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第四章 魔女の結末、狼の結末
4-8.手負いの獣と甘やかな夜※
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部屋に着くなり、強引に唇を奪われた。
切羽詰まった面で彼は貪るようにネーベルの唇を食む。吐息と共に、唇を僅かに開いてしまうと、それを合図と言わんばかりに舌を絡め合う烈しい口付けに変わり果てた。
「んっ……ぅ……」
口蓋を舐られると、脳裏にチカチカと星が散らばる。それでも極めて甘やかで──口付けが深まる程に腹の奥で熱が疼き始める。すると、次第に脚に力が抜けてくるもので、ネーベルは彼の背に手を回し、崩れ落ちないようにしがみつく。
「はぅ……らる、ふ……激し……」
僅かに開いた隙間で抗議すると、彼はククと喉を鳴らした。
「ん……。もう待てない。いっぱいネーベルを喰いたい」
すると、彼は再びネーベルの唇を噛みつくように塞いだ。
歯列をなぞり、舌を甘く吸って──唇を丁寧に舐められる。気持ちが良くて堪らない。それに頭いっぱいに幸福感が広がって仕方ない。愛する者との口付けがこんなに幸せなものかと改めて再確認する。やがて腹の奥で燻っていた熱が弾け、表に滲み出た感覚がした。何かがヒタヒタと滲み出して、下肢に伝い始めたかのような感触だ。
甘い不快感にネーベルが脚を擦り寄せる。するとラルフはネーベルの脚の合間に膝を入れ、彼女の背に回していた手を腰に下ろし固く結ぶ。その途端、甘やかな官能が這いずって、ネーベルは背を一際大きく戦慄かせた。
「──んぅ!」
嬌声は彼の口内に溶けて消えた。それを味わうようにラルフは更に口付けを深いものに変えて、夢中にネーベルの舌を舐る。そうしているうちに頭がぼんやりとしてきた。もう気持ちが良い事しか考えられない程……。恥じらいは次第に掻き消されて、ネーベルは必死に彼の舌に答える。しかしその途端──ラルフに尻をぎゅっと掴まれて、ネーベルは目を瞠った。あまりに驚いて口付けから逃げると、彼は心底名残惜しそうな顔をした。
「あっ……ラルフ……」
自分でも驚嘆してしまう程に甘えた声が出た。そんなネーベルをラルフは愛おしげに見下ろして、額に頬にキスの雨を降らせる。
しかし、尻の肉はガッシリと掴まれたまま。彼は薄く笑んで、ネーベルの腰をズッと動かした。当たり前のように、彼の脚に下着越しから割れ目がグリっと擦れる。秘された淫芽が膨らみ始めてしまったのか──甘やかな官能の痺れが這いずりあがり、ネーベルはピクピクと背を震わせた。それに妙にヌルついた感触がした。その証拠に彼の脚に擦り付けられるとヌチ……と、粘着質な水音が僅かに聞こえたのだ。
「はぅ……らる、ふ」
尚も腰を揺らされたまま。ネーベルは彼に必死にしがみついて、首を横に振るう。
「気持ち良いんだこれ。というか……ネーベルこれ、もう濡れてるだろ」
率直に言われてしまい、ネーベルは羞恥で唇をモゴモゴと動かした。
「だって俺の脚に当たってる部分……熱くて湿ってるのよく分かる」
どうなってるか見て良いか? と、続け様に訊かれて、ネーベルはブンブンと首を横に振った。
口付けを交わしている時は、気持ちが良い事しか考えられなかった。だから、羞恥が薄れ始めたとは思ったが……言葉を交わしてしまうとやはり恥ずかしい。それもこうも間近で彼が真摯な顔をして訊くものだから。
「ん。駄目か。でも俺意地悪な狼だから……」
嫌と言われない限りはやっちまう。なんて意地悪に笑って、ラルフはネーベルの股に宛がっていた脚を引く。すると彼はネーベルの尻を掴んだまましゃがみ込み、片腕で夜着の裾を捲り上げてしまった。
