32 / 103
第四章
悪夢
しおりを挟む
真兼朱美。
年齢は僕と同じ十七才。
真兼高校二年生。
クラスは違うが、僕と朱美は幼稚園からずーっと一緒に育ち、まあ俗な言い方をすれば幼友達というわけだ。
しかも許嫁。
こんな悪夢は他にない。
僕が暮らしている真兼町を逃げ出したいのは、朱美の許嫁という状況から一刻も早く脱出したいからだ。ともかく高校を卒業し、都会へ進学、あるいは就職すれば朱美から逃げ出せる。後のことは後のこと。今は大人しく真兼高校生活をやり過ごし、公明正大に真兼町を出る口実を作りたいだけだ。
朱美はぐいっと藍里に向き直り、怒鳴りつけるように命令した。
「判ったか? 流可男はオイラの許嫁だ。だから流可男を生かそうと殺そうと、オイラの勝手なんだ!」
藍里は朱美の宣言にポカンと口を開け、呆れたような声を上げた。
「生かそうと殺そうと? あなた流可男さんに何をするつもりなんです?」
朱美はニタニタ笑いを浮かべた。
「決まっているだろう。流可男は確かに具合が悪そうだ。許嫁のオイラとしては、流可男に早く元気になって貰いたいからな。オイラが特別の治療をしてやろうって話だよ!」
朱美の言葉を聞いた僕は、完全に怯え上がってしまった。
朱美が僕を治療する!
バカな!
これこそ僕の命の危機だ!
僕は藍里に訴えた。
「よせ! 藍里、僕は朱美の治療など受けたくはないぞ!」
僕の言葉に藍里はガバッと両腕を広げ、朱美から僕を守るような態勢になった。
「お帰り下さい。流可男さんに必要なのは静かな休養の時間なんです」
「何だとう……」
朱美の鼻の穴がおっ開かれ、顔面に朱が登った。たちまち臼のような巨大な顔面がゆで上がったタコのように真っ赤に染まり、蟀谷{こめかみ}にぶっ太い血管が浮き上がった。
朱美は他人から異を唱えられることが大嫌いだ。常に唯我独尊、独裁者でいることが当たり前となっている。
フーッ、フーッと鼻の穴から大きく息を吐き出し、ゴロゴロと洞窟の奥から響くような唸り声を上げた。
「そこをどけ……どかないと……」
朱美の唸り声に藍里は鋭く尋ねた。
「どうするつもり?」
藍里の問い掛けに朱美は答えず、スーッと大きく息を吸い込んだ。さらに息を吸い込み続け、制服の胸がみるみる膨らんだ。
わっ!
僕は次に起こる出来事に備え、無意識に両腕で自分の耳を押さえていた。
藍里は僕の様子に予感を覚えたのか、何度も僕と朱美を見返していた。
遂に朱美の口が開いた。
ゴーッという、ジェット機の爆音のような強烈な音が朱美のカッと開かれた口から解き放たれた。
実際、この時の朱美の叫び声はジャンボジェットのエンジン音より、はるかに巨大だったろう。
狭い保健室が朱美の叫び声にガタガタと振動し、窓ガラスが一枚残らず細かな破片となって飛び散った。天井に設置された照明もポンと大きな音を立てて弾け、ばらばらと落下した。
ハリケーンのような突風が巻き起こり、カーテンを引きちぎり、保健室の棚を一つ残らず倒してしまった。
朱美の叫び声に真正面に向かい合っていた藍里の髪の毛がブワッと逆立ち、まるで列車と衝突したように空中に浮かび上がった。おそらく朱美の叫び声は音速を超え、衝撃波として作用したのだろう。音速を超える空気の塊は、一種固体と同じ振る舞いをする。まさに列車か、トラックと衝突したような衝撃があったに違いない。
藍里は背後に飛び上がり、壁に叩きつけられてしまった。床にストンと落ちて、すらりとした全身が長々と伸びてしまった。
僕は叫んでいた。
「藍里! 大丈夫か?」
床にぐったりとなった藍里は、まったく答えなかった。気絶したのか?
