64 / 100
続編
51 気持ちの証明
しおりを挟む
――――それから僕達はなんだかんだと食事を終え、ドレイクは席を立った。
「ちょっとローレンツと話があるから待っててくれ」
「あ、うん」
僕は返事をしてローレンツさんの元へと向かうドレイクを見送る。
……ローレンツさんに話って、なんだろ? まあ幼馴染だから何か話があるんだろうなぁ。……いいなぁ、男の幼馴染。
僕は二人の切っても切れない友情が羨ましい。ドレイクはローレンツさんに対して素っ気ないけれど、心を許してるのがわかる。そしてそれはローレンツさんもだ。
……気の置けない友人ってのはああいうのを言うんだろうなぁ。
なんて思いながら席から何か話し始めたドレイクとローレンツさんを遠くから見つめる。けれど、話が込み入り始めたのか奥の厨房へと行ってしまった。
……二人の話、長引くのかな?
僕はコップに残っていた水をくぴくぴっと全て飲み干して思う。
けれどそんな折、お店に新しいお客さんが入ってきて、僕はその人と目が合ってしまった。
……あ、あの人、この前の。
そう思っている内にその人は僕の元へ歩み寄ってくる。
「こんばんわ、お兄さん」
豊満な胸を揺らして僕に話しかけてきたのは、以前ドレイクに声をかけてきた色っぽいお姉さんだった。
「こ、こんばんは」
「今日もドレイクと一緒なのかしら?」
お姉さんは二人分の空のお皿が並ぶ、僕達のテーブルを見て尋ねた。
「あ、ドレイクなら今、席を外してて」
「あら、そうなのね。……ところでお兄さんはドレイクのお友達?」
お姉さんは僕を見て聞いてきた。でも僕は答えに困る。
……友達、じゃないよな? でも友達以外の関係って言ったらなんだろう? 同居人? いや、あれは勝手に人の家に住んでるだけだし。
「知り合い……ですかね?」
答えが出なくて僕は曖昧に答える。するとお姉さんは驚いた顔を見せた。
「え、そうなの? この前、血相を変えて貴方を追いかけて行ったから大事なお友達かと思ったわ」
お姉さんに言われて僕は思い出す。
……そう言えば、そんな事もあったな。でもあの時、ドレイクはどうして僕を追いかけてきたんだろ?
何か用があったっけ? と思い返すが思い出せない。ただ、僕がドレイクの態度にイラっとした事だけ覚えている。
「今日はお兄さん、ドレイクと何か用があるのかしら?」
「別に用はないですけど」
……一緒に帰るだけだし。
そう思って答えればお姉さんは微笑みながら僕に頼んだ。
「じゃあ、この後ドレイクを誘ってもいいかしら?」
「え、それは」
……僕に聞かれても。ドレイクに聞けばいいのに。……でも、もしも僕がいいって言ったら、ドレイクはこのお姉さんと。
そう思ったら、なんだか急に胸がもやっとした。なので僕は俯き、胸を抑える。
……食べすぎちゃったかな?
なんて思う。でも、そこへ低い声が飛んできた。
「悪いが、もう誘いには乗れない」
その声を聞いて顔を上げれば、そこにはいつの間にかドレイクが戻ってきていた。
「あ、ドレイク」
「待たせたな、コーディー。帰るぞ」
ドレイクはそう僕に言った。けれどお姉さんはめげずにドレイクの腕に手を絡めて話しかける。
「ちょっとドレイク、もう誘いには乗れないってどういう事? 少しぐらい遊んでくれたっていいじゃない、今はフリーなんでしょ? それとも噂通り、想い人でもできたのかしら? まさか、このお兄さんだったりして~」
お姉さんはくすくすっと笑って言った。だけどドレイクは真面目な顔をしてハッキリと答えた。
「その通りだ。俺はこいつが好きだ」
公衆の面前で告白されて僕は恥ずかしくなる。
……ちょ、ちょっとー!? こんなところで何言っちゃってるの! お姉さんだって驚いて目を丸くしてるじゃん!!
