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序章
第八話 終着駅帝都
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朝日が窓から差し込む。
どうやら私はいつの間にか寝ていたようだ。
長椅子に横たわっていた身体を伸ばしながら、身体を起こして辺りを見渡す。
机の上には、昨晩、定期連絡から戻ってきたグリア殿が持ってきた例の師団の団員についての書類や、支給されている装備などの書類が散らかっていた。そして、私の向かい側では背凭れに凭れ、帽子を深々と被って寝ているグリア殿が居た。
グリア殿が寝ている間、私はもう一度支給されている装備を確認する。
『第七歩兵師団
支給品 帝国製六十式拳銃×10000
帝国製二十式小銃×8000
対戦車砲×500
対空砲×500
支援装備×500
補給装備×500 』
『第八歩兵師団
支給品 帝国製六十式拳銃×10000
帝国製二十式小銃×4000
帝国製対人狙撃銃M51×2500
帝国製対物狙撃銃M28×2500
支援装備×1000 』
『第十八機甲師団
支給品 帝国製六十式拳銃×10000
魔導零式戦車オリジン×1800
試験型弩級戦車×10
七三式大型トラック×1000
補給装備×1000 』
これが現師団に支給されている装備。
以前、ベラルカの兵士が銃のことを知らなかったため、てっきり銃という概念がないと思っていたが、帝国では当たり前のようだ。
まぁそれは置いておいて、気になるのはやはり、魔導戦車と呼ばれる物だ。魔導戦車について気になった私は、昨晩グリア殿に魔導戦車の詳細を尋ねた。魔導戦車というのは、私とは別の異世界人が提供した戦車の技術と、この世界に元々あった魔法を組み合わせた物らしい。私が知っている戦車は、軽油が燃料なのだが、この世界の戦車は魔導機関という物が搭載されているようで、魔力と呼ばれるのを流すことで、軽油代わりになるようだ。魔力は周囲にも漂っているようで、基本は宙に漂っている魔力を集め、使うようなのだが、最大速度で長距離移動する際は、搭乗員の魔力を使うとのこと。
話を聞く限り、かなりのコスパが良さそうだ。もし、魔導戦車が大日本帝國で量産されていれば、敗走することはなかったのかもしれぬな。
そんなことを思いつつ、師団の詳細を見ていると、汽車が駅でもないのにその場で止まり、汽笛が長い間周囲に鳴り響いた。
「……むっ、もうそうな所まで来たのか…」
汽笛で起きたグリア殿は、帽子を被り直しながら外を見た。
「グリア殿、これは一体…?」
何が起きているかが、一切分からない私はグリア殿に話を聞く。
「大アストラ帝国はこの大陸ではなく、海の向こう側にある巨大な島にあってな。今からあれを潜って本土へ向かう」
グリア殿に説明して貰ったが、この世界について知らないことが多い私は、理解することが出来なかった。
窓の外を見てみると、巨大な輪環型の装置が列車の前に立ち塞がるよう建っており、その先は水平線が見えるため、おそらく海なのだう。
装置を見ていると、独特な音と火花を立てながらいきなり動き出し、装置の向こう側は海なのだが、輪の中だけ線路が続く陸となっていた。
私が唖然とする中、汽笛を鳴らして汽車はゆっくりと再び動き始める。
そして、汽車から輪を通り抜け始め、私達もゆっくりと輪を潜り抜けた。
潜り抜けた先は海軍基地のようで、戦艦や空母などが停泊している。
「…本当に、わーぷというものをしたのか?」
実感がなかった私は、グリア殿の方を見ながらしているのか尋ねる。
「無論だ。あの装置は空間直列輸送装置と言ってな…転移できる距離の限界や、装置を二つ用意する必要があるなどの制約はあるが、人や物を大量に別の場所へ移すことが出来る優れものさ」
グリア殿に装置の説明をして貰えたが、私には理解することが出来ない。
だが、もしあの装置が量産することができれば、戦況を大きく変えることができる、ということが確かなのは分かる。
○
空間直列輸送装置を超えた汽車は、一度すぐ近くの駅で停車し、補給と物資の入れ替えを始める。
「失礼致します!朝食をお持ち致しました!」
窓から見える停泊中の艦隊を見ていると、昨日夕食を持ってきた女子が、朝食を持ってきた。
女子は、机の上を片付けた後、パンとスープ、目玉焼き、高級品であるはずのソーセージが二本も乗っているプレートをグリア殿と私の前に置いた。
どうやら、昨日グリア殿に怒られたことが響いたようで、いびりをすることはやめたようだ。
まぁそんなことはどうでもいい、1番気になるのは、何故高級品であるソーセージが至極当然かのように、プレートに乗っているのだ!?
私の家はそれなりに裕福という自覚はあったが、それでもソーセージは偶にしか出なかったぞ!?
