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第二章 始まる逢瀬

2-3.彼の再告白※

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 明朝。ネーベルは今日も変わらず薬草畑の手入れをしていた。
 昨日に比べてマシになったが、如何いかんせん頭の中がぼんやりとしたままだった。
 否や寝すぎか……。そう思うが、妙にラルフの事ばかりが頭に浮かぶ。

 ──結局、昨日は死んだように眠って過ごすだけの一日だった。ラルフは言った通りに散らかった部屋を片付けてくれたし、日没まで傍に寄り添っていてくれた。

 改めて思うが、彼は優しいと思う。
 確かに傲慢で狡猾だが、いつだって真摯しんしに向き合ってくれる優しさを持ち合わせている。
 癖のある低い声で「魔女」と呼び、屈託の無い笑みを向けてくれる。言葉は汚く粗暴だが、投げかける言葉はいつだって温かみがある。

 ……何より、自分をとして扱ってくれる。その様から、きっと彼は本気で自分の事が好きなのだろうとネーベルは改めて理解した。

 初めはこれを心底迷惑だと思った。いつもの日常に戻して欲しいと思った。だが今は──ネーベルは眉根を寄せて黙考する。
 あの幻視を見て、ここまで気が軽く済んだのは初めてだった。誰かが寄り添ってくれる事はここまで心強いものだったとは知らなかった。
 彼の存在があまりに心強く、傍に居ることが、ただただ嬉しいと思ってしまった。

 どこか少年のような笑みを向けられて「魔女」と呼ばれてどう思うか──嬉しいだろう。自分の作った朝食を「美味しい」と言ってくれて「おかわり」と皿を向けられるのだって嬉しい。からかわれて、自分が少し臍を曲げれば、いつも必死に謝る。そうされると、怒っていつのも馬鹿馬鹿しく思えてしまう程だ。何もかもが、妙に微笑ましく思えてしまうもので……。

(好きか嫌いかで言えば、私もラルフを好きなのよね……)

 ブリキの如雨露じょうろで草花に水を与えつつ、ネーベルはぼんやりと思考を巡らせる。

 ──物語に描かれたような砂糖菓子のように甘い恋心かどうかと言えば、違うだろう。けれど、初めとは明らかに違う感情が芽を出している。
 今の今まで、深く意識なんてしていなかったが、彼の事を考えると妙に胸の奥が甘くざわつくのだ。別れ際の挨拶で額や頬にキスを落とされると、顔に熱が帯びるもので……。

(分からないわ……私、意識しすぎなのかしらね)

 しかし、何だか先程から足元が冷たい気がして仕方ない……。ネーベルはハッと我を取り戻した。
 あまりにもぼーっとしすぎてしまった所為だろう。如雨露じょうろの水は畝を崩落させ、溢れ出た水はネーベルの靴をじっとりと濡らしていたのだ。

「あああ、もう! 何しているのよ私!」

 如雨露じょうろを放り投げて、ネーベルは慌てて畝を直し始めた。幸い、育てている草花は全て薬草。温室の薔薇とは違い異常な程の生命力がある。これしきでくたびれる事も無い。ネーベルは泥まみれになりながらいそいそと畝を直した。
 しかし、それが終わった頃には靴もソックスもぐしょ濡れだった。手だって泥まみれ。その上、起床後着替えたばかりのドレスにもべったりと土が付着している。

(最悪……)

 水濡れた靴ほど気持ち悪いものは無い。ネーベルは唇を歪めて、大きなため息を溢す。
 身なりをさして気にしていないとは言え、泥だらけのままで朝食の準備なんて論外だ。当然このまま街に降りるなんて出来ない。
 湯浴みをすべきだろう。とは思うが、今から湯を沸かしている時間なんか無い。もう既に陽が昇り始めているので、そのうちラルフがのこのこやってくる可能性もある。
 絶対寒いだろうが、消去法で案は一つのみ。ネーベルはリネンと着替えを持って湖に向かった。


 昨日よりも暖かいが、やはり未だ水浴びをするには肌寒い季節だ。
 一糸纏わぬネーベルは、朝霧の煙る湖面に入り、凍てつくような水温の低さにガクガクと背筋を震わせた。

(さ、流石に冷たいわね……)

