15 / 28
第三章 滅びた小国と魔女の記憶
3-4.近くて遠い恋の果て(Ⅱ)※
しおりを挟む
どこか狡猾に言って、ラルフは再び胸に舌を這わせた。もう一度舐られたのだから、そこはあまりにも敏感だった。
ねっとりと、乳頭を舐られるとまるで電流を流されたかのようで。ネーベルの脳裏はチカチカとした。
「あっ……ぁああ」
別に引いていない。恥ずかしかっただけ。そう伝えようとした気持ちは直ぐに消し飛んでしまった。与えられる快楽はあまりにも鮮烈で、鼻にかかった甘い嬌声はひっきりなしに漏れる。
「厭らしくて可愛い声だな」
──もっと鳴かせたくなる。なんて甘やかに呟いたと同時、彼がぎゅっと密着し、割れ目に何か硬質なものが押し当てられたのを感じた。
ショーツ越しにそれは当たる。下衣の下──彼の身体の一部。間違い無く彼の屹立だろうと想像は容易い。まるで性行為でもしているよう。彼は腰を揺らして、ネーベルにその存在を知らしめるかのように擦り付ける。
蜜口よりもっと上──突起した部分に引っかかると仄かな快楽が生まれる。ネーベルは思わず逃れるように腰を引こうとするが、ラルフは腰を捕らえ、尚も割れ目にグニグニと雄芯を押しつけた。
「あぁ……あん、んぅ……だめラルフ」
「だめじゃねぇだろ。そう言ってる顔してねぇって自覚あるか?」
まるで、もっとしてくれと言っているみたいだ。そんなに蕩けさせて、俺を煽る厭らしい顔だ。と、ラルフはネーベルの耳元で意地悪く囁く。
「こうやって俺に嵌められるの想像してみな。こうして胸を──揉みながら」
腰をゆらしつつ、ラルフはネーベルの胸を丸く揉みしだいたかと思えば──
「お前の中にしっかり嵌めてかき混ぜて……」
彼はネーベルの太股を撫で、やがてその手はショーツの上に辿り着く。下腹部を撫でたかと思えば、親指で股の割れ目の始まりをクリっと触れる。そこには先程の突起物──ネーベルは目を瞠って悲鳴にも似た嬌声も漏らした。
「こうやって嵌めながら気持ち良いとこを沢山擦るんだよ。そんで……俺の精液、何回も中で受け止めてもらう」
──なぁネーベル。と、恐ろしい程甘やかに訊かれてネーベルは目を瞠って戦慄いた。
問われても返事なんてする余裕もなかった。何せ、今も彼は雄芯を擦り付けつつも、膨らんだ淫芽を親指でクリクリと転がしているのだから。
「ひゃ……ん、ぅ……ぁあ、らる、ふ……そこ」
「ん?」
嗜虐心を存分に含んだ狡猾な面だった。ラルフは小首を傾げてネーベルを見下ろす。
「そこ、何か変……」
未だ淫芽を擦る彼の手をやんわりと掴んで言うと、彼はネーベルの頬に唇を寄せた。
「もっとしっかり触ってもいいか?」
そう訊かれるが、やはり良いとは直ぐ言えない。別に嫌ではないが、恥ずかしいだけで……。ネーベルが黙って彼を見上げる。するとラルフは唇を綻ばせた。
「嫌ともいわない。じゃあいいんだな」
そう告げて直ぐだった。彼は身体を起こして、ショーツの上から割れ目をなぞる。ツゥ……と無骨な指が動く様はこそばゆい。しかし、背筋がゾワゾワとして、それだけはないと思い知る。すると、彼は蜜口の周りを丸く描く。
「なぁ、ネーベル」
愛おしげに呼ばれて、ネーベルは震えながら彼を見上げた。
「お前のここ、すげぇ濡れそぼってるんじゃねぇの。厭らしい汁、下着から漏れてる」
そう言って彼は指を離すと、ネーベルの目の前に指を持っていき、ぬらりと濡れた指を見せつける。指と指を擦り付けると、ヌチュ……と粘着質な音が僅かにした。そして、指と指を離せば、銀色の糸を引く。
「あっ……あ」
こうも目の前で見せつけられると、羞恥でどうにかなりそうだった。
「さっきのアレそんなに気持ち良かったか? それとも俺に嵌められるの想像したらこうなった?」
それでもラルフは意地悪く訊く。