「あ……ちょ、ちょっと……!」
顔を真っ赤にしてネーベルはあたふたと言うが、ラルフはお構い無しに、晒されたネーベルの下肢を見つめる。
「濡れてるなやっぱり……下着から漏れて滴ってる……」
そう言うなり、彼はネーベルの足元に顔を近付けた。彼の吐息が内股を撫でて、擽ったくて仕方ない。しかし、彼がスンと鼻を鳴らした事が分かって、ネーベルはギョっとしてしまい、目を瞠る。
「やめ……そんな場所嗅がないで!」
まさかこんな場所を嗅がれるなんて思いもしなかった……。
ネーベルは彼の頭を押しやろうとするが、更に彼は股座に顔を近付ける。まるで花の匂いでも嗅ぐかのよう。彼は滴る蜜の匂いに酔ったと言わんばかりの恍惚した面でネーベルを見上げる。
「厭らしい匂い。すげぇ興奮する……」
舌なめずりをしながら言われるが、「変態」としか言いようも無い。ネーベルは恥ずかしすぎて泣きそうだった。
思えば、初めての時も秘所を堪能するかのよう、ねっとりと舐られたもので……。薄々変態とは思っていたが、さすがに嗅がれる事は予測不能だった。
「嗅ぐのは、やめて……嫌……」
こんなの恥ずかしい。と、今にも泣きそうな声でネーベルが請えば、彼は少し申し訳無さそうな顔をした。
「ごめんなネーベル。俺、傷が完治してない所為か満月もつい最近だったからか分からんが、どうも人狼としての生殖本能が異常に働いてるようで……すげぇ盛ってるみてぇ」
前回は少しは自制出来たが……と、少し気まずそうにラルフは言う。
恥ずかしい上この上ないが、なるほどと少しだけ思えた。
手負いの獣は攻撃的、子孫を残そうと繁殖に励む。それに夏至に程近い満月はつい最近だった。これが合わさり、人狼としての本能が強く働くのだだろう。そう言われてしまうが納得してしまう。が──餌食にされる身はどう足掻いたって恥ずかしい。
よそ見しつつ、そんな事を考えていた矢先だった。途端に甘やかな痺れが這い上がり、脚は立つ事を拒む程の官能が突き抜けた。瞬時に蕩けた面に戻ったネーベルは、脚をガクガクと戦慄かせ、その元凶に目をやった。しかし、あまりに卑猥な光景に見た事を直ぐに後悔した。……何せ、彼がショーツの上からネーベルの秘部を舐っているのだから。
着衣したままだから、当たり前のように淫芽は包皮に包まれたまま。それでも、芽は興奮を訴えてふっくらと熟れてしまった事は、自分の蜜と彼の唾液で下着が透けてよく分かる。それを知らしめるよう。彼は震えて主張する芽の周りを丸く舌でなぞるのだ。
「はぅ……あんっ……あ、だめ、らる、ふ……」
「ん……ここ勃っちまってるな。ここ好きだよな?」
ラルフは蕩け悶えるネーベルを見上げて、舌を出しつつ言う。その息が快楽を更に煽るものだが、妙にもどかしい。ネーベルは彼の肩に手をついて身を捩る。
「……一回このまま達しちまおうか?」
甘やかに彼が言って直ぐだった。途端に、ジュッと陰芽を布越しから吸い上げられた。暴れ回るような烈しい悦楽が突き抜けて、ネーベルはガクガクと膝を揺らす。
「あんっ……やぅ……ん、らる、ふ……」
恥ずかしくて堪らず目を閉ざしてしまう。すると、ねっとりと淫芽に舌が這い……布越しからピチャピチャと音を立てて舐られた。かと思えば、また甘く吸われるもので……。
「ん……やっぱ生で味わいてぇな」
僅かに口を離した彼が、そう告げた途端だった。途端にひんやりとした心地がした。しかしそう思ったのも束の間──再び熱い舌が芽を転がし始めたのだ。
しかしそれでは飽き足りなかったのか。彼は指で包皮をこじ開け、秘された芯を露わにしてしまう。ふぅ。と息を吹かれるだけで、軽く達してしまいそうな程……。やがてそこにはねっとりと舌が絡みつき──こうされてしまえば、絶頂に至るには一瞬だ。
「やっ……ん、あぅ、んぁああ!」