 しかし、ある程度すればその冷たさにも慣れてくる。ネーベルは汚れた足を洗い、身体や髪を冷水で清め始めた時だった。

「おい魔女。流石に未だ水浴びするには寒いだろ。いくらお前でも風邪引くだろうが」

 呆れたラルフの声が霧のどこかから響いてくる。それに獣の息づかいも幾つか聞こえて来た。ネーベルは、手で自分の身を覆い隠して辺りを頻りに見渡した。

「ちょ、ちょっと見ないでよ!」

 見られていた事に驚いてしまった。来るにしたって探しに来るなんて思うまい。ネーベルは目を白黒とさせて叫ぶが、すぐにケラケラと笑う声が響き渡る。
 やがて草を踏む音が近付いて来てネーベルは悲鳴を上げた。霧の中から姿を見せた彼は、岸に置かれたリネンを掴んでネーベルの目の前まで歩み寄って来る。

「ほれ。さっさと上がれ。女が身体を冷やすのは良くないだろ?」

 そう言って彼は、湖面で自身の身体を手で包み隠すネーベルにリネンを投げ渡す。
 慌ててそれを受け取ったネーベルは、布を広げて自分の身を慌てて覆い隠した。
 半分くらい水に浸かっているから恐らく全部は見えていないだろうが……。それでも恥ずかしい。先程まで寒かった筈なのに、身の奥底から熱が攻め寄せ、ネーベルは首まで真っ赤に染まった。

「しっかし……お前やっぱり胸が大きいのな」

 間近でしゃがみ込んだラルフは『美味そう』だなんて言って舌なめずりをする。それはもう捕食前の肉食獣のような眼光だ。その標的となったネーベルは目を白黒とさせて、声にもならない叫びを上げた。
 驚いたのか、彼が引き連れてきた狼の群れはドッと逃げ出した。それどころか、近くの木々で囀っていた鳥達も驚いて一斉に飛び立つ羽音も響き渡る。一拍置いて、ネーベルは今にも泣きそうな面構つらがまえでラルフを睨む。

「変な事言わないで頂戴……怒るわよ」

「はぁ霧の魔女は怖ぇーな。まぁ思ったよりも元気そうで安心したが」

 笑い混じりに言って、立ち上がった彼はネーベルの腕を掴み岸へ引き上げる。
 しかし、岸に上がれば、更に強い力で腕を引かれ、すっぽりと彼の腕の中に収まってしまった。たちまち感じたのは、身を包むような優しい感覚だった。
 混乱したネーベルは慌てて彼の逞しい胸板を押し返そうとするが、更に腕の力を強めて抱き寄せられる。何故に抱擁されるかも分からない。それに今自分はリネンを纏っているだけでその下ときたら一糸纏っていない。流石に恥ずかしい。

「離して……」

 羞恥で震え上がった声でネーベルは請うが、ラルフは離そうとする気配は無い。
 それから数拍と経て、背を折り曲げた彼は、ネーベルの耳元で安堵したような息を漏らした。

「……昨日の今日で心配した。それで、早めに来てみれば裸で湖に居るし。どうやら入水して死ぬ気じゃ無さそうだから安心したが……」

 それだけ伝えると、彼は「よかった」と言って、安堵の吐息を再び溢す。
 彼の心配を理解して、ネーベルはふるふると首を横に振った。

「そんな事しないわよ。畑作業で泥まみれになっちゃっただけよ」

 だから、水浴び。と、ネーベルはきっぱりと答える。 
 心配された事には申し訳ないとも思う反面、素直に嬉しいとは感じてしまう。だが、あまりにもあられもない格好をしている所為で、喜びよりも羞恥心が勝ってきた。寒いはずなのに、熱い。耳や肩も赤く染めたネーベルは、小刻みにプルプルと身体を震わせる。