僕は朱美の正面にいなかったのと、両耳を塞いでいたので被害は少ない。辛うじて気絶は免れたが、それでも朱美の叫び声に意識はぼうっとなり、クラクラと目の前が暗くなっていた。
朱美はぐいっと腕を伸ばし、僕の襟首をひっ掴んだ。
「来いっ、流可男。オイラがお前の風邪を治してやる!」
「い……嫌だあ……っ!」
僕は力なく悲鳴を上げていた。
凍り付くような恐怖に全身の力が抜け落ち、抵抗することも出来ず、僕は襟首を掴まれたままズルズルと朱美に引っ張られていった。
年齢は僕と同じ十七才。
真兼高校二年生。
クラスは違うが、僕と朱美は幼稚園からずーっと一緒に育ち、まあ俗な言い方をすれば幼友達というわけだ。
しかも許嫁。
こんな悪夢は他にない。
僕が暮らしている真兼町を逃げ出したいのは、朱美の許嫁という状況から一刻も早く脱出したいからだ。ともかく高校を卒業し、都会へ進学、あるいは就職すれば朱美から逃げ出せる。後のことは後のこと。今は大人しく真兼高校生活をやり過ごし、公明正大に真兼町を出る口実を作りたいだけだ。
朱美はぐいっと藍里に向き直り、怒鳴りつけるように命令した。
「判ったか? 流可男はオイラの許嫁だ。だから流可男を生かそうと殺そうと、オイラの勝手なんだ!」
藍里は朱美の宣言にポカンと口を開け、呆れたような声を上げた。
「生かそうと殺そうと? あなた流可男さんに何をするつもりなんです?」
朱美はニタニタ笑いを浮かべた。
「決まっているだろう。流可男は確かに具合が悪そうだ。許嫁のオイラとしては、流可男に早く元気になって貰いたいからな。オイラが特別の治療をしてやろうって話だよ!」
朱美の言葉を聞いた僕は、完全に怯え上がってしまった。
朱美が僕を治療する!
バカな!
これこそ僕の命の危機だ!
僕は藍里に訴えた。
「よせ! 藍里、僕は朱美の治療など受けたくはないぞ!」
僕の言葉に藍里はガバッと両腕を広げ、朱美から僕を守るような態勢になった。
「お帰り下さい。流可男さんに必要なのは静かな休養の時間なんです」
「何だとう……」
朱美の鼻の穴がおっ開かれ、顔面に朱が登った。たちまち臼のような巨大な顔面がゆで上がったタコのように真っ赤に染まり、蟀谷{こめかみ}にぶっ太い血管が浮き上がった。
朱美は他人から異を唱えられることが大嫌いだ。常に唯我独尊、独裁者でいることが当たり前となっている。
フーッ、フーッと鼻の穴から大きく息を吐き出し、ゴロゴロと洞窟の奥から響くような唸り声を上げた。
「そこをどけ……どかないと……」
朱美の唸り声に藍里は鋭く尋ねた。
「どうするつもり?」
藍里の問い掛けに朱美は答えず、スーッと大きく息を吸い込んだ。さらに息を吸い込み続け、制服の胸がみるみる膨らんだ。
わっ!
僕は次に起こる出来事に備え、無意識に両腕で自分の耳を押さえていた。
藍里は僕の様子に予感を覚えたのか、何度も僕と朱美を見返していた。
遂に朱美の口が開いた。
ゴーッという、ジェット機の爆音のような強烈な音が朱美のカッと開かれた口から解き放たれた。
実際、この時の朱美の叫び声はジャンボジェットのエンジン音より、はるかに巨大だったろう。
狭い保健室が朱美の叫び声にガタガタと振動し、窓ガラスが一枚残らず細かな破片となって飛び散った。天井に設置された照明もポンと大きな音を立てて弾け、ばらばらと落下した。
ハリケーンのような突風が巻き起こり、カーテンを引きちぎり、保健室の棚を一つ残らず倒してしまった。
朱美の叫び声に真正面に向かい合っていた藍里の髪の毛がブワッと逆立ち、まるで列車と衝突したように空中に浮かび上がった。おそらく朱美の叫び声は音速を超え、衝撃波として作用したのだろう。音速を超える空気の塊は、一種固体と同じ振る舞いをする。まさに列車か、トラックと衝突したような衝撃があったに違いない。
藍里は背後に飛び上がり、壁に叩きつけられてしまった。床にストンと落ちて、すらりとした全身が長々と伸びてしまった。
僕は叫んでいた。
「藍里! 大丈夫か?」
床にぐったりとなった藍里は、まったく答えなかった。気絶したのか?
