上 下
21 / 28
第四章 魔女の結末、狼の結末

4-3.最後の砦と空に咲く赤い満月

しおりを挟む
 時刻は既に夜九時近くを回っているが、外は未だ明るい。城の夕飯の時間もとっくに終えているその頃、ラルフは城に戻って来た。
 長々と話したお陰もあって今後の事も色々と決まってきた。とりあえず、ネーベルと話し合って決まった事を全てをルーカスには話をしようと、兄の姿を探すがその姿は見つからない。同階にある兄の部屋、書斎……それから城の最上階まで足を運び、亡き父の私室まで行ったが何処にもその姿は無かった。

「……兄貴、どこ行ったんだよ」

 眉を寄せ、いぶかしげにラルフは独りごちた。
 それから自室へ戻り、彼はぐたりとソファに身を沈めた。

 ──迅速にすべき事の殆どが片付いたとはルーカスは言っていた。別に急がなくても問題は無いだろう。また明日だって問題は無い。ラルフは一人納得し、背もたれに頭を預け瞼を伏せる。
 霧の森までは歩いて一時間と少し程。別にその程度で疲れる事はないが、父の死後、ルーカスの手伝いで頭を使う事が多かった所為か疲労も蓄積していただろう。
 未だ眠りに落ちるには早すぎる時間だが、休んでいようが誰も咎める事も無い。
 ラルフがウトウトとソファに頭を預けて微睡み始めた時だった。

 部屋に数度の叩扉こうひが響き、ラルフは不機嫌そうに瞼を擦る。やがて、キィと高い音を上げて部屋の扉が開いた。
『失礼します』と、その声から入室者はベルタだと分かる。そして、ソファの前まで歩み寄って来た彼女は、ラルフを見下ろすなり、彼の腕を掴んだ。

「ラルフ。帰って早々に悪いけれど、急ぎの用があるの。いいかしら」

 ソファでだらしなくしていれば小言を一つや二つ垂れるものなのに……。それを咎める事もなく、彼女は真剣なおもてでラルフを見下ろしていた。

「何だよ。どうした?」

 心地良い微睡みを阻害された事には腹が立つが、ここまで真面目な面構つらがまえならば余程大事な話だとは思う。そう感じてラルフは、半分まで落ちた瞼を気合いで持ち上げて、立ち上がる。

「タイミングが良かったわ。急ぎよ、今しか無いの。私に着いてきて欲しい」

 それだけ告げると、彼女は足早に部屋の外へ出ていった。
 城の裏口から表へ出て、庭園を横切り城の裏面へ……。足早に進むベルタの背を追いかけるラルフは神妙な面持ちを浮かべていた。

「で、何なんだよ……」

「いいから。着いたら言うわ」

 ──なるべく静かに。黙って歩け。と、僅かに振り向いたベルタの気迫にラルフはピクリと背を震わせる。
 色々聞きたいが、この気迫だ。再び口を開けば平手でも飛んできそう……。なんて、悟り、ラルフは黙ってベルタを追う。

 やがて辿り着いた先は、城の背面側にそびえた見張り塔ベルクフリートの前だった。

 固く頑強な見張り塔ベルクフリートは、戦時の最後の砦とも言えるだろう。或いは捕虜を閉じ込めておく場所になるとも言われるが、こんな場所に何用かと感じてしまう。

 いぶかしげに塔を見上げたラルフに対して、ベルタは『登って』と短く促した。
 この見張り塔ベルクフリートは少しばかり高い場所に狭い入り口がある。そこに続くのは、古ぼけたか細い鉄の梯子だけ。ラルフは梯子をよじ登り、その狭い入り口に身を屈めて入り込んだ。
 平和過ぎるミステルには城の中では最も無関係の場所とも呼べるが……やはり最後の砦と言われるだけあって、壁が厚い。這って通る事がようやくな程に狭い通路は、意外にも長かった。七歩八歩と膝を突いて、ようやく開けた場所に出たラルフは立ち上がり辺りを見渡す。
 外から見た通り、ぽっかりと穴を開けただけの窓は小さく光は殆ど入らない。それでも、未だ外が明るいお陰で、埃臭いその空間の輪郭を映し出している。
 丁度踊り場のような部分だろうか。階段がそこから上に向かって螺旋を描いて広がっていた。 
 やがて、ラルフの後を追ってきたベルタも這いつくばって狭い入り口から出てきた。
 立ち上がった彼女はドレスに付着した埃を払う。そして、ラルフの方を向く事もなく『こっちよ』と言って、石の階段を上り始めた。

