アデルの子

新子珠子

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第一章 静かな目覚め

8. 添い寝

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 しばらく甘いひと時を過ごしていると、アズレトが今日のスケジュール確認に部屋にやってきた。

 僕は少し照れながらアズレトに2人と正式な婚約者となる事を告げた。アズレトはそれはそれはびっくりという顔をした後、目尻を下げ、涙を滲ませた。彼は早くして母が亡くなった兄と僕を我が子のように見守ってくれている人だ。彼が喜んでくれる姿を見て、僕も少し泣きそうになった。




 席に戻り、食事を再開しながら今後について話し合う。一先ず、今の段階で僕に新しい従者を付けるのは現実的ではないという事になり、リノは婚約者待遇ではあるが、しばらくは僕の従者の役割だけは担ってくれる事になった。今後についてはウィッグス伯にも相談が必要だ。

 僕はリノが引き続きそばにいてくれる事に安心してトーストを頬張る。そして他にも相談したい事があったのを思い出した。

「あ、あの僕、兄上とリノとデートがしたい、です。」
「ん?」
「デート、ですか?」
「うん、2人の事もっと好きになりたいし、僕の事も好きになって欲しいから2人と過ごす時間が欲しい。」

 兄とリノは顔を見合わせた。なんとなく微笑ましく思われてそうで恥ずかしい。兄は少し悩んだ様子を見せた後、紅茶を置いて口を開いた。

「そうだな。じゃあ俺は休廷日に合わせて帰ってくるから、その時にしようか。」
「え…でも兄上お忙しいから、僕が王都に行った方が…。」

 兄はふっと笑って頬杖をついた。

「今はまだ王都よりこっちの方がデートに集中できて良いだろう?」

 僕は、あ、と言う顔をした。
 王都自体は行けば楽しい所はたくさんある。けれど王都は僕が誘拐された場所だ。僕は向こうの屋敷以外に出入りする事がまだ少し苦手だ。結局兄に負担をかけてしまう事に気づき、うう…と唸ってしまった。

「…兄上お疲れなのに…。」
「疲れが取れるような楽しいデートをしてくれるんだろ?」
「それは頑張ります!…でも、できれば連休の休廷日に戻っていらしてください。それに、本当にお疲れの時は無理しないで。」
「分かった。」

 兄は苦笑しながらも頷いてくれた。

「では、私とはティト様が勉強やお稽古がない日にデートをしてくださいますか。」
「うん!リノ、ありがとう。楽しみ。」

 僕が喜んだ様子にリノはにっこりと笑った。
 少し子供っぽいお願いになってしまったが、なんとか2人と定期的なデートの約束を取り付けられて安心した。今のままの僕では2人と夫婦になったとしても、セックスをする前に卒倒してしまう。とりあえずはフェロモンへの恐怖心をなくすところから始めていきたかった。





 せっかくレヴィルが帰ってきているのだからと、その日は兄とデートをすることになった。デートと言っても僕が病み上がりのため、外出はせずに屋敷でゆっくりと過ごすだけだ。
 兄は午前に仕事があるため、午後に一緒に過ごす約束をした。さすがに部屋着では格好がつかないからリノにゆったりとしたスラックスとリネンのシャツを出してもらう。上からお気に入りのニットを着た。初デートにしては随分とゆるゆるだが、まあいいだろう。


 午後になって兄の書斎を訪れると、彼は書斎机に座って書類に目を通していた。すぐに僕に気づいた兄は手を止めて、ソファに通してくれる。

「お仕事をしていらっしゃったのですか。」
「…いや、少し書類を見ていただけだ。」

 このはっきりしない言い方は間違いなく仕事をしていたのだろう。彼は領主であり、議員であり、経営者でもある。本当は屋敷に帰ってくる暇もないし、僕と過ごす時間が惜しいほど忙しいはずだ。

「兄上、気になさらずお仕事をなさってください。」
「いや、今やらなくてもいいものだから心配するな。」
「今なさらなかったら、睡眠を削ってお仕事をされるのではないですか?」

 兄は返事をせずに僕の隣に座った。図星ということだろう。
 一緒に過ごしたいとお願いはしたが、忙しい彼に無理をさせたい訳ではない。僕は内心うーんと頭を悩ませた。

「兄上……僕もハリス様に手紙のお返事を書きたいのでこちらで書かせていただきたいです。その間お仕事をしていただけませんか?」
「妻になってほしいと俺を口説いたばかりなのに…もう別の男に手紙を書くのか?」

 兄は少し意地悪な調子で耳元でそう囁いた。僕はむぅっと頬を膨らませる。
 ハリスの手紙は、先ほど兄からすっかり渡し忘れていたと言って渡された物だ。お返事を書かないと失礼になることは兄も分かっている。でもきっと兄が言いたいことはそういうことではないのだろう。

「せっかくお前と一緒に過ごすんだ。仕事は後でもいい、だろ?」

 兄はそっと身を屈めて僕に顔を寄せた。吐息が触れ合う距離になる。僕はそのまま視線を動かして兄をじっと見つめた。

「兄上……キスでごまかそうとしてるでしょう。」
「そんなことないさ。」

 苦笑する兄の頬に手を添えた。彼の唇を指で優しく触れる。彼が瞳を伏せたので僕はそのままキスを軽く落とした。

「…じゃあ、今日は僕がしたいデートをしてもいいですか。」
「ああ、もちろん。」
「兄上とたくさんキスして過ごしたいです。」
「…それはいいが…フェロモンは出さないぞ。」

 僕はこくりと頷いた。僕としてもそれが目的ではないので大丈夫だ。

 僕は書斎のベルを鳴らして使用人を呼んだ。そしていくつか用意してほしいものを頼む。使用人はすぐに僕が何をしたいのか分かった様で微笑んだ。兄はそのラインナップがよく分からないようで不思議そうな顔をしている。僕はそのまま兄を立ち上がらせた。




「僕、兄上のお部屋で過ごしたいです。」
「ああ、そうだな。」

 書斎の奥の間に移動する。兄の寝室だ。彼の部屋は先先代から使い込まれたウォルナットの家具や美しい調度品が置かれて落ち着いた雰囲気になっている。リネンは白を基調としてベージュやブルーグレイのリネンがアクセントで使われていた。
 僕と兄が大きなソファに座ると、すぐに先程の使用人がワゴンを押して入室した。僕はお礼を言ってワゴンを受け取る。使用人は手伝いを申し出てくれたが、僕はそれを断った。今日のこれは僕がやる仕事だ。使用人は微笑んで頃合いを見てまた来ますと言って退室した。

「それは何だ?」
「フットバスです。兄上に疲れを癒してもらいたくて。」

 僕はまず自分のニットを脱いでシャツの姿になり、腕まくりをした。ワゴンから洗面ボウルを取り出して兄の足元に置く。そしていくつかのポットに分けて用意されたお湯と水をボウルに注ぎ、湯加減を見る。ちょうど良さそうだ。僕は精油の小瓶がいくつか置かれたトレイを持つ。

「兄上、お好きな匂いはありますか?」
「いや…特には…。」
「じゃあ僕が選びますね。」

 僕は少し悩んでネロリの精油を手に取った。数滴垂らすとネロリの甘くて少し苦味のある香りが広がった。リラックスする良い匂いだ。

「良い匂いだな。」
「良かった。ビターオレンジの花の香りです。」
 
 ボウルのお湯をかき混ぜて準備完了だ。そのまま兄の足元に跪く。

「兄上、靴と靴下を脱がせても良いですか?」
「…いやだ。」

 僕が靴を脱がそうとすると、嫌がられてしまった。渋々兄が自分で脱ぐのを待つ。その間に僕はガーゼ生地の布をボウルに浸して軽く絞る。そしてタオルで手を拭いて、乾いたタオルと濡れたガーゼをワゴントレイに置いた。

「ズボンの裾、まくりますね。」

 僕は兄のスラックスの裾を優しく折り上げて、膝までたくし上げた。膝と筋肉のついたふくらはぎが露わになる。僕は彼のふくらはぎをゆっくり撫でて、膝に優しくキスを落とした。

「そんなところ…。」
「じゃあ、足を清めますね。」

 僕は兄の足を軽く持ち上げて先ほどのガーゼで清める。兄はびっくりしたように抵抗した。

「…っなんでお前がそんな事するんだ…使用人に…。」
「僕が貴方を癒したいんです。全部僕にやらせてください。」
「だめだ!」
「…レヴィル、お願い。」
「…なんで…。」
「貴方が疲れた様子だから僕が癒したいんです。貴方の足に触れるのも癒すのも全部僕がやりたい。」

 レヴィルは少し困ったような顔をした。

「こんな…恥ずかしい…。」
「すみません。すぐに終わらせます。」

 僕は彼の足をとって足を丹念に清める。今度は彼は抵抗しなかった。兄は恥ずかしいのか手を口元にやり、顔を背けている。その仕草になんとなく変な気持ちになるがすぐに意識を散らした。
 レヴィルの足はかなり冷えていた。これは温めがいがありそうだ。

「お湯に足を入れますね。」

 僕はボウルに兄の足を入れた。少しお湯をすくって足首にもかけながら様子を見る。彼の足はかなり冷えていたのでお湯はすぐに冷えてゆく。追加でもう少しお湯を足した。
 兄は温かい湯が気持ち良いのか、ふうと息を吐いた。