僕は朱美の正面にいなかったのと、両耳を塞いでいたので被害は少ない。辛うじて気絶は免れたが、それでも朱美の叫び声に意識はぼうっとなり、クラクラと目の前が暗くなっていた。
朱美はぐいっと腕を伸ばし、僕の襟首をひっ掴んだ。
「来いっ、流可男。オイラがお前の風邪を治してやる!」
「い……嫌だあ……っ!」
僕は力なく悲鳴を上げていた。
凍り付くような恐怖に全身の力が抜け落ち、抵抗することも出来ず、僕は襟首を掴まれたままズルズルと朱美に引っ張られていった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
これもなにかの縁ですし 〜あやかし縁結びカフェとほっこり焼き物めぐり
枢 呂紅
キャラ文芸
★第5回キャラ文芸大賞にて奨励賞をいただきました!応援いただきありがとうございます★
大学一年生の春。夢の一人暮らしを始めた鈴だが、毎日謎の不幸が続いていた。
悪運を祓うべく通称:縁結び神社にお参りした鈴は、そこで不思議なイケメンに衝撃の一言を放たれてしまう。
「だって君。悪い縁(えにし)に取り憑かれているもの」
彼に連れて行かれたのは、妖怪だけが集うノスタルジックなカフェ、縁結びカフェ。
そこで鈴は、妖狐と陰陽師を先祖に持つという不思議なイケメン店長・狐月により、自分と縁を結んだ『貧乏神』と対峙するけども……?
人とあやかしの世が別れた時代に、ひとと妖怪、そして店主の趣味のほっこり焼き物が交錯する。
これは、偶然に出会い結ばれたひととあやかしを繋ぐ、優しくあたたかな『縁結び』の物語。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
我が家の家庭内順位は姫、犬、おっさんの順の様だがおかしい俺は家主だぞそんなの絶対に認めないからそんな目で俺を見るな
ミドリ
キャラ文芸
【奨励賞受賞作品です】
少し昔の下北沢を舞台に繰り広げられるおっさんが妖の闘争に巻き込まれる現代ファンタジー。
次々と増える居候におっさんの財布はいつまで耐えられるのか。
姫様に喋る犬、白蛇にイケメンまで来てしまって部屋はもうぎゅうぎゅう。
笑いあり涙ありのほのぼの時折ドキドキ溺愛ストーリー。ただのおっさん、三種の神器を手にバトルだって体に鞭打って頑張ります。
なろう・ノベプラ・カクヨムにて掲載中
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
【完結】召しませ神様おむすび処〜メニューは一択。思い出の味のみ〜
四片霞彩
キャラ文芸
【第6回ほっこり・じんわり大賞にて奨励賞を受賞いたしました🌸】
応援いただいた皆様、お読みいただいた皆様、本当にありがとうございました!
❁.。.:*:.。.✽.。.:*:.。.❁.。.:*:.。.✽.。.:*:.。.❁.。.
疲れた時は神様のおにぎり処に足を運んで。店主の豊穣の神が握るおにぎりが貴方を癒してくれる。
ここは人もあやかしも神も訪れるおむすび処。メニューは一択。店主にとっての思い出の味のみ――。
大学進学を機に田舎から都会に上京した伊勢山莉亜は、都会に馴染めず、居場所のなさを感じていた。
とある夕方、花見で立ち寄った公園で人のいない場所を探していると、キジ白の猫である神使のハルに導かれて、名前を忘れた豊穣の神・蓬が営むおむすび処に辿り着く。
自分が使役する神使のハルが迷惑を掛けたお詫びとして、おむすび処の唯一のメニューである塩おにぎりをご馳走してくれる蓬。おにぎりを食べた莉亜は心を解きほぐされ、今まで溜めこんでいた感情を吐露して泣き出してしまうのだった。
店に通うようになった莉亜は、蓬が料理人として致命的なある物を失っていることを知ってしまう。そして、それを失っている蓬は近い内に消滅してしまうとも。
それでも蓬は自身が消える時までおにぎりを握り続け、店を開けるという。
そこにはおむすび処の唯一のメニューである塩おにぎりと、かつて蓬を信仰していた人間・セイとの間にあった優しい思い出と大切な借り物、そして蓬が犯した取り返しのつかない罪が深く関わっていたのだった。
「これも俺の運命だ。アイツが現れるまで、ここでアイツから借りたものを守り続けること。それが俺に出来る、唯一の贖罪だ」
蓬を助けるには、豊穣の神としての蓬の名前とセイとの思い出の味という塩おにぎりが必要だという。
莉亜は蓬とセイのために、蓬の名前とセイとの思い出の味を見つけると決意するがーー。
蓬がセイに犯した罪とは、そして蓬は名前と思い出の味を思い出せるのかーー。
❁.。.:*:.。.✽.。.:*:.。.❁.。.:*:.。.✽.。.:*:.。.❁.。.
※ノベマに掲載していた短編作品を加筆、修正した長編作品になります。
※ほっこり・じんわり大賞の応募について、運営様より許可をいただいております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる