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第四章〜日丸国建国〜
第27話 日セ貿易
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「お待たせしました。それでは、貿易内容を決めていきましょう」
「分かりました」
昼休憩が終わり、ファルトと光成は、大和の会議室にて向かい合っていた。
「まず、我々が貿易として出せるのは一部食料と鋼鉄だけです。そこで、貴国から原材料を仕入れ、加工品を貴国に提供するというのはどうでしょう?」
「技術を売りにするという訳ですね」
皆と話し合った結果、剛士からの提案で、日丸国は異世界の技術による加工貿易で、商売をしていくことになった。
「その通りです。我々が持つ異世界の技術を専売特許にするということで、一部技術を除き、技術交流などは出来ないですが…高価な物にするつもりは致しませんし、関税などをかけて貰っても構いません」
「ふむ…その加工貿易のことは構いませんが、セレーネ連邦国としてはいざと言う時、貴方々のお力を借りたいのです。何せ、我々はシュヴァルツや大帝国といつ戦争になってもおかしくない状況なので…」
ファルトからの頼みに、光成は顎に手を当て考える。
(シュヴァルツとは既にこと構えている以上、巻き込まれるのは確かだが、問題は大帝国だ。我々は一切接触していない…しかし、聞く話よると、大帝国はヨーロッパ諸国と似た帝国主義を貫いていると聞く…力を貸さなかったところで、ぶつかるのは時間の問題か……)
セレーネ連邦国が他国とこと構えた時、日丸国に影響がないかどうか考えた後、光成はファルトに答えを出す。
「分かりました。協力致しましょう…ですが、我々に頼りすぎるということはしないでください…」
「勿論です。我々は少しでも仲間を増やしたいだけですからね」
その後、2人は数時間に亘り、貿易内容や軍事力などを話し合い決めた。
まず貿易としては、セレーネ連邦は日丸国が欲する物資を安価で提供、日丸国はその資源を加工し、セレーネ連邦国へ安価で輸出。この際、地元の商業が危機になった場合、セレーネ連邦は自由に関税をかけて良い。技術交流などに関しては、軍事技術以外は、セレーネ連邦国が除けば、互いに何かしらの技術者を派遣。軍事技術は技術の流出を防止するために、基本的には秘匿とするが、日丸国で旧式化した代物は提供する、ということになった。
また、同盟と同時に、日丸国とセレーネ連邦国は、日セ安保条約も締結。内容としては、どちらが戦争状態に入った場合、相手国から要請を受けた際、味方として参戦することが出来ると言った感じだ。
〇
「以上ですかね?それでは、私はそろそろ本国へ戻ります…」
貿易内容の決定と日セ安保条約が締結したことにより、ファルトは書類を抱え、本国へ戻るために席を立ち上がった。
「少しお待ちくださいますか?」
「…?なんでしょう?」
光成にいきなり止められ、ファルトは首を傾げる。
「実はですね…この前に起きた海戦にて、シュヴァルツ海軍の海兵を多く捕らえておりまして、我々としては扱いに困っていたのです。もし、余裕があるのであれば、連れ帰っては頂けないでしょうか?」
それを聞いたファルトは、頬を掻きながら困ったような表情を浮かべる。
「今回のカルデアシップでは難しいですな……また後日、輸送船を派遣するので、それに乗せてください」
「分かりました。態々ありがとうございます」
捕虜の件も何とかなり、光成は礼を述べた後、一息を着いた。
「それでは、私はこれにて…」
一礼をしつつ、ファルトはカルデアシップへと戻って行った。
そしてカルデアシップは鐘を鳴らし、日丸国の軍人達から敬礼をされながら、入り江から本国のセレーネ連邦国に向けて、出航して行った。
「分かりました」
昼休憩が終わり、ファルトと光成は、大和の会議室にて向かい合っていた。
「まず、我々が貿易として出せるのは一部食料と鋼鉄だけです。そこで、貴国から原材料を仕入れ、加工品を貴国に提供するというのはどうでしょう?」
「技術を売りにするという訳ですね」
皆と話し合った結果、剛士からの提案で、日丸国は異世界の技術による加工貿易で、商売をしていくことになった。
「その通りです。我々が持つ異世界の技術を専売特許にするということで、一部技術を除き、技術交流などは出来ないですが…高価な物にするつもりは致しませんし、関税などをかけて貰っても構いません」
「ふむ…その加工貿易のことは構いませんが、セレーネ連邦国としてはいざと言う時、貴方々のお力を借りたいのです。何せ、我々はシュヴァルツや大帝国といつ戦争になってもおかしくない状況なので…」
ファルトからの頼みに、光成は顎に手を当て考える。
(シュヴァルツとは既にこと構えている以上、巻き込まれるのは確かだが、問題は大帝国だ。我々は一切接触していない…しかし、聞く話よると、大帝国はヨーロッパ諸国と似た帝国主義を貫いていると聞く…力を貸さなかったところで、ぶつかるのは時間の問題か……)
セレーネ連邦国が他国とこと構えた時、日丸国に影響がないかどうか考えた後、光成はファルトに答えを出す。
「分かりました。協力致しましょう…ですが、我々に頼りすぎるということはしないでください…」
「勿論です。我々は少しでも仲間を増やしたいだけですからね」
その後、2人は数時間に亘り、貿易内容や軍事力などを話し合い決めた。
まず貿易としては、セレーネ連邦は日丸国が欲する物資を安価で提供、日丸国はその資源を加工し、セレーネ連邦国へ安価で輸出。この際、地元の商業が危機になった場合、セレーネ連邦は自由に関税をかけて良い。技術交流などに関しては、軍事技術以外は、セレーネ連邦国が除けば、互いに何かしらの技術者を派遣。軍事技術は技術の流出を防止するために、基本的には秘匿とするが、日丸国で旧式化した代物は提供する、ということになった。
また、同盟と同時に、日丸国とセレーネ連邦国は、日セ安保条約も締結。内容としては、どちらが戦争状態に入った場合、相手国から要請を受けた際、味方として参戦することが出来ると言った感じだ。
〇
「以上ですかね?それでは、私はそろそろ本国へ戻ります…」
貿易内容の決定と日セ安保条約が締結したことにより、ファルトは書類を抱え、本国へ戻るために席を立ち上がった。
「少しお待ちくださいますか?」
「…?なんでしょう?」
光成にいきなり止められ、ファルトは首を傾げる。
「実はですね…この前に起きた海戦にて、シュヴァルツ海軍の海兵を多く捕らえておりまして、我々としては扱いに困っていたのです。もし、余裕があるのであれば、連れ帰っては頂けないでしょうか?」
それを聞いたファルトは、頬を掻きながら困ったような表情を浮かべる。
「今回のカルデアシップでは難しいですな……また後日、輸送船を派遣するので、それに乗せてください」
「分かりました。態々ありがとうございます」
捕虜の件も何とかなり、光成は礼を述べた後、一息を着いた。
「それでは、私はこれにて…」
一礼をしつつ、ファルトはカルデアシップへと戻って行った。
そしてカルデアシップは鐘を鳴らし、日丸国の軍人達から敬礼をされながら、入り江から本国のセレーネ連邦国に向けて、出航して行った。
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