毒花の王女は翳りに咲く
〝茨では生ぬるい。その冷々とした感情の無さはまるで毒〟
毒花ベラドンナと綴りが似ている事から〝毒花の王女〟と囁かれる王女ベルティーナは生後間もなく魔に墜ちる呪いを受け、人目を憚るように庭園に幽閉されていた。
育ての親の賢女は五年前に他界。孤独な生活は彼女の性格を捻じ曲げる。
しかし十七歳になれば和平の為、魔性の者の住まう世界──翳りの国に嫁ぐ運命だ。
そこへ行き、いずれ魔に墜ちれば尋常な存在になり、きっと孤独では無くなるだろうと彼女は密やかに期待をしていたが…?
恨み辛み・憎悪は餌。復讐こそ生き様……〝凶悪なお姫様〟に幸せは?
ファンタジー×耽美ロマンス
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Prolog
Kapitel1─魔性の者
Kapitel2─魔に墜ちる事
Kapitel3─鏡像世界の二つの生き物
Kapitel4─孤独と憎悪は翳りに咲く
Epilog
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