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後日談
愛してる
しおりを挟むシュラトの手が躊躇なくカルナの下着とズボンをずり下げ、射精したばかりの性器が空気に触れる。
「……っ、ンン」
「前からと後ろから、どっちがいい?」
「あっ……ん、や……!」
シュラトの指が、カルナの後孔の窄まりを擦るように撫でた。いつの間に香油を塗したのか、ぐちゅぐちゅと粘着質な水音がそこから聞こえてくる。
軽く触れられただけで貪欲な穴は簡単にほころび、シュラトの指先をつぷりと飲み込んだ。
「ああっ……ん、あっ」
ゆっくりと押し込まれた指が、ナカを解すように動く。カルナ以上にカルナの体のことを知り尽くしたその指は、的確にカルナの気持ちいい部分を刺激した。
「んあっ、あっ……!」
「また勃ってきたな」
「んっ……ひ、あっ……」
指の腹で前立腺をぐりぐりと押されると、射精して萎えていた性器が再び頭をもたげはじめた。
シュラトは楽しげに口角を吊り上げ、二本に増やした指でカルナの後孔を掻き回す。
「ひっ、やっ、ああっ……!」
「可愛いよ、カルナ。今日は後ろからにしようか?」
快感でどうにかなりそうで、体位なんてもうなんだってよかった。
カルナはこくこくと何度も頭を縦に振る。
「っ、あ……!」
指が引き抜かれ、優しい手つきで体をひっくり返された。カルナは木のテーブルに突っ伏して、床についた足を震わせる。
「はっ、あ……」
「もう少し腰上げられるか? ……そう、いい子だな」
背後にいるシュラトに腰を突き出すように脚に力を入れると、シュラトの手のひらが褒めるようにカルナの頭を撫でた。
その後、頭から離れた手がカルナの腰を掴み、両手の親指でカルナの尻肉を割り開く。
「んっ、あっ……!」
「ヒクヒクしてやらしいな」
シュラトの欲情した声に、いっそう腹の奥が熱くなる。また後孔の縁がヒクつく感覚がして、カルナは羞恥で顔をテーブルに埋めた。
「う、う……」
「欲しい?」
シュラトのしたり顔が目に浮かぶ。
唇を噛んだカルナが黙っていると、期待にヒクつく後孔に、熱く硬いものが押し当てられた。
カルナの口から「あっ」と高い声が漏れる。その熱く硬いものが後孔にずりずりと擦り付けられ、体を支える足がみっともなく震えた。
「あっ、あ……」
「これ、欲しくないのか?」
「ん、あ、あっ……!」
後孔にそれを擦り付けられるたび、ぐちゅ、ぐちゅ、っといやらしい水音がカルナの耳まで届く。
ナカが切なげに蠢いて、腹の底がきゅんとした。
「ふっ、う……、なか、ほしいです……」
「挿れていい? 種付けしていい?」
「っ……い、いい、から……シュラトさまの、はやく…………っ、ああッ!」
後孔に擦り付けられていたものが、一気に奥まで突き入れられた。目の前でバチッと光が弾けて、カルナの頭の中が真っ白になる。
慣れ親しんだ、熱さと硬さ。カルナの隘路をみっちりと満たして独り占めする、愛おしい雄の圧迫感。
射精したときとはまた違う、甘く、強烈な雌の絶頂に、カルナの身体は小刻みにビクビクと跳ねた。
「はっ、あ、あ……!」
「挿れられただけで中イキしたのか? 本当にカルナはどこもかしこも感じやすいな」
揶揄うような声はひどく満足げだった。
シュラトはナカの甘い締め付けを楽しみながら、ゆっくりと腰を回すように動かしはじめる。
「あっ、あっ、ああっ!」
最奥の柔らかな部分にぐりぐりと先端を押し付けられ、カルナの口から嬌声があがる。
背後のシュラトが微かに笑う気配がした。
「あんまり大きな声出すと、カノンが起きるぞ」
「っ~~」
カルナはシュラトを恨めしく思いながら、キュッと唇を引き結ぶ。カノンは一度眠ると朝まで起きることはないが、もしものことがあってはならない。
しかし、そんなカルナの努力も虚しく、シュラトの性器がカルナのナカをゆっくりと行き来するたび、カルナの唇は表情とともにだらしなく緩んでいく。
「ふ、あ、あっ……ん、あっ」
「カルナ……」
「んっ、あ、はぁ、あ……」
カルナは縋るようにテーブルの縁を掴み、背後から突き入れられる雄を受け入れた。
みっちりとナカを満たしたシュラトの性器がずりゅずりゅと肉壁を擦り、容赦なく最奥を穿つ。それを喜ぶようにカルナの後孔はシュラトの性器に吸い付いて、精が吐き出されるのを今か今かと待ち侘びている。
「あっ、あっ……しゅらとさまぁ……!」
「っ……カルナ、カルナ!」
カルナの腰を掴むシュラトの手の力が強まった。同時に、カルナの最奥を穿った性器の先端がさらに奥を犯そうとするようにぐいぐいと押し付けられ、そこでシュラトの雄が一際大きく膨らんだ。
「っ~~あッ、ああッ!!」
膨らんだ雄がカルナの最奥でビクビクと跳ね、無遠慮に熱い精液を注いでいく。
波のように襲いくる快感にカルナの腰が反射的に逃げようとすると、背後のシュラトからテーブルに押さえつけるように抱き締められた。
「ふ、あっ、あ……!」
「カルナ、キスしよう」
「ん、ぁ……」
甘い声に誘われるまま顔を動かすと、うっとりとした表情を浮かべたシュラトに唇を奪われる。
舌を絡め合っている間も体はぴったりと重なり合ったままで、繋がった部分の吐精は続いていた。
「カルナ、俺の可愛い奥さん」
キスの最中に掠れた声で囁かれると、それだけで胸がきゅうっと締め付けられる。
たぶんもう百回以上言われているが、いまだに照れくさく、なによりうれしい。
「……シュラト様」
「ん?」
「……愛してます」
カルナは少しはにかみながら囁いた。
すると、シュラトは深緑の瞳をぱちりと瞬かせ、すぐに満面の笑みを浮かべた……かと思うと、カルナの後孔に挿入されたままだった性器をずるりと引き抜き、背後からカルナをひょいと抱き上げる。
「あっ……! ……えっ……?」
「俺も愛してる。次はソファでしよう」
「つ、次って……」
カルナの焦った声など聞こえていないのか、シュラトは軽い足取りでカルナをソファの上へと運ぶ。
そして、自身もソファの上に乗り上げ、恍惚とした表情でカルナを見下ろした。
「カルナ……」
「しゅ、シュラト様、あの、その……」
今日はもう寝ましょうと言いかけた口を、カルナはつぐんだ。シュラトの背後でフサフサの尻尾が左右に大きく揺れているのを認めたからだ。
こうなったら、シュラトは満足するまでカルナを離してくれない。出会って五年以上愛され続けているのだから、それくらいのことはカルナにもわかった。
「……あと一回だけですよ」
苦笑したカルナはくたりと力の抜けた腕を伸ばして、シュラトの背中に回す。
愛おしい深緑の瞳を見上げ、今度はカルナからシュラトにそっとキスをした。
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感想ありがとうございます!
素敵な伴侶に恵まれてシュラトは幸せ者ですね(っ´ω`c)♡
後日談も楽しんでいただきありがとうございます!
時間に余裕ができたらいつかシュラト視点も書きたいですね(*˙꒳˙*)‧⁺✧︎*
退会済ユーザのコメントです
感想ありがとうございます!
シュラトはカルナには甘々なので大丈夫です(人•ᴗ•♡)笑