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番外編

ひめごとびより 16日目 ※

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 それは、圧倒的な視覚の暴力だった。 
 レニたんが小さな唇を開けて、俺のそそり立つ息子を食べようとしてる。それだけで、ご飯何杯もいけるぐらい超絶エロかった。
 まして、あのエッチに透け透け下着を着てくれてるんだから、興奮しないわけない。

 ぱくん、とレニたんの可愛いお口が俺の先っぽを口に咥える。猫みたいに薄い舌が、チロチロと亀頭を擽って、俺を煽り立てようとしていた。
 ちゅぷ、ちゅぷと唾液が音を立てて、聴覚からも淫靡な雰囲気を伝えてくる。
 
 上目遣いで下から時折こちらの反応を伺うように見上げてくる目が、情欲に濡れて潤んでいた。
 普段は少し釣り目気味でキラキラ輝く菫色の瞳が、こういう時だけはものすごく扇情的になる。
 レニたんはその目を少し細めながら、俺のモノを少しだけ深く飲みこんだ。レニたんのお口は小さくて、俺のものを全部口に含むのはムリだと思う。
 だけど、苦しくても精一杯受け入れようとしてくれてるのがたまらなくて、俺は感動と共にそこを大きくしてしまう。更に質量を増した俺に、レニたんが喉の奥で咽た。 
 
「ごめ、レニたん。一回出そ」

 俺が慌ててレニたんの口から俺自身を引き抜こうとすると、レニたんはふるふると首を横に振って、見上げながら俺をちいさく睨んだ。
 そのまま舌で俺の幹の半分以上を咥内で舐め回し、舌を絡めながら吸い上げる。滑らかなお手てで銜えきれなかった部分と玉を刺激するのも抜かりない。

 ぶっちゃけ、レニたんは初めてにしてはかなり上手かった。同じ男だからか、感じるツボやしてほしいことをよくわかってる。
 レニたんは有言実行の男。頑張るから、と言ったからには頑張るつもりなんだろう。絶対に俺をイカせてやるという気概を感じる。こういうところはほんと、男前なんだよなぁ。

 吸い上げながら少しずつレニたんは俺を引き抜いて、酸素を求めるように『はあっ』と口を開く。
 引き抜かれた俺はもうガッチガチに勃起していて、自分でもちょっとグロテスクに感じるぐらい反り返り、幹には筋が浮き出ている。
 それはレニたんの唾液と先走りでぬらぬらとテカり、レニたんの真っ赤な舌との間に糸を引いていた。

 エロい。俺が童貞だったら、この眺めだけで暴発してレニたんに顔射しちゃってたかもしれない。
 レニたんは悶絶する俺をよそに、今度は舌で俺の根元から先端までをと何度もゆっくりと舐め上げ、時折潤んだ先端にキスをして、尿道にチロチロと舌先を差し込みながらチュッと吸って行った。
 かと思ったら、今度は俺のを横に咥えるみたいにして、手で擦り上げたりもする。

 俺がギンッギンに漲ってきたのを見て、レニたんは嬉しそうに微笑う。ぐ、ぐぐぐぅ。その笑顔、ちんこ手に持ちながらする顔じゃないです……!!!小悪魔か?それとも淫らな天使なの???どちらにせよ、最高すぎですから!!!

「……気持ちいいか?」

 レニたんが熱い吐息混じりに訊いてくる。俺はレニたんの髪を撫でて、頷いた。

「最高。……上手だね、レニたん」

 レニたんは満足そうに目を細めて、再びチャレンジ魂を燃やした。
 ちゅ、ちゅ、と愛しそうに俺のに口付けて、それからまたあったかい口の中に入れてくれる。
 今度は、さっきよりももっと深くまで頑張ってくれて、七割ぐらいまで入ってた。当然、レニたんのお口はいっぱいで、先端はちょっと喉にかかりそうになってる。大丈夫かな、レニたん。妊婦さんなんだから、無理しないで。

 ハラハラする心とは裏腹に、俺の息子の方は大歓喜でレニたんの喉にダラダラ液体を流し込んでる。
 レニたんは器官に入らないようにそれを飲み下しながら、舌全体で俺を愛撫した。やば、そろそろイキそう。
 刺激としてはイくにはちょっと物足りないんだけど、視覚と興奮がそれを補ってあまりある。

「レニたん、口、放していーよ。おいしくないから」

 口内射精は男のロマンなんだけど、時と場合に寄るんだよねー。俺の場合、そういう嗜虐的なセックスはあんまり好きな子向けじゃないっていうか、相手に苦痛を与えたりイヤな思いさせてまでやりたいことじゃないんだよね。
 勿論、好きな子だからして欲しいって男もいるんだろうし、気持ちはわかるんだけどさ。俺はどっちかっていうと相手にご奉仕してドロドロに感じて喜んで欲しいタイプ。

 だから、このまま喉の奥に精液流し込んでごっくんさせたい願望は、なくはないけど最優先じゃない。
 レニたんが頑張ってくれてるからこそ、大事にしないと。

 そう思ったのに、レニたんは眉間をぎゅっと寄せて、ムキになって頭を前後させた。うわ、その動きやばいって!ちょっと、レニたん!!
 結局俺は腰をぶるぶるっと震わせて、そのまま射精させられた。まじ?
 レニたんは喉に溢れ出した粘性の液体を感じて一瞬顔をしかめたけど、すぐに自分を奮い立たせて、喉を上下させながらコクンコクンと飲み干し始める。俺は興奮通り越して半分真っ白になりながら、射精の快感と貴重過ぎる光景に酔いしれていた。

 やがて、幾分小さくなった俺を、レニたんが唇から引き抜く。レニたんも興奮しているみたいで、視線がどこか虚ろでぽーっとしてるように見えた。
 俺は感謝の気持ちを込めて、レニたんの髪を優しく指で梳いて、頬を撫でる。

「ありがと、レニたん。すっごく気持ちよかった」

 レニたんはさっきまで俺のを飲みこんでた唇を弛めて、満足そうな顔をした。かわいい。

「気持ちよかったなら、よかった。お前、溜まってたんだろ?」

 すっげー濃かった、という余韻の残る呟きに、俺の股間に熱が集まる。それは反則でしょ……レニたん!
 なんなの、この生き物。かわいいといやらしいを両立させちゃう奇跡の存在だよ。さすが、淫蕩という設定を与えられるべくして作られた存在なだけはある。エロのサラブレッド。

「先週までは適当に抜いてたんだけど、赤ちゃんのことわかってからはそれどころじゃなくて」

 不思議だよね、先週レニたんが療養してた時は『早くレニたんとエッチしたいなー』って思って、レニたんとのエッチ思い出しながら抜かずにいられなかったけど、妊娠が発覚したらそういう発想がぶっ飛んでた。
 まさかこんなに早い段階でれレニたんから申し出があるとは思わなかったから、脳が現実逃避してたのかも?
 レニたん以外の人間で性欲処理するとかは絶対にないから、望んだところでレニたんの負担にしかならないしね。

「じゃあ……今日は久しぶりにしよう」

 レニたんのお許しが正式に出て、俺はレニたんを抱き上げてベッドの上にご招待する。
 あんだけすごいサービスしてもらったんだから、今度は俺がレニたんにご奉仕しないとね。




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