15 / 34
第弍章 闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる
弍之漆
しおりを挟む
──怪我は無いか。と、覆い被さる龍志に訊かれて季音は無言で頷いた。
全くもって無傷だ。確かに吃驚はしたが、咄嗟に龍志が庇ってくれたお陰で刃に当たる事も無かった。寧ろ、よく分かったものだと彼の俊敏さに驚嘆してしまった。
しかし、季音だって妖気は分かるものだ。それなのに、声を聞くまでタキの気配など微塵も感じもしなかった。それどころか沢に降りて来た時点で妖の気配など一切感じなかったもので今更のように季音は不審に思った。
「妖の気配もしなかった。おタキちゃんの匂いも感じなかったわ……どうして」
「多分天候だ。晴れたとは言え湿気が多い所為もあるだろな。水辺という事も少なからずある。簡単な事だ。妖気を消して上手い事隠れていたのだろう。沢のせせらぎで足音は充分に掻き消せる、風向きを上手く利用したな」
──なかなか頭が切れるものだ……なんて付け添えて、龍志は緩やかに季音から身を離した。
「多分、相手は瞬発的に妖術を使った。だから刀はどこから飛んで来たかは分からんが声のした方角から察するに対岸だ」
「対岸……」
季音は戦慄く身体を緩やかに起こし上げて、静謐に包まれた暗闇の向こうを見た。
同時に対岸で何かが動いた──そう思ったのも束の間、ザッと黒い塊が迅速に攻め寄せてきたのだ。
それと同時だった。龍志は空間に何かを描くよう……否や切るように手をサッと動かした。すると、瞬く間に自分達を覆うように白銀の糸を這わせたような防壁が現れた。
その向こう側には刀を構えて険しい面で睨むタキの姿がある。
肩口を大きく露出して着物を着崩す姿はいつも通りの装いではあるが、それが以前よりも勇ましく思えてしまった。華奢で細い体躯ではあるが、怒りで毛髪や尾の毛を逆毛立ててる事もあって、彼女の体躯が幾分か大きく見えてしまう。
「馬鹿キネ。お前、一番関わっちゃいけない相手に関わっちまったな。おれも間近で人に接触しちまった。もう山に帰れない、永久追放だ」
──どうしてくれる。と、タキは低くがなった。
「ごめんなさい。だけど、どうして……」
「馬鹿な事を訊くな。お前は唯一無二のダチに違いねぇ。お前の居場所は分かってた。命をかけてでも助けに来たに決まってるだろ!」
言われた言葉に季音はハッと口元を覆う。思いがけもしなかった。きっと自分の事は諦めたに違いないと少なからず思っていたのだから。
そこまで思ってくれた事は素直に嬉しいとは思えてしまった。だが、彼女が今まさに攻撃対象に睨み付けている龍志だって季音からすれば恩人には違いない。
このままではまずいだろう。あまりにも誤解が深すぎる無益な争いになってしまう……だが、全ては自分が蒔いた種だからこそ責任が重い。
「この人も、私の恩人よ。崖から転落して大怪我を負って動けないでいたところを助けてくれたの。私は保護されてるだけよ」
ありのままの事実を季音が述べるが、タキは直ぐに首を横に振った。
「信じられるか。それは人の雄だ。お前が妖気も扱えない事を良いことに慰みか見世物にするのは目の見えて分かってる。騙されるな」
──そんな事は無い。と、季音が反論しようとした矢先だった。
「話には聞いてたが、本当に狸らしくないな。いくら何でも血の気が多すぎだろ」
呆れた調子で龍志はさらりと言った。
対してタキは『人にしては良い褒め言葉を言うじゃねぇか』としれっとした調子で切り返す。
「別に褒めた訳ではないが……頭は切れだろうし、刀を飛ばす妖術もなかなかのものだな。だが、お前は少しばかり人にしちゃいけない事をやらかしたのは事実だ」
言って龍志は白銀の糸の防壁を瞬時に裁ち切り、タキの前へと歩み寄った。
「人に害をなす妖にはきつい仕置きが必要だ。お前はどうやら話を聞きそうにないからな。お前、俺を殺す気で来ただろ。闘争を望むようだからそれに乗ってやろう」
「人の割に話が分かるじゃねぇか」
タキは釣り上がった大きな瞳を更に釣り上げて、龍志を睨み付けた。
「龍志様!」
ダメだと季音は叫ぶ。だが、彼は振り返る事もなく手だけを向けた。すると瞬く間に足下から白銀の縄が蛇のように季音の身に絡みつき始めた。
別に痛くもないが、こそばゆくて仕方ない。やがて、這い寄る縄は両手首を拘束すると蠢きが止まった。
「おい……雌の獣を縄で縛り付けるって神の力の使い方は随分悪趣味だな」
タキは反吐を吐き出すように告げると、龍志は後方の季音を僅かに視線を向けて一つ溜息を吐き出した。
「ただの拘束型の結界だ。対象が狐の雌ってだけで思ったより視覚的に淫靡だったが……ただの人と何ら変わらぬ奴が飛び入れば確実に死ぬ事など目に見えているだろ」
世間話をするように龍志はさらりと告げたと同時、タキは龍志に向かって刀を突きつけた。
「それが最期の言葉か。他に言い残す事は無いか?」
今までに見せた事も無い程の凄みだった。牙を剥き出して、瞳孔を絞り上げたタキの瞳はあまりに冷めたい事は暗闇の中でもよく分かった。
争ってはいけない──それを口にしたいが、言葉は不思議と出てこない。きっと、それもこの拘束の所為だろうか。季音はもどかしさに唇を噛みしめた。
「馬鹿を言え、お前は俺の話を聞かなかったか? これから俺がやるのは人に害をなした妖に一方的に仕置きをするだけだ」
「阿呆が。ひ弱な人如き八つ裂きにしてやる」
刀を構え直したもタキは、今まさに龍志に斬りかかろうとした矢先だった──彼は懐から呪符を二枚取り出して、早口で尊厳な言の葉を詠う。
瞬く間に周囲に朱色の煙が漂い、タキと彼の合間を割って二匹の式神が緩やかに姿を現した。
「は?」
煙が晴れた途端に、気の抜けた声を発したのはタキだった。
逆毛立った毛髪も尾も一瞬にして萎み、タキは一歩二歩と後ずさりをする。
「どうした?」
「どうしたじゃねぇだろ。汚ねぇだろお前! 鬼もそうだが、神獣なんぞ狸如きの妖が叶う訳ねぇだろ馬鹿か! まず三対一っておかしいだろ!」
「お前は死ぬ気と言っただろ、俺を殺す気と言っただろ。お前が本気を出すなら俺も神通力全開で式神を二体呼び寄せただけだが……それに汚いもクソもあるか?」
龍志は小首を傾げて問う。だが、その唇は明らかな嗜虐が含んでおり、明らかな優勢に立てた事に確実に悦に入っている事は窺えた。
ただそれだけで季音はどこか安堵してしまった。
間違いなく龍志は本気ではない。ただ単純に灸を据えるだけであって、殺す気は更々無いことが容易に伺う事が出来た。ならば、タキの気が晴れるまで傍観する他ないだろう。季音はただじっと三匹と一人のやりとりを眺め始めた。
「おい、龍。この状況は何だ。まず、なぜに狐の嬢ちゃんにあんな変態的な拘束をした」
呼び出されて早々に状況が掴めていないのだろう。朧は季音に向かって指を向けた。
変態的──自分の姿が今どのような姿かは分からない。だが、ぱっと目の合った蘢が目をかっ開いて口を開いたかと思えば慌てて視線を反らすものだから、季音はたちまち羞恥に追いやられて顔を赤々と染めた。
「ああ、飛び入ったら死ぬだろうからとりあえず縛っておいた」
「……どこから突っ込んでいいか分からないが。それで、こんな小せぇ狸を相手に三対一でやり合う気なのか? それは流石に鬼か変態としか言えないだろ」
「主殿の指示なら仕方あるまいが、気は進まぬな……」
朧は嘆き、蘢もジットリと目を細めて落胆の溜息を溢していた。
やはり二匹も気が気ではないそうだ。だが、龍志は即座に首を横に振るう。
「馬鹿を言え! この武士もどきの狸のお嬢は人の俺に危害を与えた。その上、全力の闘争を望んでいるのだから、漢なら手加減無しで”もてなし”をしてやる事が礼儀じゃねぇのか? だからお前ら二体纏めて呼び出たのだが」
なんて龍志は随分とさっぱりとした口調で切り返す。
「で、やるのか? やらないのか? 流石に怖じ気づいたのか?」
──狸は臆病と言うしな。なんて火に油を注ぐような盛大な煽りを入れて、龍志はタキを見下ろして唇に綺麗な弧を描く。
その煽りが効いたのだろう。タキは再び毛を膨らませて牙を剥き出した。
「やるに決まってるだろ!」
もはや完全に投げやりでヤケクソのようにさえ思えてしまう程。タキの掠れたがなりが夜の更けた森にキンキンと響き渡った。
全くもって無傷だ。確かに吃驚はしたが、咄嗟に龍志が庇ってくれたお陰で刃に当たる事も無かった。寧ろ、よく分かったものだと彼の俊敏さに驚嘆してしまった。
しかし、季音だって妖気は分かるものだ。それなのに、声を聞くまでタキの気配など微塵も感じもしなかった。それどころか沢に降りて来た時点で妖の気配など一切感じなかったもので今更のように季音は不審に思った。
「妖の気配もしなかった。おタキちゃんの匂いも感じなかったわ……どうして」
「多分天候だ。晴れたとは言え湿気が多い所為もあるだろな。水辺という事も少なからずある。簡単な事だ。妖気を消して上手い事隠れていたのだろう。沢のせせらぎで足音は充分に掻き消せる、風向きを上手く利用したな」
──なかなか頭が切れるものだ……なんて付け添えて、龍志は緩やかに季音から身を離した。
「多分、相手は瞬発的に妖術を使った。だから刀はどこから飛んで来たかは分からんが声のした方角から察するに対岸だ」
「対岸……」
季音は戦慄く身体を緩やかに起こし上げて、静謐に包まれた暗闇の向こうを見た。
同時に対岸で何かが動いた──そう思ったのも束の間、ザッと黒い塊が迅速に攻め寄せてきたのだ。
それと同時だった。龍志は空間に何かを描くよう……否や切るように手をサッと動かした。すると、瞬く間に自分達を覆うように白銀の糸を這わせたような防壁が現れた。
その向こう側には刀を構えて険しい面で睨むタキの姿がある。
肩口を大きく露出して着物を着崩す姿はいつも通りの装いではあるが、それが以前よりも勇ましく思えてしまった。華奢で細い体躯ではあるが、怒りで毛髪や尾の毛を逆毛立ててる事もあって、彼女の体躯が幾分か大きく見えてしまう。
「馬鹿キネ。お前、一番関わっちゃいけない相手に関わっちまったな。おれも間近で人に接触しちまった。もう山に帰れない、永久追放だ」
──どうしてくれる。と、タキは低くがなった。
「ごめんなさい。だけど、どうして……」
「馬鹿な事を訊くな。お前は唯一無二のダチに違いねぇ。お前の居場所は分かってた。命をかけてでも助けに来たに決まってるだろ!」
言われた言葉に季音はハッと口元を覆う。思いがけもしなかった。きっと自分の事は諦めたに違いないと少なからず思っていたのだから。
そこまで思ってくれた事は素直に嬉しいとは思えてしまった。だが、彼女が今まさに攻撃対象に睨み付けている龍志だって季音からすれば恩人には違いない。
このままではまずいだろう。あまりにも誤解が深すぎる無益な争いになってしまう……だが、全ては自分が蒔いた種だからこそ責任が重い。
「この人も、私の恩人よ。崖から転落して大怪我を負って動けないでいたところを助けてくれたの。私は保護されてるだけよ」
ありのままの事実を季音が述べるが、タキは直ぐに首を横に振った。
「信じられるか。それは人の雄だ。お前が妖気も扱えない事を良いことに慰みか見世物にするのは目の見えて分かってる。騙されるな」
──そんな事は無い。と、季音が反論しようとした矢先だった。
「話には聞いてたが、本当に狸らしくないな。いくら何でも血の気が多すぎだろ」
呆れた調子で龍志はさらりと言った。
対してタキは『人にしては良い褒め言葉を言うじゃねぇか』としれっとした調子で切り返す。
「別に褒めた訳ではないが……頭は切れだろうし、刀を飛ばす妖術もなかなかのものだな。だが、お前は少しばかり人にしちゃいけない事をやらかしたのは事実だ」
言って龍志は白銀の糸の防壁を瞬時に裁ち切り、タキの前へと歩み寄った。
「人に害をなす妖にはきつい仕置きが必要だ。お前はどうやら話を聞きそうにないからな。お前、俺を殺す気で来ただろ。闘争を望むようだからそれに乗ってやろう」
「人の割に話が分かるじゃねぇか」
タキは釣り上がった大きな瞳を更に釣り上げて、龍志を睨み付けた。
「龍志様!」
ダメだと季音は叫ぶ。だが、彼は振り返る事もなく手だけを向けた。すると瞬く間に足下から白銀の縄が蛇のように季音の身に絡みつき始めた。
別に痛くもないが、こそばゆくて仕方ない。やがて、這い寄る縄は両手首を拘束すると蠢きが止まった。
「おい……雌の獣を縄で縛り付けるって神の力の使い方は随分悪趣味だな」
タキは反吐を吐き出すように告げると、龍志は後方の季音を僅かに視線を向けて一つ溜息を吐き出した。
「ただの拘束型の結界だ。対象が狐の雌ってだけで思ったより視覚的に淫靡だったが……ただの人と何ら変わらぬ奴が飛び入れば確実に死ぬ事など目に見えているだろ」
世間話をするように龍志はさらりと告げたと同時、タキは龍志に向かって刀を突きつけた。
「それが最期の言葉か。他に言い残す事は無いか?」
今までに見せた事も無い程の凄みだった。牙を剥き出して、瞳孔を絞り上げたタキの瞳はあまりに冷めたい事は暗闇の中でもよく分かった。
争ってはいけない──それを口にしたいが、言葉は不思議と出てこない。きっと、それもこの拘束の所為だろうか。季音はもどかしさに唇を噛みしめた。
「馬鹿を言え、お前は俺の話を聞かなかったか? これから俺がやるのは人に害をなした妖に一方的に仕置きをするだけだ」
「阿呆が。ひ弱な人如き八つ裂きにしてやる」
刀を構え直したもタキは、今まさに龍志に斬りかかろうとした矢先だった──彼は懐から呪符を二枚取り出して、早口で尊厳な言の葉を詠う。
瞬く間に周囲に朱色の煙が漂い、タキと彼の合間を割って二匹の式神が緩やかに姿を現した。
「は?」
煙が晴れた途端に、気の抜けた声を発したのはタキだった。
逆毛立った毛髪も尾も一瞬にして萎み、タキは一歩二歩と後ずさりをする。
「どうした?」
「どうしたじゃねぇだろ。汚ねぇだろお前! 鬼もそうだが、神獣なんぞ狸如きの妖が叶う訳ねぇだろ馬鹿か! まず三対一っておかしいだろ!」
「お前は死ぬ気と言っただろ、俺を殺す気と言っただろ。お前が本気を出すなら俺も神通力全開で式神を二体呼び寄せただけだが……それに汚いもクソもあるか?」
龍志は小首を傾げて問う。だが、その唇は明らかな嗜虐が含んでおり、明らかな優勢に立てた事に確実に悦に入っている事は窺えた。
ただそれだけで季音はどこか安堵してしまった。
間違いなく龍志は本気ではない。ただ単純に灸を据えるだけであって、殺す気は更々無いことが容易に伺う事が出来た。ならば、タキの気が晴れるまで傍観する他ないだろう。季音はただじっと三匹と一人のやりとりを眺め始めた。
「おい、龍。この状況は何だ。まず、なぜに狐の嬢ちゃんにあんな変態的な拘束をした」
呼び出されて早々に状況が掴めていないのだろう。朧は季音に向かって指を向けた。
変態的──自分の姿が今どのような姿かは分からない。だが、ぱっと目の合った蘢が目をかっ開いて口を開いたかと思えば慌てて視線を反らすものだから、季音はたちまち羞恥に追いやられて顔を赤々と染めた。
「ああ、飛び入ったら死ぬだろうからとりあえず縛っておいた」
「……どこから突っ込んでいいか分からないが。それで、こんな小せぇ狸を相手に三対一でやり合う気なのか? それは流石に鬼か変態としか言えないだろ」
「主殿の指示なら仕方あるまいが、気は進まぬな……」
朧は嘆き、蘢もジットリと目を細めて落胆の溜息を溢していた。
やはり二匹も気が気ではないそうだ。だが、龍志は即座に首を横に振るう。
「馬鹿を言え! この武士もどきの狸のお嬢は人の俺に危害を与えた。その上、全力の闘争を望んでいるのだから、漢なら手加減無しで”もてなし”をしてやる事が礼儀じゃねぇのか? だからお前ら二体纏めて呼び出たのだが」
なんて龍志は随分とさっぱりとした口調で切り返す。
「で、やるのか? やらないのか? 流石に怖じ気づいたのか?」
──狸は臆病と言うしな。なんて火に油を注ぐような盛大な煽りを入れて、龍志はタキを見下ろして唇に綺麗な弧を描く。
その煽りが効いたのだろう。タキは再び毛を膨らませて牙を剥き出した。
「やるに決まってるだろ!」
もはや完全に投げやりでヤケクソのようにさえ思えてしまう程。タキの掠れたがなりが夜の更けた森にキンキンと響き渡った。
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
離婚した彼女は死ぬことにした
まとば 蒼
恋愛
2日に1回更新(希望)です。
-----------------
事故で命を落とす瞬間、政略結婚で結ばれた夫のアルバートを愛していたことに気づいたエレノア。
もう一度彼との結婚生活をやり直したいと願うと、四年前に巻き戻っていた。
今度こそ彼に相応しい妻になりたいと、これまでの臆病な自分を脱ぎ捨て奮闘するエレノア。しかし、
「前にも言ったけど、君は妻としての役目を果たさなくていいんだよ」
返ってくるのは拒絶を含んだ鉄壁の笑みと、表面的で義務的な優しさ。
それでも夫に想いを捧げ続けていたある日のこと、アルバートの大事にしている弟妹が原因不明の体調不良に襲われた。
神官から、二人の体調不良はエレノアの体内に宿る瘴気が原因だと告げられる。
大切な人を守るために離婚して彼らから離れることをエレノアは決意するが──。
-----------------
とあるコンテストに応募するためにひっそり書いていた作品ですが、最近ダレてきたので公開してみることにしました。
まだまだ荒くて調整が必要な話ですが、どんなに些細な内容でも反応を頂けると大変励みになります。
書きながら色々修正していくので、読み返したら若干展開が変わってたりするかもしれません。
作風が好みじゃない場合は回れ右をして自衛をお願いいたします。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
会社の後輩が諦めてくれません
碧井夢夏
恋愛
満員電車で助けた就活生が会社まで追いかけてきた。
彼女、赤堀結は恩返しをするために入社した鶴だと言った。
亀じゃなくて良かったな・・
と思ったのは、松味食品の営業部エース、茶谷吾郎。
結は吾郎が何度振っても諦めない。
むしろ、変に条件を出してくる。
誰に対しても失礼な男と、彼のことが大好きな彼女のラブコメディ。
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定
幸せの見つけ方〜幼馴染は御曹司〜
葉月 まい
恋愛
近すぎて遠い存在
一緒にいるのに 言えない言葉
すれ違い、通り過ぎる二人の想いは
いつか重なるのだろうか…
心に秘めた想いを
いつか伝えてもいいのだろうか…
遠回りする幼馴染二人の恋の行方は?
幼い頃からいつも一緒にいた
幼馴染の朱里と瑛。
瑛は自分の辛い境遇に巻き込むまいと、
朱里を遠ざけようとする。
そうとは知らず、朱里は寂しさを抱えて…
・*:.。. ♡ 登場人物 ♡.。.:*・
栗田 朱里(21歳)… 大学生
桐生 瑛(21歳)… 大学生
桐生ホールディングス 御曹司
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
【完結】東京・金沢 恋慕情 ~サレ妻は御曹司に愛されて~
安里海
恋愛
佐藤沙羅(35歳)は結婚して13年になる専業主婦。
愛する夫の政志(38歳)と、12歳になる可愛い娘の美幸、家族3人で、小さな幸せを積み上げていく暮らしを専業主婦である紗羅は大切にしていた。
その幸せが来訪者に寄って壊される。
夫の政志が不倫をしていたのだ。
不安を持ちながら、自分の道を沙羅は歩み出す。
里帰りの最中、高校時代に付き合って居た高良慶太(35歳)と偶然再会する。再燃する恋心を止められず、沙羅は慶太と結ばれる。
バツイチになった沙羅とTAKARAグループの後継ぎの慶太の恋の行方は?
表紙は、自作です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる