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8 留守番は一人きりの部屋で

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 翌朝、世奈はかつてないほどのふかふかのベッドの上で目が覚めた。

 彼は結局昨晩も食堂から飛び出ていって、戻ってはこなかった。
 まさか一日のうちに二度も敵前逃亡(世奈は敵じゃないけれど)されるとは思いもしなかった。それはきっと、人間への対応が解らなくて戸惑った結果逃げたんだろうと、思うことにした。決して、世奈が気に入らなくて逃げたわけじゃないだろうと。

 部屋に戻り、お風呂かシャワーを使いたいと思ったけれど、水の出し方が解らないし、お湯も出ない。ライトと同じで、原理が解らなくて、結局断念した。
 食堂横の厨房の水は出たのに、洗面所やシャワーの水が出ないのだ。
 少々行儀が悪いと思ったが、一度食堂へ戻り、厨房で洗顔し、歯も磨かせてもらった。当然ながら、照明の消し方も分からず、部屋の明かりも付いたままだったが、そのまま部屋に戻ることにした。


 世奈は目が覚めて、昨夜最後に見た光景と同じなので、異世界に来たのは夢じゃないのだと、再認識する。
そっと起き上がり、周りを見回すと、部屋のテーブルには食事の準備がしてあり、メモと不思議な白い石ははめ込まれた銀色の小さなプレートが残されていた。

「えっと、夕方には戻るので、自由にしていいが、くれぐれも館からは出ないように・・・と」
 昨日の会話で、マティアスの仕事は夜間から早朝に行われることが多いと聞いていた。具体的にどんな仕事をしているのか知らないが、朝が早いことは間違いないらしい。
 不思議な文字で書かれているのに、何故か認識できることで、もしかしてこれが、女神のギフトなのかもと、思いつつ、朝食に手を伸ばした。

 持ち込んだ水で顔を洗い歯を磨き、昨日と同じように動きやすい服に着替える。
朝食で使った食器を片付けるために、食堂へ行こうと、ドアノブを回すが、ガチャガチャと音が鳴るだけで、ドアが開かない。

「私、鍵かけたっけ・・・」

扉を確認するも、鍵は見当たらない。

けれど、開かない扉。

「え・・?なんで??」

 唖然と扉を見つめる。
 鍵や鍵穴は見つからない。けれど、開かない扉。導き出されるのは、扉の向こうに荷物が置かれて扉が開かないとか。けれど、この扉は内開きだ。こちら側に開く扉が、開かないのは向こう側につっかえる物が置かれているわけではない。
 そうすれば、考えられるのは一つ。

 向こう側からしか開け閉め出来ない鍵をかけられたのだろう。

 ぐるりと、部屋の中を見回す。
 ベッドにテーブルにソファー。部屋の奥にはトイレと洗面所と風呂場まである。気が付きたくなかったが、窓ははめ殺しで、開けられない。


「屋敷どころか、この部屋すら出られないじゃない・・・」


 確かに、会ったばかりで、信頼関係など築けていない。しかも、彼らからすれば憎んで忌むべき人間の女だ。大事な屋敷の中で普通なら一人になんてしておけるわけがない。しかも自由にするわけがない。
 側に使用人や監視する人の一人も置いていないのだから、なおさらだ。鍵も掛けるだろう。

 けれど。


 狭くて何もない場所に閉じ込めるわけでもなく、食事や清潔な衣類を用意してくれるだけ、良いと思うべきなのかもしれない。



 世奈はあきらめてクローゼットの中の、自分の荷物を整理することにした。
 何故かクローゼットの中には自分のアパートにあった荷物がほとんど入っていた。女神の力凄い!と思いつつも、不思議なことに、服やお菓子、本や普段使っている日用品など自分が気に入って使っていたものは、あれこれ出てくるのに、掃除機や洗濯機クーラーなど、電化製品や家具は入っていないのだ。
 どんな原理なのかは分からないのだが、それらのものを前に、世奈は首を傾げた。

 アティーネは世奈の荷物は送っておくと言ったから、荷物は自分のアパートにあったもの・・・のはずなのだが、先の紫のドレスだけではなく、若草色のサマーニットや、クリーム色のスカート、コートなど、かつて自分の物だったが、すでに自分の手元にないハズの物までクローゼットに入っている。

