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目覚めた鷹
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その日、神子は二人とも朝食の場に姿を現さなかった。
マクシミリアンは驚かず、ライオネルに昨日の顛末を語る。
ライオネルは黙って話を聞いていたが、段々と顔が険しくなり、最後には眉間に寄った皺をしきりに指で伸ばしていた。
「あいつは……!!!どれだけぶっ飛んでるんだ…………!!!!」
「思春期だからな」
「そんな可愛いものなわけがあるか!!くそ、頭が痛すぎる」
次から次へ沸き上がる問題に、ライオネルは乱暴に髪を掻き上げた。美しく整えられた髪が乱れる。
マクシミリアンは徹夜でぼうっとする頭を醒ますために熱い紅茶に口をつけた。
「可愛いだろ。わざわざ俺に絶縁宣言しに来るなんて、律儀すぎて笑えるぜ」
皮肉げに笑うマクシミリアンに、ライオネルは片眉を上げる。
金持ち喧嘩せずを地で行く事なかれ主義のマクシミリアンがこんな好戦的な表情を見せることは稀だ。
それほどまで腹を立てているのかというと、そういう様子でもない。
これは、愉しんでいるのだ。誰かとぶつかることを楽しむ弟を、ライオネルは生まれて初めて目にした。
「あれだけ熱烈に告白されてハイそうですかって引き下がる訳ねぇだろうが」
「告白……??」
一体どこをどう解釈したらそうなるのか。その場に居合わせた者にしかわからないニュアンスがあったのかと控えているアルヴィンに目をやったが、アルヴィンは重々しく首を横に振るばかりだ。
ショックの余り頭がどうかしてしまったのかと、ライオネルは訝しむ。
「あいつが俺になんて言ったと思う?俺といるとダメになるんだとよ。だから近付くななんて、追っかけてこいって言ってるのと同じだ。そうだろ?」
「―――――それは、たしかに」
ライオネルは納得した。
もしマナトがライオネルに『もう会いません』と言われて、理由が『ライオネル様といるとダメになります。僕が僕じゃなくなっちゃうみたい』と言われたら、それは愛していると言われているのと同じ意味だ。
それで諦める男など何処にもいないに違いない。むしろ、その気がなくても火を点けられる。最高の殺し文句だ。
「見てろよ、クソガキ…………!!!!」
疲労と不眠も上回るほどの熱量で燃えているマクシミリアンの様子を見て、ライオネルはセイに同情した。
三行半を突きつけたつもりで眠れる鷹を叩き起こしたことなど、本人は夢にも思っていまい。
今の今まで爪を隠しまくっていたこの王子が本気になったらどうなるか、とくと拝ませてもらおうかという気持ち半分と、確実に巻き込まれるだろうという恐ろしさが半分。
今までの借りを返すためにもできる限りの援護はしてやらねばなるまいと、ライオネルは腹を括った。
「しかし、具体的にどうするつもりだ?あまりセイを刺激して本当に結界を壊されたらまずいだろう」
「知るか。壊されたらマナトに直してもらえ」
マクシミリアンが完全に居直りの姿勢で足を組み、椅子にふんぞり返りながらだらしなくカップを傾ける。
ライオネルはあまりに雑な言いように流石に眉を寄せ、苦言を呈す。
「マナトに迷惑を掛けるな。あの子は頑張り屋なんだぞ、無理をして倒れたらどうする」
「そうなる前にセイが結界を直すだろうな。そもそもあいつがマナトに嫌われるような真似できるはずがねぇんだ」
もし結界を壊すとしたら、セイはすぐにそうとわかるところを壊すだろう。つまり、この王宮内だ。脅しなのだから、すぐに結果を見せつけなければ意味がない。
しかし、そうなればライオネル達王族や騎士だけでなく城で働く使用人たちにも影響が出るだろう。もしそれをマナトが目の当たりにしたら、ただでさえ精神の細い神子がどうなるかわからない。
これはセイにとって分が悪すぎる賭けだ。余程の自暴自棄にならない限り実行に移すことはないというのがマクシミリアンの見立てだった。
「だが、あのボンクラ親父をビビらせるのには使えるだろ」
「確かに。セイのマナトへの執着はそこまで公に知られていないからな。ではこれをネタにして私が抱えている案件の幾つかを投げ返させていただこう。その分何をする?」
「教会関連の処理を半分頼む。そっちは『簡単』な方だからすぐ済むはずだ」
「『簡単』ね。……まあいいだろう。あとでリストを寄越せ。それが済んだらもう少し手を入れてやる」
いやに協力的なライオネルに、マクシミリアンは意外そうな顔をした。
気付くとライオネルもマクシミリアンと同じように脚を組んで紅茶を飲んでいる。さすがにマクシミリアンのようにふんぞり返ったりししていないので優雅なものだが、そうしていると兄弟らしく面差しが似通っているのがわかった。
「サービスがいいな」
「生まれて初めて弟が本気なんだ、協力ぐらいしてやるさ。それに、私としても利がある話だしな」
マクシミリアンが本気でセイを捕まえるつもりならば、うまくいけばマナトが今よりももっと自由になる。マナトをものにしたいライオネルとしては、そうなれば非常に有り難い。
最近、マナトからは焼き餅を焼いてもらえたり、ハンカチに刺繍してくれたり、差し入れを作ってくれたりといい感じなのだ。ここでセイに暴れられて拗れるのは御免被りたい。
「というか、マナトは今頃どうしてるんだ。2人にはニーナとリリアンを付けているから心配はないと思うが……」
「あのメイド、お前の手駒なのかよ」
「一番大事なものには信頼のおける者を付けておきたいだろ?」
ライオネルの晴れやかな笑顔に、マクシミリアンは口元を引き攣らせた。
この圧倒的武力を持つゴリラにそこまで言わしめるとは、一体どういう連中なのか考えただけで恐ろしい。
自分から振っておいて何だが、リストの『簡単な処理』もそいつらに任せるつもりなのだろうか。
気にはなるが、妙なことに首を突っ込まない方が賢明だとマクシミリアンは判断した。恐らく碌なことにならないに違いない。
「それで、空いた手でお前は何をする?」
マクシミリアンは少しばかり考えて、優先順位を決めた。
教会関連のことは思ったよりライオネルの助力が得られそうである。であれば、情報を集めることを優先しても問題ない。
実際、これからどうするかの鍵を握っているのはその情報なのだ。
その内容如何によって取らねばならない方針が異なってくる。
「まずは、あいつらがたまに言ってるアルファとかいうやつについて調べるさ。今過去の神子関連の資料を集めさせている。マナトから聞くのが一番早いだろうから、そっちも早めに調整したいが、あいつがそう簡単にマナトと離れるかどうか」
「まぁ、セイは絶対に邪魔するだろうな。どうしようもなくなったら言え、なんとかしてやる」
「いい手があるんなら今教えろよ、てかなんとかしろ」
「イヤだね、できるなら私だって使いたくない手なんだ。それまでは死ぬ気でやれ」
兄は薄情である。
どうやらそちらは無条件に助けてくれるわけではなさそうだと、マクシミリアンは肩を竦めた。
「話から推察するに、アルファとかオメガとか言うのは異世界から召喚された人間の性質に関わるものだと思うが」
「まあ、アイツの言いようからしてもそんな感じだよな。アイツの言葉を鵜呑みにするとアルファってのは相当碌でもなさそうだけどよ。……そういや、お前はマナトを見ててなんか思い当たることはねぇのか」
マクシミリアンがセイといたように、ライオネルもまたマナトと2人でいた時間はそれなりに長かったはずだ。
何かしら思い当たることはないのかと訊ねられ、思考を巡らせたライオネルが真っ先に思い当たったのは、マナトと一夜を過ごすことになったあの夜のことである。
「心当たりがなくもないな……」
あの時、マナトには確実にライオネルの知らない何かが起こっていた。
酔っていたというだけでは片付けられないほどの淫蕩で奔放な振る舞い。あれが本当のマナトだとは、ライオネルはとても信じられなかった。
マナトの中にある何かが、マナトの意志を無視して勝手にマナトを動かしていたと言っても過言ではない。
もしそれが正しいのであれば、『アルファ』と『オメガ』は異世界人に多大な影響を与えるものだと言えるだろう。
「これは、早急に対処する必要があるな」
ライオネルとマクシミリアンは示し合わせることもなく同時に席を立つと、それぞれの役割を果たすべく食堂を後にした。
マクシミリアンは驚かず、ライオネルに昨日の顛末を語る。
ライオネルは黙って話を聞いていたが、段々と顔が険しくなり、最後には眉間に寄った皺をしきりに指で伸ばしていた。
「あいつは……!!!どれだけぶっ飛んでるんだ…………!!!!」
「思春期だからな」
「そんな可愛いものなわけがあるか!!くそ、頭が痛すぎる」
次から次へ沸き上がる問題に、ライオネルは乱暴に髪を掻き上げた。美しく整えられた髪が乱れる。
マクシミリアンは徹夜でぼうっとする頭を醒ますために熱い紅茶に口をつけた。
「可愛いだろ。わざわざ俺に絶縁宣言しに来るなんて、律儀すぎて笑えるぜ」
皮肉げに笑うマクシミリアンに、ライオネルは片眉を上げる。
金持ち喧嘩せずを地で行く事なかれ主義のマクシミリアンがこんな好戦的な表情を見せることは稀だ。
それほどまで腹を立てているのかというと、そういう様子でもない。
これは、愉しんでいるのだ。誰かとぶつかることを楽しむ弟を、ライオネルは生まれて初めて目にした。
「あれだけ熱烈に告白されてハイそうですかって引き下がる訳ねぇだろうが」
「告白……??」
一体どこをどう解釈したらそうなるのか。その場に居合わせた者にしかわからないニュアンスがあったのかと控えているアルヴィンに目をやったが、アルヴィンは重々しく首を横に振るばかりだ。
ショックの余り頭がどうかしてしまったのかと、ライオネルは訝しむ。
「あいつが俺になんて言ったと思う?俺といるとダメになるんだとよ。だから近付くななんて、追っかけてこいって言ってるのと同じだ。そうだろ?」
「―――――それは、たしかに」
ライオネルは納得した。
もしマナトがライオネルに『もう会いません』と言われて、理由が『ライオネル様といるとダメになります。僕が僕じゃなくなっちゃうみたい』と言われたら、それは愛していると言われているのと同じ意味だ。
それで諦める男など何処にもいないに違いない。むしろ、その気がなくても火を点けられる。最高の殺し文句だ。
「見てろよ、クソガキ…………!!!!」
疲労と不眠も上回るほどの熱量で燃えているマクシミリアンの様子を見て、ライオネルはセイに同情した。
三行半を突きつけたつもりで眠れる鷹を叩き起こしたことなど、本人は夢にも思っていまい。
今の今まで爪を隠しまくっていたこの王子が本気になったらどうなるか、とくと拝ませてもらおうかという気持ち半分と、確実に巻き込まれるだろうという恐ろしさが半分。
今までの借りを返すためにもできる限りの援護はしてやらねばなるまいと、ライオネルは腹を括った。
「しかし、具体的にどうするつもりだ?あまりセイを刺激して本当に結界を壊されたらまずいだろう」
「知るか。壊されたらマナトに直してもらえ」
マクシミリアンが完全に居直りの姿勢で足を組み、椅子にふんぞり返りながらだらしなくカップを傾ける。
ライオネルはあまりに雑な言いように流石に眉を寄せ、苦言を呈す。
「マナトに迷惑を掛けるな。あの子は頑張り屋なんだぞ、無理をして倒れたらどうする」
「そうなる前にセイが結界を直すだろうな。そもそもあいつがマナトに嫌われるような真似できるはずがねぇんだ」
もし結界を壊すとしたら、セイはすぐにそうとわかるところを壊すだろう。つまり、この王宮内だ。脅しなのだから、すぐに結果を見せつけなければ意味がない。
しかし、そうなればライオネル達王族や騎士だけでなく城で働く使用人たちにも影響が出るだろう。もしそれをマナトが目の当たりにしたら、ただでさえ精神の細い神子がどうなるかわからない。
これはセイにとって分が悪すぎる賭けだ。余程の自暴自棄にならない限り実行に移すことはないというのがマクシミリアンの見立てだった。
「だが、あのボンクラ親父をビビらせるのには使えるだろ」
「確かに。セイのマナトへの執着はそこまで公に知られていないからな。ではこれをネタにして私が抱えている案件の幾つかを投げ返させていただこう。その分何をする?」
「教会関連の処理を半分頼む。そっちは『簡単』な方だからすぐ済むはずだ」
「『簡単』ね。……まあいいだろう。あとでリストを寄越せ。それが済んだらもう少し手を入れてやる」
いやに協力的なライオネルに、マクシミリアンは意外そうな顔をした。
気付くとライオネルもマクシミリアンと同じように脚を組んで紅茶を飲んでいる。さすがにマクシミリアンのようにふんぞり返ったりししていないので優雅なものだが、そうしていると兄弟らしく面差しが似通っているのがわかった。
「サービスがいいな」
「生まれて初めて弟が本気なんだ、協力ぐらいしてやるさ。それに、私としても利がある話だしな」
マクシミリアンが本気でセイを捕まえるつもりならば、うまくいけばマナトが今よりももっと自由になる。マナトをものにしたいライオネルとしては、そうなれば非常に有り難い。
最近、マナトからは焼き餅を焼いてもらえたり、ハンカチに刺繍してくれたり、差し入れを作ってくれたりといい感じなのだ。ここでセイに暴れられて拗れるのは御免被りたい。
「というか、マナトは今頃どうしてるんだ。2人にはニーナとリリアンを付けているから心配はないと思うが……」
「あのメイド、お前の手駒なのかよ」
「一番大事なものには信頼のおける者を付けておきたいだろ?」
ライオネルの晴れやかな笑顔に、マクシミリアンは口元を引き攣らせた。
この圧倒的武力を持つゴリラにそこまで言わしめるとは、一体どういう連中なのか考えただけで恐ろしい。
自分から振っておいて何だが、リストの『簡単な処理』もそいつらに任せるつもりなのだろうか。
気にはなるが、妙なことに首を突っ込まない方が賢明だとマクシミリアンは判断した。恐らく碌なことにならないに違いない。
「それで、空いた手でお前は何をする?」
マクシミリアンは少しばかり考えて、優先順位を決めた。
教会関連のことは思ったよりライオネルの助力が得られそうである。であれば、情報を集めることを優先しても問題ない。
実際、これからどうするかの鍵を握っているのはその情報なのだ。
その内容如何によって取らねばならない方針が異なってくる。
「まずは、あいつらがたまに言ってるアルファとかいうやつについて調べるさ。今過去の神子関連の資料を集めさせている。マナトから聞くのが一番早いだろうから、そっちも早めに調整したいが、あいつがそう簡単にマナトと離れるかどうか」
「まぁ、セイは絶対に邪魔するだろうな。どうしようもなくなったら言え、なんとかしてやる」
「いい手があるんなら今教えろよ、てかなんとかしろ」
「イヤだね、できるなら私だって使いたくない手なんだ。それまでは死ぬ気でやれ」
兄は薄情である。
どうやらそちらは無条件に助けてくれるわけではなさそうだと、マクシミリアンは肩を竦めた。
「話から推察するに、アルファとかオメガとか言うのは異世界から召喚された人間の性質に関わるものだと思うが」
「まあ、アイツの言いようからしてもそんな感じだよな。アイツの言葉を鵜呑みにするとアルファってのは相当碌でもなさそうだけどよ。……そういや、お前はマナトを見ててなんか思い当たることはねぇのか」
マクシミリアンがセイといたように、ライオネルもまたマナトと2人でいた時間はそれなりに長かったはずだ。
何かしら思い当たることはないのかと訊ねられ、思考を巡らせたライオネルが真っ先に思い当たったのは、マナトと一夜を過ごすことになったあの夜のことである。
「心当たりがなくもないな……」
あの時、マナトには確実にライオネルの知らない何かが起こっていた。
酔っていたというだけでは片付けられないほどの淫蕩で奔放な振る舞い。あれが本当のマナトだとは、ライオネルはとても信じられなかった。
マナトの中にある何かが、マナトの意志を無視して勝手にマナトを動かしていたと言っても過言ではない。
もしそれが正しいのであれば、『アルファ』と『オメガ』は異世界人に多大な影響を与えるものだと言えるだろう。
「これは、早急に対処する必要があるな」
ライオネルとマクシミリアンは示し合わせることもなく同時に席を立つと、それぞれの役割を果たすべく食堂を後にした。
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