「熱くないですか?」
「ああ、ちょうどいい。」

 僕は兄の足を少しマッサージをする。兄は気持ちよさそうに目を細めた。

「…上手いな。」
「へへ、いつも眠れない時にやってもらっているんです。」
「そうか。」

 僕は足首にもお湯を掛けた。兄の足はバランスよく筋肉がついていてしなやかだ。小さくてひょろひょろの僕とは違い、兄は長身で体つきも良くスタイルが良い。顔立ちも端正で美丈夫という言葉が相応しい男性だ。とても僕と同じ母から生まれてきたとは思えない。まあ僕たちは父親が違うが。

「兄上……僕このままひょろひょろだと将来が心配で…何か体術とかスポーツとか…もう少し身体が丈夫になる手習いをさせていただけませんか?」
「……体術かスポーツか。」

 前世を思い出して精神的に大人な思考ができるようになっても、心と身体はひ弱な13歳のままだ。せめてもう少し身体が丈夫な方がいい。

「そうだな、考えておこう。」
「はい、ありがとうございます。」

 しばらく話をしていると、レヴィルの足は温かくなった。ぽかぽかになった彼の足を湯から引き上げて、柔らかなタオルで優しく拭く。スラックスの裾をおろして彼にスリッパを履かせ、ワゴンにボウルを戻して、自分の手を軽く清めた。ついでに兄のベストも脱がせてしまう。ちょうど使用人がやってきてワゴンや脱いだ服を手早く回収してくれた。




 準備が整うと僕は兄をベッドにエスコートした。兄はさすがに僕がしようとしていることに察しがついたらしい。

「お前…俺を寝かしつけようとしてるな?」
「違いますよ。たくさんキスがしたいって言ったでしょう?」
「…寝ないからな。」
「寝なくていいですよ。」

 僕はにっこり笑って兄をベッドにゆっくりと押し倒した。薄手の羽毛だけ足元にかけて、そのまま優しく兄の髪をなでる。顔を寄せて啄むように唇を合わせた。

「こうやってゴロゴロしながらキスをしたいだけです。いいでしょう?」
「ん、…それは、いいが…。」

 僕は兄の耳を撫でて瞼にキスを落とした。兄は少しくすぐったいのか身をよじらせて僕の手に頬を寄せる。僕は親指でそっと兄の頬を撫でた。

「絶対、寝ないからな…。」
「ふふ、寝なくていいって言ってるじゃないですか。」

 頑なな彼をあやす様に唇を舐め、額に手を置いた。

 キスをしたいから、というのはただの言い訳だ。本当は忙しい兄に少しでも睡眠を取らせたい。
 でも、内心ではその唇に貪りつきたい衝動が僕の中に静かに灯っていた。兄のフェロモンを浴びてから、この男のすべてを手に入れたいという思いは消えていない。



 がっつかないように注意して、何度も優しく唇を合わせた。そしてあやす様に彼の頬や髪を撫でる。優しく優しく。それ以上性急な行為をしない僕に、次第にリラックスをしてきたのか、兄は少しぼーっとし始めている。

「ぁ、ティト…寝ると、フェロモンを、制御できないかもしれない…、寝かさないでくれ。」

 小さな声でそう告げる彼に、思わず制御しなくていいから嗅がせてくれと言いたくなる。何度かゆっくりと瞬きをしている彼の目に、栗毛の髪が入らないように優しくかき分けた。

「分かりました。寝そうになってたらちゃんと起こします。」
「ん…。」

 僕はたまらず彼の唇に吸い付くようにキスを落とす。本当に彼が寝てしまう時にフェロモンを制御できないなら、僕は今のうちにここを出た方がいいだろう。頭ではそう分かっていても、出ていくことはできなかった。

 名残惜しそうに音をたてて唇を離した後、僕は彼が警戒しないようにそっと彼の胸元に顔を寄せた。無意識にフェロモンを求めるように匂いを嗅いでしまう。彼は少しだけ身じろぎしただけで余り反応をしなかった。もうほとんど眠る体制に入っている。彼の伏せられた睫毛や薄く開かれた唇をみるとひどく心が揺さぶられた。極々微かにジュニパーとグレープフルーツの香りがしてくる。下腹に熱が溜まってくるのを感じた。


「レヴィル…。」

 泡立つ衝動と彼を大切にしたいという気持ちが綯い交ぜになって、堪えきれずに吐息のように彼の名前を呼ぶ。




 この人が好きだ。



 この美しい男のすべてに触れて、自分のものにしてしまいたい。キスをして、肌に触れて、深く深く繋がりたい。もう誰の手にも渡らないようにしたい。


 この感情が元から抱いていた恋心なのか、フェロモンによって惑乱してしまったのかなんて、もう僕にはどうでも良かった。

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