上 下
10 / 66
第一章 覚醒

第10話 #真っ赤なポルシェ #アイスと氷

しおりを挟む

「愛美ちゃんと蜜柑ちゃんではないですか! それに悠菜ちゃんも! ここで会えるなんて感激だな~!」

 今日大学で会ったばかりだろ。

「鈴木さ~ん、お久しぶりですね~」
「こんばんわー」

 愛美は余所行きの声を出す時は、どうしても沙織さんぽくなる。

 大抵は母親に似るのだろうが、妹は沙織さんの影響が大きいからな。

 そう言えば、さっきから俺の脳裏に知ってる人らしき情報がみえている。

 実際には見えないのだが、脳の情報として見ているかの様に処理している様だ。

 最初は鈴木の位置情報かと思ったが、そうでは無さそうだ。

 今もそれが近づいて来るのが分かる。

「ホント久しぶりー! 愛美ちゃんも蜜柑ちゃんも元気だったー? 俺さ、あれから愛美ちゃんと蜜柑ちゃんの事がずーっと気になってて、何だか身体の具合が悪かったんだよ~?」

 嘘をつけっ!

 お前、めっちゃ元気だったぞ?

「またまた~本当ですかぁ~?」
「救急車呼びますか~?」

 ナイスだ蜜柑!

 すぐに呼んじゃえ!

 そう言いながらも二人はコンビニの奥へ入って行く。

「いやいや~でも不思議だな~二人と会った途端治ったみたい!」
「え~? そうなの~?」
「うんうん、そうなの~!」

 鈴木は愛美と蜜柑の後を付いて行きながら話しかけている。

 俺は呆れて悠菜を見たが、彼女は鈴木には全く興味を示さず、スタスタとアイスケースへ向かっていた。

 まあ、愛美も悠菜も鈴木の性格は把握しているしな。

 蜜柑にしても鈴木に興味があるとは思えない。

 蜜柑あいつは愛美にべったりだからね。

 俺も悠菜の後を追う様に、そのままアイスケースへ向かおうとした。

 その時だった。

 例の位置情報がすぐ近くに来た事を知らせた。

 ふとガラス越しから外へ目をやると、店の駐車場へ真っ赤な車が一台入って来た所だった。

 お?

 真っ赤なポルシェじゃないか。

 聞き覚えがあるフレーズだが、実際に見るのは初めてかも知れない。

 勿論、目にしている車は最近のものだから、そのフレーズの車では無いだろう。

 だが、どんな奴が乗っているのか、この目で見てやろうと思った。

 きっと成金か?

 車種からは若そうだし、そのボンボン息子か何かじゃないの?

 俺はガラス越しにその車が停まるのを見ていると、すぐにドアが開いた。

  そうか、左ハンドルなんだよな。

 予想していたのと反対のドアが開いたのだ。

 そして意外にも若い女性が降りて来たではないか。

(女かよ!)

 しかもかなり若くてスタイルも良い。

 あ、あれ?

 あの人は前に……。

 そう思って脳内の情報へ意識をすると、確かにログが残っている。

 が、どうも何だか慌てた様子で、店内へ入って来るなり、その女の人は入り口付近で叫んだ。

「すいませ~ん! 誰かいますかー?」

 は?

 そりゃ、誰かいるでしょ!
 
 心の中で突っ込みながらも、余り見かけない光景に俺は釘付けになる。

 すると、レジ付近に居た店員が、その声に慌てて返事をする。

「は、はい! 何でしょう!」

 その女の人は店員を見つけると、つかつかとレジカウンターまで速足で詰め寄る。

「あのー、アイスありますかー?」

 は?

 アイス?

「あ、はい! こちらです」

 店員は慌ててレジカウンターから出てくると、手を差し出しながらこちらへ向かって歩き出す。

「よかった~どこですか~? 沢山必要なんですけど……」

 そう言いながら、店員の後を付いて行る。

 俺は無意識にその様子を目で追ってしまっていた。

 すると突然、鈴木の叫び声が聞こえた。

「おおおおおー! 貴女はいつぞやのレディー様ではありませんかぁあああー!」

(な、なんだあいつは! それより鈴木の知り合いとは……流石にびっくりだな)

 見ると、鈴木がその人に駆け寄ると膝を床についた。

(おいおい、ホストか貴族かよ)

 ちょっとした騒ぎにその店員は、どうしたものかとその場で戸惑っている。

 そして、その女の人も畏怖している。

 どうも彼女は鈴木に見覚えがないらしい。

 大丈夫か?

 通報とかされないのか、あいつは。

 だが、俺も彼女を知っている筈だ。

 一度会ったかのようなログが残っているのだ。

「お、お忘れですか⁉ 大学のフードコートで、あいつが失礼をしました!」

 鈴木はそう言って振り返ると、俺を力強く指さした。

「えええ⁉ おれー⁉」

 適当な事言うんじゃないよ‼

 失礼とか、そんな覚え無いけどっ⁉

 俺はたじろぎながらも、鈴木とその女の人を交互に見て……ハッとした。

「あ、俺がぶつかった?」

 後ずさりしていた女の人は、こっちを怪訝そうに見ていた。

 が、その後、直ぐに思い出した様に表情が和らいだ。

「ああっ! あの時の! 大学で⁉ ここで会うなんて!」

 笑顔になってくれて良かった。

 怪訝そうな表情の時はめっちゃ怖かったけど、笑顔は最高に可愛い。

 その瞬間、あの時の彼女のいい匂いが脳裏に甦った。

 か、可愛いっ!

 てか、美形!

 騒ぎに気付いた愛美と蜜柑が俺の傍へ来ると、悠菜もアイスケースからこっちへ向かって来る。

「お兄ちゃんのお知り合いなの?」
「あ、まあな」
「あら? 皆さんでお買い物ですか?」

 そう言ってその女性は、笑顔で近づいて来た。

「あ、これが妹で、こっちは……」

 痛っ!

 行き成り愛美が俺の足を踏んできた。

「初めまして、これが妹です~」
「私は悠菜さんの親戚で、蜜柑と言います」

 そう言いながら愛美が俺を睨む。

 まあ、結構こういう場面が多いんだよな。

 悠菜は無表情だが、これもいつも通りか。

 だが意外にもその女の人は、愛美と蜜柑に興味を持った様だ。

「妹さん⁉ すっごく可愛いー! 蜜柑さんも! 高校生くらいですか?」

 そう言われて機嫌が良くなったのか、踏みつけていた足をどかした。

「妹の愛美です~高二です~」
「私も愛美の同級です」

 愛美はやっぱり沙織さんの口調になってる。

「そちらの方は、大学で会ってますよね? あ、髪の毛シルバーに染めたのね! いい感じ!」

 そうか、初日に会った時はまだ黒髪だったのか。

「ああ、こっちは幼馴染の悠菜。この髪色が本当で、あの時は黒く染めてたようですよ」

 無口な悠菜の代わりに、俺が代弁したりして。

「あ、そうだったんだ~綺麗な色ですね~」

 中々感じ良さそうな人だな、この人。

「俺は鈴木です! 鈴木茂です! 彼女募集中です!」

 ああ、こいつが居たんだっけな。

 鈴木が、俺とその女の人の間に入って来た。

「あ、私、五十嵐です。五十嵐未来いがらしみく。あなたは?」

 そう言って未来は、鈴木越しに俺を見た。

「あ、俺は悠斗。霧島悠斗です。よろしく」

 俺の視線を遮る様に立っている鈴木越しに答えた。

 邪魔だなホントに。

 お前の後頭部に向かってよろしくも何も無いんじゃね?

「で、アイスですか?」

 俺は、最初に気になっていた事を思い出した。

「あ、そうそう! アイス切らしちゃって~買いに来たの」

 アイス切らすって、沙織さんみたいな事言うんだな。

「はあ、切れちゃったんですか」
「うん、切れちゃったんです」

 そのままオウム返しですか。

「アイスでしたら、こちらです! ささ、どうぞ!」

 こういう時の鈴木は素早い。そそくさと案内している。

「あ、ありがとう」

 幾分、圧倒されながらも、未来は鈴木の後を付いて行く。

 店員は、騒ぎも収まってほっとしたように、レジへ戻って行った。

「あ、アイスって言ってもこれじゃ無くて、氷が欲しいの」
「え? 氷?」
「ええ、飲み物に入れたり、夏にかき氷作ったりする氷が……」
「ああーっ! ロックアイスですか! でしたらこちらです!」

 鈴木に案内され、五十嵐は反対側の冷凍陳列棚へ向かって行った。

 あの人、明日から鈴木に付きまとわれなきゃいいけど。

 気づくと愛美達三人は、アイスのショーケースを仲良く覗いていた。

 こうして見ると、三人共本当に仲の良い姉妹だな。
 
 しかし、五十嵐さんってポルシェ乗ってるのかよ。

 まだ大学生だぜ?
 
 俺は、ガラス越しに見える五十嵐さんが乗っていた車を見た。

 俺も安いのでいいから車欲しいな……。

 まあ、五十嵐さんて家が金持ちなんだろうな。

 バイトして買っちゃいました~とか、んなわけないだろう。

「ね~お兄ちゃん、これ美味しそうじゃない?」

 愛美がアイスを持って、俺に話しかけて来る。

 手にしたアイスを見ると、確かに見覚えは無い。

 もう夏も近いし新商品だろう。

「ああ、食べた事無い奴だな~」
「見た事無いよね~」

 俺も愛美の横からショーケースを覗き込んだ。

「お、これもいいな。あ、沙織さんのはどれにする?」

 そう思って悠菜を見ると、既に箱に入ったアイスを幾つか持っている。

「これ」

 悠菜がそれらを俺に見える様に差し出した。

「それか? お徳用パックとかって、実は一個一個が少し小さいんだぜ?」

 買ってみたことがあるから分かっている。

 種類によっては、一個当たりの大きさが単品よりもかなり小さい物もあった。

 お得と思って買った事があるが、その小ささにがっかりした事もある。

「あー! お兄ちゃん知らないんだ? 沙織さんは、この大きさが好みなんだよ~」
「あ、敢えてその大きさなのかー」
「うんうん~」

 愛美がそう言って、陳列棚の横に積み上げてある買い物籠に、幾つもアイスを入れながら言う。

 そして、その籠を俺に持てと言わんばかりに渡してきた。

「はいはい。て、こんなに買うのか⁉」

 籠を受け取って持つが、かなり重い。

 アイスばかりが山盛りに入っている。 

 て、こんなに⁉

 冷凍庫に入るのか?
  
「あ、お姉ちゃんこれ懐かしくない⁉」

 愛美が手にしているのは見覚えのある駄菓子だ。

 悠菜はそれを手にして頷いているが、俺もそれなら食べた事がある。

 口に入れるとパチパチと弾けて、量によっては痛い思いをするのだ。

 愛美に悪戯された記憶も蘇って来た。

「あ、これも買って行こうよ!」

 そう言ってポテチの袋を幾つか持つと、愛美は俺が持った籠を見た。

 籠にはアイスがてんこ盛りとなっており、それを入れる余裕は無い。

「これはそのまま持ってこっとー」
「ああ、そうして頂戴」
「んー他は特にないかなー? 悠菜お姉ちゃん、他に何か買う?」
「ん……特にない」
「みかんはー?」
「私もいいかなー」
「そ? んじゃ、帰ろー」

 愛美は悠菜と並んでレジへ向かっていた。

 俺はチラッと鈴木と五十嵐さんの方を見たが、彼女もかなり氷を買い占めているようだ。

 床に買い物籠があったが、そこには氷の入った袋が溢れる程に詰め込まれていた。

 いや、積み上げられていた。

 冷凍ケースの氷、その全てを買い占めるつもりだ。

 あんなに氷買って、一体何に使うんだ?

「未来さん、これでいいですか? 俺が持ちますから!」

 そう言って、鈴木が籠を両手で持ってレジへ向かう。

 あれはかなり重いぞ?

 鈴木、ふらふらしてるし。

「あ、ありがとう」

 苦笑いしながら、五十嵐さんが鈴木の後を歩く。

 幸せそうで良かったな、鈴木。

「お兄ちゃーん! 早くー!」
「あー、はいはい」

 五十嵐さんの会計が済んだ後に、俺も会計を済ませた。

 が、アイスだけで買い物袋が三つになってる。

 俺がそれを両手に持ち外へ出ると、外で待っていた五十嵐さんに声を掛けられた。

「じゃあ、霧島君、また大学でね。愛美ちゃんと蜜柑ちゃん、悠菜さんもまたね?」

 彼女はバイバイと手を振りながら、真っ赤なポルシェに乗り込んだ。

 助手席側には、鈴木が乗り込んでるし。

「霧島、じゃあなー! 俺、ちょっと未来さんの荷物下すの手伝って来るから! さ、未来さん行きましょう! 氷が熔けちゃいます!」

 確かに、あれだけの氷を買い込んだら、車から降ろすのも大変だろうな。

 俺が会計を済ませている内に、そう言う事になったのだろう。

「あーわかったよ。五十嵐さん、またね」

 俺がそう言って彼女に声を掛けると、真っ赤なポルシェは独特のエンジン音を響かせた。

「ねーお兄ちゃん、あの車、何て言うの?」
「あれな、ポルシェって言う高級車」
「ふ~ん。綺麗な赤だね」

 そうは言ってるが、妹が車に興味を持っているとは思えない。

 多分、真っ赤な車という事だけに関心を持っただけだろうな。

 確かに鮮やかな赤色ではある。

「アイス融けちゃうから、早く帰ろう!」

 そう言って愛美が歩き出すと、蜜柑もその横を歩いて行った。

 それに合わせて悠菜も歩き出す。

「あ、そうだな」

 両手に買い物袋を持った俺も、速足で二人の後を追った。 
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。

みみっく
ファンタジー
女神様の手違いで通勤途中に気を失い、気が付くと見知らぬ場所だった。目の前には知らない少女が居て、彼女が言うには・・・手違いで俺は死んでしまったらしい。手違いなので新たな世界に転生をさせてくれると言うがモンスターが居る世界だと言うので、バリアとアイテム生成スキルと無限収納を付けてもらえる事になった。幸せに暮らすために行動をしてみる・・・

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

処理中です...