鮮烈な快楽にネーベルは瞼を固く閉ざす。瞼の裏は真っ白だった。脳裏にも白い波が暴れ回り、彼女は一際大きく背を戦慄かせた。ドロリと蜜液が大量に押し出されて内股にドロドロと垂れ落ちていく感触がした。
「ああ、もっと厭らしい匂いになった」
恍惚として彼は言う。しかしその途端だった。自分の身がふわりと浮いた事を感じて、ネーベルは絶頂で蕩けたままの目を瞠った。気付けば、彼に抱えられていたもので……。
「……ぁ、え」
困惑して目をしばたたくのも束の間。直ぐにベッドの上に下ろされた。しかし、彼は自分を組み敷くのではなく、隣に腰を下ろしシャツを脱ぎ始める。
「ちょっとネーベルに今回は頼みたい事があるが……」
頼み事。そう聞いてネーベルは小首を傾げる。
「腰だ背中に矢を受けてるから……俺、多分、そんなに動けねぇもんでな。お前が自分で嵌めて俺に跨がってくれるか?」
あっさりと彼は言うが、ネーベルはイマイチそれがどんな体位かもピンとこなかった。
……自分で彼に跨がって、彼のものを嵌める。心の内で復唱して反芻すると、とてつもなく厭らしい。ボッと顔を赤らめるが、嫌とは断れない。自分だって潤い滴って、もどかしいのだ。恥ずかしいが、それでも彼が欲しい。
欲に負けて、ネーベルはおずおずと頷いた。
「じゃ、ほら。もっとこっち来い」
下衣もずり下げて下着一枚になった彼は、ネーベルを手招きする。よく見れば確かに、矢傷がある。腰や背を負傷したと聞いたが、脇腹にも傷が残っており、それが妙に生々しく感じてしまった。それでも、彼の言う通り、既にしっかりと塞がっている。開く事は無いだろうと窺えるが、それでも心配になってしまう。それに見かねたのだろうか。ラルフは、ネーベルの額に口付けを落として破顔した。
大丈夫なのだろう。そう確信して、ネーベルはおずおずと仰向けになったラルフの上に跨がった。しかし、彼の下着から欲望を取り出す所からとは予想外だ……。
紅潮したままのネーベルは、おっかなびっくり彼の下着を僅かに引っ張る。すると勢いよく怒張した屹立が飛び出してきた。
それはもう、侘しそうに透明な先走りの粘液を吐き出していた。見るのは二度目だが、やはり大きい。ネーベルは、夜着の裾をたくし上げ、彼の屹立を恐る恐る掴むと、自分の蜜壺の入り口にそっと宛がった途端だった──ラルフはグイとネーベルの腰を掴み、蜜洞の媚肉を掻き分けて、熱芯を侵入させたのだ。
「ひっ……あああんぅ!」
唐突な刺激にネーベルの背は弓なりに仰け反った。浅い部分の敏感な場所がグイと擦り押されたのだ。途方もない快楽の波が弾け、ネーベルはガクガクと全身を戦慄かせた。
「挿れただけで達しちまったか」
厭らしい。と、ゾッとする程に甘やかな声で言われて、ネーベルは首を振るが、もう脚には力が入らない。そのまま重力で腰は更に沈み、奥へ奥へと彼の欲を導く。
──これでは、届いてはいけない場所まで彼が届いてしまいそうで。まるで串刺しにでもされたかのようで……ネーベルは肩で深く息を吐き出した。
「よく出来ました」
悪戯気にそう言って。上体を起こしたラルフは、ネーベルの唇に啄んだ後、彼女の夜着に手をかける。
「手ぇ上げて」やんわりと示唆され従えば、夜着の裾をたくし上げ生まれたままの姿にされてしまう。
それからまた、唇を奪われるが──今度は官能的で深い口付けだった。それと同時に彼は、溢れんばかりのネーベルの乳房に触れ、優しい手つきで捏ね始めた。
しかし、もう片方は尻の肉を掴んでおり……。彼はグイと自分に近付けるようにネーベルの身体を引く。すると、胎内に甘やかな官能が響き渡る。結合部からはヌチュ……と、粘着質で淫靡な水音が溢れた。
