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「ごめんね、サリー。さすがに隣国の人と結婚だなんてアリーナ侯爵が許してくれなくては話にならないから、先に話だけさせてもらったんだ。そしたら、サリーの気持ちを確認する前にトントン拍子に婚約が決まって……」
「ええ……」
「それに、隣国の皇太子であることも。サリーと身分関係なく仲良くなりたかったとはいえ隠すようなことしてごめんね」
「ううん……。その、ロバートは、私のこと」
「好きだよ、サリー。結婚しよう」
「ロバート! 嬉しいわ!」
「けど、結婚したら、サリーには隣国に来てもらうことになるけど、それでもいい? なるべくスローライフに近づけられるようにサリー専用の畑と花壇は用意させるから」
「そんなの構わないですわ。でも本当にいいのですか?」
「僕はサリーがいいんだ……」
「嬉しい。私もロバートが好きです」
ちゅうっとロバートにキスをされる。
そのキスに応えていたところで、ひきつったような声が近くから聞こえた。
「あの……僕のこと忘れてませんか?」
すると、デニスは過去一番と言っていいほど間抜けな顔でこちらを見たまま突っ立っていた。
「ああ、忘れてたよ。そういうことだから。彼女のことは忘れてくれ。せいぜい結婚したんだから相方のことは幸せにしてあげてね」
ロバートは美しすぎる笑顔をデニスに向けると、デニスは魂が抜けたような顔で帰っていった。
早々とデニスに愛想つかされてるリリアにも、それほどリリアと結婚したことを後悔しているデニスを見て、いい気味だと思ってしまったことは私だけの秘密だ。
でも、これもそれも全部、あのとき私にありもしない罪を着せたリリア、そして私の言葉をひとつも信じてくれなかったデニスが悪いのだ。
きっとそのバチが当たったのだろう。
「さて、邪魔物はいなくなったし、二人きりで過ごしたいな」
「ええっ!? まだ心の準備ができてないですっ!」
ロバートに肩を組まれ、小屋の中に連れていかれると、私はロバートと心行くまで二人の時間を堪能したのだった。
「ええ……」
「それに、隣国の皇太子であることも。サリーと身分関係なく仲良くなりたかったとはいえ隠すようなことしてごめんね」
「ううん……。その、ロバートは、私のこと」
「好きだよ、サリー。結婚しよう」
「ロバート! 嬉しいわ!」
「けど、結婚したら、サリーには隣国に来てもらうことになるけど、それでもいい? なるべくスローライフに近づけられるようにサリー専用の畑と花壇は用意させるから」
「そんなの構わないですわ。でも本当にいいのですか?」
「僕はサリーがいいんだ……」
「嬉しい。私もロバートが好きです」
ちゅうっとロバートにキスをされる。
そのキスに応えていたところで、ひきつったような声が近くから聞こえた。
「あの……僕のこと忘れてませんか?」
すると、デニスは過去一番と言っていいほど間抜けな顔でこちらを見たまま突っ立っていた。
「ああ、忘れてたよ。そういうことだから。彼女のことは忘れてくれ。せいぜい結婚したんだから相方のことは幸せにしてあげてね」
ロバートは美しすぎる笑顔をデニスに向けると、デニスは魂が抜けたような顔で帰っていった。
早々とデニスに愛想つかされてるリリアにも、それほどリリアと結婚したことを後悔しているデニスを見て、いい気味だと思ってしまったことは私だけの秘密だ。
でも、これもそれも全部、あのとき私にありもしない罪を着せたリリア、そして私の言葉をひとつも信じてくれなかったデニスが悪いのだ。
きっとそのバチが当たったのだろう。
「さて、邪魔物はいなくなったし、二人きりで過ごしたいな」
「ええっ!? まだ心の準備ができてないですっ!」
ロバートに肩を組まれ、小屋の中に連れていかれると、私はロバートと心行くまで二人の時間を堪能したのだった。
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