「これ・・・・」

 少し古ぼけた、けれど懐かしいアクセサリーケースを見つけた。
 螺鈿細工の宝石箱。蓋をあけて、世奈は絶句した。
 中に入っていたのは、とても大切にしていたけれど、もうすでに世奈の手元から離れたものだった。
 
「どうしてこれが・・・」
 翡翠の帯留め、エメラルドのネックレスとイヤリングのセット。
 母の形見。曾祖母から受け継いだと聞かされていたそれは、目の前で取り上げられたものだ。

「お母さん・・・」
 嬉しさよりも、驚きと困惑で、胸を押さえる。

 ハッと気が付いて、あるものを探すと、目当ての物は呆気なく出てきた。
 それら開いて、絶句して、その場にへたり込んだ。

「ははっ」
 じわじわと、胸の中に広がる感情に、世奈は一人笑った。


 荷物の確認と整理を終えた世奈はソファーにだらしなく座った。
 ぼんやりと、部屋の中を眺めて、テーブルの隅にアティーネに持たされた荷物に目を止めた。


 アティーネがくれた冊子は、調べたいことや知りたいことを思い浮かべたり、声に出しながら開くと、文字が現れるという、物だった。
 日本語表記で、驚いたが、紙版のアイパッドのようなものだと思って差しさわりないと思う。

 まずはこの世界の事。
 この世界はアウロとジェントという二つの大陸に別れている。別れているのは大陸だけではないらしい。というか、この星自体が真っ二つに割れて、アウロとジェントと名付けられた。
 注釈に、近年その割れ目がだんだん近づいてきているので、そのうちくっついて元に戻るのではないかと、書かれていたのは、知らなかったことにしておこう。

 アウロには人族、ジェントには亜人族が、生息していて、二つの大陸間は、女神の認証が無ければ行き来も出来ないらしい。実質この世界には飛行機やエンジンなどは開発されていないので、海が物理的に分かれているから、行き来は不可能なのだとか。

 人族は私たちの元居た世界の人間と同じで、男と女がいて、寿命は八十前後。肌の色は白く、髪や瞳の色は様々。

 亜人には、獣人と蟲人がいて、どちらも、二足歩行で人型を取っているのが特徴だ。獣人は肌が浅黒く、体格も人間より大きく、丈夫だ。獣の耳に、尻尾を有している者も多い。成長速度が速く十六歳で成人し、寿命は人間より長い。

 ジェントは大陸が大きく二つに分かれていて、一つを獣人が、もう一つを蟲人が治めている。獣人の国はいくつかの国に別れていて、中世ヨーロッパのような王政が取られており、その下にいくつかの貴族のような部族が存在する。
 元動物らしく、弱肉強食、食物連鎖故に、肉食大型獣は地位が高く、草食小型動物は地位が低いとされている。
 生態系は動物のそれを色濃く継いでいるので、種族によっては一夫一妻や一夫多妻、多夫一妻など、多種多様。

 番とは伴侶の総称で、所謂嫁とか、妻とか、まぁそういう事で、ファンタジーにあるような、命の片割れとか、運命の相手なんて言うことは無いらしい。
 獣人たちの番は割と奔放で、狼族は番は一人だが、相手が死亡した場合、次の伴侶を求めることもあるそうだ。
 ちなみに獣人たちは獣の生態を色濃く継いでいるので、繁殖期なる者が存在する。

「番なんていうから、ちょっと期待したけど、やっぱりファンタジーみたいにはいかないか」

 獣人は、同種族としか子孫は残せず、所謂性行為は出来るが、妊娠することはない。ところが、人間とは、獣人のどの種族とも子をなせる。
 他の花の女の子たちが、借り腹と、言ったのはその為か――――。

 繁殖率の落ちている獣人だが、人との繁殖率は低くない。
これは、統計が取れていないが、獣人は一人子をなせればいい方だが、人間は二人以上の子を成した例がいくつも報告されていると、書かれていた。

 忌み嫌っても、嫌悪していても、自分の血筋を残すため、背に腹は代えられないという事なのだろうか。
 すでに、衰退している種族を一人の人間の女がどれほどまで救えるのだろう。それこそ、彼らにすれば、人間は、子を成す家畜の扱いなのかもしれない・・・。

 アティーネが私たちに見せた男性は白い飾りを付けていた人だけだった。
 青も居たけれど、彼らは遠目であまり良く見えなかったし、黄や赤に至っては目にすることさえなかった。
 白の男性は選ばれた上流階級の者たちで、人間に対する偏見も少ない人だと、言っていた。ともすれば、それ以外の者たちの身分は高くとも、人に言い感情を持ち合わせていない者たちなのかもしれない。

「白い花とは?」

『花とは、獣人と人間の相手を指す、俗語である。花には階級があり、それらを上から、白、青、黄、赤の四段階に分かれている。生まれや性格、その他もろもろの精査の末、階級分けされる。
 白の花は現在まで、認定された者はいなかったが、異世界から、女神が連れてきた女性が初めて白の花に認定された。』
文字を追い、花について読み進めるが、表の薄っぺらい情報にしか見えない。
花には拒否権がないとか、必ず子供を産まなければならないとか、そんな生々しい情報は書かれていない。

「この情報もどこまで本当なのか、判断に困るわね・・・。一般常識とか、表向き、って事なんだろうね」
 独り言ちて、世奈は本を閉じた。
 結局資料やガイドブックでは本質までは解らないという事なのだろう。

 テーブルの上に本を置き、その隣にもう一つアティーネから渡されていたものを見つめた。

「そういえば、美緒先輩無事帰れたのかな・・・・。会社とか、家とか、どうなるんだろう。アティーネが後処理は勝手にやっておくから気にしなくていいって言ってたけど」
 事実、会社はそのまま退職だろう。引継ぎも何もしていないけれど、そこは美緒先輩がいるから大丈夫だと思う。
 自宅のアパートはどうなるんだろう。保証人は父だったけれど、荷物の引き取りや、その他の手続きをしてくれるのだろうか。
 やっぱり、そのままここに来たのは、時期尚早だったかもしれない。最低限の後始末はしてからの方が良かったかもしれない。・・・・でも、きっと早々にあの子が、昨日の結婚式での私の無様な様子を聞きに来ることを考えれば、会わなくて済んでいる、この状況はまさに天国だ。
「美緒先輩ならきっとうまく後処理してくれると思うから、大丈夫だよね」
 世奈に何かあれば、祖父の懇意にしていた弁護士に連絡が行くはずだ。父親が動かなくても、弁護士が後始末はしてくれるであろう。他人に迷惑をかけるのは、少々心が咎めるが、彼らはそれが仕事だし大丈夫だろう。

 でも、美緒には本当に申し訳ないことをしたと思う。
 いつだって、気にかけてくれて。本当に些細な表情で、会社でも世奈の変化に気が付いたのは、美緒だけだった。ある意味しつこいくらい、世奈に声をかけて、世奈の状況を聞き出して、そして力になってくれた。
 彼女が居てくれたから、心にたまった苛立ちや苦しい思いを少しは吐き出して、解消できていたと思う。
 それなのに、あっさりと、向こうの世界を捨てた。
 ずっと力になってくれていたのに、美緒も一緒に切り捨てた。

 あの子は、自分の部屋あるいはクローゼットにあったはずの、ドレスや服が無くなっていることに気が付いたのだろうか。
 気が付くはずがないか。気に入ったからではなくて、世奈が気に入って大事にしているから、奪っていくのだ。手に入れてしまえば、関心なくなり、そのまま、箱に入れられて放置されるのは容易に想像できた。事実、彼女の部屋には段ボールや袋に入れられた戦利品・・・がクローゼットの奥に隠されていたから。
 気付いて、唖然として悔しがってくれればうれしいけれど。けれど、それ以上に、初めてのボーナスで、お金をためて、何度も考えて、気に入って手に入れたそれらの思い入れは深くて、自分の手元に戻ってきたことが嬉しかった。

 荷物を整理していると、たとう紙に包まれている着物が出てきた。
「これは、実家に置いてあったはず」
 実家から出るとき、自分の物などほとんど持ち出せなかった。
 母の着物。これらも祖母から送られた女紋の入ったものだ。価値のあるものはほとんどすべて、取り上げられた。
 母の物もすべて。手元に残ったのは数枚の写真や、メッセージカードのみ。世奈が気に入っていた服も靴も、大事なお人形すら、奪われてしまった。

「あの家は、監獄みたいだったもんね」
 ちらりと、部屋の入口の扉を見つめる。
 外からしか掛けられない鍵のついた部屋。綺麗に整えられているけれど、この部屋からは出られない。

 何もない、物置に押し込められて泣いた記憶がよみがえりそうになり、慌てて頭を振って、深呼吸をする。
 衣食住に不便を欠いたことは無い。学業も問題なくさせてもらえた。祖父から援助があったから。けれど、大学を卒業後、逃げるように家を出た。
 それなのに、彼女は執拗に追いかけてきた。

 家族を免罪符に。
 家族だと思っても居ないくせに、家族という名前の拘束具で縛り付けて、見えない暴力で押さえつけられた。

 けれどここは異世界で、もうその人が追ってくることは無い。ここは、どんな地獄か。はたまた天国か。



    ◇◆◇◆◇




「こんな真っ暗な中で何をしている・・・」
 ソファーにだらしなく腰かけたままぼんやりとしていた世奈に、マティアスが声を掛けながら、明かりをつけた。

「あ・・・すみません。ちょっと転寝をしていました」
 本当は寝ていない。明かりの付け方など解らない。天井や壁に照明の器具はあれど、スイッチが見つからないのだ。そうなれば当然、明かりをつけることも出来ない。結局水と同じで、途方に暮れていたのだ。

 入口から部屋の中に入ろうとはせずに、明かりをつけた後、警戒態勢で部屋の奥に居るであろう世奈を見つめていた。彼は帰ってきて直ぐに、この部屋に、世奈が大人しくしているのか見に来たのであろうか。鍵がかかっていない部屋から逃げ出していないか、暴れていないか確認に来たのだろう。
 
静かな世奈に違和感を覚えて声を掛けたのだろうか。

世奈は努めて落ち着いた声で返事をする。
こんな時に怒りで相手を詰っても、いい方向には進まない。

「あの、照明の付け方とか・・・・洗面所の水の出し方とか、解らなくて・・・」
困ったように眉を下げて、マティアスを見上げた。

「魔石を置いておいたはずだが・・・」
聞き覚えのないものの名前に、更に首をかしげる。
「なんですかそれ?」
 マティアスはゆっくりと部屋の中に入ってくると、テーブルの上に置かれたままになっている、石を持ち上げた。白い石がはめ込まれた小さなプレートには、ほかにも石がはめ込めるように穴が開いている。

「これを使えば、照明も、水も使えるようになるんだが・・・」
マティアスに握られているプレートを世奈は見つめた。

確かに、朝テーブルに、朝食とメモと共に、アレは置かれていた。
けれど、世奈にはそれは馴染みのないもので、一見白い石がはめ込まれたキーホルダーのようにしか見えなかった。白い石を触ったり、プレートの裏表を確認したが、何の変哲もない、金属のプレートに石がはめ込まれた物にしか見えなかった。

「もしかして、魔石を知らない・・・・?そんな訳・・・」

ソファーから立ち上がった世奈がマティアスの手からプレートを摘まみ上げる。
「この石が魔石と言うの?へぇ・・・これがスイッチになってて照明が付いたり、水が出せたりシャワーのお湯が出たりするの?」

世奈の言葉にマティアスは眉を寄せる。何か考え込んでいるようだが、世奈は気にせず、プレートの白い石を押した。すると、天井や壁の照明が消える。もう一度押すと、明かりが付く。

「へぇ・・・昼間、散々触った時には明かりなんてつかなかったけどなぁ・・・」
そう、昼間散々触り倒した時には、照明が付いていれば、気が付いただろうけれど、無反応だったから、ただのキーホルダーだと思い、放置したのだ。

「あぁ、光を感知するセンサーが働いているから、昼間は付かない」
馬車が走っていたり、服装が中世ヨーロッパテイストなのに、照明にはセンサーが付いてて省エネになっているとか、意外にハイテクなのかと、世奈は感心する。
「照明の付け方はわかりました。後はどうやって水を出すんですか?私昨日お風呂に入れなかったので、せめてシャワーだけでも浴びたいんですけれども」


「否、すまない、水は使用不可能にしてあったんだ。水漏れや・・・・防止のために・・・」

マティアスの言葉にちょっとショックを受けた世奈だったが、努めて明るく返事をする。
「えと、では私は入浴もシャワーも使えないという事ですか・・・?」

「・・・夕食の後に入浴できるように準備をする。先に夕食にしよう」

マティアスが浴室に一度入り何か準備をして出てくると、そのまま部屋を出て、振り返り、世奈に無言で食堂へ来るように促す。

世奈は笑顔を浮かべて部屋を出た。




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