「それより、濡れるわ。お願いだからもう離して……」

 先に家に戻っていて欲しい。と、続けて言うが、ラルフはそれでも離してくれない。それどころか、濡れ髪をくように撫でて、腰に回した腕で背を撫でられる。

「ねぇ、大丈夫……だから」

 流石に恥ずかしいから戻って。続けてそう言おうとしたが──

「もしも、お前が〝死ぬ気だった〟なんて言った時には、無理矢理にでも別の意味でやろうかと思った」
 ラルフは余裕無く言い放った。

 ──別の意味。濡らす。

 意味は直ぐに理解出来て、ネーベルの頬はたちまち朱が帯びた。
 つまりは、答え次第では〝無理矢理抱いた〟と──。

「なっ……何言ってるのよ!」

 ネーベルは悲鳴を上げるが、ラルフはそれでも離さない。

「……というか、お前さ。俺がお前の事を好きだって事を忘れてるだろ? そんな厭らしい姿を見て興奮しない程、俺の人間が出来ていると思うか?」

 ネーベルは目をみはり、顔を上げた。視線は直ぐに絡むが──交わった時点でゾッとしてしまった。鋭く釣り上がった柘榴石ガーネット双眸そうぼう。そこには、明らかに劣欲の熱が揺らいでいたのだから。

 しかし視線を逸らせない。まるで肉食獣に狩られる前の小動物のよう。ラルフの目に見入ってしまい幾許か……腹に当たる彼の一部がみるみる硬さを増している事にネーベルは気付いてしまった。
 薬草学の延長で、人体に対する知識は幾らかある。だからきっと今、腹に当たるものは……。それだって当たり前のように何かは分かっていた。
 ラルフはその存在を教えるようだった。抱きしめる力を更に強めてグイグイと欲望を下腹部に押し当てるものだから、ネーベルの顔は破裂しそうな程に赤々と染まる。
 止めろと言える筈なのに、言葉も出せなかった。ネーベルは唇を震わせて彼を見上げる。
 すると──片手を離して彼は、ネーベルのおとがいを摘まんだ。

「霧の魔女が可愛い所為で完全に勃っちまったわ」

 甘く囁いて直ぐ。ラルフは精悍せいかんおもてを近付けてネーベルの唇を噛みつくように塞いだ。
 初めて出会った日から、二度目のキスだった。しかし、今度は合わせるだけの口付けとは違う。ヌルリと熱いヌメりを持った塊が、唇をこじ開けようと突き始めたのだ。
 それが彼の舌だと分かるまでに時間なんてかからない。あまりに驚嘆してネーベルは強ばって唇を固く閉ざした。

「ほら、口開けてみろ。怖い事はしない」

 口付けの角度を変えた彼は、僅かな隙間で言って、ネーベルの背を撫でる。そのこそばゆさに促されて、自然と唇が開いてしまったと同時──ヌメリを持った熱い塊が滑り込んできた。
 その塊はネーベルの舌を見つけると、まるで蛇のように絡みつく。

「……んく、ぅ」

 ぴちゃ……ちゅ……と、耳の奥で厭らしい水音が聞こえてきた。
 歯列をなぞり口蓋を優しく舐られると、背筋がゾワゾワと甘く痺れ始める。
 まるで呪いにかけられたかのように、力が抜けてしまう。それでも、彼が抱き留めている所為で地に崩れ落ちる事を許さない。否や、崩れ落ちてしまったら、このまま押し倒されてしまいそうだと想像も出来る。ネーベルは倒れないよう必死に踏ん張った。

 他人の舌に自分の口の中を蹂躙される──言葉にすれば悍ましく思えるが、何故か嫌ではなかった。それどころか、気持ち良いと思えてしまう。
 何故、どうして。自分は淫らな女なのか……或いは、ラルフだからか。そんな思考が過ってネーベルはキュっと瞼を固く閉じた。
 しかし、これは流石にまずいだろうと思う。このまま流されてしまえば、本当に性行為をする事になりかねない。

 ネーベルの頭の中で、警鐘けいしょうが鳴り響く。
 ラルフの事は嫌いではない。どちらかといえば好きだ。しかし、恋愛感情の有無は不透明のままに違わない。こういった事は、相思相愛の男女がやる事に違わない。流されてはいけない。抵抗しなくてはいけない。それに、幾度考えたって異端同士が男女の関係を結ぶなんて由々しき事に違いない。
 覚悟を決めたネーベルは、なけなしの力を振り絞ってラルフのジレを引っ張った。
 その抵抗が効いたのだろうか。名残惜しそうに唇を離したラルフは、蕩けた瞳でネーベルを見下ろした。

「さすがに、だめ……こんなのは」

 息も絶え絶えネーベルが言うと、彼は首を横に振るった。

「……俺だって男だ。好きな女を抱きたいだとか厭らしい事も当然想像もする」

 今度は後ろ抱きにされた。ラルフはネーベルの肩にうなじに顔を埋める。
 吐息がくすぐり少しこそばゆい。それに、心臓がばくばくと高鳴ってキュウと胸を締め付ける。早く解放されたい──そう願うものだが、彼は片手を離して、ネーベルの腹をさする。かと思えば、その手は下腹部に滑り込み、そこをトントンと指で叩いた。
 いったい何か……そう思ったと同時。

「ここに俺のものを植え込んで……」

 耳元で囁いた彼の声は、全身が粟立つ程に艶めかしい声だった。
 戦慄く背筋は甘美に震え上がる。だが、呪われるように彼の指から目を逸らす事が出来なかった。そして今度は、指をほんの少しだけ上へと滑らせて──その場所を彼は、円を描くように撫で始めた。

「それでな、ここに俺の種を流し込みたい。そんな事も考える」

 ラルフは全て言い終えると、腹を触っていた手を元の場所に戻し、再びネーベルを両腕で抱き締めた。
 願わくば、初めてのキスの時のように今すぐに逃げ出したかった。
 しかし、あの時の戸惑いや混乱とはまた別だ。今もネーベルは困惑しているが、言われた言葉の羞恥の方が勝る。けれど、こんなに強く抱きしめられているのだから、当然逃げる事なんて叶わない。

 ネーベルは黙ったまま、居心地悪さに口をモゴモゴと動かした。
 ラルフは直接的な言い回しはしていない。だが、とてつもなく淫らな事を言われた事は理解出来る。

 ──簡潔に言えば〝愛しいから、子を宿す為の行為をしたい〟という事だろう。
 生々しい結論を頭で理解して、頭から湯気でも出そうな程だった。

「……なっ……何て事を言うのよ」

 ようやく出た言葉は極限の羞恥で震え上がっていた。
 対等を望んだ事を受け入れたが、いくら何でも飛躍しすぎだろう。ネーベルは困窮する。
 妻にしたいだとか恋人にしたいと言ったので、これは普通の感情だろうか。だが、これ以上をどう答えて良いかも分からない。
 それに、口付けが嫌ではなかった事に自分でも驚いてしまった。
 きっと、このまま流されるように抱かれたとしても、抵抗出来なそうな気がする。何て浅ましいのだろう。そう思いネーベルは尚、困窮した。

「何がだよ。俺はお前に対して極めて素直な気持ちを言っただけだが」

 ──果たして何か間違った事を言ったか。とでも言いたげな、しれっとした口調で言われて、ネーベルはまた口をつぐんでしまった。

 ラルフは傲慢で狡猾。その上、意地悪だ。だが、己の感情に素直過ぎる。もはや屈折しているのだか直線なのだか分からなくなった。ネーベルは湖の遙か遠くを眺めつつ、深い吐息を漏らした。
 頭の中は混乱と羞恥で散らばったまま。それでも、遠くを眺めていれば、霧が薄まり、斜陽で湖面をキラキラと輝き始めた様を見て時間の経過だけを悟ってしまう。

 そんな時だった。間近からキュルルと腹の虫の鳴き声が響いたのだ。
 自分では無い。ならば相手は一人だけ。ネーベルは恐る恐る後方のラルフに視線をやると、物凄い居心地悪そうな顔をされた。

「とりあえず……着替えて、朝飯作ってくれないか」

 ぶっきらぼうに言ってラルフは名残惜しそうにネーベルを解放した。
 とりあえず、何もされずに済んだのだろう。胸を撫で下ろしたネーベルはラルフを一瞥だけする。

「ええ。だから、先に戻って……」

 彼に目もくれず、シッシと手を払う。

「覗いたら呪うか?」

 相変わらずな軽妙さで言われて、ネーベルは彼を見ずに目を細めた。
「呪うわよ」突っ撥ねるように言うと、ラルフは苦笑いを溢してその場を去った。
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