……押しては引いて。それを反復するよう何度も何度も繰り返すと、途方の無い快楽は後から後へとひらめいた。奏でる水音もより烈しいものに変わり果て、ヌチヌチとしたより卑しいものへと変貌する。
「はっ……うぅ、ん、あん」
重ね合わせた唇の隙間からは、鼻に掛かった甘い嬌声がひっきりなしに漏れて止まらない。舌を出して絡め合うものの、唾液は処理しきれず、唇の端から後から後へと伝い落ちる。烈しい悦楽に支配され、ネーベルは既に口付けもままならなくなってしまった。
「あんっ……はぅ、んぅ……あぁあ! らる、ふ」
縋るように彼の首の裏に手を回す。ぴたりと身体が密着すると、乳頭が擦れて、またも新たな快楽がひらめいた。
頭は呆然と蕩けて蜂蜜のようになってしまった気だってした。もう、本当に気持ち良い事しか考えられない。やがて自然と腰は動いてしまい──彼の赤銅の茂みが淫芽に触れるとピリピリとした刺激まで加わってくる。
「あ……んぁ、あんっ……あぅ……らる、ふ」
「ん。……気持ち良いか?」
訊かれて、ネーベルは素直にこくこくと頷いた。すると「可愛い」と頬や額に口づけられ、彼は途端に腰を揺らし突き上げ始めた。
まるで胎内深くを攪拌されているかのよう。途方の無い悦楽で、脳裏は星を散らしたようにまたたいた。しかし、彼はあまり動けないと言った筈なのに……。
涙で滲んだ瞳でネーベルが見下ろすと、彼は少し余裕の無い顔で苦笑した。
「まだそこらじゅう痛ぇけど……ネーベルが可愛すぎて、我慢できなくなっちまった」
少しばつが悪そうに付け添えて、起き上がった彼はネーベルの膝に手を入れて、そのまま後方へやんわりと倒した。
胸が自分の太股に押しつぶされそうな程。脚を大きく開かされた後屈してしまいそうな程の姿勢だった。その上にラルフはのしかかり、深く烈しい抽送を始める。
結合部の水音はグチュグチュとした卑しいものへと変わり果てた。更に、汗ばんだ皮膚と皮膚のぶつかり合う吸い付くような音が響き渡る。
「はっ……ぁん、あぁああ!」
ひっきりなしに漏れて止まらぬ嬌声を、彼は絡め取るように唇を奪う。
やがて、攪拌はより烈しいものへと変わり果て、埋め込まれた彼の肉欲はより硬さと太さを増した気がした。その後──切羽詰まった押し殺した声を漏らしたラルフは、ブルリと身を震わせる。
「全部受け入れてくれ」
ゾッとする程甘やかに耳元で言われた直後──幾度目になるかも分からない快楽の高みへと導かれる。同時に、最果てにビシャビシャと熱い精が叩き込まれるように注がれた事を感じた。
それから二拍、三拍と経過して、ラルフは欲望を引き抜き、ネーベルの隣に転がった。しかし、直ぐにぎゅっと横抱きにされ、彼は愛おしげにネーベル髪を梳くように撫でる。
「異端で良かった。お前に会えて良かった。愛してるネーベル」
釣り上がった瞳を細めて。ラルフは甘くネーベルに囁いた。
『私も誰よりも愛しているわ』と、そう告げたいのに、息が上がってしまって声も出せない。その答えの変わりに、ネーベルは彼の唇に啄むような口付けを落とした。
切羽詰まった面で彼は貪るようにネーベルの唇を食む。吐息と共に、唇を僅かに開いてしまうと、それを合図と言わんばかりに舌を絡め合う烈しい口付けに変わり果てた。
「んっ……ぅ……」
口蓋を舐られると、脳裏にチカチカと星が散らばる。それでも極めて甘やかで──口付けが深まる程に腹の奥で熱が疼き始める。すると、次第に脚に力が抜けてくるもので、ネーベルは彼の背に手を回し、崩れ落ちないようにしがみつく。
「はぅ……らる、ふ……激し……」
僅かに開いた隙間で抗議すると、彼はククと喉を鳴らした。
「ん……。もう待てない。いっぱいネーベルを喰いたい」
すると、彼は再びネーベルの唇を噛みつくように塞いだ。