確かにそうだ。あんな事を言われて想像してしまった。だが、まさかこんな事になっているとは誰が思うものか。ネーベルは目尻を真っ赤に染めてふるふると首を横に振るう。
「嘘つけ。興奮はしたんだろ」
そうじゃなきゃこうならない。あっさりと彼は言い──濡れそぼった指を顔の前まで持っていき──彼は淫蜜で濡れた指をペロリと舐めた。その様が妙に艶めかしくも淫靡に映り、羞恥のあまりネーベルは悲鳴を上げる。
「そ、そんなの舐めないで……」
「ん。美味しいが」
ラルフはしれっとした口調で言うが、絶対そんな訳がない。ネーベルはふるふると首を横に振り乱した。
「いくらでも舐めてられるが……」
そう言って直ぐ、彼はネーベルの脚を掴んで股の間に顔を埋めた。
「ああ、やっぱすげぇ染みてるじゃん……」
恍惚を含んだ声でそう言って、彼はショーツのクロッチを摘まんで横にずらす。熱を帯びたそこが、外気に触れると妙にひんやりとした。しかし、彼の目の前であられもない場所を晒している事に羞恥が破裂し、眦に涙が滲む。
「……ぁ、……あ」
声なんか出ない──しかし、次の瞬間、ネーベルの背筋に途方もない快楽が暴れ回った。眼下の光景はあまりに浅ましかった。彼が淫蜜を啜るよう、蜜孔の周りを舐り始めたのだから……。
「ひゃ……あぅ、んっ──あん! だ、め……」
そんな場所を舐めたら汚い。羞恥で涙が後から後へと伝う。それでも、後から後へと途方もない快楽が突き抜けた。
ヌルリとした彼の下が固く閉じた孔を突き、僅かに抜き差しされる。かと思えば、蜜孔の周りを丸く舐り、溢れ出る蜜をジュッ……と音を立てて貪られる。
「は……ぅ、んぁ……ぁあ、らる、ふ……」
だめ。こんな場所を舐めたらだめだと言いたいが、ネーベルの唇は嬌声を漏らすばかりで、空回りする。
しかし、彼の下が少し上に上がった途端──ピリッとした官能で背筋が戦慄き、ネーベルの背は弓なりにしなった。
先程気になった突起だ。彼はその周りをなぞるように舐る。しかし、なんだかもどかしいような気もした。当然のように浅ましく思う。先程、下着越しから擦られた時は、弾けるような快楽だった。それに、先程彼の舌が僅かに触れた時も……。
もどかしい。ネーベルは身を捩った途端──彼は唇を離し、ドレスの裾を捲り上げて、ネーベルの腰を抱えた。
突然の事で驚いてしまった。未だ生理的に滲み溢れた涙は頬に伝ったまま。ネーベルが橄欖石の瞳を瞠ると、彼はクスっと笑みを溢す。しかし、この格好はさすがに恥ずかしい。まるで彼の顔の前に陰部を差し出しているかのような形だから……。
「真面目なお前は、恥ずかしいともっと厭らしく感じそうだよな?」
人狼ではあるが、まるで悪魔のような囁きだった。
果たして、何をされてしまうのか分からない。恥ずかしいとダメだと抵抗したいのに、腰の奥から腹まで甘く痺れてしまって力なんて入らない。
「あ、嫌ぁ……ラルフ、恥ずかしい」
嫌嫌と首を横に振るが、腹の中から蕩けた熱い感触は止まらない。それにこの格好では自分からも秘所が丸見えだった。
苺金髪の薄い茂みの向こうに僅かに見える双丘は、淫蜜でテラテラと光っていた。また、包皮から飛び出て僅かな主張をする淫芽はふっくらと腫れており、蜜で濡れて妖しい光沢があった。まるで熟れた桃の果実のように陰唇は薄紅に充血している。
恥ずかしくて仕方ない。穴があるなら隠れたい。そのくらいに思うのも束の間──僅かに舌を出したラルフは、包皮を更に押し開く。
「ここもしっかり味見しないとな」
吐息が擽り、ピリリとした。その刹那──彼の舌は淫芽にねっとりと絡みついたのだ。途方も無い官能にネーベルは思わず瞼を伏せる。瞼の裏は真っ白だった。弓なりに背がしなり、脚はガクガクと震え上がる。
達してしまった──そうすぐ理解した。先日読んだ本に書かれた、淫靡なシーンをすぐに思い浮かべて、これがそうなのだと分かったのだ。しかし、一度達してしまうと、そこは酷く敏感だ。それにも関わらず、ラルフは嬲るように淫芽をねっとりと転がす。
「ひゃ、ぁあああ! あんっ……あああ! だめ、らるふ、だめ!」
もはや悲鳴に近しい声が溢れ落ちて止まらない。絶頂は押しては返す波の如くひっきりなしに訪れる。おかしくなる。頭が馬鹿になりそうだった。彼の頭を押して、この底なしの快楽から逃れようと手を伸ばすが、力が全く入らない。これでは、まるで彼の髪を撫でているようで……。
「いっぱい達して、厭らしい蜜漏らして、もっとしてって言ってるみたいだな」
淫芽を啄むような口付けを与えつつ、ラルフは意地悪く言う。
それに加え、彼は蜜口を指で撫で始めた。かと思えば、クプ……と、彼の指が沈んで行く。全く痛くはない。それでも僅かな圧迫感がある。しかし絶え間無い快楽でもはや、それどころではない。だが、次第に新たな刺激が自分の胎内で加わった事をネーベルは悟る。橄欖石の瞳を丸く瞠った彼女は、ひっ──と胸を震わせた。
蜜孔から程近い場所。彼の第二関節ほどの沈めた場所だろうか。腹の方に抉られるように触れられると、脳裏に星が散らばるような途方も官能が這いずり回る。
「ん、ああっ……らる、ふ、そこ……」
もはや嬌声に押しつぶされて、まともに喋れやしない。舌っ足らずにネーベルが彼に問うと、ラルフは少し狡猾に笑む。
「気持ちいいのか? ここ、少しザラザラしてるな」
その感触を確かめるように、ラルフが指を動かしたと同時。ネーベルは全身を戦慄かせた。
「あっ……あぁあああ! あああ!」
まるで粗相でもしてしまったかのような解放感だった。悲鳴にも似た嬌声と共に、液体がビシャビシャと噴き出したのである。
絶頂の余韻は残るが、これは間違い無く粗相してしまっただろう……。何せラルフも目を丸くして呆然としているのだから。
ねっとりと、乳頭を舐られるとまるで電流を流されたかのようで。ネーベルの脳裏はチカチカとした。
「あっ……ぁああ」
別に引いていない。恥ずかしかっただけ。そう伝えようとした気持ちは直ぐに消し飛んでしまった。与えられる快楽はあまりにも鮮烈で、鼻にかかった甘い嬌声はひっきりなしに漏れる。
「厭らしくて可愛い声だな」
──もっと鳴かせたくなる。なんて甘やかに呟いたと同時、彼がぎゅっと密着し、割れ目に何か硬質なものが押し当てられたのを感じた。
ショーツ越しにそれは当たる。下衣の下──彼の身体の一部。間違い無く彼の屹立だろうと想像は容易い。まるで性行為でもしているよう。彼は腰を揺らして、ネーベルにその存在を知らしめるかのように擦り付ける。
蜜口よりもっと上──突起した部分に引っかかると仄かな快楽が生まれる。ネーベルは思わず逃れるように腰を引こうとするが、ラルフは腰を捕らえ、尚も割れ目にグニグニと雄芯を押しつけた。
「あぁ……あん、んぅ……だめラルフ」
「だめじゃねぇだろ。そう言ってる顔してねぇって自覚あるか?」
まるで、もっとしてくれと言っているみたいだ。そんなに蕩けさせて、俺を煽る厭らしい顔だ。と、ラルフはネーベルの耳元で意地悪く囁く。
「こうやって俺に嵌められるの想像してみな。こうして胸を──揉みながら」
腰をゆらしつつ、ラルフはネーベルの胸を丸く揉みしだいたかと思えば──
「お前の中にしっかり嵌めてかき混ぜて……」
彼はネーベルの太股を撫で、やがてその手はショーツの上に辿り着く。下腹部を撫でたかと思えば、親指で股の割れ目の始まりをクリっと触れる。そこには先程の突起物──ネーベルは目を瞠って悲鳴にも似た嬌声も漏らした。
「こうやって嵌めながら気持ち良いとこを沢山擦るんだよ。そんで……俺の精液、何回も中で受け止めてもらう」
