71 / 80
訣別
しおりを挟む
不安になっているリリアンの気持ちとは裏腹に、セイの元にはすぐに案内の者がやって来た。
元々神子が書庫を利用するのに許可など必要ない。
問題は仕事を抱えたマクシミリアンがセイとの面会の時間を都合できるかどうかだが、先程の差し入れの件もあり、すぐに面会が許される。
セイは数時間前に歩いたばかりの道を迷いなく辿った。
マクシミリアンは仕事の手を止めずにセイの相手をするつもりだったようで、何やら書類にペンを走らせたままでいる。
「ねえ、マクシミリアン様」
「おー、なんだ」
「僕、パートナーの件、辞退する。ドレスは返すよ」
突然のセイの申し出に、マクシミリアンはチラと視線をくれた。
「それはまた唐突だな。なんでだ?ドレスが嫌だからか?」
「……それもあるけど…………僕、もうマクシミリアン様とあんまり馴れ合わないほうがいいと思って」
「どういう意味だ?」
そこまで聞いて、ようやっとマクシミリアンは手を止める。
この短い時間の内に、セイに何かが起こったのだということをようやく悟った。
「僕、弱くなったよ。この世界に来た時よりずっとぬるくなったし、アルファのくせに誰かに頼ろうとか甘ったれてた。子供だとか後ろ盾とか関係ない。僕に必要なのは覚悟だ。いざとなったら無理矢理にでも番を自分のものにする、それでも絶対に幸せにするっていう覚悟。それができなかったら番と心中するっていうぐらいの覚悟がなきゃだめだったんだ。今の僕は、完全に日和って牙を抜かれてる。そんなのはアルファじゃない!」
セイの言葉のあまりの苛烈さに、リリアンは息を呑んだ。
それが本音だとしたら、アルファとはなんと傲慢で恐ろしい生き物なのか。
まるで生きる限り支配者たれと命じる獰猛な獣をその身に飼っているかのようだ。
「……なんでそういう結論になった?お前、自分が何言ってんのかわかってんのか」
マクシミリアンは本気で怒ってセイを睨んだ。
どうしてセイがそんな結論に至ったのかは知らないが、セイの今話した言葉の内容はマクシミリアンからすれば胸糞悪いとしか言いようがない。
他人を自分の人生に巻き込むことの責任。その重さを一切無視していざとなれば自分の命ひとつで贖えると思っている傲慢さには吐き気がする。
相手の人権を完全に無視した理屈はとても正気とは思われない。
「アルファだか何だか知らねぇが、そんなクソな考えを捨てらんねぇ奴が誰かと生きようなんて図々しいにも程があるぜ。お前が今言ったことは、ガキが玩具欲しがんのとどう違う?人間を自分の思いどおりにしようなんざ、ガキより質が悪い」
「…………バースがわかんない人間にわかってもらおうとは思わないよ。あんたの言うことを否定するつもりもない。アルファもオメガも、一種の獣だ。理性より本能を優先するけだものだよ。あんたのいう通り、多分僕は最低なんだと思う。でも、それが僕なんだ。それ含めて全部が僕なんだ」
倫理観を超えた理屈を、セイは苦しげに吐き出す。マクシミリアンの言う通り、アルファは傲慢だ。それを否定して、綺麗に生きようとすることにそもそも無理があったのだ。
そのことを、セイは生まれながらにわかっていた。けれど、わからなくなった。それは、この男のせいだとセイは思う。
この男といると、自分は自分らしくいられない。だから、決別しなくてはいけないのだ。
「最悪の奴って思っていいよ、ほんとのことだから。だから、もう僕に構わないで。あんたといると、僕はダメになる。もううんざりなんだ」
「どういう意味だ?」
「一から十まで丁寧に説明する気はないよ。さっきから何度も言ってるけど、あんたの許可も理解も要らない、これは決定事項だから。もし言うとおりにしてくれないなら、結界を壊す。僕とマナトの周りだけ結界張るなんて簡単なんだからね」
追いかけてくるなと威圧して、セイはマクシミリアンに背を向けた。
セイの脅しは実に効果的なものだ。国を人質にされれば、マクシミリアンは何もできない。
そこまで冷酷な人間だとは思いたくないが、今セイは進んで露悪的に振る舞おうとしているのだ。
本気であることを見せつけるために本当に行動に移す可能性はゼロではない。
セイの言っている理屈は理解不能そのもので、到底納得できるものではない。
しかし、セイはマクシミリアンから理解や共感を得られるとは欠片も思っていなかった。むしろ、自分自身でもその理屈に正当性がないことを理解していたように思う。
それでもセイは選択しなければならなかった。だからセイは選んだのだ。その結果、マクシミリアンを切り捨てた。アルファとしてより強く生きるために。
全く、本当に何が何だかさっぱりわからないが、セイにはセイなりの葛藤があるのだろうということだけは伝わってきた。
しかし、その葛藤がどこから来るものなのかは、今のマクシミリアンにはわかりようがない。圧倒的に判断材料となる情報量が不足している。
もしもマクシミリアンがセイのことを理解したいと思うのであれば、もっと深く異世界について調べねばならない。
「……おい、アルヴィン」
「はい」
「今まで神子を娶った歴代の王の手記と関連の資料を集めさせろ。それと、アイツにバレないようにマナトと話せるよう手配してくれ」
アルヴィンは黙って一礼すると、すぐさま行動に移った。
マクシミリアンは、ますます書類に走らせるペンを早める。
この案件は、いざとなったらライオネルの手を借りる必要があると、マクシミリアンは思った。あの様子では、セイがいつ計画を再始動させてもおかしくない。たとえライオネルが現在今抱えている仕事の一部をどこかに投げさせてでもだ。
まさかこんな形であのクソオヤジに一泡吹かせることになろうとは。
あんなサボり体質の王ではあるが、神子という存在に対する執着は本物である。他のことならいざ知らず、神子が二人とも王家から離れるかもしれない局面では死ぬ気で頑張らざるを得ないに違いない。
むしろ、どんな手を使っても2人を放すな、ただし傷をつけるようなことがあったら殺すという命令が飛んでくるかもしれない。
想像するだけで面倒さ加減が満載だが、背に腹は換えられない。
(全く……こんな短時間で、一体なにがどうしてこうなった?)
本当についさっきまで2人で楽しく差し入れを食べていたはずなのに、どうしていきなり絶縁を言い渡されることになったのか。
マクシミリアンは一方的に言いたいことだけ言って消えたセイを思い、ため息を吐いた。
本当に読めない、びっくり箱のような子供だ。けれど、放り出す気にはなれない。
そう思っている自分が一番不思議だった。
面倒を避けるなら、セイの望み通りにしてやればいい。なるべく関わらず、放っておけばいいだけなのだから、その方がずっと楽だ。
強く生きたいと話したセイの顔が脳裏にチラつく。
その顔は酷く苦しそうで、焦燥と葛藤に満ちていた。
思い通りに生きたいと願うセイが、マクシミリアンは嫌いではない。けれど、本人すら苦しむ道を歩いて、一体誰が報われるというのだろう。
「面倒事はごめんなんだがなぁ」
マクシミリアンの漏らしたつぶやきは誰に聞かれることもなく、そのまま薄暗い書庫の闇に消えていった。
元々神子が書庫を利用するのに許可など必要ない。
問題は仕事を抱えたマクシミリアンがセイとの面会の時間を都合できるかどうかだが、先程の差し入れの件もあり、すぐに面会が許される。
セイは数時間前に歩いたばかりの道を迷いなく辿った。
マクシミリアンは仕事の手を止めずにセイの相手をするつもりだったようで、何やら書類にペンを走らせたままでいる。
「ねえ、マクシミリアン様」
「おー、なんだ」
「僕、パートナーの件、辞退する。ドレスは返すよ」
突然のセイの申し出に、マクシミリアンはチラと視線をくれた。
「それはまた唐突だな。なんでだ?ドレスが嫌だからか?」
「……それもあるけど…………僕、もうマクシミリアン様とあんまり馴れ合わないほうがいいと思って」
「どういう意味だ?」
そこまで聞いて、ようやっとマクシミリアンは手を止める。
この短い時間の内に、セイに何かが起こったのだということをようやく悟った。
「僕、弱くなったよ。この世界に来た時よりずっとぬるくなったし、アルファのくせに誰かに頼ろうとか甘ったれてた。子供だとか後ろ盾とか関係ない。僕に必要なのは覚悟だ。いざとなったら無理矢理にでも番を自分のものにする、それでも絶対に幸せにするっていう覚悟。それができなかったら番と心中するっていうぐらいの覚悟がなきゃだめだったんだ。今の僕は、完全に日和って牙を抜かれてる。そんなのはアルファじゃない!」
セイの言葉のあまりの苛烈さに、リリアンは息を呑んだ。
それが本音だとしたら、アルファとはなんと傲慢で恐ろしい生き物なのか。
まるで生きる限り支配者たれと命じる獰猛な獣をその身に飼っているかのようだ。
「……なんでそういう結論になった?お前、自分が何言ってんのかわかってんのか」
マクシミリアンは本気で怒ってセイを睨んだ。
どうしてセイがそんな結論に至ったのかは知らないが、セイの今話した言葉の内容はマクシミリアンからすれば胸糞悪いとしか言いようがない。
他人を自分の人生に巻き込むことの責任。その重さを一切無視していざとなれば自分の命ひとつで贖えると思っている傲慢さには吐き気がする。
相手の人権を完全に無視した理屈はとても正気とは思われない。
「アルファだか何だか知らねぇが、そんなクソな考えを捨てらんねぇ奴が誰かと生きようなんて図々しいにも程があるぜ。お前が今言ったことは、ガキが玩具欲しがんのとどう違う?人間を自分の思いどおりにしようなんざ、ガキより質が悪い」
「…………バースがわかんない人間にわかってもらおうとは思わないよ。あんたの言うことを否定するつもりもない。アルファもオメガも、一種の獣だ。理性より本能を優先するけだものだよ。あんたのいう通り、多分僕は最低なんだと思う。でも、それが僕なんだ。それ含めて全部が僕なんだ」
倫理観を超えた理屈を、セイは苦しげに吐き出す。マクシミリアンの言う通り、アルファは傲慢だ。それを否定して、綺麗に生きようとすることにそもそも無理があったのだ。
そのことを、セイは生まれながらにわかっていた。けれど、わからなくなった。それは、この男のせいだとセイは思う。
この男といると、自分は自分らしくいられない。だから、決別しなくてはいけないのだ。
「最悪の奴って思っていいよ、ほんとのことだから。だから、もう僕に構わないで。あんたといると、僕はダメになる。もううんざりなんだ」
「どういう意味だ?」
「一から十まで丁寧に説明する気はないよ。さっきから何度も言ってるけど、あんたの許可も理解も要らない、これは決定事項だから。もし言うとおりにしてくれないなら、結界を壊す。僕とマナトの周りだけ結界張るなんて簡単なんだからね」
追いかけてくるなと威圧して、セイはマクシミリアンに背を向けた。
セイの脅しは実に効果的なものだ。国を人質にされれば、マクシミリアンは何もできない。
そこまで冷酷な人間だとは思いたくないが、今セイは進んで露悪的に振る舞おうとしているのだ。
本気であることを見せつけるために本当に行動に移す可能性はゼロではない。
セイの言っている理屈は理解不能そのもので、到底納得できるものではない。
しかし、セイはマクシミリアンから理解や共感を得られるとは欠片も思っていなかった。むしろ、自分自身でもその理屈に正当性がないことを理解していたように思う。
それでもセイは選択しなければならなかった。だからセイは選んだのだ。その結果、マクシミリアンを切り捨てた。アルファとしてより強く生きるために。
全く、本当に何が何だかさっぱりわからないが、セイにはセイなりの葛藤があるのだろうということだけは伝わってきた。
しかし、その葛藤がどこから来るものなのかは、今のマクシミリアンにはわかりようがない。圧倒的に判断材料となる情報量が不足している。
もしもマクシミリアンがセイのことを理解したいと思うのであれば、もっと深く異世界について調べねばならない。
「……おい、アルヴィン」
「はい」
「今まで神子を娶った歴代の王の手記と関連の資料を集めさせろ。それと、アイツにバレないようにマナトと話せるよう手配してくれ」
アルヴィンは黙って一礼すると、すぐさま行動に移った。
マクシミリアンは、ますます書類に走らせるペンを早める。
この案件は、いざとなったらライオネルの手を借りる必要があると、マクシミリアンは思った。あの様子では、セイがいつ計画を再始動させてもおかしくない。たとえライオネルが現在今抱えている仕事の一部をどこかに投げさせてでもだ。
まさかこんな形であのクソオヤジに一泡吹かせることになろうとは。
あんなサボり体質の王ではあるが、神子という存在に対する執着は本物である。他のことならいざ知らず、神子が二人とも王家から離れるかもしれない局面では死ぬ気で頑張らざるを得ないに違いない。
むしろ、どんな手を使っても2人を放すな、ただし傷をつけるようなことがあったら殺すという命令が飛んでくるかもしれない。
想像するだけで面倒さ加減が満載だが、背に腹は換えられない。
(全く……こんな短時間で、一体なにがどうしてこうなった?)
本当についさっきまで2人で楽しく差し入れを食べていたはずなのに、どうしていきなり絶縁を言い渡されることになったのか。
マクシミリアンは一方的に言いたいことだけ言って消えたセイを思い、ため息を吐いた。
本当に読めない、びっくり箱のような子供だ。けれど、放り出す気にはなれない。
そう思っている自分が一番不思議だった。
面倒を避けるなら、セイの望み通りにしてやればいい。なるべく関わらず、放っておけばいいだけなのだから、その方がずっと楽だ。
強く生きたいと話したセイの顔が脳裏にチラつく。
その顔は酷く苦しそうで、焦燥と葛藤に満ちていた。
思い通りに生きたいと願うセイが、マクシミリアンは嫌いではない。けれど、本人すら苦しむ道を歩いて、一体誰が報われるというのだろう。
「面倒事はごめんなんだがなぁ」
マクシミリアンの漏らしたつぶやきは誰に聞かれることもなく、そのまま薄暗い書庫の闇に消えていった。
20
お気に入りに追加
3,911
あなたにおすすめの小説
【完結・ルート分岐あり】オメガ皇后の死に戻り〜二度と思い通りにはなりません〜
ivy
BL
魔術師の家門に生まれながら能力の発現が遅く家族から虐げられて暮らしていたオメガのアリス。
そんな彼を国王陛下であるルドルフが妻にと望み生活は一変する。
幸せになれると思っていたのに生まれた子供共々ルドルフに殺されたアリスは目が覚めると子供の頃に戻っていた。
もう二度と同じ轍は踏まない。
そう決心したアリスの戦いが始まる。
天啓によると殿下の婚約者ではなくなります
ふゆきまゆ
BL
この国に生きる者は必ず受けなければいけない「天啓の儀」。それはその者が未来で最も大きく人生が動く時を見せる。
フィルニース国の貴族令息、アレンシカ・リリーベルは天啓の儀で未来を見た。きっと殿下との結婚式が映されると信じて。しかし悲しくも映ったのは殿下から婚約破棄される未来だった。腕の中に別の人を抱きながら。自分には冷たい殿下がそんなに愛している人ならば、自分は穏便に身を引いて二人を祝福しましょう。そうして一年後、学園に入学後に出会った友人になった将来の殿下の想い人をそれとなく応援しようと思ったら…。
●婚約破棄ものですが主人公に悪役令息、転生転移要素はありません。
出戻り聖女はもう泣かない
たかせまこと
BL
西の森のとば口に住むジュタは、元聖女。
男だけど元聖女。
一人で静かに暮らしているジュタに、王宮からの使いが告げた。
「王が正室を迎えるので、言祝ぎをお願いしたい」
出戻りアンソロジー参加作品に加筆修正したものです。
ムーンライト・エブリスタにも掲載しています。
表紙絵:CK2さま
からっぽを満たせ
ゆきうさぎ
BL
両親を失ってから、叔父に引き取られていた柳要は、邪魔者として虐げられていた。
そんな要は大学に入るタイミングを機に叔父の家から出て一人暮らしを始めることで虐げられる日々から逃れることに成功する。
しかし、長く叔父一族から非人間的扱いを受けていたことで感情や感覚が鈍り、ただただ、生きるだけの日々を送る要……。
そんな時、バイト先のオーナーの友人、風間幸久に出会いーー
【完結】マジで滅びるんで、俺の為に怒らないで下さい
白井のわ
BL
人外✕人間(人外攻め)体格差有り、人外溺愛もの、基本受け視点です。
村長一家に奴隷扱いされていた受けが、村の為に生贄に捧げられたのをきっかけに、双子の龍の神様に見初められ結婚するお話です。
攻めの二人はひたすら受けを可愛がり、受けは二人の為に立派なお嫁さんになろうと奮闘します。全編全年齢、少し受けが可哀想な描写がありますが基本的にはほのぼのイチャイチャしています。
王と正妃~アルファの夫に恋がしてみたいと言われたので、初恋をやり直してみることにした~
仁茂田もに
BL
「恋がしてみたいんだが」
アルファの夫から突然そう告げられたオメガのアレクシスはただひたすら困惑していた。
政略結婚して三十年近く――夫夫として関係を持って二十年以上が経つ。
その間、自分たちは国王と正妃として正しく義務を果たしてきた。
しかし、そこに必要以上の感情は含まれなかったはずだ。
何も期待せず、ただ妃としての役割を全うしようと思っていたアレクシスだったが、国王エドワードはその発言以来急激に距離を詰めてきて――。
一度、決定的にすれ違ってしまったふたりが二十年以上経って初恋をやり直そうとする話です。
昔若気の至りでやらかした王様×王様の昔のやらかしを別に怒ってない正妃(男)
誰よりも愛してるあなたのために
R(アール)
BL
公爵家の3男であるフィルは体にある痣のせいで生まれたときから家族に疎まれていた…。
ある日突然そんなフィルに騎士副団長ギルとの結婚話が舞い込む。
前に一度だけ会ったことがあり、彼だけが自分に優しくしてくれた。そのためフィルは嬉しく思っていた。
だが、彼との結婚生活初日に言われてしまったのだ。
「君と結婚したのは断れなかったからだ。好きにしていろ。俺には構うな」
それでも彼から愛される日を夢見ていたが、最後には殺害されてしまう。しかし、起きたら時間が巻き戻っていた!
すれ違いBLです。
ハッピーエンド保証!
初めて話を書くので、至らない点もあるとは思いますがよろしくお願いします。
(誤字脱字や話にズレがあってもまあ初心者だからなと温かい目で見ていただけると助かります)
11月9日~毎日21時更新。ストックが溜まったら毎日2話更新していきたいと思います。
※…このマークは少しでもエッチなシーンがあるときにつけます。
自衛お願いします。
そばにいてほしい。
15
BL
僕の恋人には、幼馴染がいる。
そんな幼馴染が彼はよっぽど大切らしい。
──だけど、今日だけは僕のそばにいて欲しかった。
幼馴染を優先する攻め×口に出せない受け
安心してください、ハピエンです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる