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ステットン
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ぐっとちからをこめ、パックは陸橋の上から身を躍らせた。
どすどすと足音をたて、ロボットが接近してくる。
しまった! 飛び降りるタイミングが早すぎる! これじゃ、地面にたたきつけられてしまう……。
みるみる迫る地面に、パックの肝はひやりとなっていた。
その時、大佐の指が発射装置にかかっていた。
どかーん、と戦車の主砲が火を噴く。しかし狙いはそれ、砲弾はロボットの背中をかすっただけだった。しかしその衝撃は、ロボットをつんのめられさせるに充分ではあった。
とっ、とっ、とっとロボットはたたらを踏み、数歩前かがみになる。それがパックを救った。ばん、とおおきな音を立て、パックはロボットの背中に着地することができた。必死になってパックはロボットの身体にしがみついた。
わああっ、と大声をあげ、パックは奇跡的につかんだ指先にちからをこめる。ぐっと筋肉を緊張させ、背中から肩へ、そして首へとよじのぼっていった。
そしてついに操縦席へと這い登った!
「あ、あんた、だれよっ!」
這い登ったパックを見て、キャリーは赤い唇を大きく開き叫んだ。
「これはおれのロボットだ! 返せっ!」
パックも叫び返す。
それを耳にしてキャリーの表情が変わった。
「あんたのロボットだって?」
「そうだ、おれが組み立てたんだ!」
キャリーは腕をのばし、パックの背中をむんずと掴んだ。そのままうーん、とちからをこめ、引っ張りあげる。
どて、とパックはキャリーの隣に転がり込んだ。そのパックの顔をのぞきこんで、キャリーはささやいた。
「それじゃ、こいつをなんとか直しておくれ! こいつ、故障しているんだ」
「え?」
キャリーの言葉に、パックはぽかんと口を開けた。
どすどすと足音をたて、ロボットが接近してくる。
しまった! 飛び降りるタイミングが早すぎる! これじゃ、地面にたたきつけられてしまう……。
みるみる迫る地面に、パックの肝はひやりとなっていた。
その時、大佐の指が発射装置にかかっていた。
どかーん、と戦車の主砲が火を噴く。しかし狙いはそれ、砲弾はロボットの背中をかすっただけだった。しかしその衝撃は、ロボットをつんのめられさせるに充分ではあった。
とっ、とっ、とっとロボットはたたらを踏み、数歩前かがみになる。それがパックを救った。ばん、とおおきな音を立て、パックはロボットの背中に着地することができた。必死になってパックはロボットの身体にしがみついた。
わああっ、と大声をあげ、パックは奇跡的につかんだ指先にちからをこめる。ぐっと筋肉を緊張させ、背中から肩へ、そして首へとよじのぼっていった。
そしてついに操縦席へと這い登った!
「あ、あんた、だれよっ!」
這い登ったパックを見て、キャリーは赤い唇を大きく開き叫んだ。
「これはおれのロボットだ! 返せっ!」
パックも叫び返す。
それを耳にしてキャリーの表情が変わった。
「あんたのロボットだって?」
「そうだ、おれが組み立てたんだ!」
キャリーは腕をのばし、パックの背中をむんずと掴んだ。そのままうーん、とちからをこめ、引っ張りあげる。
どて、とパックはキャリーの隣に転がり込んだ。そのパックの顔をのぞきこんで、キャリーはささやいた。
「それじゃ、こいつをなんとか直しておくれ! こいつ、故障しているんだ」
「え?」
キャリーの言葉に、パックはぽかんと口を開けた。
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