「ど、ドレイクっ」
「俺はこいつが好きだから、悪いがお前とはもう遊ばない。それだけだ」
ドレイクはもう一度ハッキリとお姉さんに言った。でもお姉さんは信じられないのか、僕とドレイクを何度も見返す。まあ僕だって信じられないのだから、当然の反応だ。
「え、本気なの? ドレイクがこのお兄さんのこと?」
「そうだと言っているだろ」
「じゃあ、このお兄さんがドレイクの本命?」
「ああ、そうだ」
ドレイクは真面目な顔をして言ったが、お姉さんはやっぱり信じられなかったみたい。
「冗談でしょう? どうして嘘を吐くの?」
お姉さんはドレイクにそう尋ねたが、ドレイクはため息交じりに答えた。
「はぁ。冗談じゃないし、嘘でもない。俺はこいつが好きなんだ。だから、もうお前や他の女とは遊べない」
「でも……」
お姉さんは困惑した顔で僕をじっと見た。その目には『こんな子がドレイクの?』という気持ちがありありと浮かび上がっている。
……まあ、そうなるよね。僕だって信じられないんだもん。でも……こんなにハッキリ、何度も言われると僕も本気だって思っちゃうよ。まあ、勘違いなのはわかってるけどぉ。
僕は好き好き言われて、頬が熱くなってくる。ていうか、恥ずかしい。
でもお姉さんは、どうしても信じられないのかドレイクにこう言った。
「嘘でしょ。じゃあ、本当だって証明してよ」
「証明だと?」
「そうよ。今まで女の子しか相手してこなかったのに。急にこのお兄さんが好きなんて信じられるわけないじゃない。アタシの相手が嫌ならそう言えばいいのに、こんな嘘まで吐くなんて」
お姉さんはムッとした顔でドレイクに言った。どうやら断る口実に僕を好きだとドレイクが嘘を言っていると思ったようだ。
そしてお姉さんの言葉に僕も思わず、うんうんっと頷いてしまう。
……そうだそうだ、今まで女の子を手当たり次第だったって話なのに、急に僕を好きって信じられないよ。
僕は思わず共感してしまう。だが、それを見ていたドレイクは。
「コーディー、お前まで……。よし、なら証明してやる」
ドレイクはそう言うと僕の顎を片手でぐいっと上げた。
「へっ?」
何? と思った時にはもう遅かった。気が付けば、お姉さんの目の前でぶちゅぅぅうううっとドレイクにキスされていた。しかも濃厚なやつ。
おかげでドレイクの唇からさっき食べてたステーキの味がする。
……ぎゃああああああーーっ!!
僕は驚きのあまり目を大きく見開いてしまう。おかげで傍にいたお姉さんの驚き顔もバッチリ見えてしまった。ついでに他の席のお客さんの驚いた顔も。
だから僕はすぐにドレイクを両手で押しのけた。
「ド、ドレイクッ!!」
名前を呼ぶのと同時にキッと睨んだけど、ドレイクは僕に一瞥しただけで悪びれた様子もなく、お姉さんに視線を向けた。
「これでわかったか?」
ドレイクは不機嫌そうな顔でお姉さんに言い、目の前で僕とドレイクのキスを目撃したお姉さんは言葉もなく頷いた。
そして僕はお姉さんにも店のお客さんにも見られてすっごく恥ずかしい!!
……き、キスされたところを見られるなんて! 恥ずかしすぎるーッ!!
ドレイクに文句の一つでも言ってやりたいが、それよりも恥ずかしさが上回って僕は何も言えなかった。顔がポッポッと熱くなり、僕は熱を冷まそうと近くにあった水の入ったコップを手に取る。
そして、ぐいっと飲んだがそれを見たドレイクが声を上げた。
「あっ! バカ、それは俺の!!」
ドレイクがそう言った時にはもう遅かった。僕はさっき自分で水を飲み干したばかりなのにその事をすっかり忘れて、ほとんど見かけが水と変わらないドレイクのお酒(ジントニック)を飲んでいた。
「ぅがっ!」
コップを飲み干した後、強いアルコールの味と苦みで僕は思わず呻く。それからすぐに目が回って、体内の温度が一気に急上昇。頭もクラクラしてきた。
「ほわぁ~」
「おい、コーディー、大丈夫か?!」
ドレイクはそう僕に聞いてきたけど、心配そうに尋ねるドレイクの顔でさえ揺らめいてる。
「どれいくぅー?」
そう呟いたけれど、アルコールが体を駆け巡り、その後の記憶は。
―――――翌日、目が覚めるまですっぽりと抜け落ちてしまったのだった。
「ちょっとローレンツと話があるから待っててくれ」
「あ、うん」
僕は返事をしてローレンツさんの元へと向かうドレイクを見送る。
……ローレンツさんに話って、なんだろ? まあ幼馴染だから何か話があるんだろうなぁ。……いいなぁ、男の幼馴染。
僕は二人の切っても切れない友情が羨ましい。ドレイクはローレンツさんに対して素っ気ないけれど、心を許してるのがわかる。そしてそれはローレンツさんもだ。
……気の置けない友人ってのはああいうのを言うんだろうなぁ。
なんて思いながら席から何か話し始めたドレイクとローレンツさんを遠くから見つめる。けれど、話が込み入り始めたのか奥の厨房へと行ってしまった。
……二人の話、長引くのかな?