 夏至をもうすぐ迎えて、暖かな陽気だが、見張り塔ベルクフリートの中はどこか寒々しかった。螺旋状の階段を上り、やがて二人は一つの扉まで辿り着く。
 ベルタは施錠を外し、ドアを開ける。手入れもされていない、木製の古い扉は悲鳴を上げるようにギィと鈍い音を上げた。

「やぁ、お帰りラルフ」

 扉が開くのと同時にルーカスの姿が映った。
 手燭が置かれており、暗く埃っぽい空間の全貌はよく分かるが、やはり見張り塔ベルクフリートの中は狭くて陰鬱な雰囲気だった。そんな場所に膝を抱えて座る美麗な兄──ルーカスの姿は果てしなく不釣り合いで……。

「何やってんだよ、兄貴」

 戯れという訳ではないだろう。いぶかしげにルーカスを睨んでラルフはため息を溢した。
 大方手続きや仕事も片付いたとは言っていたが、暇が出来たという訳ではないだろう。しかも、相手は生真面目な兄である。こんな場所に来る事自体、ただ事ではないとは嫌でも理解出来て、ラルフはルーカスとベルタを交互に見た。

「で、何なんだよ用事って」

「どうか冷静になって聞いてくれないか? 父さんの死は……病気じゃなかったんだ」

 ──殺されたんだ。と、消え入りそうな声でルーカスはラルフに告げる。
 言われた言葉に、ラルフの思考は一瞬にして凍り付いた。確かに唐突な死だった。だが、殺されたと言われたとしても、にわかに信じ難い。

「どういう事だ……」

「ベルタが全部教えてくれた。私は、今日ベルタに刺し殺される筈だったが、表向きには、お前に殺されて変死を遂げたという事になっているらしい」

 ──首謀者はエトムントだ。その他の使用人も手を組んでいる。簡単に言えば、侯爵家の財産を奪う気だ。そして、異端であるお前達と霧の魔女に全ての濡れ衣を着せようとしている。と、淡々とルーカスは、ラルフに全てを告げた。

 生真面目なルーカスが言うのだから、間違いでは無いだろうとはラルフも理解出来る。けれど、どうしてそこにネーベルも含まれるのかいう疑問しかない。
 だが、その答えが意外にも簡単に結び付く。
 異端同士が関わりはあまりに都合が良かったのだろう。だからこそ容認していたのだと、全て理解しラルフは青筋を立てて壁を蹴飛ばした。

「霧の魔女は何も関係無いだろうが! それに何故、兄貴は隠れてるんだ!」

 ラルフは、ルーカスの胸ぐらを掴んで、吠えるよう捲し立てる。
 よくよく考えればネーベルを巻き込んだ事においては間違いなく、自分の所為だろう。だが、まさかこんな事になってしまうなんて誰が思うことか。それに、侯爵というくらいなのだから権力もある。その上ルーカスだって騎士の教育は受けてきた筈だ。だからこそ立ち向かう力もあるに違わない。相手は壮年の男だ。自分達の方が体力だって有り余っている程──つまり、勝算しかない。

「俺の所為かも知れないが、腑抜けた跡取りだな。どうして、立ち向かえない!」

 腰抜けが。と、怒声を浴びせるが、ルーカスが全く怯みもしなかった。

「一対十。否やそれ以上と仮定しよう。勝算があるか?」

 かれて、ラルフは「あるだろ」と直ぐ答えた。何せ自分は人狼だ。この時期──まして今日が満月なので本来の姿に戻れる筈。喉笛を噛みきるなんて容易い。
 しかし、本当に計算尽くされた事だと思ってしまった。自分が本来の姿に戻れるという事を狙っているかのようにうかがえる……。虫酸むしずが走る思いだった。ラルフは歯を食いしばって、胸ぐらを掴んだままのルーカスを真っ正面から睨み直す。

「最後まで話を聞け。それにこの計画に加わってるのは貧しい猟師達も加わっているとしたらどうだ? それをベルタに逃がされた。お前の言う通り確かに、私は未熟過ぎる、そこを漬け込まれた。そして……奴らは霧の魔女の良心に漬け込んで関与させたんだ」

「あいつを関与させた?」

 ラルフは言われた言葉を復唱し、ルーカスを解放した。
 関与とは。反芻はんすうしようとするが、あまりパッとしない。確かに彼女は民に差し伸べられた手を取り依頼をこなす。だが、掟に縛られた彼女は、人との関わりを極度に避けている。だからこそ関与なんてありえない。と、そうな風にラルフは思うが──

「ラルフ。この瓶に見覚えはないかしら? これが貴方の父……侯爵様を殺した毒よ」

 彼女は、ドレスの前掛けから小さな遮光瓶を取り出しラルフに手渡す。
 それはまるで、香油を入れるような小さな化粧瓶だ。だが、その瓶の蓋にはどこか見覚えのある金の魔紋が印されていた。
 途端にラルフは、一つの出来事を思い起こす。
『猟師さんが不作で困ってるから』そう言って、毒の花束を持って苦笑するネーベルの姿は未だ記憶に新しい。ラルフは釣り上がった瞳を大きくみはった。

「嘘……だろ。あいつは人の為を思い尽くして……都合良く騙されたのか?」

 まさか愛する者が作ったその毒で自分の父を殺されるなんて誰が考えただろうか。あまりにも惨すぎる。ラルフはベルタに瓶を返し、一歩二歩と後退りした。

「……これをエトムントが猟師を経由して霧の魔女に作らせた。最悪だ。人道的ではない策略だ。奴らは民に尽くす白魔女の良心に漬け込んだ」

 まるで答え合わせをするように。ルーカスは真実の全てを告げる。
 ──もはや、誰が悪いかなんて分からなかった。だが、やはり〝全ての災いを引き起こしたのは自分自身〟と悟るのは一瞬で……壁に背を預けたラルフは俯いた。

「俺が全部種を蒔いた、俺が悪かったんだな……」

 彼女に一目惚れして彼女に惹かれ深く愛してしまった。そこを漬け込まれ、父が殺され、兄にも害を来して、何の罪も無いネーベルに罪を被らせようとされているのだ。絶望した。それと同時に煮えたぎる程の憤怒が満ちる。壁に背を預けたラルフは、血が滲む程に強く唇を噛みしめた。
『だから、どうすればいい』『自分に何が出来るのか』そう考えるが何一つ浮かばない。
 ラルフは背後の分厚い石の壁を殴ったその直後だった──

「愛した事が罪? 馬鹿な事言うんじゃないわよ」

 項垂れたラルフの胸ぐらを掴んだのは、ベルタだった。

「異端同士? それが何? 大事な弟に幸せになって欲しいと願ったルーカスと私は馬鹿なの? 気高き狼の加護を受けた男が何をウジウジとしているのよ」

 叱咤するベルタの形相は凄まじいものだった。それだけ告げると、ベルタはラルフを突き飛ばすように解放し、そっぽを向く。

「猟師達は今夜霧の森に入り魔女を捕らえるわ。共犯者とされているあんたも勿論追われる身よ。ラルフ、あんたがやるべき事くらい分かるわよね?」

 ──何としても逃げるのよ。と、ベルタはラルフを一瞥もせず付け添えた。
 あんなにも叱責されたのだ。ラルフは冷静さを取り戻しつつあった。波立った思考は凪のように静まる。それと同時に、彼はどこか心に突っかかる部分を感じた。
 間違いなくベルタもこの乗っ取りに関与していたのだと分かる。発言から察するに恐らく執行せず、裏切ったのだと理解出来るが──

「なぁベルタ。今更だが、お前……」

 投げかけた疑問を悟ったのだろうか。ベルタはラルフが全てを言う前に首を振った。

「家柄の問題で逆らえなかったの。私は貴族の出とは言え、貧しいのよ。その影響でエトムントの家に大きな借金をしていたのよ。そこを漬け込まれた訳。けれど侯爵様が亡くなった時、この計画を知ったわ。それでルーカスを殺せと命じられたの」

 知っておきながら、怖くて止める事も出来なかった。だから、私だって最悪なのよ。と、投げ捨てるように言って。ベルタはルーカスとラルフを交互に見る。
『本当にごめんなさい』と、深く謝罪を述べて彼女は二人から視線を反らした。

「……それで、君はどうするんだい?」

 今まで黙っていたルーカスは、静かにベルタにいた。
 すると、彼女は小首を傾げてルーカスに悪戯気に笑んだ。

「そうね。出来なかったとは言え、事実、私はルーカスを殺そうとはしたわ。自警団の元に自首に行って、判事はんじに己の罪を裁かせるわ。そうすればきっと全てが片付く筈よ」

 自首するにしてもその罪が間違い無く重い事をラルフも理解出来た。間違いなく処刑だろう。僅かな希望として、修道院送りの余生を遂げるだろうか。
 ラルフもルーカスも、それ以上は言葉を出す事が出来なかった。

 それから、ラルフとベルタはルーカスを残して、見張り塔ベルクフリートを降りた。
 明るかった筈の空も今では深い紫に染まり、遅すぎる日没がやって来た。
 花香る庭園を抜ける最中だった。城の表側へ差し掛かった時、そこには初老の使用人エトムントの姿があった。

「おや、ベルタ。晩餐の仕度を放棄してラルフ様とご一緒でしたか。私は、ルーカス様を探していましたが」

 白々しくエトムントは笑う。一方、ラルフとベルタは一歩後退りした。

「私にルーカスの事を始末しろって仰ったのに、貴方随分白々しいわね」

 刺々しくベルタはエトムントに吐き捨てる。するとエトムントは、にこやかなおもてを一瞬にして険しいものに変えて、ラルフとベルタの元へと歩み寄って来た。

「ベルタ、お前!」

 嗄れた罵声だった。普段、穏やかな筈のエトムントから発せられた声にはにわかに信じ難い。だが、黒い瞳に鈍い光を宿した彼は、使用人服の胸元からナイフを取り出して二人に詰め寄って来る。

「殺したか殺して無いか? さぁどうかしらね? 腐った中流貴族が侯爵を殺して財産と領土を奪おうと企んでいるって。それの共犯者にされたと私は自首に向かうわ」

 凛然とベルタは啖呵を切る。そして、お仕着せのドレスを翻し彼女は城の裏手へきびすを返して一目散に走り出した。同時にラルフも、彼女の背を追って駆け出す。
 エトムントは父と歳も変わらない。体力の有り余った若い自分達に追い付くなど出来ないだろう。それはやはり的中で、その距離は次第に遠のいていった。 
 やがて、庭園の果てに辿り着き、芝生の広間に差し掛かる。その時だった──

「月を見なさい、ラルフっ!」

 少し前を駆けていたベルタはラルフに叫ぶ。
 ラルフは言われた通り、東の空に昇り始めた月を瞳に映す。
 赤い月は見事な満月だった。それを確かと目にしたラルフは、みるみるうちに毛髪と同じ赤銅しゃくどうの毛に覆われ、瞬く間に獣の姿になり果てた。
 視点は随分と下がったが、身が軽くなった感覚だけがした。やがて、ベルタを追い抜いた彼は少しだけ後方を振り返る。

「さっさと行きなさい! あの子と幸せになるのでしょう!」

 必ず守りなさい。無事を祈ると彼女は荒く叫んだ。
『分かった』と返事をした筈なのに、やはり獣の姿では吠える事しか出来ない。それでも通じたのだろう。後方を走るベルタは僅かに微笑んだ事だけ分かった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

赤ずきんちゃんと狼獣人の甘々な初夜

真木
ファンタジー
純真な赤ずきんちゃんが狼獣人にみつかって、ぱくっと食べられちゃう、そんな甘々な初夜の物語。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~

真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

処理中です...