歯列をなぞり、舌を甘く吸って──唇を丁寧に舐められる。気持ちが良くて堪らない。それに頭いっぱいに幸福感が広がって仕方ない。愛する者との口付けがこんなに幸せなものかと改めて再確認する。やがて腹の奥で燻っていた熱が弾け、表に滲み出た感覚がした。何かがヒタヒタと滲み出して、下肢に伝い始めたかのような感触だ。
甘い不快感にネーベルが脚を擦り寄せる。するとラルフはネーベルの脚の合間に膝を入れ、彼女の背に回していた手を腰に下ろし固く結ぶ。その途端、甘やかな官能が這いずって、ネーベルは背を一際大きく戦慄かせた。
「──んぅ!」
嬌声は彼の口内に溶けて消えた。それを味わうようにラルフは更に口付けを深いものに変えて、夢中にネーベルの舌を舐る。そうしているうちに頭がぼんやりとしてきた。もう気持ちが良い事しか考えられない程……。恥じらいは次第に掻き消されて、ネーベルは必死に彼の舌に答える。しかしその途端──ラルフに尻をぎゅっと掴まれて、ネーベルは目を瞠った。あまりに驚いて口付けから逃げると、彼は心底名残惜しそうな顔をした。
「あっ……ラルフ……」
自分でも驚嘆してしまう程に甘えた声が出た。そんなネーベルをラルフは愛おしげに見下ろして、額に頬にキスの雨を降らせる。
しかし、尻の肉はガッシリと掴まれたまま。彼は薄く笑んで、ネーベルの腰をズッと動かした。当たり前のように、彼の脚に下着越しから割れ目がグリっと擦れる。秘された淫芽が膨らみ始めてしまったのか──甘やかな官能の痺れが這いずりあがり、ネーベルはピクピクと背を震わせた。それに妙にヌルついた感触がした。その証拠に彼の脚に擦り付けられるとヌチ……と、粘着質な水音が僅かに聞こえたのだ。
「はぅ……らる、ふ」
尚も腰を揺らされたまま。ネーベルは彼に必死にしがみついて、首を横に振るう。
「気持ち良いんだこれ。というか……ネーベルこれ、もう濡れてるだろ」
率直に言われてしまい、ネーベルは羞恥で唇をモゴモゴと動かした。
「だって俺の脚に当たってる部分……熱くて湿ってるのよく分かる」
どうなってるか見て良いか? と、続け様に訊かれて、ネーベルはブンブンと首を横に振った。
口付けを交わしている時は、気持ちが良い事しか考えられなかった。だから、羞恥が薄れ始めたとは思ったが……言葉を交わしてしまうとやはり恥ずかしい。それもこうも間近で彼が真摯な顔をして訊くものだから。
「ん。駄目か。でも俺意地悪な狼だから……」
嫌と言われない限りはやっちまう。なんて意地悪に笑って、ラルフはネーベルの股に宛がっていた脚を引く。すると彼はネーベルの尻を掴んだまましゃがみ込み、片腕で夜着の裾を捲り上げてしまった。
「あ……ちょ、ちょっと……!」
顔を真っ赤にしてネーベルはあたふたと言うが、ラルフはお構い無しに、晒されたネーベルの下肢を見つめる。
「濡れてるなやっぱり……下着から漏れて滴ってる……」
そう言うなり、彼はネーベルの足元に顔を近付けた。彼の吐息が内股を撫でて、擽ったくて仕方ない。しかし、彼がスンと鼻を鳴らした事が分かって、ネーベルはギョっとしてしまい、目を瞠る。
「やめ……そんな場所嗅がないで!」
まさかこんな場所を嗅がれるなんて思いもしなかった……。
ネーベルは彼の頭を押しやろうとするが、更に彼は股座に顔を近付ける。まるで花の匂いでも嗅ぐかのよう。彼は滴る蜜の匂いに酔ったと言わんばかりの恍惚した面でネーベルを見上げる。
「厭らしい匂い。すげぇ興奮する……」
舌なめずりをしながら言われるが、「変態」としか言いようも無い。ネーベルは恥ずかしすぎて泣きそうだった。
思えば、初めての時も秘所を堪能するかのよう、ねっとりと舐られたもので……。薄々変態とは思っていたが、さすがに嗅がれる事は予測不能だった。
「嗅ぐのは、やめて……嫌……」
こんなの恥ずかしい。と、今にも泣きそうな声でネーベルが請えば、彼は少し申し訳無さそうな顔をした。
「ごめんなネーベル。俺、傷が完治してない所為か満月もつい最近だったからか分からんが、どうも人狼としての生殖本能が異常に働いてるようで……すげぇ盛ってるみてぇ」
前回は少しは自制出来たが……と、少し気まずそうにラルフは言う。
恥ずかしい上この上ないが、なるほどと少しだけ思えた。
手負いの獣は攻撃的、子孫を残そうと繁殖に励む。それに夏至に程近い満月はつい最近だった。これが合わさり、人狼としての本能が強く働くのだだろう。そう言われてしまうが納得してしまう。が──餌食にされる身はどう足掻いたって恥ずかしい。
よそ見しつつ、そんな事を考えていた矢先だった。途端に甘やかな痺れが這い上がり、脚は立つ事を拒む程の官能が突き抜けた。瞬時に蕩けた面に戻ったネーベルは、脚をガクガクと戦慄かせ、その元凶に目をやった。しかし、あまりに卑猥な光景に見た事を直ぐに後悔した。……何せ、彼がショーツの上からネーベルの秘部を舐っているのだから。
着衣したままだから、当たり前のように淫芽は包皮に包まれたまま。それでも、芽は興奮を訴えてふっくらと熟れてしまった事は、自分の蜜と彼の唾液で下着が透けてよく分かる。それを知らしめるよう。彼は震えて主張する芽の周りを丸く舌でなぞるのだ。
「はぅ……あんっ……あ、だめ、らる、ふ……」
「ん……ここ勃っちまってるな。ここ好きだよな?」
ラルフは蕩け悶えるネーベルを見上げて、舌を出しつつ言う。その息が快楽を更に煽るものだが、妙にもどかしい。ネーベルは彼の肩に手をついて身を捩る。
「……一回このまま達しちまおうか?」
甘やかに彼が言って直ぐだった。途端に、ジュッと陰芽を布越しから吸い上げられた。暴れ回るような烈しい悦楽が突き抜けて、ネーベルはガクガクと膝を揺らす。
「あんっ……やぅ……ん、らる、ふ……」
恥ずかしくて堪らず目を閉ざしてしまう。すると、ねっとりと淫芽に舌が這い……布越しからピチャピチャと音を立てて舐られた。かと思えば、また甘く吸われるもので……。
「ん……やっぱ生で味わいてぇな」
僅かに口を離した彼が、そう告げた途端だった。途端にひんやりとした心地がした。しかしそう思ったのも束の間──再び熱い舌が芽を転がし始めたのだ。
しかしそれでは飽き足りなかったのか。彼は指で包皮をこじ開け、秘された芯を露わにしてしまう。ふぅ。と息を吹かれるだけで、軽く達してしまいそうな程……。やがてそこにはねっとりと舌が絡みつき──こうされてしまえば、絶頂に至るには一瞬だ。
「やっ……ん、あぅ、んぁああ!」
鮮烈な快楽にネーベルは瞼を固く閉ざす。瞼の裏は真っ白だった。脳裏にも白い波が暴れ回り、彼女は一際大きく背を戦慄かせた。ドロリと蜜液が大量に押し出されて内股にドロドロと垂れ落ちていく感触がした。
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恍惚として彼は言う。しかしその途端だった。自分の身がふわりと浮いた事を感じて、ネーベルは絶頂で蕩けたままの目を瞠った。気付けば、彼に抱えられていたもので……。
「……ぁ、え」
困惑して目をしばたたくのも束の間。直ぐにベッドの上に下ろされた。しかし、彼は自分を組み敷くのではなく、隣に腰を下ろしシャツを脱ぎ始める。
「ちょっとネーベルに今回は頼みたい事があるが……」
頼み事。そう聞いてネーベルは小首を傾げる。
「腰だ背中に矢を受けてるから……俺、多分、そんなに動けねぇもんでな。お前が自分で嵌めて俺に跨がってくれるか?」
あっさりと彼は言うが、ネーベルはイマイチそれがどんな体位かもピンとこなかった。
……自分で彼に跨がって、彼のものを嵌める。心の内で復唱して反芻すると、とてつもなく厭らしい。ボッと顔を赤らめるが、嫌とは断れない。自分だって潤い滴って、もどかしいのだ。恥ずかしいが、それでも彼が欲しい。
欲に負けて、ネーベルはおずおずと頷いた。
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「ひっ……あああんぅ!」
唐突な刺激にネーベルの背は弓なりに仰け反った。浅い部分の敏感な場所がグイと擦り押されたのだ。途方もない快楽の波が弾け、ネーベルはガクガクと全身を戦慄かせた。
「挿れただけで達しちまったか」
厭らしい。と、ゾッとする程に甘やかな声で言われて、ネーベルは首を振るが、もう脚には力が入らない。そのまま重力で腰は更に沈み、奥へ奥へと彼の欲を導く。
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縋るように彼の首の裏に手を回す。ぴたりと身体が密着すると、乳頭が擦れて、またも新たな快楽がひらめいた。
頭は呆然と蕩けて蜂蜜のようになってしまった気だってした。もう、本当に気持ち良い事しか考えられない。やがて自然と腰は動いてしまい──彼の赤銅の茂みが淫芽に触れるとピリピリとした刺激まで加わってくる。
「あ……んぁ、あんっ……あぅ……らる、ふ」
「ん。……気持ち良いか?」
訊かれて、ネーベルは素直にこくこくと頷いた。すると「可愛い」と頬や額に口づけられ、彼は途端に腰を揺らし突き上げ始めた。
まるで胎内深くを攪拌されているかのよう。途方の無い悦楽で、脳裏は星を散らしたようにまたたいた。しかし、彼はあまり動けないと言った筈なのに……。
涙で滲んだ瞳でネーベルが見下ろすと、彼は少し余裕の無い顔で苦笑した。
「まだそこらじゅう痛ぇけど……ネーベルが可愛すぎて、我慢できなくなっちまった」
少しばつが悪そうに付け添えて、起き上がった彼はネーベルの膝に手を入れて、そのまま後方へやんわりと倒した。
胸が自分の太股に押しつぶされそうな程。脚を大きく開かされた後屈してしまいそうな程の姿勢だった。その上にラルフはのしかかり、深く烈しい抽送を始める。
結合部の水音はグチュグチュとした卑しいものへと変わり果てた。更に、汗ばんだ皮膚と皮膚のぶつかり合う吸い付くような音が響き渡る。
「はっ……ぁん、あぁああ!」
ひっきりなしに漏れて止まらぬ嬌声を、彼は絡め取るように唇を奪う。
やがて、攪拌はより烈しいものへと変わり果て、埋め込まれた彼の肉欲はより硬さと太さを増した気がした。その後──切羽詰まった押し殺した声を漏らしたラルフは、ブルリと身を震わせる。
「全部受け入れてくれ」
ゾッとする程甘やかに耳元で言われた直後──幾度目になるかも分からない快楽の高みへと導かれる。同時に、最果てにビシャビシャと熱い精が叩き込まれるように注がれた事を感じた。
それから二拍、三拍と経過して、ラルフは欲望を引き抜き、ネーベルの隣に転がった。しかし、直ぐにぎゅっと横抱きにされ、彼は愛おしげにネーベル髪を梳くように撫でる。
「異端で良かった。お前に会えて良かった。愛してるネーベル」
釣り上がった瞳を細めて。ラルフは甘くネーベルに囁いた。
『私も誰よりも愛しているわ』と、そう告げたいのに、息が上がってしまって声も出せない。その答えの変わりに、ネーベルは彼の唇に啄むような口付けを落とした。
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苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
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