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第3章 二度目の初夜
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体中にキスをされて、乳首をしゃぶられて、傷痕のひとつひとつに舌を這わされて──そうしてヴィンセントが熱に浮かされたように喘いでいる間に、するすると下着も脱がされていた。
それに気付いたヴィンセントがお返しのようにクロードの寝衣の結び目を解いてやると、ひどく興奮した様子のクロードは慌ただしく寝衣を脱ぎ捨てる。
見覚えのある、均整の取れた美しい肉体にヴィンセントは目を細めてうっとりとした。
さらに、下着の中ではっきりと形がわかるほどに盛り上がったそこを見て、ごくりと唾を飲み込む。
「ヴィンセントさん……」
吐息混じりの声で呼ばれる。
クロードの瞳もすっかり欲でとろけていた。
ヴィンセントは枕元に手を伸ばし、クッションの下に隠していた小瓶を取り出す。
それは男同士で性行為をする際に使われる香油だったが、ヴィンセントもクロードもあまり香りの強いものを好まないため、ほとんど匂いのないただの潤滑油である。
小瓶をクロードに手渡すと、クロードはそれをしげしげと眺めてから、その中身を手のひらにぶちまけた。
すると、クロードの手のひらからとろりと零れ落ちた香油が、ヴィンセントの下腹部と性器を濡らしていく。そのひんやりとした感覚に、ヴィンセントの体はぴくりと跳ねた。
「中、解しますね?」
そう断ってから、クロードはヴィンセントの足を大きく開かせ、奥の窄まりに濡れた手で触れた。
表面に香油を塗り込むように指が動く。それだけで腹の底が熱くなり、後孔の縁が期待するようにひくついた。
「はっ、あ……ん、あっ、ああっ……!」
後孔の縁を指で広げられ、とうとう中にぬぷりと指先が入ってきた。その指を引き込もうとするように、肉壁が勝手にぎゅうぎゅうとクロードの指先に吸い付く。
「すごい……」
クロードの視線は食い入るようにそこへと向けられていた。
そして、ゆっくりと指を前後させ、時間をかけて指一本を根元まで収める。
中を探るように指先でやわらかな内側を擦られると、完全に勃ちきっていたヴィンセントの性器の先端から先走りがにじんだ。
もどかしく、けれど久方ぶりのその刺激に、ヴィンセントの体は熱くなる。
「っあ……あっ、うッ」
「中、すごく狭いのに柔らかくて……僕の指、気持ちいいですか?」
「んぅ……あっ! ん、あぁ、やっ……!」
「……ここ?」
良いところを少し強めの力でぐりぐりと刺激され、ヴィンセントの体は軽く仰け反った。シーツをぎゅうっと握り締めて快感に耐えようとするが、クロードがそこを指でぐいぐいと押し続けるものだから、ヴィンセントの唇からは甘い嬌声が止まらなかった。
「あ、ああッ……ん、っクロード……」
「ここ、気持ちいいんですね。カウパーがこんなに……」
「ッ言わないでください……! ひっ、あ!」
中を指で刺激したまま、空いている方の手でヴィンセントの性器を掴まれた。零れた香油と、ヴィンセント自身の先走りでしどしどに濡れたそれを、クロードはおずおずと扱きはじめる。
それに気付いたヴィンセントがお返しのようにクロードの寝衣の結び目を解いてやると、ひどく興奮した様子のクロードは慌ただしく寝衣を脱ぎ捨てる。
見覚えのある、均整の取れた美しい肉体にヴィンセントは目を細めてうっとりとした。
さらに、下着の中ではっきりと形がわかるほどに盛り上がったそこを見て、ごくりと唾を飲み込む。
「ヴィンセントさん……」
吐息混じりの声で呼ばれる。
クロードの瞳もすっかり欲でとろけていた。
ヴィンセントは枕元に手を伸ばし、クッションの下に隠していた小瓶を取り出す。
それは男同士で性行為をする際に使われる香油だったが、ヴィンセントもクロードもあまり香りの強いものを好まないため、ほとんど匂いのないただの潤滑油である。
小瓶をクロードに手渡すと、クロードはそれをしげしげと眺めてから、その中身を手のひらにぶちまけた。
すると、クロードの手のひらからとろりと零れ落ちた香油が、ヴィンセントの下腹部と性器を濡らしていく。そのひんやりとした感覚に、ヴィンセントの体はぴくりと跳ねた。
「中、解しますね?」
そう断ってから、クロードはヴィンセントの足を大きく開かせ、奥の窄まりに濡れた手で触れた。
表面に香油を塗り込むように指が動く。それだけで腹の底が熱くなり、後孔の縁が期待するようにひくついた。
「はっ、あ……ん、あっ、ああっ……!」
後孔の縁を指で広げられ、とうとう中にぬぷりと指先が入ってきた。その指を引き込もうとするように、肉壁が勝手にぎゅうぎゅうとクロードの指先に吸い付く。
「すごい……」
クロードの視線は食い入るようにそこへと向けられていた。
そして、ゆっくりと指を前後させ、時間をかけて指一本を根元まで収める。
中を探るように指先でやわらかな内側を擦られると、完全に勃ちきっていたヴィンセントの性器の先端から先走りがにじんだ。
もどかしく、けれど久方ぶりのその刺激に、ヴィンセントの体は熱くなる。
「っあ……あっ、うッ」
「中、すごく狭いのに柔らかくて……僕の指、気持ちいいですか?」
「んぅ……あっ! ん、あぁ、やっ……!」
「……ここ?」
良いところを少し強めの力でぐりぐりと刺激され、ヴィンセントの体は軽く仰け反った。シーツをぎゅうっと握り締めて快感に耐えようとするが、クロードがそこを指でぐいぐいと押し続けるものだから、ヴィンセントの唇からは甘い嬌声が止まらなかった。
「あ、ああッ……ん、っクロード……」
「ここ、気持ちいいんですね。カウパーがこんなに……」
「ッ言わないでください……! ひっ、あ!」
中を指で刺激したまま、空いている方の手でヴィンセントの性器を掴まれた。零れた香油と、ヴィンセント自身の先走りでしどしどに濡れたそれを、クロードはおずおずと扱きはじめる。
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