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第十九章『最後の一日』
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「へーえ、あの、むぐむぐ、ちっこいやつの、言葉でねー……」
トレーの上にこんもりと盛ったベーコン(らしき肉)を次々ほおばりながら、
ケントがちょっぴり不服そうな顔で言った。
「人も動物も、むぐ、見かけによらないってゆーけどさ、
あのボールサイズはないわー。すっかり、むぐむぐ、だまされたし」
「たしかに、もっと体が大きければ、それだけで偉大さが増すんだけどね」
タスクはケントの隣席からそう言って、ポテトスープのカップを口に運んだ。
「まあまあ、なんだっていいじゃないですか。
ぼくたち六人とも、あの子に助けられたわけですし。
あ、ケントくん、口の左側にソースついてますよ」
「あの子ってよぶのは、そろそろまずいと思うけどな……」
トキオの言葉に、ハルトは微妙な心境になって苦笑いしながら、
スクランブルエッグの黄色い山をフォークでつついていた。
「それにしても、よかったよね。オハコビ竜のフロルさん、クビにならなくて」
アカネがハルトにむかってそう言った。
「そのフロルさんってさ、フラップとフリッタとフレッドの親友なのよね?
あの三にん、ものすごく安心しただろうなあ。
それに――こうして彼女も戻ってきたし、万事解決みたいな……
ね、スズカちゃん?」
『うん。みんなのところに戻ってこられて、ホントによかった!』
三角形のバタートーストを片手に持って、スズカがにこやかに返事した。
彼女は、ハルトとアカネの間に座っていた。
橙色のツアー客衣装を再び身にまとい、
頭にはテレパシー・デバイスを装着し、
ケント班の輪に入って朝食談話に花を咲かせていた。
スズカがここにいる――幸せそうにぼくたちと食卓を囲んで座っている――
一昨日の晩以来、ハルトが心に抱いていたささやかな願望が、
ついに実現したのだ。スズカがケントたちの前で一つ笑うたび、
ハルトの心は洗われていくようだった。
時刻は朝の八時三十分。
二十四人のツアー参加者たちは、ホテル『オハコビ・イン』の最上階レストランで、
六つのテーブルに分かれてにぎやかな朝食を取っていた。
今まで通り、ルームメンバーごとに分かれて座っていたが、
一か所だけ、キャンプ場での班として集まっているテーブルがあった――
ケント班がそれだった。
というのも、モニカさんの粋な計らいで、
ハルトとスズカが隣り合わせに座れるようにしてくれたからだ。
ハルトのルームメンバーだったマサハルとシンの二人は、
よその男子テーブルへ移った。
他のホテル宿泊者たちは、昨日の朝とくらべるとめっきりと数を減らしていた。
昨日の襲撃事件で、避難のために大多数の利用者がターミナルを離れたせいだった。
それでも、ホテルのシェフたちは、数少ない宿泊客のために腕をふるい、
豪華な朝食バイキングコーナーを展開してくれていた。
それに、二十四人の子どもたちの朝の会話は、盛りに盛り上がっていた。
というのも、昨夜における、壮絶な戦場ツアーの話題が沸騰していたからだ。
おかげで、本来なら喫茶店のように物静かなはずだったフロアは、
いつもの盛況さと変わらないくらいの騒がしさになっていた。
オハコビ竜たちが繰り広げた戦い、飛び交うオニ飛竜の群れ、竜気砲の閃き、
そして、ガオルの恐ろしさと――かっこよさ。
みんなが熱く語りあうのに、十分すぎるネタの数だった。
しかし、実際にガオルの城に入り、スズカを救ったのはケント班だった。
それを知っていた子どもたちの中から、何人もがケント班のテーブルに押しかけ、
キラキラと目を輝かせながら、もれなくその経緯を聞きたがった。
「あのさ、あのさ! どうやってスズカちゃんを助け出したの!?」
「フラップはどうやってガオルを倒したの?」
「ねえ、教えてよ~!」
ケント班六名は、当時の記憶をできるかぎり整理して語ったが、
フラップがガオルを倒した方法については、倒したのではなく改心させた、
と説明せざるを得なかった……実際がそうだったのだから。
十二人目の質問者が去っていった時、ハルトたちは結構疲れていた。
「あたしさあ、話してたらますますお腹空いちゃった。
雲海白蜜パン、追加しにいこ」
アカネがトレーを手に席を立った。
「クロワキさんについて、だれも質問しなかったね」
ハルトは、トレーに残っていたウインナーにフォークを刺し入れてから、
ふとそう言った。
「そういえばあの人……子どもの力だけでスズカさんを助けられないって
分かってたはずなのに、どうしてぼくたち五人を、
わざわざポッドから解放したんでしょう?」
「そうそう、ぼくもそれをギモンに思ってたよ」
トキオの言葉に、タスクが反応した。
「で、それを考えるための手がかりをつかんでるんだ。
フレッドに話を聞くとね、クロワキさんが、
あの機械を破れるのは《あの方》しかいない、と発言してたそうだよ」
「《あの方》って……もしかして、フラクタール?」
と、ハルトが聞いた。
「だろーなー。流れから考えると」
ケントが頭の後ろに両手をそえ、イスの背もたれの後ろにのけぞりながら言った。
「でも変な話じゃね? いくらクロワキさんでもさー、
まさかあのチビ助本人が助太刀にやってくるなんて、
夢にも思わなかったはずじゃねーの?」
「これはぼくの推論だけど」
タスクは上半身を少しかがめると、
まるで秘密めかすように声を落としてこう言った。
「もしかしたらクロワキさん、
フラクタールがスズカちゃんを助けにやってくることを、
予測してたんじゃないかな」
『えっ、どうしてそう言えるの?』
スズカが聞いた。
「ほら、フラクタールが、
白竜の警告がなければ来ることはなかった、みたいなこと言ってたじゃない。
彼は白竜さまとつながりがあったんだ。一昨日ぼくたちがお目通りした、
あの白竜さまとね」
『……白竜さまと?』
スズカが目をしばたたいた。
「そう。んで、白竜さまは、ガオル襲撃騒動の直後、
スズカちゃんのことを気にかけてる様子だった。
その白竜さまが昨日、何らかの方法でキミの危機を感じ取って、
フラクタールにそれを知らせた」
「なるほど!」
トキオが手をたたいた。
「つまりクロワキさんは、ぼくらがハクリュウ島でガオルと遭遇したその時から、
フラクタールがぼくたちを助けにあの城へやってくるって、ふんでたんですね!」
「そうさ。だからクロワキさんはあの時、ぼくたちをポッドから出したんだ。
スズカちゃんのところへ行かせても問題はない、
むしろいい結果につながるって信じてさ。
――んまあ、全部ただの想像でしかないわけだけど」
「真相、わっかりませーんってか」
ケントが、お手上げだぜ、というポーズでおどけてみせた。
『クロワキさんがいなくなって、わたしたちのツアーはどうなるんだろう?
こうやって普通に朝ごはん食べてるけど……』
スズカがカップに残るトマトスープを見つめて言ったその時、アカネが戻ってきた。
「普通に朝ごはん食べてると、何かまずいことがあるの?
あたしまだお腹ペコペコだから、こんなに持ってきちゃった」
手に持ったトレーには、白っぽくふんわりとした雲みたいな『雲海白蜜パン』が、
どっさり七個ものっていた。アカネが大好物になったと言っていたパンだった。
「んでさ、何の話してたの?」
トレーの上にこんもりと盛ったベーコン(らしき肉)を次々ほおばりながら、
ケントがちょっぴり不服そうな顔で言った。
「人も動物も、むぐ、見かけによらないってゆーけどさ、
あのボールサイズはないわー。すっかり、むぐむぐ、だまされたし」
「たしかに、もっと体が大きければ、それだけで偉大さが増すんだけどね」
タスクはケントの隣席からそう言って、ポテトスープのカップを口に運んだ。
「まあまあ、なんだっていいじゃないですか。
ぼくたち六人とも、あの子に助けられたわけですし。
あ、ケントくん、口の左側にソースついてますよ」
「あの子ってよぶのは、そろそろまずいと思うけどな……」
トキオの言葉に、ハルトは微妙な心境になって苦笑いしながら、
スクランブルエッグの黄色い山をフォークでつついていた。
「それにしても、よかったよね。オハコビ竜のフロルさん、クビにならなくて」
アカネがハルトにむかってそう言った。
「そのフロルさんってさ、フラップとフリッタとフレッドの親友なのよね?
あの三にん、ものすごく安心しただろうなあ。
それに――こうして彼女も戻ってきたし、万事解決みたいな……
ね、スズカちゃん?」
『うん。みんなのところに戻ってこられて、ホントによかった!』
三角形のバタートーストを片手に持って、スズカがにこやかに返事した。
彼女は、ハルトとアカネの間に座っていた。
橙色のツアー客衣装を再び身にまとい、
頭にはテレパシー・デバイスを装着し、
ケント班の輪に入って朝食談話に花を咲かせていた。
スズカがここにいる――幸せそうにぼくたちと食卓を囲んで座っている――
一昨日の晩以来、ハルトが心に抱いていたささやかな願望が、
ついに実現したのだ。スズカがケントたちの前で一つ笑うたび、
ハルトの心は洗われていくようだった。
時刻は朝の八時三十分。
二十四人のツアー参加者たちは、ホテル『オハコビ・イン』の最上階レストランで、
六つのテーブルに分かれてにぎやかな朝食を取っていた。
今まで通り、ルームメンバーごとに分かれて座っていたが、
一か所だけ、キャンプ場での班として集まっているテーブルがあった――
ケント班がそれだった。
というのも、モニカさんの粋な計らいで、
ハルトとスズカが隣り合わせに座れるようにしてくれたからだ。
ハルトのルームメンバーだったマサハルとシンの二人は、
よその男子テーブルへ移った。
他のホテル宿泊者たちは、昨日の朝とくらべるとめっきりと数を減らしていた。
昨日の襲撃事件で、避難のために大多数の利用者がターミナルを離れたせいだった。
それでも、ホテルのシェフたちは、数少ない宿泊客のために腕をふるい、
豪華な朝食バイキングコーナーを展開してくれていた。
それに、二十四人の子どもたちの朝の会話は、盛りに盛り上がっていた。
というのも、昨夜における、壮絶な戦場ツアーの話題が沸騰していたからだ。
おかげで、本来なら喫茶店のように物静かなはずだったフロアは、
いつもの盛況さと変わらないくらいの騒がしさになっていた。
オハコビ竜たちが繰り広げた戦い、飛び交うオニ飛竜の群れ、竜気砲の閃き、
そして、ガオルの恐ろしさと――かっこよさ。
みんなが熱く語りあうのに、十分すぎるネタの数だった。
しかし、実際にガオルの城に入り、スズカを救ったのはケント班だった。
それを知っていた子どもたちの中から、何人もがケント班のテーブルに押しかけ、
キラキラと目を輝かせながら、もれなくその経緯を聞きたがった。
「あのさ、あのさ! どうやってスズカちゃんを助け出したの!?」
「フラップはどうやってガオルを倒したの?」
「ねえ、教えてよ~!」
ケント班六名は、当時の記憶をできるかぎり整理して語ったが、
フラップがガオルを倒した方法については、倒したのではなく改心させた、
と説明せざるを得なかった……実際がそうだったのだから。
十二人目の質問者が去っていった時、ハルトたちは結構疲れていた。
「あたしさあ、話してたらますますお腹空いちゃった。
雲海白蜜パン、追加しにいこ」
アカネがトレーを手に席を立った。
「クロワキさんについて、だれも質問しなかったね」
ハルトは、トレーに残っていたウインナーにフォークを刺し入れてから、
ふとそう言った。
「そういえばあの人……子どもの力だけでスズカさんを助けられないって
分かってたはずなのに、どうしてぼくたち五人を、
わざわざポッドから解放したんでしょう?」
「そうそう、ぼくもそれをギモンに思ってたよ」
トキオの言葉に、タスクが反応した。
「で、それを考えるための手がかりをつかんでるんだ。
フレッドに話を聞くとね、クロワキさんが、
あの機械を破れるのは《あの方》しかいない、と発言してたそうだよ」
「《あの方》って……もしかして、フラクタール?」
と、ハルトが聞いた。
「だろーなー。流れから考えると」
ケントが頭の後ろに両手をそえ、イスの背もたれの後ろにのけぞりながら言った。
「でも変な話じゃね? いくらクロワキさんでもさー、
まさかあのチビ助本人が助太刀にやってくるなんて、
夢にも思わなかったはずじゃねーの?」
「これはぼくの推論だけど」
タスクは上半身を少しかがめると、
まるで秘密めかすように声を落としてこう言った。
「もしかしたらクロワキさん、
フラクタールがスズカちゃんを助けにやってくることを、
予測してたんじゃないかな」
『えっ、どうしてそう言えるの?』
スズカが聞いた。
「ほら、フラクタールが、
白竜の警告がなければ来ることはなかった、みたいなこと言ってたじゃない。
彼は白竜さまとつながりがあったんだ。一昨日ぼくたちがお目通りした、
あの白竜さまとね」
『……白竜さまと?』
スズカが目をしばたたいた。
「そう。んで、白竜さまは、ガオル襲撃騒動の直後、
スズカちゃんのことを気にかけてる様子だった。
その白竜さまが昨日、何らかの方法でキミの危機を感じ取って、
フラクタールにそれを知らせた」
「なるほど!」
トキオが手をたたいた。
「つまりクロワキさんは、ぼくらがハクリュウ島でガオルと遭遇したその時から、
フラクタールがぼくたちを助けにあの城へやってくるって、ふんでたんですね!」
「そうさ。だからクロワキさんはあの時、ぼくたちをポッドから出したんだ。
スズカちゃんのところへ行かせても問題はない、
むしろいい結果につながるって信じてさ。
――んまあ、全部ただの想像でしかないわけだけど」
「真相、わっかりませーんってか」
ケントが、お手上げだぜ、というポーズでおどけてみせた。
『クロワキさんがいなくなって、わたしたちのツアーはどうなるんだろう?
こうやって普通に朝ごはん食べてるけど……』
スズカがカップに残るトマトスープを見つめて言ったその時、アカネが戻ってきた。
「普通に朝ごはん食べてると、何かまずいことがあるの?
あたしまだお腹ペコペコだから、こんなに持ってきちゃった」
手に持ったトレーには、白っぽくふんわりとした雲みたいな『雲海白蜜パン』が、
どっさり七個ものっていた。アカネが大好物になったと言っていたパンだった。
「んでさ、何の話してたの?」
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