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漂流編

逃亡 05

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「感謝、助けてくれてマリチャパを、皆を、恩人勇者!!」

 マリチャパの父でありムカチャパ族の族長ボリチャパが感激しながら俺の前で膝を着いた。

 あれから俺はボブの時と同じように敵のボス……正体は奴隷商人……を脅……説得して奴隷の権利を奪い取った。
 本当は解除をしたかったのだが、奴隷の首輪を解除するキーになる物が石の街……アンドの街というらしい……の表向きは小物商店の地下にある奴隷商店にあるらしい。

「呼び方気をつける、もうあるじ、父上」

あるじ様、そうだった」

「いや、街に行って解除キーを手に入れたらすぐに奴隷は解放するから無理に主人扱いしなくて良いから」

 なんとかムカチャパ族を救出する事が出来たが、いくつかの問題にぶつかってしまっている。

 ・奴隷を解放するためには街に行く必要がある

 ・奴隷解放できてもムカチャパ族の村は既に無い

 そもそも彼等を連れて街に入れるのかどうかも分からない。しかし奴隷商人達はムカチャパ族を連れて街に行く予定だったのだ……色々話を聞いてみる必要があるな。
 そのあと奴隷商人を脅……説得して今後の方針を決める事にした。

 元々奴隷は完全に禁止という訳では無く、罪を犯した物が落とされる犯罪奴隷に、借金を返せなくなった借金奴隷などはいるらしい。
 奴隷商人達は表向き資源調査の名目で大森林に入り、蛮族に襲われて致し方なくそれを撃退、蛮族を犯罪奴隷として連れ帰るというバックストーリーをえがいていたらしい。
 
 ……ならばその背景をそのまま使わせて貰うとしよう。

「……と言う事で、表向きは奴隷商人に従って街に入る。そして奴隷解放後、部族の村に帰れる当てが出来るまでは街で過ごすと言う事で良いか?」

「感謝、あるじ様」

「マリチャパ一緒、あるじ

 族長やマリチャパはもちろん、他のムカチャパ族の人達も同意してくれたので、そのままアンドの街へ向かう事となった。
 奴隷商人の二人……彼等は3兄弟で下の弟2人と言う事なのだがあまり似ていなかった。立派な髭を生やしている方が二番目の兄、立派なお腹をしている方が弟と言う事だ。
 二人の名前は聞いたが非合法に奴隷を捕まえようとするような輩を呼んでやるつもりは無い……で十分だろう。

 二人には余っていた奴隷の首輪をつけて服従させる事にした。護衛の男達には、まとめ役は首輪で奴隷として、他はドローンで適当な木々を破壊して「いつでもお前達を殺せるぞ」と脅かす事によって言う事を聞かせた。


 さて、ムカチャパ族の皆とどれほどの付き合いになるかは分からないが、街で長く生活する事を考えてひとつの試してみた。
 ファクトリーで作成した骨伝導イヤホン……と言っても左右のこめかみに大きさ5ミリの透明な円形シールを貼り付け、会話した内容をリアルタイムで標準語 → 部族語と続けて流れるようにしてある。
 言葉を覚えるのならとにかくリスニングだ……常時、標準語と部族語を比較しながら聴いて覚えられるようになり、効率よく言葉を覚える事が出来るはずだ。

 一般的に新しい言語を聞いて覚えようとすると2000時間以上かかると言われているが、元々標準語と部族語は原点が同じ言葉のようで共通する部分も多い。
 このアイテムを使えば自分や周りの日常会話が常時翻訳されて聞こえるので学習時間がある程度短縮される。現在の脳内コンピューターアドブレインや体内のナノマシンを利用した学習システムが確立される前はこの方法が効率が良いと言われていたらしい。
 ちなみに通信機能も備えているので、俺の側に居れば限定的なデータリンクを使った会話も可能だ。今の所は機能は限定してあるのであくまで俺から指定した相手とだけ会話出来るようにしてある。

「神の使い!? 主(あるじ)様、神の声が!!」

 ……変な誤解を招きそうになって説明には多少の時間を費やした。

 そして彼等の睡眠時に効率の良い睡眠学習を行う機能を備えており、ノンレム睡眠時に昼間の会話を復習してくれるおまけ付きだ……まぁ、詳しい事は分からないが、この星の人間の何倍もの効率で勉強が出来るという事だな。
 ネジコに索敵を任せる事が出来るので、彼等には夜の見張りなどはやらせずに、じっくりと睡眠学習にいそしんで貰ったのだった。

 俺達は森を進みながら狩りをして獲物を捕まえ、それを捌き、野営の準備をして食事をする……彼等の日常に寄り添いながら自然に言葉の学習が行われてゆく。

 そして、とうとう大森林を抜けアンドの街が見えてきた頃には、覚えの早い者はそれなりの会話が出来るようになっていた。

「マリチャパは新しい街が楽しみ、早く行ってみたい」

「そうだな、街には色々な物があるぞ。服も食べ物も見た事がないものがあるだろうな」

「おお!? 新しい服着たい!! マリチャパお洒落心満載と村で噂!!」

 ……たまに部族言葉が出てしまうようだ。

 ちなみに俺の格好は護衛の男達と同じように、服の上に革の鎧を装備していた。これはボディスーツの形状変化の機能なのだが、ある程度までなら防御力を維持したまま衣服や鎧の再現が出来るのだ。



 アンドの街はマリチャパ達が言うように5メートルほどの高さの石の外壁を備えていて、外壁周りに水の張った堀が囲んでいた。

 門の前には橋が掛かっており門兵らしき人間が一人だけ立っている。こちらの大森林方面は滅多に人が通らないのか普段から門は閉まっているようだ。
 門兵の前に首輪が見えないよう服の襟を立てた奴隷商人……髭が代表で話をすると、やがて門が開かれた。
 特にひとりひとりのチャックなどはしない適当な確認だった。まぁ、その方が都合が良いけどな。

 門を通り抜け、初めて見る石の街の中をムカチャパ族の人達はキョロキョロ見回している。そしてその様子を町民達が珍しそうに眺めていた。


 やがて小物商店を隠れ蓑としている奴隷商店に到着すると、全員裏へ回り裏口から建物に入っていく。護衛の男達は一時的では無くこの店に常時雇われている人間だったようだ。
 小物商店の建物はこの近辺では大きな建物のようで、日用雑貨に食材など手広く商売をしているようだ……その上で裏では奴隷で商売をしているのだから、相当あくどく儲けているのだろう。

 髭や腹の話では跡取りの居ない農奴から畑を買い上げ、労働力として奴隷を必要としていたらしい。しかし森の部族を連れてきて畑仕事をさせて上手くいくとは思えないのだがな。

 とりあえず商会長しているという長男を押さえようと、髭と腹に案内させる……理由は二人に任せた。そのまま2階に上がり会長室へ連れて行かれる。ノックの後「どうぞ」と返事を確認してから部屋に入ると、やたらと高そうな机の向こうにふんぞり返っている男がいた。

「ようやく戻ったか、目的は果たしたか……ん? その男は誰だ?」

「このお方は、中央セントラルの方です」

……そうですか、よくいらっしゃいました。私はこの商会の会長であるシバーナです」

 髭の説明にシバーナと名乗る男がぺこりと挨拶をする……こいつは長い鼻だ、名前はで良いだろう。鼻は手元のベルを手に取ると、チリーン、リンリンリーンと音を鳴らす。

「お疲れでしょう、さぁ、お掛けになってください」

 机の前にある商談用テーブルのソファーを勧められ髭と腹と共に座った。

「それでご用件はいかがな物でしょうか?」

「あぁ、単刀直入に非合法な奴隷商売は今日で辞めて貰おう」

 ピクリと眉を上げると鼻の目つきが鋭くなった。

「それは突然なお話ですね……そもそもこのお仕事はアンド様が貴方方……中央セントラルからのお達しで始めた事のはずです」

 どうやらこの商売は上の者と繋がっているようだな、そしてちょくちょく出てくる中央セントラルという言葉……この街より大きな上位都市のような物だろうか?

 そんな事を考えていると扉からノックの音が聞こえてメイドがキッチンワゴンを押しながら部屋へ入ってきた。俺達の前に丁寧にソーサー、カップと順番に置かれ紅茶が注がれた。そして全員分を入れ終わると頭を下げてメイドは退出していった。

『……ダーリン、早速だニョ』

 ネジコから忠告が入った。やれやれ、また裏切られるのかよ。鼻はカップを手に取るとそれを口元に運ぶ。

「う~ん、これは新しく取り寄せたお茶です。良い香りだ……うん、味も良い。ささ、お好みで砂糖を入れても良いです、是非お試し下さい」

「そうか、それじゃあ……髭、

 俺は髭に向かって命令すると、自分の目の前の紅茶を指さした。

「なっ、いや、それはあなた様ので……あ、おい、やめろ……」

「そ、それは……ああっ、あう、あう」

 その途端にその場の3人がわかりやすいくらいに狼狽すると、体をビクンとさせた髭が強制的な命令に従って動き出す。そして震えながら紅茶の入ったカップを手に取ると一気にそれ飲み干した。

「おい、早く吐き出せ!!」「だ、誰か!! 誰か来ないか!!」

 鼻と腹が騒ぐ中、髭の顔が真っ青になると泡を吹いて机に向かって倒れた。腹がこちらを見るなり言い放つ。

「な、なんで分かったんだ!!」

「俺に毒を盛った事か? さっきこいつとの会話で心臓がずいぶん激しく高鳴っていたようでな、それで疑いを持ったわけだ……最初の会話は何かの符丁だったんだろう?」

「な、どうして……そんな事が……なんで分かるんだ!!」

「何でと言われても分かるものは分かるんだよ……俺を罠に嵌めるようなんて1000年早い」

 倒れて痙攣する弟を揺すりながらこちらを見る鼻。種明かしは大したことは無い、髭と腹につけてある奴隷の首輪と一緒にB・Mボディ・モニタリングチップを仕込んだのだが、簡単な嘘発見器のような役割を果たした訳だ。

「命を狙われたからには相応に対処させて貰おうか」

 DSからジゴロウを取り出すと商談テーブルを真っ二つに切り裂いた。カップとソーサーと髭が一緒に床に落ちる。

「ひぃ、どこからそんな物を!?」

 尻餅をついた鼻にジゴロウを突きつけながら、空いた手で側にいる腹に黒い輪っかを投げ渡す。

「その首輪をこいつに付けろ」

「は、はい!!」

「なっ、や、やめろ……やめろおおおおおおっっ!!」

 こうして奴隷商人の3兄弟は、その自らが奴隷に落ちたのだった……あ、髭は解毒剤が間に合って一命を取り留めたようだ。



 さて、いったん形だけとは言えムカチャパ族は地下の牢屋に連れて行かれた……と言う事になっている。
 俺は奴らから奪い取った奴隷の首輪の解除キー……それぞれ違う文字の書かれた黒い水晶……をDS内に収納後、持ち地下へ向かう。

あるじ、早かったな」

「待たせた、解除キーは持ってきた」

 牢屋にムカチャパ族を連れて行く護衛達には、牢屋の鍵をかけないよう命令していたので、彼等はそこで自由に過ごしていたようだ。

「主様、以前に居なくなった部族の者もいたから、助けてくれないだろうか?」

「もちろんだ……というか、それもボブの仕業だよな? マジで許しがたい奴だな……あの程度の罰きでは生ぬるかったようだぜ」

 俺は牢の鍵を探すのも面倒だったので、二丁拳銃ケルベロスで彼等の閉じ込められている扉の鍵を破壊していく。開いた扉にムカチャパ族が入って行くと彼等の介抱を始める。

 そして奥にある少し豪勢な内装の牢屋の鍵を壊すと、その中を確認する。天蓋付きのベットの中には一人のエルフの少女が眠っているのが見えた。



「……アイリ!?」



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とうとうヒロイン(初代)の発見か!?


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