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エネミースレイヤーズ
2-19「この程度、造作も無い」
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僕は城の門を潜ると、馴染みのある感覚に包まれた。予想はしていたけれど、そういうことなのだろう。
【迷宮名:魔獣の城 種類:劇場迷宮】
【劇場迷宮:特定のテーマに沿った構造の迷宮 テーマに沿った本来はあり得ないモンスターも出現する 階層を上っていくタイプも存在する】
ここはダンジョンだ……アイシャも言っていた、ダンジョンは人のいる所にも出現する時がある。だけどこんなリアルタイムに、大勢の目の前で出現するなんて。
「よりにもよって、美百合を巻き込んで出てこなくても良いじゃ無いか!!」
僕はダンジョンに文句を言いながら走り続ける。門の向こうは明らかに外から見た広さとは比べものにならないくらい広い……美百合を無事に探し出す事が出来るのか? いや探すんだ!!
自分に言い聞かせるように城の中に入ると、広いエントランスホールが目前に広がっている。ジョブは既に剣士になっている。両手それぞれに【スティールソード+3】と体に【ミスリルサーコートR】を装備。
【サーチ】を使って人……あるいはモンスターを確認する。僕の【サーチ】は茜ほど広い範囲をフォロー出来ない、地道に探していくしか無い。
本来のアトラクションなら通路は一本道のはずだけれど、ダンジョン化していきなり左右と登り階段の分かれ道……とりあえずいつものように左手の法則で行く事にした。
左を進むと早速、索敵に引っかかるマーカーがあった。目視でいる範囲に入ると、敵は……タンス?
【タンス(魔獣化) LV:3 強さ:弱い 弱点:火】
タンスなのに魔獣とはいかに? これも劇場迷宮だからなのかな? とりあえず弱いのは分かったのでスキルも使わずに攻撃する……特に抵抗もなくタンスは真っ二つとなった。
すると【サーチ】に10程の反応がこちらに向かって来る。大小様々な家具らしきモンスターが現れた。
【燭台(魔獣化) LV:4 強さ:弱い 弱点:氷】
【椅子(魔獣化) LV:3 強さ:弱い 弱点:火】
【時計(魔獣化) LV:5 強さ:弱い 弱点;雷】
なんとも言えないコンセプトを兼ね備えたモンスター達が襲ってくる。まぁ、弱いので全部一撃で葬り去った。ドロップ品など拾っている時間が惜しいのでそのまま走り出す。
進んで行くと通路片側に扉が並んでいた。鍵は掛かっていなかったので手前の扉を開けると10畳ほどの個室だった。その隣も同じ作りだ。サーチで中に反応があるか分かるので、次の扉から無視して通路を進んで行く。途中反応のあった部屋には家具モンスターしかいなかった。
通路の奥は行き止まりになっているので、急いで引き返していく。エントランスに戻ると……反対側も同じ作りになっていそうな気はしつつも、もしもの事もあるので……右側を走り進んで行く。くっ、結局、同じ作りで誰もいなかった……急いで戻った。く~、結構時間をロスしてしまったよ。
剣士の状態で体力はあるとは言え、長い通路を休み無しの往復、美百合が見つからない焦燥感で僕のこめかみから汗が流れ始める。
エントランスに戻ると上に気配がっ!? 咄嗟に剣を構えるとガキン! という衝突音と共に、僕を攻撃した影が遠のく……あれ!?
「あぃ……お前は?」
「えっ? ええっ!? あなた……ナタクなの?」
アイシャだった、なんでここに!? 思わず名前で呼びそうになるのを堪えた。
「いつかの斥候か……不意打ちは、お前流の挨拶なのか?」
「ち、違うわよ、とんでもない早さで迫って来るから敵かと思ったのよ」
頑張って、ちょっとニヒルな感じを意識した喋り方をする。ううっ、どうかバレませんように。
「そうか、誤解が解けたなら俺は急いでいる……じゃあな」
巧美は逃げ出した!!