僕はコップに残っていた水をくぴくぴっと全て飲み干して思う。
けれどそんな折、お店に新しいお客さんが入ってきて、僕はその人と目が合ってしまった。
……あ、あの人、この前の。
そう思っている内にその人は僕の元へ歩み寄ってくる。
「こんばんわ、お兄さん」
豊満な胸を揺らして僕に話しかけてきたのは、以前ドレイクに声をかけてきた色っぽいお姉さんだった。
「こ、こんばんは」
「今日もドレイクと一緒なのかしら?」
お姉さんは二人分の空のお皿が並ぶ、僕達のテーブルを見て尋ねた。
「あ、ドレイクなら今、席を外してて」
「あら、そうなのね。……ところでお兄さんはドレイクのお友達?」
お姉さんは僕を見て聞いてきた。でも僕は答えに困る。
……友達、じゃないよな? でも友達以外の関係って言ったらなんだろう? 同居人? いや、あれは勝手に人の家に住んでるだけだし。
「知り合い……ですかね?」
答えが出なくて僕は曖昧に答える。するとお姉さんは驚いた顔を見せた。
「え、そうなの? この前、血相を変えて貴方を追いかけて行ったから大事なお友達かと思ったわ」
お姉さんに言われて僕は思い出す。
……そう言えば、そんな事もあったな。でもあの時、ドレイクはどうして僕を追いかけてきたんだろ?
何か用があったっけ? と思い返すが思い出せない。ただ、僕がドレイクの態度にイラっとした事だけ覚えている。
「今日はお兄さん、ドレイクと何か用があるのかしら?」
「別に用はないですけど」
……一緒に帰るだけだし。
そう思って答えればお姉さんは微笑みながら僕に頼んだ。
「じゃあ、この後ドレイクを誘ってもいいかしら?」
「え、それは」
……僕に聞かれても。ドレイクに聞けばいいのに。……でも、もしも僕がいいって言ったら、ドレイクはこのお姉さんと。
そう思ったら、なんだか急に胸がもやっとした。なので僕は俯き、胸を抑える。
……食べすぎちゃったかな?
なんて思う。でも、そこへ低い声が飛んできた。
「悪いが、もう誘いには乗れない」
その声を聞いて顔を上げれば、そこにはいつの間にかドレイクが戻ってきていた。
「あ、ドレイク」
「待たせたな、コーディー。帰るぞ」
ドレイクはそう僕に言った。けれどお姉さんはめげずにドレイクの腕に手を絡めて話しかける。
「ちょっとドレイク、もう誘いには乗れないってどういう事? 少しぐらい遊んでくれたっていいじゃない、今はフリーなんでしょ? それとも噂通り、想い人でもできたのかしら? まさか、このお兄さんだったりして~」
お姉さんはくすくすっと笑って言った。だけどドレイクは真面目な顔をしてハッキリと答えた。
「その通りだ。俺はこいつが好きだ」
公衆の面前で告白されて僕は恥ずかしくなる。
……ちょ、ちょっとー!? こんなところで何言っちゃってるの! お姉さんだって驚いて目を丸くしてるじゃん!!
「ど、ドレイクっ」
「俺はこいつが好きだから、悪いがお前とはもう遊ばない。それだけだ」
ドレイクはもう一度ハッキリとお姉さんに言った。でもお姉さんは信じられないのか、僕とドレイクを何度も見返す。まあ僕だって信じられないのだから、当然の反応だ。
「え、本気なの? ドレイクがこのお兄さんのこと?」
「そうだと言っているだろ」
「じゃあ、このお兄さんがドレイクの本命?」
「ああ、そうだ」
ドレイクは真面目な顔をして言ったが、お姉さんはやっぱり信じられなかったみたい。
「冗談でしょう? どうして嘘を吐くの?」
お姉さんはドレイクにそう尋ねたが、ドレイクはため息交じりに答えた。
「はぁ。冗談じゃないし、嘘でもない。俺はこいつが好きなんだ。だから、もうお前や他の女とは遊べない」
「でも……」
お姉さんは困惑した顔で僕をじっと見た。その目には『こんな子がドレイクの?』という気持ちがありありと浮かび上がっている。
……まあ、そうなるよね。僕だって信じられないんだもん。でも……こんなにハッキリ、何度も言われると僕も本気だって思っちゃうよ。まあ、勘違いなのはわかってるけどぉ。
僕は好き好き言われて、頬が熱くなってくる。ていうか、恥ずかしい。
でもお姉さんは、どうしても信じられないのかドレイクにこう言った。
「嘘でしょ。じゃあ、本当だって証明してよ」
「証明だと?」
「そうよ。今まで女の子しか相手してこなかったのに。急にこのお兄さんが好きなんて信じられるわけないじゃない。アタシの相手が嫌ならそう言えばいいのに、こんな嘘まで吐くなんて」
お姉さんはムッとした顔でドレイクに言った。どうやら断る口実に僕を好きだとドレイクが嘘を言っていると思ったようだ。
そしてお姉さんの言葉に僕も思わず、うんうんっと頷いてしまう。
……そうだそうだ、今まで女の子を手当たり次第だったって話なのに、急に僕を好きって信じられないよ。
僕は思わず共感してしまう。だが、それを見ていたドレイクは。
「コーディー、お前まで……。よし、なら証明してやる」
ドレイクはそう言うと僕の顎を片手でぐいっと上げた。
「へっ?」
何? と思った時にはもう遅かった。気が付けば、お姉さんの目の前でぶちゅぅぅうううっとドレイクにキスされていた。しかも濃厚なやつ。
おかげでドレイクの唇からさっき食べてたステーキの味がする。
……ぎゃああああああーーっ!!
僕は驚きのあまり目を大きく見開いてしまう。おかげで傍にいたお姉さんの驚き顔もバッチリ見えてしまった。ついでに他の席のお客さんの驚いた顔も。
だから僕はすぐにドレイクを両手で押しのけた。
「ド、ドレイクッ!!」
名前を呼ぶのと同時にキッと睨んだけど、ドレイクは僕に一瞥しただけで悪びれた様子もなく、お姉さんに視線を向けた。
「これでわかったか?」
ドレイクは不機嫌そうな顔でお姉さんに言い、目の前で僕とドレイクのキスを目撃したお姉さんは言葉もなく頷いた。
そして僕はお姉さんにも店のお客さんにも見られてすっごく恥ずかしい!!
……き、キスされたところを見られるなんて! 恥ずかしすぎるーッ!!
ドレイクに文句の一つでも言ってやりたいが、それよりも恥ずかしさが上回って僕は何も言えなかった。顔がポッポッと熱くなり、僕は熱を冷まそうと近くにあった水の入ったコップを手に取る。
そして、ぐいっと飲んだがそれを見たドレイクが声を上げた。
「あっ! バカ、それは俺の!!」
ドレイクがそう言った時にはもう遅かった。僕はさっき自分で水を飲み干したばかりなのにその事をすっかり忘れて、ほとんど見かけが水と変わらないドレイクのお酒(ジントニック)を飲んでいた。
「ぅがっ!」
コップを飲み干した後、強いアルコールの味と苦みで僕は思わず呻く。それからすぐに目が回って、体内の温度が一気に急上昇。頭もクラクラしてきた。
「ほわぁ~」
「おい、コーディー、大丈夫か?!」
ドレイクはそう僕に聞いてきたけど、心配そうに尋ねるドレイクの顔でさえ揺らめいてる。
「どれいくぅー?」
そう呟いたけれど、アルコールが体を駆け巡り、その後の記憶は。
―――――翌日、目が覚めるまですっぽりと抜け落ちてしまったのだった。
181
お気に入りに追加
357
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる