ネクロマン・サイカ

アフ郎

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ラカシカム編

幸せの終わり

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この日常がいつまでも続いたらいいのに。
私はそう思っていた。
でも・・・物は、いつか壊れる。
草木は、いつか枯れる。
人もいつかは死ぬように。
幸せもまた、いつか終わるのだ。




幸せの終わり




ツムギ
「ステラちゃんここはこうッス!」


「はい!」

私はワンピースを作った後も裁縫士としての技術をたくさん教えこまれていた。
ツムギちゃんが叱るときは、ちょっとおっかないけどいつも真剣で私のことを考えて言ってくれているのが分かる。

ハーピーさんは本当に優しい。でも頼りになる気もする。当人に言ったら少し怒られたけど。
大変だけど、楽しかった。

???
「そこにプレイヤー「ステラ」はいるか!!」

ドアが爆発した。

???
「ここにいるという情報は手に入れている!!さっさと出てこい!!」

ヂリ・・・。炎が見えた後、しだいに煙が部屋の中に充満した。

ツムギ
「炎の上級魔法!?」

ハーピー
「ステラがどなたかは存じませんが!ここは私の店です!やめてください!」

???
「ならさっさと出てこい!」

窓から鎧をつけたプレイヤーがゾロゾロと並んでいるのが見えた。
ハーピーはツムギに何かぼそぼそと耳打ちした。ツムギはそれに小さく頷いて

ツムギ
「こっちっす!」

私はツムギに手を引っ張られて、裏のドアから店の外へと出た。
ツムギのスキル「シャドウカーテン」を使い透明になった2人はビックロックを離れた。ツムギは立ち止まり私に話した。

ツムギ
「何が何だかわからないっすがウチが行けるのはここまでっす!」


「そんな・・・!」

ツムギ
「ハーピーさんを助けに行かないとなので・・・後これ使ってください!」

ツムギは転送の鉱石をステラに渡した。
そして、ツムギはハーピーのもとに向かって走りだした。




______________

ハーピー
「人の店に勝手に入り込んで、燃やして・・・。命まで奪うというのですか・・・」

プレイヤーの剣士
「このイベントでお前らを倒したらもれなく俺が1位だ!!」

ハーピー
「イベント・・・?」

プレイヤーたち
「俺が先に見つけたんだ!」
「私がこの情報、持ってきたんですからね!」
「服屋に潜む悪を倒せ!…なんて上手いイベントだ」

ハーピー
「あぁ・・・そういうことですか」

プレイヤーの剣士
「さよならだ、イベントモンスター」

プレイヤーの一人が剣を振り下ろした。
突如、家の中の煙が濃ゆくなった。

プレイヤーたち
「な、なんだこの煙!ゴホッ!」
「おい!誰がやってんだこれ!」
「せっかくいいところなのに!ケホッ!」

ツムギ
「ハーピーさん、間に合いました」

ハーピー
「ありがとう・・・じゃあ実行するから・・・」

・・・10
・・・9
・・・8

プレイヤーの銃士(ガンナー)
「なんだこの通知音」

・・・7
・・・6
・・・5

プレイヤーの回復士(ヒーラー)
「誰かがログアウトしようとしてる?」

・・・4
・・・3
・・・2
・・・1

ハーピー・ツムギ
「では後ほど」

・・・0
ログアウトが実行されました。


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