ネクロマン・サイカ

アフ郎

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アジ助編

始まりの村への帰還

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3人組
「「「帰ってこれた~!」」」

3人組が無事に帰ることが出来たことを喜んでいた。村の奥からどたどたと大きな足音が聞こえて、こちらに近づいてくる。
私は新手のモンスターと思い、ぷるぷる
ソードを構えた。

???
「おまえらー!!!」

聞き覚えのある声だった。
背中に斧を担いだ大男、私のチュートリアルをしてくれたこともあるゴンダスだった。

ゴンダス
「ゆきのさんから聞いたぞ!そよ風の森は早すぎるって言っただろうが!!」

3人組
「ごめんなさいー!」「村だー!」「おばちゃーん!」

3人組は宿屋へと走り去ってしまった。

ゴンダス
「全く、無事だったからいいものの・・・しかしどうして・・・」

ゴンダスは頭をかいた。
私はゴンダスのもとに歩み寄った。
ゴンダスは私を見て少し驚いていた。

ゴンダス
「そうか。なるほどな」
「おかえりステラ」


「ゴンダスさん久しぶり」

ゴンダス
「前よりも逞しくなったな」

私はゴンダスとの1ヶ月ぶりの再会を喜んだ。





宿屋のおばちゃん・ゆきの
「へ~クモタンに襲われてるところをねぇ」

場所は変わって宿屋の1階。ここはカウンターにゆきのがいて、丸テーブルとイスが並ぶ憩いの場。
ゆきのはカウンターのいつもの位置で手を顔に当てて3人の話を聞いていた。

ゴンダス
「ゆきのさん、驚いたことがあったぞ」

ゴンダスが嬉しそうに宿屋のドアを開けた。

ゆきの
「なんだいあんたが騒ぐなんて珍しい。あら・・・」

ゆきのは私に気き、


「…ただいま」

そう言うと、ゆきのは笑顔で

ゆきの
「おかえり、ステラちゃん」

と迎えてくれた。
それからはゴンダス、ゆきのさん、3人組、私でくだらない会話をした。

ゆきの
「へぇ~アジ助のために海にいってるのかい」

ゴンダス
「大したやつだステラは~!俺もアジ助が好きだぞ~!!」

酔っぱらっているゴンダス。

もりりん
「ゴンダスさんも一緒にいきましょうよ~港町に~」

ゼロ&バル
「そうだそうだー!」


「え、ゼロたちを連れて行く気もないんだけど・・・」

もりりん
「そんな~!!私たちの仲でしょ~?」

なぜかもりりんも酔っぱらってるんだけど、3人とも未成年じゃなかったっけ。

ゴンダス
「あぁ~…行きたいのは山々だが。あいにく教官としての仕事がだな」

それはそうだろう。チュートリアルを放棄して旅に同行するなんて聞いたことがない。

ゆきの
「あら、私は行く気満々よ」

そう話したのは、驚いたことに宿屋の受付ゆきのさんだった。

バル
「え?でも宿屋はどうするんですか?」

ゆきの
「そんなの有給申請したら代わりの子がいくらでもいるわよ~。最近休めてなかったしゴンダスもどうだい?」

ゴンダス
「ゆ、ゆきのさんも行くんですか!?なら俺も・・・」

その時、ドアが勢いよく開かれた。

???
「その旅、私もついていきたいですねぇ!」

ゆきの
「あんたは一体!?」

ドアの前に立っているのは地図商「漆黒の狩人」だった。

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