ネクロマン・サイカ

アフ郎

文字の大きさ
上 下
49 / 83
ラカシカム編

ビックロック到着

しおりを挟む
私たちはラーメン一郎と別れた後、ビックロックの街につきました。

ビックロック(岩の街)
太古の昔。大地の神ヘカトンケイルが自らの心臓を地中に埋めたとされている。
ヘカトンケイルの心臓は強大な宝石でもあるため、心臓の力が大地へと伝わり鉱石や宝石が取れるようになったと言われている。町は岩や粘土で作られていて歴史を感じる国となっている。
この国を治めているのはプレイヤー名「10ライター」である。

ファミリア
「人間がたくさんいるな・・・」

アジ助
「アジ?」

ファミリア
「大丈夫だ、ありがとう」


「皆汚れちゃってるし、お風呂屋さんとかがあったらいいんだけど」

ファミリア
「風呂か、そんなもの入ったことないがこんな場所にあるとは」


「あった」

お風呂を見つけたので私たちは風呂に入った。アジ助はいつも通り水風呂だ。
ファミリアは初めて風呂に入るようだったので色々と驚いていたようだが「風呂は中々いいものだな」と最後には気に入っていた。
ちなみに私たちが入ったのは家族風呂だ。
さっぱりした私たちはファミリアの服を買いに行った。服は汚れまみれの清潔感皆無だ。町で目立ってしょうがない。
しばらく歩いていると
「ファッションショップ・TUBASA」という看板を見つけた。


「お邪魔しまーす」

店員らしき人
「お客さん?オーナー客が来たよ~」

???
「は~い、ちょっと待っててね今そっちにいくからぁ!!??」

ものすごい音がした。


「大丈夫かな」

店員
「大丈夫ですよ、いつもあんななんで。あはは・・・」

しばらくして綺麗な服を身にまとった女が出てきた。

ハーピー
「私はハーピーっていうの。ハーピーお母さんって呼んでくれていいからね?そしてこっちが」

ツムギ
「ツムギです、このお店で見習いやってます」

ハーピー
「あなたも見たところプレイヤーね、今日はあなたの服を?」


「いえ私ではなく、彼女を」

私はファミリアにこっちに来てと手招きした。
ハーピーはファミリアを見て少し驚いた様子だったが、すぐに満点の笑顔に戻った。

ハーピー
「うん、任せて!」

こうしてファミリアはハーピーに翻弄されながらも服を手に入れた。
その日の夜。私たちは宿をとった。


「どうしようかな~」

アジ助
「アジ?」

ファミリア
「何か悩んでいるのか?」


「職業決めようかなって」

ファミリア
「ほう、それはいいな。剣士か?魔法使いか?それとも・・・」

ファミリアはベッドに立ちあがった。

ファミリア
「ネクロマンサーなのか!!!???」


「ネクロマンサー好きなの?」

ファミリア
「もちろんだ!」

アジ助
「アジアジアジ(笑)」

ファミリア
「お前今笑ったか?」

アジ助
「アジ~!?(何故バれた)」

ファミリアはアジ助にとびかかった。どうやらだいぶ元気になってきたようだ。
だったら私も自分のなりたい職業になってみるのもいいだろう。

「私、服を作りたい!」



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

父が死んだのでようやく邪魔な女とその息子を処分できる

兎屋亀吉
恋愛
伯爵家の当主だった父が亡くなりました。これでようやく、父の愛妾として我が物顔で屋敷内をうろつくばい菌のような女とその息子を処分することができます。父が死ねば息子が当主になれるとでも思ったのかもしれませんが、父がいなくなった今となっては思う通りになることなど何一つありませんよ。今まで父の威を借りてさんざんいびってくれた仕返しといきましょうか。根に持つタイプの陰険女主人公。

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ! 

タヌキ汁
ファンタジー
 国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。  これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

婚約者すらいない私に、離縁状が届いたのですが・・・・・・。

夢草 蝶
恋愛
 侯爵家の末姫で、人付き合いが好きではないシェーラは、邸の敷地から出ることなく過ごしていた。  そのため、当然婚約者もいない。  なのにある日、何故かシェーラ宛に離縁状が届く。  差出人の名前に覚えのなかったシェーラは、間違いだろうとその離縁状を燃やしてしまう。  すると後日、見知らぬ男が怒りの形相で邸に押し掛けてきて──?

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。

せいめ
恋愛
 メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。  頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。   ご都合主義です。誤字脱字お許しください。

奴隷と呼ばれた俺、追放先で無双する

宮富タマジ
ファンタジー
「レオ、お前は奴隷なのだから、勇者パーティから追放する!」 王子アレンは鋭い声で叫んだ。 奴隷でありながら、勇者パーティの最強として君臨していたレオだったが。 王子アレンを中心とした新たな勇者パーティが結成されることになり レオは追放される運命に陥った。 王子アレンは続けて 「レオの身分は奴隷なので、パーティのイメージを損なう! 国民の前では王族だけの勇者パーティがふさわしい」 と主張したのだった。

結婚式で王子を溺愛する幼馴染が泣き叫んで婚約破棄「妊娠した。慰謝料を払え!」花嫁は王子の返答に衝撃を受けた。

window
恋愛
公爵令嬢と王太子殿下の結婚式に幼馴染が泣き叫んでかけ寄って来た。 式の大事な場面で何が起こったのか? 二人を祝福していた参列者たちは突然の出来事に会場は大きくどよめいた。 王子は公爵令嬢と幼馴染と二股交際をしていた。 「あなたの子供を妊娠してる。私を捨てて自分だけ幸せになるなんて許せない。慰謝料を払え!」 幼馴染は王子に詰め寄って主張すると王子は信じられない事を言って花嫁と参列者全員を驚かせた。

処理中です...