NTRハッピーエンド

リツカ

文字の大きさ
上 下
10 / 14
雄大編

6

しおりを挟む

「ごめん、痛くなかったか?」
「……だ、いじょうぶ、です……」
「よかった。……じゃ、そろそろいい?」

 言いながら、自分の下腹部に手を伸ばし、ズボンの前を寛げる。そこは気付かぬうちに熱く張り詰めていて、今か今かと解放を待っているかのようだった。
 四つん這いでベッドに顔を埋めていた柚樹がこちらを振り返り、かすかに目を見張る。

「あっ……」
「柚樹がエロいから、触ってもないのにいつの間にかこんな風になってた」

 片手で扱くとさらに大きさを増したそれを見て、柚樹の喉がごくりと上下する。
 怯えをにじませた物欲しげな顔に、俺はいっそう気分が良くなった。

「これ、挿れていい?」
「っ……」
「柚樹も欲しいよな。こんなひくひくしてるし」
「おっきくて、入らないかも……」
「カナデには突っ込まれてたんだろ?」
「そうですけど、雄大君のすごく大きいので……」
「へぇ、カナデのより俺の方がでかいんだ?」

 まあ、だろうなとは思っていた。別に表立って自慢することではないが、ナニのでかさには自信がある。親戚の集まりで父方の実家に泊まった際には、たまたま俺の着替えを目撃したカナデから『デカすぎだろ……』と引かれたりもした。
 そんなどうでもいいことを思い出しながら、俺はゴムを取り出して手早く性器に被せる。

「ちゃんと優しくするし、痛かったら途中で抜くから、な?」
「ふっ……あ……」

 柚樹の尻の割れ目に性器をずりずりと擦り付ける。
 恥ずかしいのか、感じているのか、柚樹の細い背中が小さく震えた。
 無言を肯定と解釈した俺は柚樹の腰を掴み、ゆっくりと後孔に亀頭を押し付ける。

「あっ、ん……!」
「ほら、ちゃんと入ってく」

 最初は多少抵抗があったが、先端がぐぷりとナカに入るとあとはじりじりと腰を進めるだけで良かった。入り口はきつく、ナカは狭く、しかし温かく柔らかい。カナデが『具合は良い』と言っていたのも納得できた。

「柚樹、大丈夫か?」
「はっ……あっ、あ……!」
「気持ちいいとこ、ここだよな」

 柚樹の反応を見ながら、先ほど見つけた前立腺を押し潰すように亀頭を擦り付ける。カリの部分が引っかかるたび、柚樹の口から甘い嬌声があがった。

「ひっ、あっ、ああッ!」
「かわいいな、柚樹。お前が気持ち良さそうで俺もうれしいよ」
「んぅっ、あ、だめっ……でちゃうっ」
「え? 前触らないでイケんの?」
「あ、あっ、ン、ああッ!」

 俺の問いかけなど届いていないようで、柚樹は体を震わせて達した。びくり、びくりと腰が跳ねるたびに射精しているらしい。それと同じタイミングでナカがぎゅっ、ぎゅっと締まって、その快感に俺は熱い吐息をこぼした。

「あー、めちゃくちゃ気持ちいいー……」
「ふ、あ……シーツ汚しちゃって、ごめんなさい……」

 こちらを振り返って、柚樹が泣きそうな顔をする。謝りながらも、ずれた眼鏡の向こうの瞳は快楽にとろけていて、またぞくりとした興奮が俺の体を駆け巡っていった。
 俺は唇の端を上げてにこりと笑い、近くに放り出していたスマホを手に取る。

「そんなの謝んなくて良いよ。どうせ、これからもっとぐしゃぐしゃになるんだから──それより、動画撮っても良い?」
「……ど、どうが……?」
「そう。いわゆるハメ撮り。カナデとはたまにやってたんだろ? 今度は俺と撮って、カナデにその動画送り付けてやろうよ」
「そ、そんなこと……」
「恥ずかしい? それとも、まだカナデに未練があるとか? 俺よりカナデがいいの?」

 畳み掛けるように問いかける。
 柚樹はなんと答えれば良いのかわからないようで、またおろおろしていた。
 俺は体を倒して、柚樹の背中に覆い被さる。背後から柚樹の体を抱きしめ、わざと甘ったるい声で囁いた。

「柚樹」
「あっ、ん……」
「カナデに教えてやろうよ。もう柚樹はカナデのもんじゃないって。別にカナデじゃなくてもいいんだって」
「ん、ぅ……あ、あ……」
「撮っていいよな?」

 耳を甘噛みしながら聞くと、柚樹はやがてこくんと脱力するように頷いた。
 俺は体を起こし、片手にスマホを構える。
 スマホのカメラを起動させ、動画撮影ボタンをタップした。ピコン、という音とともにすぐに撮影が開始される。
 繋がっている箇所をアップで写して、緩く腰を振る。綻んだ柚樹の後孔が俺の性器を飲み込んでいく様は、画面越しで見るとさらに淫猥だった。
 空いている手で柚樹の腰を掴み、先ほどより深く突き入れる。先端が奥の突き当たりに届くと、柚樹の口から甘い喘ぎがこぼれた。

「ンッ、あっ、あっ、雄大くんっ……は、あっ、あっ」
「すっげぇ奥まで入る……奥好き?」
「っ、すき、奥とんとんされるの、気持ちいい……っ」

 柚樹のやたら素直な返事に驚きつつ、俺は意地の悪い質問を続ける。

「じゃあさ、俺とカナデのだったらどっちの方が良い? サイズは俺の方がデカいと思うけど」
「はっ、あ……雄大くんっ、雄大くんの方がカナデくんのより大きくてっ、ん、あっ、きもちいい……っ、雄大くんとのえっちの方がきもちいい……!」
「へぇ、カナデのちんぽより俺のちんぽの方が好きなんだ?」
「んっ、好き……雄大くんのちんぽのほうがすきっ……あっ、ん、んっ」

 俺の言葉を復唱しながら喘ぐ柚樹にたまらなくなって、俺はスマホを放り出した。そのまま両手で柚樹の腰を掴み、先ほどよりも激しく腰を打ちつける。

「ひっ、う、あっ、あっ!」
「っこうやって、恥ずかしいこと言わされるの好きなの? それとも、カナデのこと傷付けたいからわざと?」
「っ、あ……ちがっ……だ、って、雄大くんの、ほんとに気持ちいいから……っ、あ、ンッ」
「……かわいいこと言ってくれるじゃん」

 正直かなりグッときた。
 ナカを掻き回していた性器をずるりと引き抜く。柚樹が「あっ……」と切なげな声をあげたのを聞いて、即座にその腕を掴み体を反転させる。
 快感でぽやっとした柚樹に噛み付くようにキスをした。柚樹の口から苦しそうな声が漏れるのも無視して、その口内を貪るように舌を絡める。
 自分でも不思議なくらい夢中で柚樹にキスをしていた。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

運命の人は親友の××でした 

BL / 完結 24h.ポイント:676pt お気に入り:666

王家の影一族に転生した僕にはどうやら才能があるらしい。

BL / 連載中 24h.ポイント:4,417pt お気に入り:2,814

よしよしとろとろエステで嫁にされる話

BL / 完結 24h.ポイント:198pt お気に入り:435

すてきな後宮暮らし

BL / 完結 24h.ポイント:7,518pt お気に入り:47

あした、きみと喧嘩する日

BL / 完結 24h.ポイント:1,762pt お気に入り:37

セックスが注文できるお店

BL / 連載中 24h.ポイント:1,087pt お気に入り:119

14歳になる精通前から成人するまで、現陛下から直接閨を教える

BL / 連載中 24h.ポイント:127pt お気に入り:56

処理中です...