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続編
46 大きくなってる!
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――――翌朝。
「……コーディー」
名前を呼ぶ声と少しかさついた大きな手が優しく頬を撫でる感触に、僕は目を覚ました。
「……ん?」
うっすらと目を開ければ、目の前に大きな何かがいる。
なんだろう? と思えば、琥珀色の綺麗な瞳が僕をじっと見つめているのが見えた。
そして、まだ寝起きでぽやぽやしている僕はその綺麗な瞳をぼんやりと見つめる。でも段々と意識がハッキリしてきて、それが大人に戻ったドレイクだとようやく気が付いた!
「……大きくなってる!」
僕はむくりと起き上がって、思わず叫んだ。
すると横になっていたドレイクも体を起こした。しかしなぜか上半身裸……なんで?
不思議に思ったけれど、僕はまず第一に聞くべきことを尋ねた。
「ドレイク、体は大丈夫? 変なところない??」
僕が尋ねるとドレイクは低い声で「ああ」と答えた。
そしてその声を聴いて、そう言えばドレイクはこんな声だったな、と思い出す。
……昨日の晩まで、あんなに可愛い声だったのに。
「コーディー」
声をかけられて、僕は反射的に「なぁに?」と小さいなドレイクに答えるように言ってしまった。そして言われたドレイクは固まっている。
……わわわっ、僕ってばつい!
「ごめんっ、な、何?!」
僕は慌てて言い直した。するとドレイクはしばし考え込み、そしてじっと僕を見た。
一体なんだろう? と思えば、ドレイクはぽつりと呟いた。
「はぁ、認めるしかないな」
「え? なに?」
……認めるって何が?
そう思ったけど、ドレイクは答えてくれなかった。
「服と何か履くものを貸してもらえるか? 寮に戻る」
「え? こんな朝早くに?」
時計を見れば、まだ六時にもなっていない。でもドレイクは「ああ」と頷いた。
「それならちょっと待って。ドレイクが戻った時に服がないと困るだろうからって、ヒューゲルさんから服一式と靴を預かってるんだ」
僕は答えながらベッドから降り、クローゼットにしまっておいたドレイクの服と靴を一足、取り出した。そしてドレイクの元に置く。
「すまない」
ドレイクは言いながらベッドから出て、立ち上がった。するとドレイクは上半身だけでなく、下も何も着ていなかった。そして寝巻きはベッドの下に落ちてる。
「ドレイク、なんで裸?!」
「寝ている時、体が熱くなって服を脱いだ」
……熱くなって? やっぱり抱き締めて寝るのは暑かったのかな。
そう思いながら、服を着替えるドレイクを見る。昨日まではすっぽりと腕の中に収まるサイズだったのに、今では腕を回しても手が届きそうにない。
張りのある筋肉が体を覆い、まるで鎧のようだ。
……あんなに小さくて細かったのに、どうやってこんなに大きくなったんだろう。秘訣を教えて欲しい。まあ、今更大きくはなれないだろうけど。
僕は自分の腕の細さを見て、がっくりする。けれど、そう思っている内にドレイクは着替え終わった。そして僕に振り返る。
「コーディー」
「あ……帰る前に何か食べてく?」
「いや、大丈夫だ」
「そ、そう?」
「ああ、世話になったな」
「あ、ああ……うん」
ドレイクは殊勝な態度で僕に言い、なんだか僕の知ってるドレイクじゃないみたいで変な感じだ。けど、不意にある事に気が付く。
……ん? 『世話になったな?』って事はドレイク、もしかして子供に戻っていた時の事を覚えて? それにこんなに落ち着いてるし、やっぱり?
「ドレイク、もしかして」
僕が言いかけるけど、そんな僕をドレイクは覆いかぶさるようにぎゅっと抱きしめた。
「ふぇ?! ドレイク?!」
僕は驚いて声を上げるけど、ドレイクは小さな声で囁いた。
「……コーディー、ありがとう」
それは心からの感謝の言葉だった。そしてお礼を言われるとは思っていなかった僕は、驚いて言葉の発し方を忘れてしまう。けれどそんな僕からそっと離れ、ドレイクは僕をじっと見つめた。
「今度、礼をさせてくれ。……じゃあ、またな」
ドレイクはそれだけを言うと静かな足取りで玄関に向かい、出て行った。僕はそれを呆然と眺めるしかできず。
……あの、ドレイクが。あの傍若無人で、デリカシーもないドレイクが……僕に『ありがとう』って言ったー?!?!
僕は驚き、思わず頬をつねってみる。
「痛い……やっぱり夢じゃない?」
……ドレイク、若返りの泉の水を飲んで性格まで変わってしまったんだろうか。
僕はそんな事を思いながら、しばらくドレイクが出ていった玄関の方を見つめたのだった。
◇◇
――――そして、それから朝の支度を終えて魔塔へ出勤すれば、もうすでにドレイクが大人に戻った事は姉さん達に知られていた。
「コーディー、ドレイクがもう戻っちゃったって本当なのー?」
「あらあら、あの可愛いドレイクともう会えないのはちょっと残念ね」
「ようやくだ、全く」
「ドレイクに、話、聞きたい」
「コーディー、ドレイクは元に戻って大丈夫そうだったか?」
姉さん達はそれぞれに言い、僕はドローエダ姉さんの問いかけに答えた。
「うん、大丈夫そうだったよ。体に異常はなさそうだった。……まあ、ちょっと」
「……ちょっと? 何かあったのか?」
「あ、ううん。ちょっと戸惑ってたみたいだったなーっと思って」
「まあ、子供に戻っていたのだから仕方ないだろう。しかし無事に戻って良かったな」
「う、うん」
……まさか、ちょっと変になってた、なんてことは言えないよね。
僕は朝のドレイクを思い出して、一人思う。
そして窓の外、騎士寮がある方へを視線を向けた。
……ドレイク、本当に大丈夫かな?
◇◇◇◇
――――一方、その頃のドレイクと言えば団長室へと訪れていた。
「ご迷惑をおかけしました」
「いや、無事に戻ったようでよかったよ。ドレイク」
ドレイクは頭を下げて言い、その言葉にヒューゲルが返した。
「魔女様達とルルデン殿にはお礼をしなくてはな」
「はい、それは自分が」
「そうか。とにかく、今朝戻ったばかりなのだろう? 一応、今日までは休みを取っておきなさい」
「はい、ありがとうございます。それでは失礼します」
ドレイクはもう一度頭を下げて言うと踵を返して、部屋を出た。
そして騎士寮へと足を向け、自分の部屋へと戻る。それからベッドに腰を下ろし、一息ついたのだが……。
「はぁ」
ドレイクは息を吐くと、ぽすっとベッドに横になった。そして思い返されるのはコーディーとの日々。
そう、ドレイクは子供に戻っていた時の記憶がしっかりと残っていたのだ。
……全く、子供の俺を十日間も面倒を見るなんてアイツは本当にとんだお人好しだな。
ドレイクは見慣れた天井を眺めながら思う。でも、コーディーの家の天井がもう懐かしい。
「……コーディー」
名前を呼べば、『なぁに? ドレイク』と優しく答えてくれた姿がすぐに思い浮かぶ。そして食事を作り、風呂に入れてくれて、寝る時も傍にいてくれた事も。我儘を言っても起こらないで、粗相をした時も慰めてくれた。
思い返すだけで、胸の奥が熱い何かで満たされていく。それは今まで満たされてこなかった部分もだ。
……あれは、俺が子供の頃に夢見た生活そのものだったな。
ドレイクは天井を見つめながら心の中で呟く。
親に捨てられ、孤児院で過ごしたドレイク。
孤児院にはいつも兄貴面するローレンスや面倒を見てくれたシスターがいてくれたが、心の奥のどこかはいつも寂しかった。子供のながらに、自分だけを見て、自分だけを愛してくれる誰かがいつも欲しかった。
だから、いつも夢を見た。
『きっと、いつか僕の事を迎えにきてくれる人がいる!』
そう期待して。
でも、それは大きくになるにつれ叶わない夢だと悟り、少年となる頃には一人で生きていかなければならないのだと自覚した。だから体を鍛えながら喫茶店『パメラ』で小銭を稼ぎ、適正年齢になった年にすぐに騎士団へと入団した。
騎士団に入れば衣食住がつき、その上給与もある。魔力も学のない自分には適していると思ったからだ。
そして、今まで一人で生きてきた。
……それなのに、今になって子供の頃の夢が叶うとはな。
『ドレイク、大丈夫だよ』
泣きじゃくる自分をぎゅっと抱き締めてくれた優しさと温かさ。
心から安心できる居場所。
それは幼い頃の自分がもっとも求めていたものだった。そしてコーディーと過ごした日々を思い返して、思わず口元を緩る。
「まさか、あいつが叶えてくれるとはな。それに……」
ドレイクは呟きながら昨日の夜、眠りにつく前の事を思い出す。
『僕もドレイクが好きだよ』
その言葉を思い出せば胸の奥が切なく、痛い。
……アイツは子供の俺を想って言ったんだろうが。
「はぁ、おかげでハッキリわかっちまったじゃねぇか」
ドレイクは愚痴るように言い、それからしばらく天井を見つめたまま考え込むと、突然むくりと体を起こした。
そして立ち上がるとクローゼットを開け、大きめの鞄を取り出した―――――。
「……コーディー」
名前を呼ぶ声と少しかさついた大きな手が優しく頬を撫でる感触に、僕は目を覚ました。
「……ん?」
うっすらと目を開ければ、目の前に大きな何かがいる。
なんだろう? と思えば、琥珀色の綺麗な瞳が僕をじっと見つめているのが見えた。
そして、まだ寝起きでぽやぽやしている僕はその綺麗な瞳をぼんやりと見つめる。でも段々と意識がハッキリしてきて、それが大人に戻ったドレイクだとようやく気が付いた!
「……大きくなってる!」
僕はむくりと起き上がって、思わず叫んだ。
すると横になっていたドレイクも体を起こした。しかしなぜか上半身裸……なんで?
不思議に思ったけれど、僕はまず第一に聞くべきことを尋ねた。
「ドレイク、体は大丈夫? 変なところない??」
僕が尋ねるとドレイクは低い声で「ああ」と答えた。
そしてその声を聴いて、そう言えばドレイクはこんな声だったな、と思い出す。
……昨日の晩まで、あんなに可愛い声だったのに。
「コーディー」
声をかけられて、僕は反射的に「なぁに?」と小さいなドレイクに答えるように言ってしまった。そして言われたドレイクは固まっている。
……わわわっ、僕ってばつい!
「ごめんっ、な、何?!」
僕は慌てて言い直した。するとドレイクはしばし考え込み、そしてじっと僕を見た。
一体なんだろう? と思えば、ドレイクはぽつりと呟いた。
「はぁ、認めるしかないな」
「え? なに?」
……認めるって何が?
そう思ったけど、ドレイクは答えてくれなかった。
「服と何か履くものを貸してもらえるか? 寮に戻る」
「え? こんな朝早くに?」
時計を見れば、まだ六時にもなっていない。でもドレイクは「ああ」と頷いた。
「それならちょっと待って。ドレイクが戻った時に服がないと困るだろうからって、ヒューゲルさんから服一式と靴を預かってるんだ」
僕は答えながらベッドから降り、クローゼットにしまっておいたドレイクの服と靴を一足、取り出した。そしてドレイクの元に置く。
「すまない」
ドレイクは言いながらベッドから出て、立ち上がった。するとドレイクは上半身だけでなく、下も何も着ていなかった。そして寝巻きはベッドの下に落ちてる。
「ドレイク、なんで裸?!」
「寝ている時、体が熱くなって服を脱いだ」
……熱くなって? やっぱり抱き締めて寝るのは暑かったのかな。
そう思いながら、服を着替えるドレイクを見る。昨日まではすっぽりと腕の中に収まるサイズだったのに、今では腕を回しても手が届きそうにない。
張りのある筋肉が体を覆い、まるで鎧のようだ。
……あんなに小さくて細かったのに、どうやってこんなに大きくなったんだろう。秘訣を教えて欲しい。まあ、今更大きくはなれないだろうけど。
僕は自分の腕の細さを見て、がっくりする。けれど、そう思っている内にドレイクは着替え終わった。そして僕に振り返る。
「コーディー」
「あ……帰る前に何か食べてく?」
「いや、大丈夫だ」
「そ、そう?」
「ああ、世話になったな」
「あ、ああ……うん」
ドレイクは殊勝な態度で僕に言い、なんだか僕の知ってるドレイクじゃないみたいで変な感じだ。けど、不意にある事に気が付く。
……ん? 『世話になったな?』って事はドレイク、もしかして子供に戻っていた時の事を覚えて? それにこんなに落ち着いてるし、やっぱり?
「ドレイク、もしかして」
僕が言いかけるけど、そんな僕をドレイクは覆いかぶさるようにぎゅっと抱きしめた。
「ふぇ?! ドレイク?!」
僕は驚いて声を上げるけど、ドレイクは小さな声で囁いた。
「……コーディー、ありがとう」
それは心からの感謝の言葉だった。そしてお礼を言われるとは思っていなかった僕は、驚いて言葉の発し方を忘れてしまう。けれどそんな僕からそっと離れ、ドレイクは僕をじっと見つめた。
「今度、礼をさせてくれ。……じゃあ、またな」
ドレイクはそれだけを言うと静かな足取りで玄関に向かい、出て行った。僕はそれを呆然と眺めるしかできず。
……あの、ドレイクが。あの傍若無人で、デリカシーもないドレイクが……僕に『ありがとう』って言ったー?!?!
僕は驚き、思わず頬をつねってみる。
「痛い……やっぱり夢じゃない?」
……ドレイク、若返りの泉の水を飲んで性格まで変わってしまったんだろうか。
僕はそんな事を思いながら、しばらくドレイクが出ていった玄関の方を見つめたのだった。
◇◇
――――そして、それから朝の支度を終えて魔塔へ出勤すれば、もうすでにドレイクが大人に戻った事は姉さん達に知られていた。
「コーディー、ドレイクがもう戻っちゃったって本当なのー?」
「あらあら、あの可愛いドレイクともう会えないのはちょっと残念ね」
「ようやくだ、全く」
「ドレイクに、話、聞きたい」
「コーディー、ドレイクは元に戻って大丈夫そうだったか?」
姉さん達はそれぞれに言い、僕はドローエダ姉さんの問いかけに答えた。
「うん、大丈夫そうだったよ。体に異常はなさそうだった。……まあ、ちょっと」
「……ちょっと? 何かあったのか?」
「あ、ううん。ちょっと戸惑ってたみたいだったなーっと思って」
「まあ、子供に戻っていたのだから仕方ないだろう。しかし無事に戻って良かったな」
「う、うん」
……まさか、ちょっと変になってた、なんてことは言えないよね。
僕は朝のドレイクを思い出して、一人思う。
そして窓の外、騎士寮がある方へを視線を向けた。
……ドレイク、本当に大丈夫かな?
◇◇◇◇
――――一方、その頃のドレイクと言えば団長室へと訪れていた。
「ご迷惑をおかけしました」
「いや、無事に戻ったようでよかったよ。ドレイク」
ドレイクは頭を下げて言い、その言葉にヒューゲルが返した。
「魔女様達とルルデン殿にはお礼をしなくてはな」
「はい、それは自分が」
「そうか。とにかく、今朝戻ったばかりなのだろう? 一応、今日までは休みを取っておきなさい」
「はい、ありがとうございます。それでは失礼します」
ドレイクはもう一度頭を下げて言うと踵を返して、部屋を出た。
そして騎士寮へと足を向け、自分の部屋へと戻る。それからベッドに腰を下ろし、一息ついたのだが……。
「はぁ」
ドレイクは息を吐くと、ぽすっとベッドに横になった。そして思い返されるのはコーディーとの日々。
そう、ドレイクは子供に戻っていた時の記憶がしっかりと残っていたのだ。
……全く、子供の俺を十日間も面倒を見るなんてアイツは本当にとんだお人好しだな。
ドレイクは見慣れた天井を眺めながら思う。でも、コーディーの家の天井がもう懐かしい。
「……コーディー」
名前を呼べば、『なぁに? ドレイク』と優しく答えてくれた姿がすぐに思い浮かぶ。そして食事を作り、風呂に入れてくれて、寝る時も傍にいてくれた事も。我儘を言っても起こらないで、粗相をした時も慰めてくれた。
思い返すだけで、胸の奥が熱い何かで満たされていく。それは今まで満たされてこなかった部分もだ。
……あれは、俺が子供の頃に夢見た生活そのものだったな。
ドレイクは天井を見つめながら心の中で呟く。
親に捨てられ、孤児院で過ごしたドレイク。
孤児院にはいつも兄貴面するローレンスや面倒を見てくれたシスターがいてくれたが、心の奥のどこかはいつも寂しかった。子供のながらに、自分だけを見て、自分だけを愛してくれる誰かがいつも欲しかった。
だから、いつも夢を見た。
『きっと、いつか僕の事を迎えにきてくれる人がいる!』
そう期待して。
でも、それは大きくになるにつれ叶わない夢だと悟り、少年となる頃には一人で生きていかなければならないのだと自覚した。だから体を鍛えながら喫茶店『パメラ』で小銭を稼ぎ、適正年齢になった年にすぐに騎士団へと入団した。
騎士団に入れば衣食住がつき、その上給与もある。魔力も学のない自分には適していると思ったからだ。
そして、今まで一人で生きてきた。
……それなのに、今になって子供の頃の夢が叶うとはな。
『ドレイク、大丈夫だよ』
泣きじゃくる自分をぎゅっと抱き締めてくれた優しさと温かさ。
心から安心できる居場所。
それは幼い頃の自分がもっとも求めていたものだった。そしてコーディーと過ごした日々を思い返して、思わず口元を緩る。
「まさか、あいつが叶えてくれるとはな。それに……」
ドレイクは呟きながら昨日の夜、眠りにつく前の事を思い出す。
『僕もドレイクが好きだよ』
その言葉を思い出せば胸の奥が切なく、痛い。
……アイツは子供の俺を想って言ったんだろうが。
「はぁ、おかげでハッキリわかっちまったじゃねぇか」
ドレイクは愚痴るように言い、それからしばらく天井を見つめたまま考え込むと、突然むくりと体を起こした。
そして立ち上がるとクローゼットを開け、大きめの鞄を取り出した―――――。
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