天使とぼくと時々戯れ言

ぼくと君

 天使は微笑む。ぼくを見上げながら。少しだけ、眉を下げて。
 ぼくも微笑む。ぼくらは似たもの同士。同じにはなれないけれど、隣にいるよ。だから、負けないで。

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全く同じ人間ってこの世にはひとりもいない。つまり自分を完璧にわかってくれる人は絶対にいないということ。え、普通じゃんって思いますか？私はこの事実に気づいたとき、ほん少しだけ寂しくなりました。完璧に分かられたら分かられたで「気持ち悪い」って思うかもしれませんが、世界中でたった一人の真実は、ひとりぼっちでもあるし、比べるまでもない=特別な存在ということでもある。ここで言う特別とは誰かと比較する必要がないって意味なのですが。私は「ひとりぼっち」を強く感じた。
 でも、皆なんとなく似ている部分もある。同じような気持ちを同じ場所で共有することもある。皆がひとりぼっちなのだから、それでもいいのかな。隣にいて、話をする。考えを伝える。相手の声を聞く。共有する。そうやって生きていく。生きている。みんな。
 どんなグループの中心にいる人でも、実はひとりぼっち。不思議だなって思います。