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楽しいランチタイム
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小川の周りの木陰にもしっかりと浄化を行った後、一同はランチタイムになった。
護衛の兵たちも交代制で食事を摂ることになっており、一部の騎士たちが配膳の用意を始める。
今回の任務では、神子や王族の世話をする使用人は同行を許されていない。
もし万が一不測の事態に陥った時、足手まといになることが確実だからだ。
大抵の場合は多少の危険は承知で連れてくるものなのだが、今回はマナトがいる。
マナトの性格上、もし逃げ遅れる者達が出たら、自分を犠牲にしてでも助けようとするに違いない。
そういったリスクを避けるため、ある程度の戦闘の心得がある者だけを連れて行くことに決定した。
神子やライオネルたちのためにテーブルが設営される中、セイはリュックから敷物を取り出すと、丁度いい樹の下に広げる。
神子を地べたに座らせるわけにはいかないと慌てて騎士たちが止めようとするが、セイは意に介さなかった。
「マナトー!こっちにおいでよ!ピクニックはこうじゃないと雰囲気でないじゃん」
マナトは呼ばれるままにセイのところに行き、靴を脱いで敷物の上に座る。
敷物はそれなりの大きさで、2人が余裕で寝転べるほどの大きさはあり、きちんと座れば四人は利用可能だ。
この敷物を選んだ時の葛藤を選ぶ思い出し、セイは苦笑いを浮かべる。
最初に手に取ったのは、二人用の敷物だった。
あえて小さいものを選べば、確実にマナトを二人きりになることができる。
しかし、蚊帳の外に置かれたライオネル達をマナトは気にするだろうし、ピクニックで人間関係がギスギスするなんて最悪の展開だ。
レジャーは楽しくおしゃべりして過ごせてこそ、楽しい思い出になる。
どうせ二人きりになったところで衆人の前で何が出来るわけでもなし、ここは何のしがらみもなくマナトに喜んでもらうのがいいだろう。
そう思い直したセイは、少し大きめの敷物を手にし、購入したのだった。
そんな葛藤があったとは露知らず、マナトは楽しそうにはしゃいでライオネルたちに呼びかけている。
ライオネルは嬉しそうにマナトに寄ってくるが、マクシミリアンはどちらかというと面倒そうな顔をしていた。
(僕の気遣いに水を注す気?マナトを悲しませるんじゃないよ)
口には出さずに見つめると、マクシミリアンは仕方なさそうに歩いてきた。最初からそうすればいいのだ。
実際、セイはマクシミリアンを見直している。
てっきりただの粗暴な阿呆ぼんかと思いきや、それなりに物事を見ているようだ。
ライオネルとセイを敵に回しても、適当に立ち回って暴挙を防ごうとするあたりはなかなかの社交感覚と言っていい。
マナトの好意を盾にされるのは腹立たしいが、意外と小賢しい手を使うじゃないかと感心する。
最初は単純に自分に気があるのかと思っていたが、実は案外そうでもなかったのかもしれない。
もしかして、あれはセイの機嫌をそこねないための動きだったのか。
セイがもし気位の高い人間だったなら、第一王子であるライオネルがマナトにばかり構う姿を見てどう思うだろう。
少なくとも決して楽しい気分にはならないだろうし、自分のほうが力が強いのにと憤ってもおかしくない。
そうなれば、素直にこの国のために働きたくないとダダを捏ねられる可能性もある。
そういう事態を避けるため、第二王子である自分はセイの味方であるとアピールしていたのか。
ライオネルがセイのところに来ないのは、マクシミリアンがセイに気があるからだと思わせておけば、神子のプライドは守られる。
(あの時も、僕がいたからか?)
最初のお茶会でマクシミリアンは、あからさまにマナトを軽んじていた。
あの時は考えなしの傲慢野郎とばかり思っていたが、実際付き合ってみるとそこまで浅慮な人間ではないとわかる。
あれは、自分の神子はセイであるということを印象づけるための演技だ。
死なせてやればいい、という発言は言い過ぎだと思うが、もしかしたらあの場にセイがいなければ違った対応になっていたのかもしれない。
敷物に腰を落ち着けて呑気に茶を啜っているマクシミリアンを、セイはじっと見た。
こんななりをして、なかなかの狸である。
恐らく幼い頃から両方の派閥を刺激しないよう気を遣って立ち回らなければならなかった境遇が、自然と彼をそういう人間に育て上げたのだろう。マナトと同様、欲のない善人は苦境に立たされるものなのだ。
「なんだよ……」
あまりにもセイがしげしげと見つめてくるせいで、居心地の悪くなったマクシミリアンが声を上げる。
この様子からしても、とても本気で自分を好きだったようには思えなかった。
「べーつに。おかず一個ぐらいならあげてもいっかなって思っただけ」
セイはリュックの中からお弁当を取り出すと、『じゃんっ』という声とともにマナトの前に差し出した。
マナトは一瞬きょとんとした後、もしかしてと明るい表情になる。
「もしかして、これってお弁当!?」
「あったりー!大正解!」
「すごい!こんなの、いつ作ったの!?」
開ける前から、マナトは大はしゃぎである。今からこんなのでは、開けたらどんな反応を見せてくれるのか。
セイはワクワクしながらその時を待った。
「今日、3時起きで作りました!」
ピースサインを見せるセイに、マナトはすごいすごいと繰り返している。
セイはさりげなく近くの兵士に水筒を手渡すと、中身を暖めてカップに入れてくれるよう頼んだ。
マナトは待ちきれないというように、包みに手をかけている。
「ねぇ、セイ、開けてもいーい?」
「もっちろん!早く開けてみてよ!僕の自信作だから!」
セイの許可を得たマナトが、お弁当を手渡すと包んだスカーフをしゅるりと解く。
見たことのない結び方に、ライオネルたちも興味があるようだった。
お弁当箱は割と簡素な木の箱で、マナトは期待に胸を膨らませながら両手で蓋を持ち上げる。
「うわあ……!!!!!!えっ、これ、おにぎりっ!?」
「ふふっ、そうだよ!ピクニックって言ったら、おにぎりでしょー!」
ライオネル達は見たことのない白い塊に首をひねった。
「おい、おにぎりってなんだ?」
「さぁ……あの様子だと異世界ではメジャーな食べ物らしいが」
それにしても、地味な弁当だと2人は思う。
かろうじて緑と黄色が入っているが、全体的に緑が多くてどことなく茶色っぽい。
メインらしき肉や魚も見当たらないし、そこまでマナトが大はしゃぎするほどのものには思えなかった。
2人の感想とは裏腹に、マナトはセイに差し出されたおしぼりで手を拭くと、手掴みで白い塊を掴み上げ、思い切りかじりついた。
それだけでも驚きだったのに、一口食べた瞬間、マナトはぽろぽろと涙を流し始めたのだ。
----------------------------------------------------------------
長くなりすぎたため、多少短いですが一度切りますorz
護衛の兵たちも交代制で食事を摂ることになっており、一部の騎士たちが配膳の用意を始める。
今回の任務では、神子や王族の世話をする使用人は同行を許されていない。
もし万が一不測の事態に陥った時、足手まといになることが確実だからだ。
大抵の場合は多少の危険は承知で連れてくるものなのだが、今回はマナトがいる。
マナトの性格上、もし逃げ遅れる者達が出たら、自分を犠牲にしてでも助けようとするに違いない。
そういったリスクを避けるため、ある程度の戦闘の心得がある者だけを連れて行くことに決定した。
神子やライオネルたちのためにテーブルが設営される中、セイはリュックから敷物を取り出すと、丁度いい樹の下に広げる。
神子を地べたに座らせるわけにはいかないと慌てて騎士たちが止めようとするが、セイは意に介さなかった。
「マナトー!こっちにおいでよ!ピクニックはこうじゃないと雰囲気でないじゃん」
マナトは呼ばれるままにセイのところに行き、靴を脱いで敷物の上に座る。
敷物はそれなりの大きさで、2人が余裕で寝転べるほどの大きさはあり、きちんと座れば四人は利用可能だ。
この敷物を選んだ時の葛藤を選ぶ思い出し、セイは苦笑いを浮かべる。
最初に手に取ったのは、二人用の敷物だった。
あえて小さいものを選べば、確実にマナトを二人きりになることができる。
しかし、蚊帳の外に置かれたライオネル達をマナトは気にするだろうし、ピクニックで人間関係がギスギスするなんて最悪の展開だ。
レジャーは楽しくおしゃべりして過ごせてこそ、楽しい思い出になる。
どうせ二人きりになったところで衆人の前で何が出来るわけでもなし、ここは何のしがらみもなくマナトに喜んでもらうのがいいだろう。
そう思い直したセイは、少し大きめの敷物を手にし、購入したのだった。
そんな葛藤があったとは露知らず、マナトは楽しそうにはしゃいでライオネルたちに呼びかけている。
ライオネルは嬉しそうにマナトに寄ってくるが、マクシミリアンはどちらかというと面倒そうな顔をしていた。
(僕の気遣いに水を注す気?マナトを悲しませるんじゃないよ)
口には出さずに見つめると、マクシミリアンは仕方なさそうに歩いてきた。最初からそうすればいいのだ。
実際、セイはマクシミリアンを見直している。
てっきりただの粗暴な阿呆ぼんかと思いきや、それなりに物事を見ているようだ。
ライオネルとセイを敵に回しても、適当に立ち回って暴挙を防ごうとするあたりはなかなかの社交感覚と言っていい。
マナトの好意を盾にされるのは腹立たしいが、意外と小賢しい手を使うじゃないかと感心する。
最初は単純に自分に気があるのかと思っていたが、実は案外そうでもなかったのかもしれない。
もしかして、あれはセイの機嫌をそこねないための動きだったのか。
セイがもし気位の高い人間だったなら、第一王子であるライオネルがマナトにばかり構う姿を見てどう思うだろう。
少なくとも決して楽しい気分にはならないだろうし、自分のほうが力が強いのにと憤ってもおかしくない。
そうなれば、素直にこの国のために働きたくないとダダを捏ねられる可能性もある。
そういう事態を避けるため、第二王子である自分はセイの味方であるとアピールしていたのか。
ライオネルがセイのところに来ないのは、マクシミリアンがセイに気があるからだと思わせておけば、神子のプライドは守られる。
(あの時も、僕がいたからか?)
最初のお茶会でマクシミリアンは、あからさまにマナトを軽んじていた。
あの時は考えなしの傲慢野郎とばかり思っていたが、実際付き合ってみるとそこまで浅慮な人間ではないとわかる。
あれは、自分の神子はセイであるということを印象づけるための演技だ。
死なせてやればいい、という発言は言い過ぎだと思うが、もしかしたらあの場にセイがいなければ違った対応になっていたのかもしれない。
敷物に腰を落ち着けて呑気に茶を啜っているマクシミリアンを、セイはじっと見た。
こんななりをして、なかなかの狸である。
恐らく幼い頃から両方の派閥を刺激しないよう気を遣って立ち回らなければならなかった境遇が、自然と彼をそういう人間に育て上げたのだろう。マナトと同様、欲のない善人は苦境に立たされるものなのだ。
「なんだよ……」
あまりにもセイがしげしげと見つめてくるせいで、居心地の悪くなったマクシミリアンが声を上げる。
この様子からしても、とても本気で自分を好きだったようには思えなかった。
「べーつに。おかず一個ぐらいならあげてもいっかなって思っただけ」
セイはリュックの中からお弁当を取り出すと、『じゃんっ』という声とともにマナトの前に差し出した。
マナトは一瞬きょとんとした後、もしかしてと明るい表情になる。
「もしかして、これってお弁当!?」
「あったりー!大正解!」
「すごい!こんなの、いつ作ったの!?」
開ける前から、マナトは大はしゃぎである。今からこんなのでは、開けたらどんな反応を見せてくれるのか。
セイはワクワクしながらその時を待った。
「今日、3時起きで作りました!」
ピースサインを見せるセイに、マナトはすごいすごいと繰り返している。
セイはさりげなく近くの兵士に水筒を手渡すと、中身を暖めてカップに入れてくれるよう頼んだ。
マナトは待ちきれないというように、包みに手をかけている。
「ねぇ、セイ、開けてもいーい?」
「もっちろん!早く開けてみてよ!僕の自信作だから!」
セイの許可を得たマナトが、お弁当を手渡すと包んだスカーフをしゅるりと解く。
見たことのない結び方に、ライオネルたちも興味があるようだった。
お弁当箱は割と簡素な木の箱で、マナトは期待に胸を膨らませながら両手で蓋を持ち上げる。
「うわあ……!!!!!!えっ、これ、おにぎりっ!?」
「ふふっ、そうだよ!ピクニックって言ったら、おにぎりでしょー!」
ライオネル達は見たことのない白い塊に首をひねった。
「おい、おにぎりってなんだ?」
「さぁ……あの様子だと異世界ではメジャーな食べ物らしいが」
それにしても、地味な弁当だと2人は思う。
かろうじて緑と黄色が入っているが、全体的に緑が多くてどことなく茶色っぽい。
メインらしき肉や魚も見当たらないし、そこまでマナトが大はしゃぎするほどのものには思えなかった。
2人の感想とは裏腹に、マナトはセイに差し出されたおしぼりで手を拭くと、手掴みで白い塊を掴み上げ、思い切りかじりついた。
それだけでも驚きだったのに、一口食べた瞬間、マナトはぽろぽろと涙を流し始めたのだ。
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長くなりすぎたため、多少短いですが一度切りますorz
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