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39.公爵令息、窮地に陥る(後編)
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ルーリクが憐れみを含んだ眼差しで俺を見つめ、横たわる俺の髪をそっと撫でる。
俺は身を起したかったけど、まだ体には力が入りそうになかった。
「大丈夫だよ、レニ。僕がついてる。僕はレニのためなら全てを捨てよう。このまま船に乗って、国外に出る。学園で作った伝手もあるし、しばらくは身を隠して、それから行く先も用意してある」
一時的に引き離すだけでなく、完全に俺を攫おうとしていることがわかって、俺は青くなる。
アーネストはきっと追いかけて来てくれるだろうが、海に出たら見つかるかわからない。
アーネストはきっと激怒する。ハイランドとファンネの関係が悪くなることは間違いないし、下手すると血の雨が降るだろう。
もし見つけて貰えたら、俺は帰れるかもしれない。でも、ルーリクは?きっと国を騒がせた罪で裁かれることになるし、最悪アーネストに殺される。
「ルーリク、帰ろう。今ならまだ間に合う。俺はちゃんと、アーネストを愛してる。アーネストも、気付くのが遅かっただけで、ずっと俺を好きでいてくれた。だから、ルーリクが心配するようなことはないんだ」
「レニは鈍いね……そういう純粋なところも、大好きだ。でも、それなら尚更僕はレニを帰すわけにはいかない。レニには、僕のものになって、僕のそばにいてもらう。絶対に離さないよ」
その瞳に狂気めいた光が宿るのを見て、俺は震えた。アーネストが豹変した時も同じことを言われて怖かったけど、それと同種のものを感じる。
この幼馴染を怖いと思う時が来るなんて、俺は思ってもみなかった。
「―――――そうだ、今ここでレニを奪ってしまおうか。瑕疵がある婚約者は、王太子妃になれない」
恐ろしいことを言って、ルーリクは馬車の座席に横たわる俺の服に手を掛ける。
まさか、と思ったけど、ベルトを外され前を寛げさせられると、本気で身の危険を感じた。
抵抗しようと必死で体を捩ったところで、この状態ではほとんど意味をなさない。
(マジか、嘘だろ。いやだ……!!!!)
いくらルーリクでも、全然シャレにならない。しかも、いきなり下肢に手を伸ばされるなんて、もう完全に待ったなしじゃないか。
全く反応してない俺のものを、ルーリクの手のひらが緩く撫で上げる。普段なら絶対気持ちよくなっちゃうやつだけど、幸い今はめちゃくちゃビビってるせいでなかなか快感を拾わずに済んだ。お酒と、あと変な薬入れられてるせいも関係あるんだろうか。
ルーリクは暫くいろんな方法で俺を勃ち上がらせようとしてたけど、反応が良くないのに焦れて眉を顰めた。
「緊張してる?レニ。それとも薬のせいかな。待っててね、今気持ちよくしてあげる」
要らないからやめてくれという俺の願いも届かず、ルーリクは跪いてまだ僅かにしか反応していないモノに唇を近付ける。何をされるのかわかって、俺は震えた。
完全に未知なものだけど、閨教育ですごく気持ちよくなると聞いている。もし我慢できなくて、感じてしまったらどうしよう。俺の体は快楽に弱い。万が一自分がアーネスト意外に抱かれて感じてしまうんじゃないかと思ったら、ものすごく恐ろしかった。
「や、やだ……やめろ、ルーリク」
「怖くないよ、気持ちよくなるだけだ」
どうしよう。本当にもうやられちゃうのか。こんなこと、アーネストにだってさせたことないのに。あいつ、もし知ったらどうするのかな。めちゃくちゃ怒って、俺のこと嫌いになるだろうか。
(バカ犬……お前が助けに来ないからじゃん……)
アーネストのことを考えると涙が滲んだ。ちょっと前まで、俺はアーネストと踊ってたのに。まさか、こんなに早く離れることになるなんて。
俺がぎゅっ、と目を瞑ったその時、ガタン、と馬車が大きく揺れた。
ルーリクは素早く立ち上がって、窓から外を伺う。
「なんだ!?おい、何があった」
「わからねえ!いきなり何かが飛んできて、後輪の輻が砕けた」
「輻が砕けただとォ!?バカ言うな!」
馬車の外には、何人か雇われた護衛がいたらしい。身体を起こせないから確認できるわけじゃないけど、言葉遣いからしてまともな騎士や兵士じゃない。身分を隠して、傭兵でも雇ったのかもしれないけど……。
そんなことより、輻が砕けるって、ただごとじゃない。輻が折れると、車輪の強度が下がり、最悪馬車の重みを支えられなくなる。もし馬車が横転でもしてしまったら、俺だってどうなるかわからない。身動きの取れない今、命の危機と言ってもいい。
「あと、何人か後続の連中が付いてきてねえ。追手が―――――」
言葉を途切れさせ、ぐあっと短い声を上げながら何かが倒れる音がした。ドサッ、と重たい音が横たわった耳に響いて、恐らく落馬したのだとわかる。
これは、俺を助けに来てくれたんだろうか。それとも、何者かに襲われている?
「飛び道具か!?」
「知るか!とにかく的にならないように――――」
ドサッ、と再び音がする。また一人やられた。しかも、その後に身動きした気配が全くない。飛び道具と言っていたけど、即死するほどの飛び道具なんて、想像もつかない。急所に矢が刺さったって、数秒は息がある。
ガタガタァン!!!と再び大きく馬車が揺れる。さっきは右だったけど、今度は左の後輪をやられた。車輪がギシギシと苦しい音を立て、速度が下がり始めた。
馬の嘶きが後方から聞こえた。追手が近いに違いない。俺は、その追手が俺にとって救いであることを祈った。
(こんなところで死にたくない。まだやりたいことがいっぱいある。マリクを屋敷に招待してない。今度こそ学園生活をエンジョイしたい。家族に強くなった自分を見せて、安心させてあげたい。何より、アーネストを一人にしたくない)
雇われの傭兵たちが、なんだてめぇ、とか驚愕の声を上げる。数回の剣戟の音が響いて、どんどん数が少なくなっていく。
「レニたん!!!!!!!!」
声が響いて、俺はようやっと襲撃者がアーネストだったのだと悟った。極度の緊張感から解放されて、どっと力が抜ける。
「バカな、早すぎるだろ」
ルーリクが呟いて腰の剣を抜く。俺は飛び出そうするルーリクの服の裾を掴んで止めた。
このまま飛び出せば、アーネストはルーリクを殺してしまう。色んなことをされたけど、俺はルーリクに死んで欲しくなかった。それに、アーネストにも俺の身内を殺させたりしたくない。
「お願い、ルーリク」
ルーリクが振り返って一瞬躊躇う。同時に、何かが派手に割れる音がして、馬車の馬が激しく嘶いた。御者も悲鳴を上げる。
「うわああああああ、止まるな、走れ!走れ!!!!!!」
御者が鞭をくれても、馬は激しく興奮して嘶くばかりで、馬車は動きを止めてしまった。
馬車の扉がガァン、と手荒に開けられ、見知った銀髪が飛び込んでくる。
「大した執念だね、アーネスト様」
「それが遺言だな」
言うが早いか、アーネストがルーリクに斬りかかる。目が完全に昏くなってて、俺はあの町で殺された暴漢たちのことを思った。
ルーリクがアーネストの剣を受け止めて、鍔迫り合いになる。狭い馬車の中じゃ、力押し以外に取れる方法がないからだ。必定、体格とパワーの勝負になるが、そのどちらもアーネストの上が圧倒的に上だった。
「くっ、馬鹿力め……!!!!」
ルーリクがついに力負けして、剣を弾き飛ばされる。アーネストは躊躇いなく敵の息の根を止めるべく、突きの構えを取った。
「やめろ、アーネスト!」
叫んでも、アーネストの表情が動かない。怒りで俺のこと、見えてない?
動揺する俺の脳裏に、一瞬映像がフラッシュバックした。あの夜に読んだ本の一ページ。
『普段はお利口でも、興奮すると暴走してしまう犬は珍しくありません。セルフコントロールのために――――――』
「アーネスト!!!!!!!!!!!!!!!ステイ!!!!!!!!!!!!!!!」
俺は身を起したかったけど、まだ体には力が入りそうになかった。
「大丈夫だよ、レニ。僕がついてる。僕はレニのためなら全てを捨てよう。このまま船に乗って、国外に出る。学園で作った伝手もあるし、しばらくは身を隠して、それから行く先も用意してある」
一時的に引き離すだけでなく、完全に俺を攫おうとしていることがわかって、俺は青くなる。
アーネストはきっと追いかけて来てくれるだろうが、海に出たら見つかるかわからない。
アーネストはきっと激怒する。ハイランドとファンネの関係が悪くなることは間違いないし、下手すると血の雨が降るだろう。
もし見つけて貰えたら、俺は帰れるかもしれない。でも、ルーリクは?きっと国を騒がせた罪で裁かれることになるし、最悪アーネストに殺される。
「ルーリク、帰ろう。今ならまだ間に合う。俺はちゃんと、アーネストを愛してる。アーネストも、気付くのが遅かっただけで、ずっと俺を好きでいてくれた。だから、ルーリクが心配するようなことはないんだ」
「レニは鈍いね……そういう純粋なところも、大好きだ。でも、それなら尚更僕はレニを帰すわけにはいかない。レニには、僕のものになって、僕のそばにいてもらう。絶対に離さないよ」
その瞳に狂気めいた光が宿るのを見て、俺は震えた。アーネストが豹変した時も同じことを言われて怖かったけど、それと同種のものを感じる。
この幼馴染を怖いと思う時が来るなんて、俺は思ってもみなかった。
「―――――そうだ、今ここでレニを奪ってしまおうか。瑕疵がある婚約者は、王太子妃になれない」
恐ろしいことを言って、ルーリクは馬車の座席に横たわる俺の服に手を掛ける。
まさか、と思ったけど、ベルトを外され前を寛げさせられると、本気で身の危険を感じた。
抵抗しようと必死で体を捩ったところで、この状態ではほとんど意味をなさない。
(マジか、嘘だろ。いやだ……!!!!)
いくらルーリクでも、全然シャレにならない。しかも、いきなり下肢に手を伸ばされるなんて、もう完全に待ったなしじゃないか。
全く反応してない俺のものを、ルーリクの手のひらが緩く撫で上げる。普段なら絶対気持ちよくなっちゃうやつだけど、幸い今はめちゃくちゃビビってるせいでなかなか快感を拾わずに済んだ。お酒と、あと変な薬入れられてるせいも関係あるんだろうか。
ルーリクは暫くいろんな方法で俺を勃ち上がらせようとしてたけど、反応が良くないのに焦れて眉を顰めた。
「緊張してる?レニ。それとも薬のせいかな。待っててね、今気持ちよくしてあげる」
要らないからやめてくれという俺の願いも届かず、ルーリクは跪いてまだ僅かにしか反応していないモノに唇を近付ける。何をされるのかわかって、俺は震えた。
完全に未知なものだけど、閨教育ですごく気持ちよくなると聞いている。もし我慢できなくて、感じてしまったらどうしよう。俺の体は快楽に弱い。万が一自分がアーネスト意外に抱かれて感じてしまうんじゃないかと思ったら、ものすごく恐ろしかった。
「や、やだ……やめろ、ルーリク」
「怖くないよ、気持ちよくなるだけだ」
どうしよう。本当にもうやられちゃうのか。こんなこと、アーネストにだってさせたことないのに。あいつ、もし知ったらどうするのかな。めちゃくちゃ怒って、俺のこと嫌いになるだろうか。
(バカ犬……お前が助けに来ないからじゃん……)
アーネストのことを考えると涙が滲んだ。ちょっと前まで、俺はアーネストと踊ってたのに。まさか、こんなに早く離れることになるなんて。
俺がぎゅっ、と目を瞑ったその時、ガタン、と馬車が大きく揺れた。
ルーリクは素早く立ち上がって、窓から外を伺う。
「なんだ!?おい、何があった」
「わからねえ!いきなり何かが飛んできて、後輪の輻が砕けた」
「輻が砕けただとォ!?バカ言うな!」
馬車の外には、何人か雇われた護衛がいたらしい。身体を起こせないから確認できるわけじゃないけど、言葉遣いからしてまともな騎士や兵士じゃない。身分を隠して、傭兵でも雇ったのかもしれないけど……。
そんなことより、輻が砕けるって、ただごとじゃない。輻が折れると、車輪の強度が下がり、最悪馬車の重みを支えられなくなる。もし馬車が横転でもしてしまったら、俺だってどうなるかわからない。身動きの取れない今、命の危機と言ってもいい。
「あと、何人か後続の連中が付いてきてねえ。追手が―――――」
言葉を途切れさせ、ぐあっと短い声を上げながら何かが倒れる音がした。ドサッ、と重たい音が横たわった耳に響いて、恐らく落馬したのだとわかる。
これは、俺を助けに来てくれたんだろうか。それとも、何者かに襲われている?
「飛び道具か!?」
「知るか!とにかく的にならないように――――」
ドサッ、と再び音がする。また一人やられた。しかも、その後に身動きした気配が全くない。飛び道具と言っていたけど、即死するほどの飛び道具なんて、想像もつかない。急所に矢が刺さったって、数秒は息がある。
ガタガタァン!!!と再び大きく馬車が揺れる。さっきは右だったけど、今度は左の後輪をやられた。車輪がギシギシと苦しい音を立て、速度が下がり始めた。
馬の嘶きが後方から聞こえた。追手が近いに違いない。俺は、その追手が俺にとって救いであることを祈った。
(こんなところで死にたくない。まだやりたいことがいっぱいある。マリクを屋敷に招待してない。今度こそ学園生活をエンジョイしたい。家族に強くなった自分を見せて、安心させてあげたい。何より、アーネストを一人にしたくない)
雇われの傭兵たちが、なんだてめぇ、とか驚愕の声を上げる。数回の剣戟の音が響いて、どんどん数が少なくなっていく。
「レニたん!!!!!!!!」
声が響いて、俺はようやっと襲撃者がアーネストだったのだと悟った。極度の緊張感から解放されて、どっと力が抜ける。
「バカな、早すぎるだろ」
ルーリクが呟いて腰の剣を抜く。俺は飛び出そうするルーリクの服の裾を掴んで止めた。
このまま飛び出せば、アーネストはルーリクを殺してしまう。色んなことをされたけど、俺はルーリクに死んで欲しくなかった。それに、アーネストにも俺の身内を殺させたりしたくない。
「お願い、ルーリク」
ルーリクが振り返って一瞬躊躇う。同時に、何かが派手に割れる音がして、馬車の馬が激しく嘶いた。御者も悲鳴を上げる。
「うわああああああ、止まるな、走れ!走れ!!!!!!」
御者が鞭をくれても、馬は激しく興奮して嘶くばかりで、馬車は動きを止めてしまった。
馬車の扉がガァン、と手荒に開けられ、見知った銀髪が飛び込んでくる。
「大した執念だね、アーネスト様」
「それが遺言だな」
言うが早いか、アーネストがルーリクに斬りかかる。目が完全に昏くなってて、俺はあの町で殺された暴漢たちのことを思った。
ルーリクがアーネストの剣を受け止めて、鍔迫り合いになる。狭い馬車の中じゃ、力押し以外に取れる方法がないからだ。必定、体格とパワーの勝負になるが、そのどちらもアーネストの上が圧倒的に上だった。
「くっ、馬鹿力め……!!!!」
ルーリクがついに力負けして、剣を弾き飛ばされる。アーネストは躊躇いなく敵の息の根を止めるべく、突きの構えを取った。
「やめろ、アーネスト!」
叫んでも、アーネストの表情が動かない。怒りで俺のこと、見えてない?
動揺する俺の脳裏に、一瞬映像がフラッシュバックした。あの夜に読んだ本の一ページ。
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