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35.決着
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「リディ!冒険者カードを!」
ソーニャに促されてカードを渡すと、ソーニャはサラサラとサイラスに弄られた称号を変更してくれた。
ソードマスターの肩書が戻ってきたので、恐らく流星剣も使えるようになっているだろう。
試しに抜いてみると、さっきはピクリとも動かなかった剣が、いつものようにスムーズに鞘から抜ける。全く、どういうシステムなんだか意味不明だけど、とりあえず今は助かった。
「サンキュ、ソーニャ。まぁ、つっても普通の剣じゃアイツの触手には歯が立たないみたいだけど」
ジークハルトの剣でダメだったというんだから、対の剣である俺の剣が通用するとは考えにくい。
しかし、そうなるとマジでどうやってサイラスに対抗すればいいんだ??
今のサイラスは全身オーラで覆われてて、とても生身に剣が通るようには思えない。さっきまで大人しく刻まれてたのは、俺たちに返り血を浴びせて罠にはめるためだったんだろう。
「おいババア、魔法でどうにかなんねぇのか?」
「ジークハルト、流石に失礼だからババアは禁止。俺もトカゲって呼んでいいのか?」
「ソーニャ、何かうまい方法はないだろうか」
俺に睨まれると、ジークハルトはあっさりと態度を改める。全く、できるなら最初からそうすればいいのに。
ソーニャは満足げに口元を吊り上げたが、今のところノエル以外の打開策は思いついていないようだった。
「私も相当体力が削られているので、大きな魔法はあと1、2回撃てるかどうかですね。それも余程弱っている時でないと効果は望めないでしょう」
「だよなぁ」
となると、どこまでノエルが頑張れるかにかかってくるわけだが、ここにきて何の因縁もないノエルに丸投げっていうのはどうかと思うんだよな。
やる気満々の狼形態ノエルにチラリと視線をやると、ノエルはキラキラと目を輝かせた。黒いまん丸おめめが切れ長の金色のおめめになっても、かわいいものはかわいい。
ノエルが俺の剣にフンフンと鼻先を近づけたので、俺は慌てて刀身を遠ざけた。
「ダメだノエル、危ないから!ノエルのお鼻が切れちゃうだろ」
「わふん」
ノエルは大丈夫というように、俺の剣をペロペロと舐める。
すると、元々星を纏っていた流星剣が、ノエルの白銀のオーラを纏って更にゴージャスに輝きはじめた。
こっっ、これはもしかして。
「ノエル、属性付与してくれたのか!?」
「ワンっ!」
ノエルはその通りだと言うように元気に吠える。
そして、長いふわふわの尻尾で俺の腰を掬うと、乗れというようにノエルの背に放り投げた。
反射的に跨ってしまったけど、大きくなったノエルはちょっとしたラバくらいの大きさはあって、意外にもおさまりがいい。
ノエルは俺がしっかり腰を落ち着けたのを確認すると、力強く地面を蹴って走り出した。
「リディエール!!!やっとオレを見てくれたね!!!」
これに一番喜色を示したのは、予想外にもサイラスだった。
こいつにとって状況は思わしくないはずだが、こんなに喜ぶとはやっぱり狂人の気持ちはわからない。
でも、そうだよな、普通なら手首ひとつ、指一本落とされただけでも大変なことなんだ。俺ももうこいつのこと魔物か何かみたいに思ってたからためらいなく斬り捨てていたけど、本来だったら切り刻まれるなんて相当な苦痛に違いない。
それを自ら望んで受けていたんだから、もう痛覚とか恐怖なんてものはサイラスの中から消え去ってしまったのだろう。
そんなサイラスが唯一妄執のように望んでいるものが俺だということには一抹の憐憫を覚えなくもないが、だからといってこいつはやり方を間違いすぎた。
これ以上の犠牲を出さないためにも、こいつはここで止めを刺さなくちゃならない。
だけど、それほどまでに望んだものが俺だというなら、せめて俺が引導を渡してやろう。それが俺がコイツにかけられる唯一の情けだ。
サイラスがかき抱こうとするように触手の腕を全力で俺に伸ばす。
ノエルが咆哮で散らし、首の一振りで触手を払う。俺も試しに剣で薙ぎ払ってみたけど、ノエルの力を纏っているおかげか、普通に斬ることができた。
「サイラス!待っててもらったとこ悪いけど、俺はお前のものにはなんねぇよ!」
ノエルの俊足がサイラスの間合いへ踏み込む。俺は剣を振りかぶって、一息に振りぬいた。
さっきと同じように、手ごたえを感じる。俺の流星剣は、サイラスの胴をとらえ、切り裂く。
サイラスはそれでも笑っていた。斬られるのなんて想定内で、わざと受けて見せたのだろう。サイラスは自分の傷なんか構わず、今度はその両手で俺の体をしっかりと掴まえた。
「リディ、約束だよ!一緒に行くって約束したよね!?」
その顔には、一片の邪気もない。高揚した表情で、俺だけを真っすぐに見つめていた。
ただ見ているだけならば、俺はコイツを憎まずにすんだのに。
「約束破って悪いな。俺は、お前と一緒には行かねぇよ」
「なんで???」
心底理解できないという顔で、サイラスが首をかしげる。
「それがわかんねぇのがお前だよな。でも、だから俺は―ーー―1000年かかってもお前を好きにはなれねぇよ」
俺にそういわれてからやっと、サイラスは自分の置かれた状況を理解したみたいだった。
俺の剣が切り裂いたサイラスの傷口は、ノエルの白銀のオーラに包まれている。そして、その状態では傷が再生することはないようだった。
「いやだ!いやだ、リディエーーーーーーー」
叫ぶサイラスの喉元に、ノエルが咬みつく。骨の砕ける音がして、あっさりとサイラスの声は失われた。
ノエルがまるで勝鬨を上げるように咆哮を上げる。俺が手を下すまでもなく、サイラスはあっという間に人としての形を失っていった。
その傷は余すところなく白銀の光に包まれ、もうピクリとも動くことはない。
「ノエル、もういい」
獲物の粉砕に全霊を注ぐノエルの首を、俺は撫でた。
あんなにも沢山の被害を出した男の終わりとしては、あまりにもあっけない。
だけど、もうサイラスは二度と再生することはできないだろう。意識があるのかないのか、俺にはわからない。
それでも、ノエルはサイラスに止めを刺した。それは確かだった。
「こうなるとあっけないものですね」
「ホントにこんなんで殺せたのか?」
あっさりとした幕引きに、ソーニャとジークハルトがそれぞれの声を漏らす。
俺はそれに対してどう答えるべきなのかわからなかった。
ほんとにあっけないと思うし、こんなんで大丈夫なのかなって気持ちもあるけど、でも何でか喜ぶ気にはなれなかった。サイラスのしたことが許せるわけじゃないけど。でも、ほんとに俺が好きで150年待てるぐらいだったやつが、俺に嫌われてた理由さえわかんなかったってことが何だか哀れな気がした。
「わかんないけどさ。でも、とりあえずはこれしかできないだろ」
方法が選べるなら、とっくの昔にやってた。
今回のはノエルが思いがけずやってくれたラッキーなんだから、俺たちはそれに感謝してできるだけの後処理をするしかない。
結局話し合った結果、サイラスの体は数個の特殊壺の中に分けて封印して、様子を見ることになった。
ノエルのオーラの効果がいつまであるかはわからないけど、全てのパーツが一か所になければ、増殖でもしない限りは再生してくることはないだろう……多分。
「あ~~、疲れたぁ」
俺とジークハルトはともかく、ソーニャは割とボロボロだ。
俺たちは今日のところはかえって休むことにして、すっかり大穴が開いてしまったダンジョンを後にした。
あとで多分元に戻る………よな????
そればかりはダンジョンの修復力に祈るしかない。
その日はMVPのノエルを思い切り甘やかして、ご馳走を食べさせまくった。
ノエルはまだ体のサイズを長時間維持するのが難しいらしく、ダンジョンを出る頃にはまたちっちゃないつものノエルに戻っていた。
後日、ノエルはサイラスを倒した時の経験値がしこたま入っていることに気付くんだけど、それはまた別のお話………。
ソーニャに促されてカードを渡すと、ソーニャはサラサラとサイラスに弄られた称号を変更してくれた。
ソードマスターの肩書が戻ってきたので、恐らく流星剣も使えるようになっているだろう。
試しに抜いてみると、さっきはピクリとも動かなかった剣が、いつものようにスムーズに鞘から抜ける。全く、どういうシステムなんだか意味不明だけど、とりあえず今は助かった。
「サンキュ、ソーニャ。まぁ、つっても普通の剣じゃアイツの触手には歯が立たないみたいだけど」
ジークハルトの剣でダメだったというんだから、対の剣である俺の剣が通用するとは考えにくい。
しかし、そうなるとマジでどうやってサイラスに対抗すればいいんだ??
今のサイラスは全身オーラで覆われてて、とても生身に剣が通るようには思えない。さっきまで大人しく刻まれてたのは、俺たちに返り血を浴びせて罠にはめるためだったんだろう。
「おいババア、魔法でどうにかなんねぇのか?」
「ジークハルト、流石に失礼だからババアは禁止。俺もトカゲって呼んでいいのか?」
「ソーニャ、何かうまい方法はないだろうか」
俺に睨まれると、ジークハルトはあっさりと態度を改める。全く、できるなら最初からそうすればいいのに。
ソーニャは満足げに口元を吊り上げたが、今のところノエル以外の打開策は思いついていないようだった。
「私も相当体力が削られているので、大きな魔法はあと1、2回撃てるかどうかですね。それも余程弱っている時でないと効果は望めないでしょう」
「だよなぁ」
となると、どこまでノエルが頑張れるかにかかってくるわけだが、ここにきて何の因縁もないノエルに丸投げっていうのはどうかと思うんだよな。
やる気満々の狼形態ノエルにチラリと視線をやると、ノエルはキラキラと目を輝かせた。黒いまん丸おめめが切れ長の金色のおめめになっても、かわいいものはかわいい。
ノエルが俺の剣にフンフンと鼻先を近づけたので、俺は慌てて刀身を遠ざけた。
「ダメだノエル、危ないから!ノエルのお鼻が切れちゃうだろ」
「わふん」
ノエルは大丈夫というように、俺の剣をペロペロと舐める。
すると、元々星を纏っていた流星剣が、ノエルの白銀のオーラを纏って更にゴージャスに輝きはじめた。
こっっ、これはもしかして。
「ノエル、属性付与してくれたのか!?」
「ワンっ!」
ノエルはその通りだと言うように元気に吠える。
そして、長いふわふわの尻尾で俺の腰を掬うと、乗れというようにノエルの背に放り投げた。
反射的に跨ってしまったけど、大きくなったノエルはちょっとしたラバくらいの大きさはあって、意外にもおさまりがいい。
ノエルは俺がしっかり腰を落ち着けたのを確認すると、力強く地面を蹴って走り出した。
「リディエール!!!やっとオレを見てくれたね!!!」
これに一番喜色を示したのは、予想外にもサイラスだった。
こいつにとって状況は思わしくないはずだが、こんなに喜ぶとはやっぱり狂人の気持ちはわからない。
でも、そうだよな、普通なら手首ひとつ、指一本落とされただけでも大変なことなんだ。俺ももうこいつのこと魔物か何かみたいに思ってたからためらいなく斬り捨てていたけど、本来だったら切り刻まれるなんて相当な苦痛に違いない。
それを自ら望んで受けていたんだから、もう痛覚とか恐怖なんてものはサイラスの中から消え去ってしまったのだろう。
そんなサイラスが唯一妄執のように望んでいるものが俺だということには一抹の憐憫を覚えなくもないが、だからといってこいつはやり方を間違いすぎた。
これ以上の犠牲を出さないためにも、こいつはここで止めを刺さなくちゃならない。
だけど、それほどまでに望んだものが俺だというなら、せめて俺が引導を渡してやろう。それが俺がコイツにかけられる唯一の情けだ。
サイラスがかき抱こうとするように触手の腕を全力で俺に伸ばす。
ノエルが咆哮で散らし、首の一振りで触手を払う。俺も試しに剣で薙ぎ払ってみたけど、ノエルの力を纏っているおかげか、普通に斬ることができた。
「サイラス!待っててもらったとこ悪いけど、俺はお前のものにはなんねぇよ!」
ノエルの俊足がサイラスの間合いへ踏み込む。俺は剣を振りかぶって、一息に振りぬいた。
さっきと同じように、手ごたえを感じる。俺の流星剣は、サイラスの胴をとらえ、切り裂く。
サイラスはそれでも笑っていた。斬られるのなんて想定内で、わざと受けて見せたのだろう。サイラスは自分の傷なんか構わず、今度はその両手で俺の体をしっかりと掴まえた。
「リディ、約束だよ!一緒に行くって約束したよね!?」
その顔には、一片の邪気もない。高揚した表情で、俺だけを真っすぐに見つめていた。
ただ見ているだけならば、俺はコイツを憎まずにすんだのに。
「約束破って悪いな。俺は、お前と一緒には行かねぇよ」
「なんで???」
心底理解できないという顔で、サイラスが首をかしげる。
「それがわかんねぇのがお前だよな。でも、だから俺は―ーー―1000年かかってもお前を好きにはなれねぇよ」
俺にそういわれてからやっと、サイラスは自分の置かれた状況を理解したみたいだった。
俺の剣が切り裂いたサイラスの傷口は、ノエルの白銀のオーラに包まれている。そして、その状態では傷が再生することはないようだった。
「いやだ!いやだ、リディエーーーーーーー」
叫ぶサイラスの喉元に、ノエルが咬みつく。骨の砕ける音がして、あっさりとサイラスの声は失われた。
ノエルがまるで勝鬨を上げるように咆哮を上げる。俺が手を下すまでもなく、サイラスはあっという間に人としての形を失っていった。
その傷は余すところなく白銀の光に包まれ、もうピクリとも動くことはない。
「ノエル、もういい」
獲物の粉砕に全霊を注ぐノエルの首を、俺は撫でた。
あんなにも沢山の被害を出した男の終わりとしては、あまりにもあっけない。
だけど、もうサイラスは二度と再生することはできないだろう。意識があるのかないのか、俺にはわからない。
それでも、ノエルはサイラスに止めを刺した。それは確かだった。
「こうなるとあっけないものですね」
「ホントにこんなんで殺せたのか?」
あっさりとした幕引きに、ソーニャとジークハルトがそれぞれの声を漏らす。
俺はそれに対してどう答えるべきなのかわからなかった。
ほんとにあっけないと思うし、こんなんで大丈夫なのかなって気持ちもあるけど、でも何でか喜ぶ気にはなれなかった。サイラスのしたことが許せるわけじゃないけど。でも、ほんとに俺が好きで150年待てるぐらいだったやつが、俺に嫌われてた理由さえわかんなかったってことが何だか哀れな気がした。
「わかんないけどさ。でも、とりあえずはこれしかできないだろ」
方法が選べるなら、とっくの昔にやってた。
今回のはノエルが思いがけずやってくれたラッキーなんだから、俺たちはそれに感謝してできるだけの後処理をするしかない。
結局話し合った結果、サイラスの体は数個の特殊壺の中に分けて封印して、様子を見ることになった。
ノエルのオーラの効果がいつまであるかはわからないけど、全てのパーツが一か所になければ、増殖でもしない限りは再生してくることはないだろう……多分。
「あ~~、疲れたぁ」
俺とジークハルトはともかく、ソーニャは割とボロボロだ。
俺たちは今日のところはかえって休むことにして、すっかり大穴が開いてしまったダンジョンを後にした。
あとで多分元に戻る………よな????
そればかりはダンジョンの修復力に祈るしかない。
その日はMVPのノエルを思い切り甘やかして、ご馳走を食べさせまくった。
ノエルはまだ体のサイズを長時間維持するのが難しいらしく、ダンジョンを出る頃にはまたちっちゃないつものノエルに戻っていた。
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