「ちょっと、待って!」
しかし回り込まれてしまった! ……って凄い早さだよ!! やっぱり斥候は半端ない。
「説明して、どうしてあなたがここにいるの?」
「急いでいると言った……話を聞きたいのなら移動しながらだ」
やばい、急いでいるのは本当だけれど、このままじゃ同行する流れになる? でも説明と説得している時間は惜しい。とにかく何か理由を考えないと……
僕は階段を上ると2階のエントランスに出た。辺りを見回すと2階エントランスは1階と同じように左右に伸びる通路とそのまま3階に上がる階段があるようだ。
「ねぇ、答えてよ」
アイシャは黙っている僕にしびれを切らせて聞いてくる。待ってってば、ナイスな言い訳が思いつかないんだよ。時間が惜しいけれど、一人でこの広い城の中を探索するのは得策じゃ無い……うまくアイシャに協力して貰うのもアリだよね。
さて、どうやって説明したものか……
「偶然、真田巧美と会った……妹とはぐれたらしい。真田巧美は園内を、俺はダンジョンを探す事になった」
「巧美が!? 妹はここにいるの?」
「それは分からない、中に入った後にダンジョンが発生した。可能性は十分にある……だからレベルの高い俺がこちらを担当した」
えーと、大丈夫だよね? 変な事言っていないはずだよね? あとでボロが出そうな予感が凄いするけれど、今はこれで通すしか無いよ。
「そうね、妥当な判断だと思うわ。あたしはギルドの要請で一番近くにいたから、ここに急行したの……今は入り口はギルド員によって封鎖されているわ」
「そうか、急ぐ理由は説明したとおりだ。妹以外にも要救助者がいるかもしれない」
「それなら手分けして探しましょう……個体差はあるけれど、発現したばかりのダンジョンの階層はそこまで大きくないはずよ。元々の建物の大きさから広さはあると思うけれど。それより連絡はどうしましょう?」
そうだったのか!? だから家の倉庫ダンジョンはそこまで広くなくて、深さもB1までしか無かったのか!!
それはともかく、ナタクはフリーという設定だからダンジョンで連絡が取れるスマホは持っていない。ならば原始的な方法しか無いな。僕は【アイテムボックス】からノートを取り出すとページを破り、それを壁にダガーで刺し止めた。再び取り出したマジックをアイシャに渡す。
「こいつに互いの探索状況を書き込む……この紙がダンジョンへ消える前に必ず終わらせる」
「わかったわ、それじゃあたしはこっちを探すから……気をつけてね」
「お互いにな……」
アイシャはそう言って左側の通路に走って行く……僕も右側の通路へ走って美百合の捜索を再開しようとした……おっと、念の為にスマホを確認だ。アイシャの前だとスマホを出せないからね。外にいるなら連絡が入るはずだ……無ければやっぱりここにいる可能性が高い。
連絡は無かった。僕は美百合にメールを送る……そして通路を走り出すと捜索を再開するのだった。
1階と同じように個室が並んでいる、何体か家具のモンスターが現れたがいずれもLV15程で敵では無かった……でも、レベルの上昇率が1階にくらべて高い気がするな。
む、【サーチ】に反応がある、部屋の中で動かない……モンスターかな? でも反応は人間っぽい? 美百合!!
扉の鍵が掛かっている……僕はもどかしくて扉を剣でたたき壊した。しまった、焦ってやってしまったけれど、僕だって分からないと怖がらせてしまったかも!?
「ひぃぃぃっ、たす、たす助けて!!」
美百合では無かった……頭を押さえて縮こまっているおじさんが怖がっている。凄くこのまま見なかった事にして行きたい所を堪えて話しかける。
「脅かしたなら悪いな、助かる気があるなら来い」
「ほ、本当に助けに来たのか?」
「そうだ、早くしろ、他にも救助を待つ奴がいるかもしれない」
おじさんはよろよろしながら着いてくる。出口に送り届けようかとも考えたけれど、この調子で一人ずつ発見したら時間が無駄だ……このままこの階を調べてしまおう。
「一体何なんだ……っていうかお前、高校生くらいじゃないか? 剣なんか持って?」
助かったと思ったら急に元気よくしゃべり出した……もう、説明が面倒だなぁ。僕は凄みを利かせておじさんの方を睨む。
「死にたくなければ口を閉じろ……また化け物が近寄ってくるぞ」
「ひっ!」
「生き残りたければ黙って着いてこい、質問は無しだ……足を引っ張るなら置いていく」
おじさんは黙ってコクコク頷く……よし、これで静かになった。レベルが高くなると相手を威圧したり出来ると聞いた事があるけれど初めて実践したよ。助かるためなのだから大人しくしてよね。
そのまま進むとこちらに向かう反応が5個ほどある……1個の反応を4個が追いかけているようだ。これは追われている?
「いやあああ!! 来ないでぇ!!」
20歳くらいの女性が魔獣化したドレッサーや箒やらに追いかけられている。騒がれる前にさっさと倒してしまおう……自分に【クイック】をかけると、一気に女性の横を抜けて、敵を2本の剣で一掃した。
「え? 私助かったの?」
「おま……君、凄いな、見えなかったぞ」
「この程度、造作も無い」
安心したら今度は騒ぎ出す女性にさっきのおじさんと同じように威圧を交えて説得すると、大人しく付いてくる。その調子で通路の端まで確認して、何人か救助者を発見したけれど美百合はいなかった。急いで走り出したい気持ちを落ち着けて僕は出口に向かう。
2階エントランスに戻ったが、紙にはアイシャの書き込みは無かった。こちらの状況を書き込むと皆を連れて1階に向かった。
……頼むから美百合、無事でいてくれ。
_________________________________________________
ここから火、木、土(ストックにゆとりがあれば日)の週3~4回更新となります。
お読みいただきありがとうございます。
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【迷宮名:魔獣の城 種類:劇場迷宮】
【劇場迷宮:特定のテーマに沿った構造の迷宮 テーマに沿った本来はあり得ないモンスターも出現する 階層を上っていくタイプも存在する】
ここはダンジョンだ……アイシャも言っていた、ダンジョンは人のいる所にも出現する時がある。だけどこんなリアルタイムに、大勢の目の前で出現するなんて。
「よりにもよって、美百合を巻き込んで出てこなくても良いじゃ無いか!!」
僕はダンジョンに文句を言いながら走り続ける。門の向こうは明らかに外から見た広さとは比べものにならないくらい広い……美百合を無事に探し出す事が出来るのか? いや探すんだ!!
自分に言い聞かせるように城の中に入ると、広いエントランスホールが目前に広がっている。ジョブは既に剣士になっている。両手それぞれに【スティールソード+3】と体に【ミスリルサーコートR】を装備。
【サーチ】を使って人……あるいはモンスターを確認する。僕の【サーチ】は茜ほど広い範囲をフォロー出来ない、地道に探していくしか無い。
本来のアトラクションなら通路は一本道のはずだけれど、ダンジョン化していきなり左右と登り階段の分かれ道……とりあえずいつものように左手の法則で行く事にした。
左を進むと早速、索敵に引っかかるマーカーがあった。目視でいる範囲に入ると、敵は……タンス?
【タンス(魔獣化) LV:3 強さ:弱い 弱点:火】
タンスなのに魔獣とはいかに? これも劇場迷宮だからなのかな? とりあえず弱いのは分かったのでスキルも使わずに攻撃する……特に抵抗もなくタンスは真っ二つとなった。
すると【サーチ】に10程の反応がこちらに向かって来る。大小様々な家具らしきモンスターが現れた。
【燭台(魔獣化) LV:4 強さ:弱い 弱点:氷】
【椅子(魔獣化) LV:3 強さ:弱い 弱点:火】
【時計(魔獣化) LV:5 強さ:弱い 弱点;雷】
なんとも言えないコンセプトを兼ね備えたモンスター達が襲ってくる。まぁ、弱いので全部一撃で葬り去った。ドロップ品など拾っている時間が惜しいのでそのまま走り出す。
進んで行くと通路片側に扉が並んでいた。鍵は掛かっていなかったので手前の扉を開けると10畳ほどの個室だった。その隣も同じ作りだ。サーチで中に反応があるか分かるので、次の扉から無視して通路を進んで行く。途中反応のあった部屋には家具モンスターしかいなかった。
通路の奥は行き止まりになっているので、急いで引き返していく。エントランスに戻ると……反対側も同じ作りになっていそうな気はしつつも、もしもの事もあるので……右側を走り進んで行く。くっ、結局、同じ作りで誰もいなかった……急いで戻った。く~、結構時間をロスしてしまったよ。
剣士の状態で体力はあるとは言え、長い通路を休み無しの往復、美百合が見つからない焦燥感で僕のこめかみから汗が流れ始める。
エントランスに戻ると上に気配がっ!? 咄嗟に剣を構えるとガキン! という衝突音と共に、僕を攻撃した影が遠のく……あれ!?
「あぃ……お前は?」
「えっ? ええっ!? あなた……ナタクなの?」
アイシャだった、なんでここに!? 思わず名前で呼びそうになるのを堪えた。
「いつかの斥候か……不意打ちは、お前流の挨拶なのか?」
「ち、違うわよ、とんでもない早さで迫って来るから敵かと思ったのよ」
頑張って、ちょっとニヒルな感じを意識した喋り方をする。ううっ、どうかバレませんように。
「そうか、誤解が解けたなら俺は急いでいる……じゃあな」
巧美は逃げ出した!!
「ちょっと、待って!」
しかし回り込まれてしまった! ……って凄い早さだよ!! やっぱり斥候は半端ない。
「説明して、どうしてあなたがここにいるの?」
「急いでいると言った……話を聞きたいのなら移動しながらだ」
やばい、急いでいるのは本当だけれど、このままじゃ同行する流れになる? でも説明と説得している時間は惜しい。とにかく何か理由を考えないと……
僕は階段を上ると2階のエントランスに出た。辺りを見回すと2階エントランスは1階と同じように左右に伸びる通路とそのまま3階に上がる階段があるようだ。
「ねぇ、答えてよ」
アイシャは黙っている僕にしびれを切らせて聞いてくる。待ってってば、ナイスな言い訳が思いつかないんだよ。時間が惜しいけれど、一人でこの広い城の中を探索するのは得策じゃ無い……うまくアイシャに協力して貰うのもアリだよね。
さて、どうやって説明したものか……
「偶然、真田巧美と会った……妹とはぐれたらしい。真田巧美は園内を、俺はダンジョンを探す事になった」
「巧美が!? 妹はここにいるの?」
「それは分からない、中に入った後にダンジョンが発生した。可能性は十分にある……だからレベルの高い俺がこちらを担当した」
えーと、大丈夫だよね? 変な事言っていないはずだよね? あとでボロが出そうな予感が凄いするけれど、今はこれで通すしか無いよ。
「そうね、妥当な判断だと思うわ。あたしはギルドの要請で一番近くにいたから、ここに急行したの……今は入り口はギルド員によって封鎖されているわ」
「そうか、急ぐ理由は説明したとおりだ。妹以外にも要救助者がいるかもしれない」
「それなら手分けして探しましょう……個体差はあるけれど、発現したばかりのダンジョンの階層はそこまで大きくないはずよ。元々の建物の大きさから広さはあると思うけれど。それより連絡はどうしましょう?」
そうだったのか!? だから家の倉庫ダンジョンはそこまで広くなくて、深さもB1までしか無かったのか!!
それはともかく、ナタクはフリーという設定だからダンジョンで連絡が取れるスマホは持っていない。ならば原始的な方法しか無いな。僕は【アイテムボックス】からノートを取り出すとページを破り、それを壁にダガーで刺し止めた。再び取り出したマジックをアイシャに渡す。
「こいつに互いの探索状況を書き込む……この紙がダンジョンへ消える前に必ず終わらせる」
「わかったわ、それじゃあたしはこっちを探すから……気をつけてね」
「お互いにな……」
アイシャはそう言って左側の通路に走って行く……僕も右側の通路へ走って美百合の捜索を再開しようとした……おっと、念の為にスマホを確認だ。アイシャの前だとスマホを出せないからね。外にいるなら連絡が入るはずだ……無ければやっぱりここにいる可能性が高い。
連絡は無かった。僕は美百合にメールを送る……そして通路を走り出すと捜索を再開するのだった。
1階と同じように個室が並んでいる、何体か家具のモンスターが現れたがいずれもLV15程で敵では無かった……でも、レベルの上昇率が1階にくらべて高い気がするな。
む、【サーチ】に反応がある、部屋の中で動かない……モンスターかな? でも反応は人間っぽい? 美百合!!
扉の鍵が掛かっている……僕はもどかしくて扉を剣でたたき壊した。しまった、焦ってやってしまったけれど、僕だって分からないと怖がらせてしまったかも!?
「ひぃぃぃっ、たす、たす助けて!!」
美百合では無かった……頭を押さえて縮こまっているおじさんが怖がっている。凄くこのまま見なかった事にして行きたい所を堪えて話しかける。
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「ほ、本当に助けに来たのか?」
「そうだ、早くしろ、他にも救助を待つ奴がいるかもしれない」
おじさんはよろよろしながら着いてくる。出口に送り届けようかとも考えたけれど、この調子で一人ずつ発見したら時間が無駄だ……このままこの階を調べてしまおう。
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助かったと思ったら急に元気よくしゃべり出した……もう、説明が面倒だなぁ。僕は凄みを利かせておじさんの方を睨む。
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「ひっ!」
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おじさんは黙ってコクコク頷く……よし、これで静かになった。レベルが高くなると相手を威圧したり出来ると聞いた事があるけれど初めて実践したよ。助かるためなのだから大人しくしてよね。
そのまま進むとこちらに向かう反応が5個ほどある……1個の反応を4個が追いかけているようだ。これは追われている?
「いやあああ!! 来ないでぇ!!」
20歳くらいの女性が魔獣化したドレッサーや箒やらに追いかけられている。騒がれる前にさっさと倒してしまおう……自分に【クイック】をかけると、一気に女性の横を抜けて、敵を2本の剣で一掃した。
「え? 私助かったの?」
「おま……君、凄いな、見えなかったぞ」
「この程度、造作も無い」
安心したら今度は騒ぎ出す女性にさっきのおじさんと同じように威圧を交えて説得すると、大人しく付いてくる。その調子で通路の端まで確認して、何人か救助者を発見したけれど美百合はいなかった。急いで走り出したい気持ちを落ち着けて僕は出口に向かう。
2階エントランスに戻ったが、紙にはアイシャの書き込みは無かった。こちらの状況を書き込むと皆を連れて1階に向かった。
……頼むから美百合、無事でいてくれ。
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