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第三章 明日へ
105. 不安**
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妊娠をしてもセレダはやはり研究者で、僕たちは他の妻たちに倣い、妊娠中も身体を重ねていた。
「……っ体勢辛くない?」
「んっ……大丈夫……魔力欲しい、です」
「うん……」
僕がセレダのお腹に手を添えながら腰を動かすと、セレダが僕の首に腕を回してキスをしてきた。舌を絡め合い、お互いの唾液を交換し合う。
「んぅ……はぁ……」
キスをしながらお腹を撫でると、セレダの中がきゅっと締まった。
「……ねぇセレダ……」
「はい?……んっ」
「好きだよ」
そう言ってセレダの奥を擦ると、セレダが声を上げて絶頂する。そして同時に中がうねる様に動き、搾り取られるように僕も射精した。
僕たちはセックス後に、寄付をして、ようやく休憩をするためにソファへ座った。セレダは自分の大きくなったお腹を優しくさすっている。お腹の子供は順調で、彼のお腹は膨らみが目立つ様になっていた。
「最近……何となくお腹の子がアデルじゃないかって思えて来たんです」
「それは……魔力がそうってこと?」
「ええ、アデルの魔力が高まっている気がして……」
「そうか……やっぱり僕が魔力を注いでるからかな?」
「ううん……前にも言ったと思うんですけど、ティト様の魔力はある程度の回数を境に増えなくなったんです。僕の……エバの魔力と釣り合った所で止まった感じがして」
「なるほど……」
身体を重ねている間、セレダはやはり魔力を感知しているらしい。
「でも、それからはセックスとは関係なく魔力がぐるぐると増え始める感覚がして、今はアデルの魔力が高まってる感じがしてます」
「そうか……セレダがそう言うなら本当にアデルなのかもしれないね」
「はい……」
セレダはどこか不安げに頷いた。最近はこう言った表情を見せる事が多い気がする。
「やっぱり……不安かな?」
「そう、ですね……子供がアデルだった時……どうすればいいかと思うとやっぱり……すみません、自分で願っておいてこんな事……」
「ううん、親として当然の心配だよ」
アデルの子供が生まれると、貴族の家では貴族の間で春を買われ、平民の家では安全の確保のために保護地区に保護をされて春を買われる。それはどちらにしても大変な運命だ。けれど、僕としてはセレダと僕が結婚をしないとしても、せめてセレダとの子供を保護地区に入れる事はしたくないと思っていた。出来れば我が子には広い世界を見せてあげたい――親のエゴだとしても、そう願ってしまう。
僕はセレダの背をそっと撫でた。
「父親として、セレダとお腹の子は必ず守る。もちろんセレダが望んだ形がいいと思ってるけれど……子供の幸せを一番に考えて努力するよ」
「ティト様……」
「だから安心して欲しい。もしアデルだとしても、アデルじゃなかったとしても、その子は間違いなく僕の子供なんだから」
「はい、ありがとうございます……」
セレダは不安そうな顔で微笑むと僕の胸に顔を埋めて甘えるような仕草をした。僕はそんなセレダを抱きしめて、そっと肩を撫でた。
「……っ体勢辛くない?」
「んっ……大丈夫……魔力欲しい、です」
「うん……」
僕がセレダのお腹に手を添えながら腰を動かすと、セレダが僕の首に腕を回してキスをしてきた。舌を絡め合い、お互いの唾液を交換し合う。
「んぅ……はぁ……」
キスをしながらお腹を撫でると、セレダの中がきゅっと締まった。
「……ねぇセレダ……」
「はい?……んっ」
「好きだよ」
そう言ってセレダの奥を擦ると、セレダが声を上げて絶頂する。そして同時に中がうねる様に動き、搾り取られるように僕も射精した。
僕たちはセックス後に、寄付をして、ようやく休憩をするためにソファへ座った。セレダは自分の大きくなったお腹を優しくさすっている。お腹の子供は順調で、彼のお腹は膨らみが目立つ様になっていた。
「最近……何となくお腹の子がアデルじゃないかって思えて来たんです」
「それは……魔力がそうってこと?」
「ええ、アデルの魔力が高まっている気がして……」
「そうか……やっぱり僕が魔力を注いでるからかな?」
「ううん……前にも言ったと思うんですけど、ティト様の魔力はある程度の回数を境に増えなくなったんです。僕の……エバの魔力と釣り合った所で止まった感じがして」
「なるほど……」
身体を重ねている間、セレダはやはり魔力を感知しているらしい。
「でも、それからはセックスとは関係なく魔力がぐるぐると増え始める感覚がして、今はアデルの魔力が高まってる感じがしてます」
「そうか……セレダがそう言うなら本当にアデルなのかもしれないね」
「はい……」
セレダはどこか不安げに頷いた。最近はこう言った表情を見せる事が多い気がする。
「やっぱり……不安かな?」
「そう、ですね……子供がアデルだった時……どうすればいいかと思うとやっぱり……すみません、自分で願っておいてこんな事……」
「ううん、親として当然の心配だよ」
アデルの子供が生まれると、貴族の家では貴族の間で春を買われ、平民の家では安全の確保のために保護地区に保護をされて春を買われる。それはどちらにしても大変な運命だ。けれど、僕としてはセレダと僕が結婚をしないとしても、せめてセレダとの子供を保護地区に入れる事はしたくないと思っていた。出来れば我が子には広い世界を見せてあげたい――親のエゴだとしても、そう願ってしまう。
僕はセレダの背をそっと撫でた。
「父親として、セレダとお腹の子は必ず守る。もちろんセレダが望んだ形がいいと思ってるけれど……子供の幸せを一番に考えて努力するよ」
「ティト様……」
「だから安心して欲しい。もしアデルだとしても、アデルじゃなかったとしても、その子は間違いなく僕の子供なんだから」
「はい、ありがとうございます……」
セレダは不安そうな顔で微笑むと僕の胸に顔を埋めて甘えるような仕草をした。僕はそんなセレダを抱きしめて、そっと肩を撫でた。
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