──なぁネーベル。と、恐ろしい程甘やかに訊かれてネーベルは目を瞠って戦慄いた。
問われても返事なんてする余裕もなかった。何せ、今も彼は雄芯を擦り付けつつも、膨らんだ淫芽を親指でクリクリと転がしているのだから。
「ひゃ……ん、ぅ……ぁあ、らる、ふ……そこ」
「ん?」
嗜虐心を存分に含んだ狡猾な面だった。ラルフは小首を傾げてネーベルを見下ろす。
「そこ、何か変……」
未だ淫芽を擦る彼の手をやんわりと掴んで言うと、彼はネーベルの頬に唇を寄せた。
「もっとしっかり触ってもいいか?」
そう訊かれるが、やはり良いとは直ぐ言えない。別に嫌ではないが、恥ずかしいだけで……。ネーベルが黙って彼を見上げる。するとラルフは唇を綻ばせた。
「嫌ともいわない。じゃあいいんだな」
そう告げて直ぐだった。彼は身体を起こして、ショーツの上から割れ目をなぞる。ツゥ……と無骨な指が動く様はこそばゆい。しかし、背筋がゾワゾワとして、それだけはないと思い知る。すると、彼は蜜口の周りを丸く描く。
「なぁ、ネーベル」
愛おしげに呼ばれて、ネーベルは震えながら彼を見上げた。
「お前のここ、すげぇ濡れそぼってるんじゃねぇの。厭らしい汁、下着から漏れてる」
そう言って彼は指を離すと、ネーベルの目の前に指を持っていき、ぬらりと濡れた指を見せつける。指と指を擦り付けると、ヌチュ……と粘着質な音が僅かにした。そして、指と指を離せば、銀色の糸を引く。
「あっ……あ」
こうも目の前で見せつけられると、羞恥でどうにかなりそうだった。
「さっきのアレそんなに気持ち良かったか? それとも俺に嵌められるの想像したらこうなった?」
それでもラルフは意地悪く訊く。
確かにそうだ。あんな事を言われて想像してしまった。だが、まさかこんな事になっているとは誰が思うものか。ネーベルは目尻を真っ赤に染めてふるふると首を横に振るう。
「嘘つけ。興奮はしたんだろ」
そうじゃなきゃこうならない。あっさりと彼は言い──濡れそぼった指を顔の前まで持っていき──彼は淫蜜で濡れた指をペロリと舐めた。その様が妙に艶めかしくも淫靡に映り、羞恥のあまりネーベルは悲鳴を上げる。
「そ、そんなの舐めないで……」
「ん。美味しいが」
ラルフはしれっとした口調で言うが、絶対そんな訳がない。ネーベルはふるふると首を横に振り乱した。
「いくらでも舐めてられるが……」
そう言って直ぐ、彼はネーベルの脚を掴んで股の間に顔を埋めた。
「ああ、やっぱすげぇ染みてるじゃん……」
恍惚を含んだ声でそう言って、彼はショーツのクロッチを摘まんで横にずらす。熱を帯びたそこが、外気に触れると妙にひんやりとした。しかし、彼の目の前であられもない場所を晒している事に羞恥が破裂し、眦に涙が滲む。
「……ぁ、……あ」
声なんか出ない──しかし、次の瞬間、ネーベルの背筋に途方もない快楽が暴れ回った。眼下の光景はあまりに浅ましかった。彼が淫蜜を啜るよう、蜜孔の周りを舐り始めたのだから……。
「ひゃ……あぅ、んっ──あん! だ、め……」
そんな場所を舐めたら汚い。羞恥で涙が後から後へと伝う。それでも、後から後へと途方もない快楽が突き抜けた。
ヌルリとした彼の下が固く閉じた孔を突き、僅かに抜き差しされる。かと思えば、蜜孔の周りを丸く舐り、溢れ出る蜜をジュッ……と音を立てて貪られる。
「は……ぅ、んぁ……ぁあ、らる、ふ……」
だめ。こんな場所を舐めたらだめだと言いたいが、ネーベルの唇は嬌声を漏らすばかりで、空回りする。
しかし、彼の下が少し上に上がった途端──ピリッとした官能で背筋が戦慄き、ネーベルの背は弓なりにしなった。
先程気になった突起だ。彼はその周りをなぞるように舐る。しかし、なんだかもどかしいような気もした。当然のように浅ましく思う。先程、下着越しから擦られた時は、弾けるような快楽だった。それに、先程彼の舌が僅かに触れた時も……。
もどかしい。ネーベルは身を捩った途端──彼は唇を離し、ドレスの裾を捲り上げて、ネーベルの腰を抱えた。
突然の事で驚いてしまった。未だ生理的に滲み溢れた涙は頬に伝ったまま。ネーベルが橄欖石の瞳を瞠ると、彼はクスっと笑みを溢す。しかし、この格好はさすがに恥ずかしい。まるで彼の顔の前に陰部を差し出しているかのような形だから……。
「真面目なお前は、恥ずかしいともっと厭らしく感じそうだよな?」
人狼ではあるが、まるで悪魔のような囁きだった。
果たして、何をされてしまうのか分からない。恥ずかしいとダメだと抵抗したいのに、腰の奥から腹まで甘く痺れてしまって力なんて入らない。
「あ、嫌ぁ……ラルフ、恥ずかしい」
嫌嫌と首を横に振るが、腹の中から蕩けた熱い感触は止まらない。それにこの格好では自分からも秘所が丸見えだった。
苺金髪の薄い茂みの向こうに僅かに見える双丘は、淫蜜でテラテラと光っていた。また、包皮から飛び出て僅かな主張をする淫芽はふっくらと腫れており、蜜で濡れて妖しい光沢があった。まるで熟れた桃の果実のように陰唇は薄紅に充血している。
恥ずかしくて仕方ない。穴があるなら隠れたい。そのくらいに思うのも束の間──僅かに舌を出したラルフは、包皮を更に押し開く。
「ここもしっかり味見しないとな」
吐息が擽り、ピリリとした。その刹那──彼の舌は淫芽にねっとりと絡みついたのだ。途方も無い官能にネーベルは思わず瞼を伏せる。瞼の裏は真っ白だった。弓なりに背がしなり、脚はガクガクと震え上がる。
達してしまった──そうすぐ理解した。先日読んだ本に書かれた、淫靡なシーンをすぐに思い浮かべて、これがそうなのだと分かったのだ。しかし、一度達してしまうと、そこは酷く敏感だ。それにも関わらず、ラルフは嬲るように淫芽をねっとりと転がす。
「ひゃ、ぁあああ! あんっ……あああ! だめ、らるふ、だめ!」
もはや悲鳴に近しい声が溢れ落ちて止まらない。絶頂は押しては返す波の如くひっきりなしに訪れる。おかしくなる。頭が馬鹿になりそうだった。彼の頭を押して、この底なしの快楽から逃れようと手を伸ばすが、力が全く入らない。これでは、まるで彼の髪を撫でているようで……。
「いっぱい達して、厭らしい蜜漏らして、もっとしてって言ってるみたいだな」
淫芽を啄むような口付けを与えつつ、ラルフは意地悪く言う。
それに加え、彼は蜜口を指で撫で始めた。かと思えば、クプ……と、彼の指が沈んで行く。全く痛くはない。それでも僅かな圧迫感がある。しかし絶え間無い快楽でもはや、それどころではない。だが、次第に新たな刺激が自分の胎内で加わった事をネーベルは悟る。橄欖石の瞳を丸く瞠った彼女は、ひっ──と胸を震わせた。
蜜孔から程近い場所。彼の第二関節ほどの沈めた場所だろうか。腹の方に抉られるように触れられると、脳裏に星が散らばるような途方も官能が這いずり回る。
「ん、ああっ……らる、ふ、そこ……」
もはや嬌声に押しつぶされて、まともに喋れやしない。舌っ足らずにネーベルが彼に問うと、ラルフは少し狡猾に笑む。
「気持ちいいのか? ここ、少しザラザラしてるな」
その感触を確かめるように、ラルフが指を動かしたと同時。ネーベルは全身を戦慄かせた。
「あっ……あぁあああ! あああ!」
まるで粗相でもしてしまったかのような解放感だった。悲鳴にも似た嬌声と共に、液体がビシャビシャと噴き出したのである。
絶頂の余韻は残るが、これは間違い無く粗相してしまっただろう……。何せラルフも目を丸くして呆然としているのだから。
0
お気に入りに追加
279
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる