32 / 110
第六章『白竜さまの島』
1
しおりを挟む
雲の上に浮かぶ島――想像上の世界にしか存在しない光景が、
鮮やかすぎるほどの色彩を浮かべて、ハルトとスズカの目の前に広がっていた。
ハクリュウ島は、モニカさんの言うとおり、豊かでおだやかな自然に満ちていた。
険しい崖のむこうに、緑の草原が、山が、森が、川が、湿原が、
そして鮮明な青空の色を映したきれいな湖がある。
まるで、神さまの箱庭のようだ。
フラップは、島の片隅に広がる平らな草原へ降りていくと、
ゆっくりくるーん、と前転しながら地面に着陸した。
どうもお客さんを抱えている時、
このような着地方法を取るのが好きみたいだ……おかげで面白いけれど。
「はぁ~い、しゅたっと到着でーす!」
陽気な口調でフラップは言った。
「では、今からおふたりをポッドの外に出してあげますね。
同時に、探索用スーツを着用していただきますので」
ピッピッピッ……フラップが腕の端末を操作すると、
胸のホルダー機器についたライトがかがやき、そこからハルトとスズカは、
光に包まれるように外へと飛びだしていた。
「わっ、本当にすっごく冷えるなあ!」
二人が外に出た瞬間、
まず感じたのが、驚くほどの肌寒さと、太陽のまぶしさだった。
それに、空気がひどく冷たいせいで目が渇きそうで、チクチクするほどだ。
「でもここ! ホントに地面だよ。ちゃんとした島だ!」
ハルトは、草の生えた固い地面を確かめるようにふみしめた。
スズカは、深く息を吸いこんで、いささか不安を感じていた。
(空気、うすい気がするな……)
それからハルトは、自分たちの姿をながめまわした。
「あっ、見てみて。ほら、ぼくたちの服!
また変わってるよ。スキーウェアみたい」
「あ……」
橙色のふかふかした厚手の長袖のウェアに長ズボン。
ふたりの両肩には、やっぱり同じように青やピンクのカラーがついている。
とくに違うのは、大きなフードがついたのと、
背中や首、胸の上あたりに、固い装置のようなかすかな重みを感じること。
あごの下には茶色いドーナツ口がついた突起物。
それに、温かい耳当てまで装着されていて、
耳ががっちりと完全防御されていた。両手には黒い手袋だ。
どうやら、防寒対策にぬかりはないようだ。
「おふたりに、大事なことをお伝えしますね」
フラップがかがみながら後ろからよびかけ、ハルトたちは彼に注目した。
「何度もお伝えしているように、ここはものすごく標高が高い場所です。
なので、地上界にくらべて酸素がだいぶ薄くなっています。
でも、安心してくださいね。
そのスーツには、高酸素ボンベが搭載されていますので。
呼吸が苦しくなっても、いつでも吸入して体調を回復できますよ。
胸についた青いボタンを押してみてください」
ふたりは言われたとおり、
胸の真ん中にあった青いガラス玉のようなボタンを押してみた。
すると、胸についた装置の上から茶色いドーナツ口がせり上がってきた。
ふたりがびっくりしている間に、
ドーナツ口はふたりの口と鼻をすっぽりとおおってしまった。
「ふふっ、驚いたでしょう? それは、酸素吸入マスクです。
ちょっとでも呼吸が辛いな、と感じはじめたら、
すぐにそのマスクからしっかり酸素を吸いこんでください。
まあ、できれば三十分おきに吸ってもらうと、ベストなんですが」
吸入口が本物のドーナツみたいにやわらかくて、気持ちいい着け心地だ。
おまけに、ほの甘いカフェモカみたいないいにおいがする。
マスクの中には、濃厚な酸素が満ちているのが分かる。
こんな素敵な酸素マスクを開発するなんて、
きっといろんなヒトへの細かい配慮が詰まっているのだろう。
「もう一度、青いボタンを押すと、マスクが自動的にしまわれる仕組みですよ」
「……これ、ずっと、つ、けて、ても、いい?」
うっとりと目をつむりながら、スズカが曇った声で聞いた。
「かまいませんけども、それだと、首を動かせませんよ。それに、
スズカさんのきれいなお顔が半分隠れてしまうから、ちょっと残念だな……」
スズカは、はっとわれに返った。きれいな顔、という言葉が嬉しくて、
すぐにまた青いボタンを押してしまった。
彼女がマスクをしまったのを見て、ハルトも青いボタンを押した。
「もう、他のメンバーはみんな島に着陸しているみたいですよ。
散策がてら、探してみてはいかがでしょう?」
「わ、たし、もう少、し、だけ、このま、まが、いい」
「あはは、そうなるよね……」
と、ハルトは苦笑して言った。
「では、しばらく三人で歩きましょうか。
他の隊員も、昼食時間までそれぞれ自由行動を言い渡されていますので。
ほら、あの小さな森をぬければ、白竜さまの湖が見える丘に出ますよ。
湖のほとりが、この後の集合場所になっているので、確認がてらということで」
ハルトたちは、提案にのって森のむこうを目指すことにした。
*
豊かな土と草木の香り。そして優しい風の音。
木々の梢から、優美で軽やかな鳥たちの鳴き声が聞こえてくる。
他にツアーメンバーや誰かがいる気配もない。
ハルトたちは、からりと澄みきった島の空気を味わいながら、
足取りも軽やかに、天空の大自然を満喫しはじめた。
「あっ……!」
スズカは、前の木の幹に小さな動物を見つけた。あれはリスかな。
背中が稲みたいな色で、耳がとがっていて、しっぽがふさふさでカールしてる。
目が丸い黒色で、首まわりが白い毛でおおわれて――。
「あれはコナギネです。ヤマネの仲間ですね」
フラップは親切に説明してくれた。
「この島には、いっぱい生息してるんです。
彼らはあんまり警戒心が強くないので、
手をさし出せば、乗ってくれるかもしれませんよ」
そう言われたら、やらないわけにいかない。小動物好きの心が騒いじゃう。
スズカは、その動物にそっと近づいて、手をさし出してみた。
すると、コナギネはスズカに興味を抱いたのか、
小さな鼻をひくひくさせながら手に近づいてきて――ぴょん。
軽やかに手の上に飛び乗ってきた。
「わあっ」
あっという間に肩まで上がってきて、
興味深そうなまなざしで彼女の髪の毛に鼻先をすりよせた。
体長は十二センチくらいだ。なんて、小さい子なの!
スズカは心がすっかりくすぐったくなって、笑顔がこぼれた。
いっぽうハルトは、
そんな楽しそうなスズカのことを、ただぼんやりとながめていた。
「かわいい子ですよね」
フラップがこっそりと声をかけてきた。
ハルトはドキリとして思わず、えっ? と声を上げてしまった。
「ほら、コナギネ。あの子、オスですよ。
スズカさんにプロポーズしてるのかもね」
「ちょっ、あのさあ……」
ハルトは、勘弁してくれと言わんばかりに、右手で前をあおった。
鮮やかすぎるほどの色彩を浮かべて、ハルトとスズカの目の前に広がっていた。
ハクリュウ島は、モニカさんの言うとおり、豊かでおだやかな自然に満ちていた。
険しい崖のむこうに、緑の草原が、山が、森が、川が、湿原が、
そして鮮明な青空の色を映したきれいな湖がある。
まるで、神さまの箱庭のようだ。
フラップは、島の片隅に広がる平らな草原へ降りていくと、
ゆっくりくるーん、と前転しながら地面に着陸した。
どうもお客さんを抱えている時、
このような着地方法を取るのが好きみたいだ……おかげで面白いけれど。
「はぁ~い、しゅたっと到着でーす!」
陽気な口調でフラップは言った。
「では、今からおふたりをポッドの外に出してあげますね。
同時に、探索用スーツを着用していただきますので」
ピッピッピッ……フラップが腕の端末を操作すると、
胸のホルダー機器についたライトがかがやき、そこからハルトとスズカは、
光に包まれるように外へと飛びだしていた。
「わっ、本当にすっごく冷えるなあ!」
二人が外に出た瞬間、
まず感じたのが、驚くほどの肌寒さと、太陽のまぶしさだった。
それに、空気がひどく冷たいせいで目が渇きそうで、チクチクするほどだ。
「でもここ! ホントに地面だよ。ちゃんとした島だ!」
ハルトは、草の生えた固い地面を確かめるようにふみしめた。
スズカは、深く息を吸いこんで、いささか不安を感じていた。
(空気、うすい気がするな……)
それからハルトは、自分たちの姿をながめまわした。
「あっ、見てみて。ほら、ぼくたちの服!
また変わってるよ。スキーウェアみたい」
「あ……」
橙色のふかふかした厚手の長袖のウェアに長ズボン。
ふたりの両肩には、やっぱり同じように青やピンクのカラーがついている。
とくに違うのは、大きなフードがついたのと、
背中や首、胸の上あたりに、固い装置のようなかすかな重みを感じること。
あごの下には茶色いドーナツ口がついた突起物。
それに、温かい耳当てまで装着されていて、
耳ががっちりと完全防御されていた。両手には黒い手袋だ。
どうやら、防寒対策にぬかりはないようだ。
「おふたりに、大事なことをお伝えしますね」
フラップがかがみながら後ろからよびかけ、ハルトたちは彼に注目した。
「何度もお伝えしているように、ここはものすごく標高が高い場所です。
なので、地上界にくらべて酸素がだいぶ薄くなっています。
でも、安心してくださいね。
そのスーツには、高酸素ボンベが搭載されていますので。
呼吸が苦しくなっても、いつでも吸入して体調を回復できますよ。
胸についた青いボタンを押してみてください」
ふたりは言われたとおり、
胸の真ん中にあった青いガラス玉のようなボタンを押してみた。
すると、胸についた装置の上から茶色いドーナツ口がせり上がってきた。
ふたりがびっくりしている間に、
ドーナツ口はふたりの口と鼻をすっぽりとおおってしまった。
「ふふっ、驚いたでしょう? それは、酸素吸入マスクです。
ちょっとでも呼吸が辛いな、と感じはじめたら、
すぐにそのマスクからしっかり酸素を吸いこんでください。
まあ、できれば三十分おきに吸ってもらうと、ベストなんですが」
吸入口が本物のドーナツみたいにやわらかくて、気持ちいい着け心地だ。
おまけに、ほの甘いカフェモカみたいないいにおいがする。
マスクの中には、濃厚な酸素が満ちているのが分かる。
こんな素敵な酸素マスクを開発するなんて、
きっといろんなヒトへの細かい配慮が詰まっているのだろう。
「もう一度、青いボタンを押すと、マスクが自動的にしまわれる仕組みですよ」
「……これ、ずっと、つ、けて、ても、いい?」
うっとりと目をつむりながら、スズカが曇った声で聞いた。
「かまいませんけども、それだと、首を動かせませんよ。それに、
スズカさんのきれいなお顔が半分隠れてしまうから、ちょっと残念だな……」
スズカは、はっとわれに返った。きれいな顔、という言葉が嬉しくて、
すぐにまた青いボタンを押してしまった。
彼女がマスクをしまったのを見て、ハルトも青いボタンを押した。
「もう、他のメンバーはみんな島に着陸しているみたいですよ。
散策がてら、探してみてはいかがでしょう?」
「わ、たし、もう少、し、だけ、このま、まが、いい」
「あはは、そうなるよね……」
と、ハルトは苦笑して言った。
「では、しばらく三人で歩きましょうか。
他の隊員も、昼食時間までそれぞれ自由行動を言い渡されていますので。
ほら、あの小さな森をぬければ、白竜さまの湖が見える丘に出ますよ。
湖のほとりが、この後の集合場所になっているので、確認がてらということで」
ハルトたちは、提案にのって森のむこうを目指すことにした。
*
豊かな土と草木の香り。そして優しい風の音。
木々の梢から、優美で軽やかな鳥たちの鳴き声が聞こえてくる。
他にツアーメンバーや誰かがいる気配もない。
ハルトたちは、からりと澄みきった島の空気を味わいながら、
足取りも軽やかに、天空の大自然を満喫しはじめた。
「あっ……!」
スズカは、前の木の幹に小さな動物を見つけた。あれはリスかな。
背中が稲みたいな色で、耳がとがっていて、しっぽがふさふさでカールしてる。
目が丸い黒色で、首まわりが白い毛でおおわれて――。
「あれはコナギネです。ヤマネの仲間ですね」
フラップは親切に説明してくれた。
「この島には、いっぱい生息してるんです。
彼らはあんまり警戒心が強くないので、
手をさし出せば、乗ってくれるかもしれませんよ」
そう言われたら、やらないわけにいかない。小動物好きの心が騒いじゃう。
スズカは、その動物にそっと近づいて、手をさし出してみた。
すると、コナギネはスズカに興味を抱いたのか、
小さな鼻をひくひくさせながら手に近づいてきて――ぴょん。
軽やかに手の上に飛び乗ってきた。
「わあっ」
あっという間に肩まで上がってきて、
興味深そうなまなざしで彼女の髪の毛に鼻先をすりよせた。
体長は十二センチくらいだ。なんて、小さい子なの!
スズカは心がすっかりくすぐったくなって、笑顔がこぼれた。
いっぽうハルトは、
そんな楽しそうなスズカのことを、ただぼんやりとながめていた。
「かわいい子ですよね」
フラップがこっそりと声をかけてきた。
ハルトはドキリとして思わず、えっ? と声を上げてしまった。
「ほら、コナギネ。あの子、オスですよ。
スズカさんにプロポーズしてるのかもね」
「ちょっ、あのさあ……」
ハルトは、勘弁してくれと言わんばかりに、右手で前をあおった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
ほら、ホラーだよ
根津美也
児童書・童話
主人公はさえない小学生。マドンナはブス。脇を固めるサブキャラは、彼氏いない歴30数年を誇る独身の妖怪作家。いまだに甥の家族とともにうまれた家に住み続けている。住んでいる家は和風のお化け屋敷。忘れられていることを嘆いて、なんとか世に出たいお化けや、人を脅かして面白がるお化けどもが、お化けが見える貴重な人材とばかり主人公にとりついてきた。そうこうするうちに”魔”も参戦。すると、先祖代々、この家を守ってきたという神様も現れた。さあ、主人公、どうする? コメディタッチで描く、恐くなさそうで、本当は怖い日常生活。笑いながら震えて。ほら、ホラーだよ。
捨て犬の神様は一つだけ願いを叶えてくれる
竹比古
児童書・童話
犬と暮らす全ての人へ……。
捨てられた仔犬の前に現れたのは、捨て犬の願いを一つだけ叶えてくれるという神さま。
だが、神さまに願いを叶えてもらう前に、一人の青年に拾われ、新しい生活が始まる。
それは、これまで体験したことのない心地よい時間で……。
それでも別れはやってくる。
――神さま、まだ願いは叶えてくれる……?
※表紙はフリーイラストを加工したものです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
私が小説を書くときは
富升針清
児童書・童話
自分自身にも、自分の書いてる小説にも自信が持てない中学一年生の『蟹江伊鶴』は、人気Web小説家でありネット上の友達でもある『姫乃モモ』から公募を勧められていた。
しかし、自分の作品に自信がない伊鶴は参加を渋る。すると言葉巧みにモモが参加へと導く。それでも自信がない伊鶴に「取材を行って、自信がないのを補えばいい」とアドバイスを渡す。
早速伊鶴はモモのアドバイス通りに舞台となる自校の生徒会室へ忍び込むが、それを生徒会長である相馬裕也に見つかってしまいーー!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
古い方 児童書・童話ジャンル(男の子向け) 短編まとめ場所「削除予」
透けてるブランディシュカ
児童書・童話
児童書やら童話やらをまとめておく場所。(※重複投稿)たまにこれが正解ですよ、みたいな顔して結末が描かれていますが、そういう時ほどよく注意して、ほどよく読んで、足元に落とし穴があったりしないか気を付けて。誰かの正解や、誰かの正義が、あなたの正解と正義であるとは限らない。
泣き虫な君を、主人公に任命します!
成木沢 遥
児童書・童話
『演技でピンチを乗り越えろ!!』
小学六年生の川井仁太は、声優になるという夢がある。しかし父からは、父のような優秀な医者になれと言われていて、夢を打ち明けられないでいた。
そんな中いじめっ子の野田が、隣のクラスの須藤をいじめているところを見てしまう。すると謎の男女二人組が現れて、須藤を助けた。その二人組は学内小劇団ボルドの『宮風ソウヤ』『星みこと』と名乗り、同じ学校の同級生だった。
ひょんなことからボルドに誘われる仁太。最初は断った仁太だが、学芸会で声優を目指す役を演じれば、役を通じて父に宣言することができると言われ、夢を宣言する勇気をつけるためにも、ボルドに参加する決意をする。
演技を駆使して、さまざまな困難を乗り越える仁太たち。
葛藤しながらも、懸命に夢を追う少年たちの物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
美少女仮面とその愉快な仲間たち(一般作)
ヒロイン小説研究所
児童書・童話
未来からやってきた高校生の白鳥希望は、変身して美少女仮面エスポワールとなり、3人の子ども達と事件を解決していく。未来からきて現代感覚が分からない望みにいたずらっ子の3人組が絡んで、ややコミカルな一面をもった年齢指定のない作品です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
天神様の御用人 ~心霊スポット連絡帳~
水鳴諒
児童書・童話
【完結】人形供養をしている深珠神社から、邪悪な魂がこもる人形が逃げ出して、心霊スポットの核になっている。天神様にそれらの人形を回収して欲しいと頼まれた中学一年生のスミレは、天神様の御用人として、神社の息子の龍樹や、血の繋がらない一つ年上の兄の和成と共に、一時間以内に出ないと具合が悪くなる心霊スポット巡りをして人形を回収することになる。※第2回きずな児童書大賞でサバイバル・ホラー賞を頂戴しました。これも応援して下さった皆様のおかげです、本当にありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる