは森の奥でひとり息を潜めていたわ。……まあ、その後に誤解は解けたんだけど、コーディーは村には戻れなかった。だから私達で保護したのよ」
ダブリンの話を聞いて、だからこそ模擬訓練の時にドラゴンを見てコーディーがあれほどに怯えた理由がわかった。
……しかし、五歳の子供が訳もわからず大人から恐れられ、村か追い出されたなんて。どれほど怖い事だったのか。
ドレイクは幼い頃のコーディーを想い、胸が痛んだ。
だが、今はまだ話を聞くべきだと思い直し、ドレイクはダブリンに尋ねた。
「コーディーのあの姿は魔力の影響なのですか?」
「ええ。力を使うと身体が変化してしまうの。膨大な魔力に体が反応して、ああなってしまうみたい」
「力を使う時だけ、なのですか? だからコーディーは普段から魔法を使わない?」
ドレイクが尋ねれば、ダブリンは首を横に振った。
「違うわ。使わないんじゃない、使えないの」
「使えない? でも花火魔法を」
ダブリンの言っている意味が分からないドレイクが眉間に皺を寄せれば、ダブリンは手元にあるティーカップとポットを手に取った。
「簡単に説明すれば、こうよ。私達がこのポットだとする。そしてこのティーカップは魔法の術式、紅茶は魔力だとしましょう。ポットを傾ければティーカップには紅茶が注がれる。同じように、私達が魔力を流せば魔法の術式が満たされ、魔法が行使される。でも、コーディーの場合はポットでなくて大きなバケツなの。紅茶が満たされたバケツをこの小さなティーカップに傾けたなら、どうなる?」
「溢れて、零れてしまう」
「そう。つまり魔力が多すぎて逆に術式が発動しないの。だからコーディーの場合、魔力を大量に消費する魔法しか使えないのよ。例えば花火魔法とかね」
「なるほど。しかし、花火魔法を打たせるにはリスクがあるのでは? もし、誰かに見られたなら」
「ドレイクの言う事はわかるわ。でもコーディーが花火魔法を使うのは、溜まる魔力を発散させる為なの」
「発散させる?」
「ええ。魔力は魂からなるもの。それは生きていれば常に体を巡り、溜まり続ける。普通の人なら魔力は自然と発散されるものだけれどコーディーの場合はそれができないの、量が多すぎてね。それに体から漏れてしまったら、何が起こるかわからない。だからコーディーは常に魔力制御をしているのだけれど、今度は魔力が溜まりすぎれば魔力暴走にもつながりかねない。だからこそ年に二回、豊穣祭と新年祭の時に花火魔法を使っているのよ。警備がしっかりとされた王城でね」
ダブリンの丁寧な説明にドレイクは「そういう事だったんですね」と小さく呟く。
そして、何もかもが腑に落ちた。なぜ、コーディーが魔法を使ったところを見た事がなかったのか。魔女達と一緒に暮らしていたのか。
なにより、ここまで聞いてようやく、どうしてこの事が”国家機密”として扱われているのかも全て理解できた。
花火魔法は人を楽しませる魔法だが、一つ違えばそれは強大な攻撃魔法にもなってしまう。
つまり魔塔の魔女達を凌ぐ力を持ち、実際花火魔法を絶え間なく数千発も使えるコーディーは一人でもこの国を乗っ取ることができるという事。その力を知られた日には悪用しようと企む者が出てくるかもしれない。
だからこそ秘密にされてきたのだ。今日、この日まで。
「ダブリン様、理由はわかりました。けれど、どうしてこんな重要な事を俺に? コーディーの気持ちを尊重すると言っても、俺がコーディーを見限り、誰かに言ってしまったらどうするんです?」
それは率直な疑問だった。だがドレイクは質問をした後でハッとした。
あまりに親切にしてもらっていたおかげで忘れていたが、彼女が本来ならば畏怖すべき魔塔の魔女であることを思い出したから。
「もし本当にそんな事になったならば、どうなるか。……ドレイクは言わなくてもわかるんじゃないかしら?」
笑う目の奥に暗い闇が広がり、ドレイクは息を喉の奥に飲み込んだ。
……コーディーは魔塔の魔女達に愛されている。もしも害するようなことになれば、本当に存在ごと消されるかもしれないな。彼女達はそれができる。
魔塔の魔女の恐ろしさを思い出し、ドレイクは一瞬冷や汗を掻く。しかしそんなドレイクを見てか、ダブリンはいつもの調子に戻って笑った。
「あらあら、冗談よ。ドレイクはそんなことしないってわかっているわ。コーディーもわかっているから、貴方には教えたんでしょうし」
ダブリンはふふっと笑って言った。しかしドレイクは笑えない。だが、そこまでコーディーの事を想うダブリンの気持ちはわかる。
「ダブリン様は本当にコーディーの事を大事に想っているんですね」
「勿論よ。子供の頃から一緒にいるんだもの、私だけじゃない。エニスやキラーニ、ゴールウェイやドローエダだって、コーディーの事を息子のように、弟のように大事に想っているわ。なによりコーディーは優しくて、いい子よ。正しき人には幸せになって欲しいと思うものじゃないかしら?」
そう告げるダブリンの表情は先程見た魔女の顔ではなく、まるで母のような、姉のような、年長者の優しい顔だった。
そしてダブリンは真っ直ぐにドレイクを見つめた。
「ドレイク、コーディーの本当の事を知ってどうかしら? 気持ちが変わったなのなら、それは構わない。私達は貴方を責めないわ。ただコーディーの秘密は黙っててもらう事にはなるけれど……。でも今までの話を聞いても、コーディーを想う気持ちは変わらない?」
問いかけるダブリンにドレイクはぐっと膝の上で拳を握った。
「ダブリン様、馬鹿にしないで頂きたい。その程度の事で気持ちが変わるぐらいなら告白なんてしませんよ」
ドレイクはダブリンを真っ直ぐと見返して言った。その言葉に嘘はない。
そしてドレイクの言葉を聞いてダブリンはふふっと笑った。
「そうね。浮名を流していた貴方が男の子のコーディーを好きだと認めたぐらいですものね」
ドレイクの中にあった葛藤を見透かしてか、そうダブリンは言った。でも間違いではないので、ドレイクは何も言い返せない。
「けれど、コーディーの姿はなかなかに衝撃的だったのじゃないかしら?」
「それは……まあ、そうですけど。どんな姿をしていたってコーディーなら構いません。……どんなに外見を美しく着飾ったって、クズのような人間はいる」
そこまで言ってドレイクはダブリンに視線を向けた。
「ダブリン様は知っているのでは? 俺の出生の事も」
問いかけられ、ダブリンは誤魔化さずに小さく頷いた。でもそれは当然の反応だと思えた。コーディーは言うなれば国家の重要人物だ。近づく人間がいれば、その人物がいかなる者か調べるのが普通だ。でもダブリンは謝った。
「勝手にしてごめんなさい」
「いえ、構いませんよ。話が省けました」
そう言いながらドレイクは大きくなってから知った自分の両親を思い出した。
美しさだけが取り柄の金の亡者である娼婦の母、美しいもの好きの身分が全ての貴族の父。
母親は父の身分と金目当てに、すでに妻帯者だった父親は母親の美貌に誘われ、二人の欲望の果てに自分が生まれた。しかし父は一夜限りの事だと母を捨て、母は役立たずと自分を捨てた。
だからこそ、ドレイクにとって身分も外見もどうでもよかった。愛さえも存在しないと思っていたのだ。
コーディーの優しさとぬくもりに触れるまでは。
「まあ、そう言う訳ですので俺にとっては外見も身分もどうでもいいんです。コーディーの中身が変わらないのならそれで」
ドレイクが告げるとダブリンは優しい眼差しを向けて笑った。
「それなら良かったわ……。でも、そう言ってくれたドレイクにはもう一つ、大事な話をしておかなければいけないわね」
「大事な話?」
これ以上の話があるのだろうか? と思いながらドレイクは耳を傾けた。
「それはね。コーディーと私達が一緒に暮らしていた理由」
「一緒に暮らしていた理由? それはコーディーが幼く、村から追い出されたからでは?」
「それも勿論、理由の一つよ。でももっと大事な理由があるの。……それはね」
――――その先の話を聞き、ドレイクは驚くしかなかった。
****************************
らくがきです。
載せるか迷いましたが、気まぐれにのっけてみました(´ω`)
まさか、とは思っていたが、ダブリンの話を聞いてドレイクは確信をもって尋ねた。そしてダブリンは静かに頷いた。
……やはりそうだったのか。だが五歳の子供がドラゴンを。
そうなれば、周りの大人達の見る目は明らかに変わっただろう。だからこそ、コーディーは魔塔の魔女達の元、引き取られたのだ。
「コーディーはね。住んでいた村がドラゴンに襲われて、その時に魔眼が開眼したの。それまでは普通の男の子だった。でも家族を守ろうとして眠っていた力が目覚め……膨大な魔力を使った。けれどその後、力の影響で姿が変わってしまって。村の人達はコーディーを恐れ、村から追い出したの。母親もコーディーだと分からなくてね。ドラゴン出現の一報と膨大な魔力を感知して村に向かえば、コーディーは森の奥でひとり息を潜めていたわ。……まあ、その後に誤解は解けたんだけど、コーディーは村には戻れなかった。だから私達で保護したのよ」
ダブリンの話を聞いて、だからこそ模擬訓練の時にドラゴンを見てコーディーがあれほどに怯えた理由がわかった。
……しかし、五歳の子供が訳もわからず大人から恐れられ、村か追い出されたなんて。どれほど怖い事だったのか。
ドレイクは幼い頃のコーディーを想い、胸が痛んだ。
だが、今はまだ話を聞くべきだと思い直し、ドレイクはダブリンに尋ねた。
「コーディーのあの姿は魔力の影響なのですか?」
「ええ。力を使うと身体が変化してしまうの。膨大な魔力に体が反応して、ああなってしまうみたい」
「力を使う時だけ、なのですか? だからコーディーは普段から魔法を使わない?」
ドレイクが尋ねれば、ダブリンは首を横に振った。
「違うわ。使わないんじゃない、使えないの」
「使えない? でも花火魔法を」
ダブリンの言っている意味が分からないドレイクが眉間に皺を寄せれば、ダブリンは手元にあるティーカップとポットを手に取った。
「簡単に説明すれば、こうよ。私達がこのポットだとする。そしてこのティーカップは魔法の術式、紅茶は魔力だとしましょう。ポットを傾ければティーカップには紅茶が注がれる。同じように、私達が魔力を流せば魔法の術式が満たされ、魔法が行使される。でも、コーディーの場合はポットでなくて大きなバケツなの。紅茶が満たされたバケツをこの小さなティーカップに傾けたなら、どうなる?」
「溢れて、零れてしまう」
「そう。つまり魔力が多すぎて逆に術式が発動しないの。だからコーディーの場合、魔力を大量に消費する魔法しか使えないのよ。例えば花火魔法とかね」
「なるほど。しかし、花火魔法を打たせるにはリスクがあるのでは? もし、誰かに見られたなら」
「ドレイクの言う事はわかるわ。でもコーディーが花火魔法を使うのは、溜まる魔力を発散させる為なの」
「発散させる?」
「ええ。魔力は魂からなるもの。それは生きていれば常に体を巡り、溜まり続ける。普通の人なら魔力は自然と発散されるものだけれどコーディーの場合はそれができないの、量が多すぎてね。それに体から漏れてしまったら、何が起こるかわからない。だからコーディーは常に魔力制御をしているのだけれど、今度は魔力が溜まりすぎれば魔力暴走にもつながりかねない。だからこそ年に二回、豊穣祭と新年祭の時に花火魔法を使っているのよ。警備がしっかりとされた王城でね」
ダブリンの丁寧な説明にドレイクは「そういう事だったんですね」と小さく呟く。
そして、何もかもが腑に落ちた。なぜ、コーディーが魔法を使ったところを見た事がなかったのか。魔女達と一緒に暮らしていたのか。
なにより、ここまで聞いてようやく、どうしてこの事が”国家機密”として扱われているのかも全て理解できた。
花火魔法は人を楽しませる魔法だが、一つ違えばそれは強大な攻撃魔法にもなってしまう。
つまり魔塔の魔女達を凌ぐ力を持ち、実際花火魔法を絶え間なく数千発も使えるコーディーは一人でもこの国を乗っ取ることができるという事。その力を知られた日には悪用しようと企む者が出てくるかもしれない。
だからこそ秘密にされてきたのだ。今日、この日まで。
「ダブリン様、理由はわかりました。けれど、どうしてこんな重要な事を俺に? コーディーの気持ちを尊重すると言っても、俺がコーディーを見限り、誰かに言ってしまったらどうするんです?」
それは率直な疑問だった。だがドレイクは質問をした後でハッとした。
あまりに親切にしてもらっていたおかげで忘れていたが、彼女が本来ならば畏怖すべき魔塔の魔女であることを思い出したから。
「もし本当にそんな事になったならば、どうなるか。……ドレイクは言わなくてもわかるんじゃないかしら?」
笑う目の奥に暗い闇が広がり、ドレイクは息を喉の奥に飲み込んだ。
……コーディーは魔塔の魔女達に愛されている。もしも害するようなことになれば、本当に存在ごと消されるかもしれないな。彼女達はそれができる。
魔塔の魔女の恐ろしさを思い出し、ドレイクは一瞬冷や汗を掻く。しかしそんなドレイクを見てか、ダブリンはいつもの調子に戻って笑った。
「あらあら、冗談よ。ドレイクはそんなことしないってわかっているわ。コーディーもわかっているから、貴方には教えたんでしょうし」
ダブリンはふふっと笑って言った。しかしドレイクは笑えない。だが、そこまでコーディーの事を想うダブリンの気持ちはわかる。
「ダブリン様は本当にコーディーの事を大事に想っているんですね」
「勿論よ。子供の頃から一緒にいるんだもの、私だけじゃない。エニスやキラーニ、ゴールウェイやドローエダだって、コーディーの事を息子のように、弟のように大事に想っているわ。なによりコーディーは優しくて、いい子よ。正しき人には幸せになって欲しいと思うものじゃないかしら?」
そう告げるダブリンの表情は先程見た魔女の顔ではなく、まるで母のような、姉のような、年長者の優しい顔だった。
そしてダブリンは真っ直ぐにドレイクを見つめた。
「ドレイク、コーディーの本当の事を知ってどうかしら? 気持ちが変わったなのなら、それは構わない。私達は貴方を責めないわ。ただコーディーの秘密は黙っててもらう事にはなるけれど……。でも今までの話を聞いても、コーディーを想う気持ちは変わらない?」
問いかけるダブリンにドレイクはぐっと膝の上で拳を握った。
「ダブリン様、馬鹿にしないで頂きたい。その程度の事で気持ちが変わるぐらいなら告白なんてしませんよ」
ドレイクはダブリンを真っ直ぐと見返して言った。その言葉に嘘はない。
そしてドレイクの言葉を聞いてダブリンはふふっと笑った。
「そうね。浮名を流していた貴方が男の子のコーディーを好きだと認めたぐらいですものね」
ドレイクの中にあった葛藤を見透かしてか、そうダブリンは言った。でも間違いではないので、ドレイクは何も言い返せない。
「けれど、コーディーの姿はなかなかに衝撃的だったのじゃないかしら?」
「それは……まあ、そうですけど。どんな姿をしていたってコーディーなら構いません。……どんなに外見を美しく着飾ったって、クズのような人間はいる」
そこまで言ってドレイクはダブリンに視線を向けた。
「ダブリン様は知っているのでは? 俺の出生の事も」
問いかけられ、ダブリンは誤魔化さずに小さく頷いた。でもそれは当然の反応だと思えた。コーディーは言うなれば国家の重要人物だ。近づく人間がいれば、その人物がいかなる者か調べるのが普通だ。でもダブリンは謝った。
「勝手にしてごめんなさい」
「いえ、構いませんよ。話が省けました」
そう言いながらドレイクは大きくなってから知った自分の両親を思い出した。
美しさだけが取り柄の金の亡者である娼婦の母、美しいもの好きの身分が全ての貴族の父。
母親は父の身分と金目当てに、すでに妻帯者だった父親は母親の美貌に誘われ、二人の欲望の果てに自分が生まれた。しかし父は一夜限りの事だと母を捨て、母は役立たずと自分を捨てた。
だからこそ、ドレイクにとって身分も外見もどうでもよかった。愛さえも存在しないと思っていたのだ。
コーディーの優しさとぬくもりに触れるまでは。
「まあ、そう言う訳ですので俺にとっては外見も身分もどうでもいいんです。コーディーの中身が変わらないのならそれで」
ドレイクが告げるとダブリンは優しい眼差しを向けて笑った。
「それなら良かったわ……。でも、そう言ってくれたドレイクにはもう一つ、大事な話をしておかなければいけないわね」
「大事な話?」
これ以上の話があるのだろうか? と思いながらドレイクは耳を傾けた。
「それはね。コーディーと私達が一緒に暮らしていた理由」
「一緒に暮らしていた理由? それはコーディーが幼く、村から追い出されたからでは?」
「それも勿論、理由の一つよ。でももっと大事な理由があるの。……それはね」
――――その先の話を聞き、ドレイクは驚くしかなかった。
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