もしや、大アストラ帝国は、大日本帝國より国全体が裕福なのかもしれないな…
そんなことを思いながら、朝食を食べ始める。
○
う、美味かった……
プレートを食べ終わった私は、余りにも美味しさに食べることに夢中になってしまっていた。
今まで和食しか食べたこと無かったが、洋食もかなり美味しい。
もしや、帝都に行けば洋食が食えるのでは?この世界に来た以上、家訓に縛られる必要も無い。
よし、決めた。指導者をする傍ら、帝都にある美味しい物を食べよう。少し贅沢しても文句は言われまい。
私の新たな目標が決まる中、いつの間にか動いていた汽車は、海沿いを走りながら北上していく。
「さて、帝都まで残り数時間なのだが、実は女帝陛下が八雲殿に会いたがっていてな。女帝陛下と是非会ってくれれば嬉しいのだが…」
汽車が進む中、グリア殿は女帝陛下に謁見するよう私に頼んでくる。
女帝陛下…天皇陛下と同じ立場の者か?是非お会いしたい。
「了解した。出来るだけ無礼がないよう、女帝陛下様に謁見させて頂こう」
「では、そのように準備を進めるとしよう…暫く席を外す、今はゆっくりとしておいてくれ」
私が頼みを了承すると、グリア殿は立ち上がり部屋から出て行った。
言われた通り、私は景色を見て寛ぐことした。
○
朝食を終えてから数時間程が経った。
汽車は海沿いから街中を走るようになっていた。恐らく帝都が近づいてきているのだろう。
「そろそろだな…八雲殿、もうすぐしたら帝都なのだが、陛下に会う前に洗浄という魔法で身体と衣服を綺麗にして欲しいのだ。今から魔法をかけるが、よいか?」
「無論だ。王とも呼べるお方に会うのならば、心身を綺麗にしなければな」
「了解した。では行くぞ、洗浄」
グリア殿は私の身体に触れ、洗浄と呼ばれる魔法を私に使用した。
何か変わったという実感は無いが、衣服を見てみると新品のように綺麗になっているのが分かる。
ふむ、魔法というものは実に便利だな。私もいずれ、何個かは覚えておきたい物だ。
魔法に感激していると、汽笛が鳴り響いた。
「どうやらもうすぐで着くようだ。列車が到着した後は、自動車に乗り換えて帝国宮殿へ向かう手筈になっている」
「了解した。では、私はそのように動くとしよう」
グリア殿からこれからの予定を教えてもらった私は、その通りに動くと伝えた。
そして汽車は、汽笛を鳴らしながら、帝都にある終着駅へと入っていく。
どうやら私はいつの間にか寝ていたようだ。
長椅子に横たわっていた身体を伸ばしながら、身体を起こして辺りを見渡す。
机の上には、昨晩、定期連絡から戻ってきたグリア殿が持ってきた例の師団の団員についての書類や、支給されている装備などの書類が散らかっていた。そして、私の向かい側では背凭れに凭れ、帽子を深々と被って寝ているグリア殿が居た。
グリア殿が寝ている間、私はもう一度支給されている装備を確認する。
『第七歩兵師団
支給品 帝国製六十式拳銃×10000
帝国製二十式小銃×8000
対戦車砲×500
対空砲×500
支援装備×500
補給装備×500 』
『第八歩兵師団
支給品 帝国製六十式拳銃×10000
帝国製二十式小銃×4000
帝国製対人狙撃銃M51×2500
帝国製対物狙撃銃M28×2500
支援装備×1000 』
『第十八機甲師団
支給品 帝国製六十式拳銃×10000
魔導零式戦車オリジン×1800
試験型弩級戦車×10
七三式大型トラック×1000
補給装備×1000 』
これが現師団に支給されている装備。
以前、ベラルカの兵士が銃のことを知らなかったため、てっきり銃という概念がないと思っていたが、帝国では当たり前のようだ。
まぁそれは置いておいて、気になるのはやはり、魔導戦車と呼ばれる物だ。魔導戦車について気になった私は、昨晩グリア殿に魔導戦車の詳細を尋ねた。魔導戦車というのは、私とは別の異世界人が提供した戦車の技術と、この世界に元々あった魔法を組み合わせた物らしい。私が知っている戦車は、軽油が燃料なのだが、この世界の戦車は魔導機関という物が搭載されているようで、魔力と呼ばれるのを流すことで、軽油代わりになるようだ。魔力は周囲にも漂っているようで、基本は宙に漂っている魔力を集め、使うようなのだが、最大速度で長距離移動する際は、搭乗員の魔力を使うとのこと。
話を聞く限り、かなりのコスパが良さそうだ。もし、魔導戦車が大日本帝國で量産されていれば、敗走することはなかったのかもしれぬな。
そんなことを思いつつ、師団の詳細を見ていると、汽車が駅でもないのにその場で止まり、汽笛が長い間周囲に鳴り響いた。
「……むっ、もうそうな所まで来たのか…」
汽笛で起きたグリア殿は、帽子を被り直しながら外を見た。
「グリア殿、これは一体…?」
何が起きているかが、一切分からない私はグリア殿に話を聞く。
「大アストラ帝国はこの大陸ではなく、海の向こう側にある巨大な島にあってな。今からあれを潜って本土へ向かう」
グリア殿に説明して貰ったが、この世界について知らないことが多い私は、理解することが出来なかった。
窓の外を見てみると、巨大な輪環型の装置が列車の前に立ち塞がるよう建っており、その先は水平線が見えるため、おそらく海なのだう。
装置を見ていると、独特な音と火花を立てながらいきなり動き出し、装置の向こう側は海なのだが、輪の中だけ線路が続く陸となっていた。
私が唖然とする中、汽笛を鳴らして汽車はゆっくりと再び動き始める。
そして、汽車から輪を通り抜け始め、私達もゆっくりと輪を潜り抜けた。
潜り抜けた先は海軍基地のようで、戦艦や空母などが停泊している。
「…本当に、わーぷというものをしたのか?」
実感がなかった私は、グリア殿の方を見ながらしているのか尋ねる。
「無論だ。あの装置は空間直列輸送装置と言ってな…転移できる距離の限界や、装置を二つ用意する必要があるなどの制約はあるが、人や物を大量に別の場所へ移すことが出来る優れものさ」
グリア殿に装置の説明をして貰えたが、私には理解することが出来ない。
だが、もしあの装置が量産することができれば、戦況を大きく変えることができる、ということが確かなのは分かる。
○
空間直列輸送装置を超えた汽車は、一度すぐ近くの駅で停車し、補給と物資の入れ替えを始める。
「失礼致します!朝食をお持ち致しました!」
窓から見える停泊中の艦隊を見ていると、昨日夕食を持ってきた女子が、朝食を持ってきた。
女子は、机の上を片付けた後、パンとスープ、目玉焼き、高級品であるはずのソーセージが二本も乗っているプレートをグリア殿と私の前に置いた。
どうやら、昨日グリア殿に怒られたことが響いたようで、いびりをすることはやめたようだ。
まぁそんなことはどうでもいい、1番気になるのは、何故高級品であるソーセージが至極当然かのように、プレートに乗っているのだ!?
私の家はそれなりに裕福という自覚はあったが、それでもソーセージは偶にしか出なかったぞ!?
もしや、大アストラ帝国は、大日本帝國より国全体が裕福なのかもしれないな…
そんなことを思いながら、朝食を食べ始める。
○
う、美味かった……
プレートを食べ終わった私は、余りにも美味しさに食べることに夢中になってしまっていた。
今まで和食しか食べたこと無かったが、洋食もかなり美味しい。
もしや、帝都に行けば洋食が食えるのでは?この世界に来た以上、家訓に縛られる必要も無い。
よし、決めた。指導者をする傍ら、帝都にある美味しい物を食べよう。少し贅沢しても文句は言われまい。
私の新たな目標が決まる中、いつの間にか動いていた汽車は、海沿いを走りながら北上していく。
「さて、帝都まで残り数時間なのだが、実は女帝陛下が八雲殿に会いたがっていてな。女帝陛下と是非会ってくれれば嬉しいのだが…」
汽車が進む中、グリア殿は女帝陛下に謁見するよう私に頼んでくる。
女帝陛下…天皇陛下と同じ立場の者か?是非お会いしたい。
「了解した。出来るだけ無礼がないよう、女帝陛下様に謁見させて頂こう」
「では、そのように準備を進めるとしよう…暫く席を外す、今はゆっくりとしておいてくれ」
私が頼みを了承すると、グリア殿は立ち上がり部屋から出て行った。
言われた通り、私は景色を見て寛ぐことした。
○
朝食を終えてから数時間程が経った。
汽車は海沿いから街中を走るようになっていた。恐らく帝都が近づいてきているのだろう。
「そろそろだな…八雲殿、もうすぐしたら帝都なのだが、陛下に会う前に洗浄という魔法で身体と衣服を綺麗にして欲しいのだ。今から魔法をかけるが、よいか?」
「無論だ。王とも呼べるお方に会うのならば、心身を綺麗にしなければな」
「了解した。では行くぞ、洗浄」
グリア殿は私の身体に触れ、洗浄と呼ばれる魔法を私に使用した。
何か変わったという実感は無いが、衣服を見てみると新品のように綺麗になっているのが分かる。
ふむ、魔法というものは実に便利だな。私もいずれ、何個かは覚えておきたい物だ。
魔法に感激していると、汽笛が鳴り響いた。
「どうやらもうすぐで着くようだ。列車が到着した後は、自動車に乗り換えて帝国宮殿へ向かう手筈になっている」
「了解した。では、私はそのように動くとしよう」
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