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①〈フラップ編〉
9『はじめてのお使いには、届け物がちょうどいい』
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翌日、レンはさっそく、学校で聞きこみに回ることにしました。
……とはいえ、学校の友達や知りあいに、困り事はない? と聞くのは、
普段から口にしない言葉だけに、いささか変な勘繰りをされがちです。
世間でも人気の話題にさほど興味のないレンでも、友達は少ない方ではありません。
それでも、友達同士で楽しく話している最中、いきなり、
「ところでさ、だれか、その……困ってる事ってないかな?」
などと、おそるおそる聞いてみれば、
「えっ、どうしたのレン君。いきなり変なの。疲れてる?」
「なんかの本にでも、影響されたとか? やめときなって」
「ぼくに言わせれば、流行りのパン買えなくて辛いなあ、なんだけど」
仕様もない返事をされるばかり。
クラス外の知りあいにも尋ねてみますが、どれも当たりなし。
だれもかれも、悩みのない人生。あるいは、平和な悩み事ばかりで、
レンの、いえ、フラップの出番と言える依頼は、なかなかありません。
いっそ、校内掲示板に『悩みごと募集告知』でも貼り出してみようかな。
いや、悩みを解決するのはぼくじゃなくて、あくまでもドラギィだ。
抱えている秘密が秘密だけに、大っぴらなマネをすると、後々メンドーだな。
結局この日は、学校の中で依頼人を見つけられませんでした。
いつの間にやら、自分のほうが悩みを抱えこんでいるじゃないかと、
悲壮感を抱いてトボトボと家路についていた時です。
いつも通りがかるなじみ深い小さな公園で、
一人の女の子がランドセルを背負ったままブランコに座り、
浮かない顔で地面をぼんやり眺めているのが見えました。
偶然にもその子は、レンのクラスメートの本田由香でした。
四年生になってはじめて同じクラスになったので、
あまり話したことはありませんが、前に日直当番で一緒になったことがあります。
その時に、おたがいの好きな動物や、好きな先生の話をしたことがあるのです。
ふわっとウェーブがかった、栗色のミディアムヘア。
大人しい性格で、表情も優しくて、しかも可愛い……。
普通程度に明るい女の子のはずですが、最近は朝からずっと沈んだ印象。
(あの子、最近ずっと一人きりの時間が多いから、
かえって話しかけづらかったんだよなあ……)
しかし、フラップにあんな約束をした以上、このまま手ぶらでは帰れません。
これもフラップのため……そう思うと、レンの重たい足はひとりでに動きました。
「……えーっと、ユカちゃん、だよ、ね?」
レンは、たどたどしく自信さなげに声をかけました。
その声に反応して、ユカがそっと顔を上げます。
「あ、坂本君。たしか、カレー屋さんの……二人きりなの、一か月ぶりだね」
やっぱり一か月ぶり程度では、差し出がましいでしょうか。
レンは、少しドジを踏んだと、後悔にさいなまれました。
こんなことなら、もっと積極的に話かけてみるべきだったなあ。
「いや、さ……ユカちゃん最近、元気ないなぁって。
こ、こんなふうに聞くのもなんだけどさ、その……何かあった?
あ、いやね! まあ、話したくないことだったら、別にいいんだけどさ。
前に、日直当番やったもの同士、ほっとけなくなったっていうか――」
「ということは、今までは別に気にも留めてなかったってこと、だよね?」
痛い! 言葉が痛すぎる! でも、そういうわけじゃないから!
レンはうろたえながらも、必死にその場に踏みとどまりました。
「わわわ、それは違うよ! キミが元気なくした時から気に留めてた!
でも、ユカちゃん最近、一人きりな時多くて、声かけにくかったから――」
「ふふふっ!」突然ユカが、鈴を転がすような声で笑いました。
「冗談だよ、坂本君。ごめんね、わたし、そんなオーラ出してたんだ」
「いやもう、そんな……ユカちゃんが謝ることないから……」
「そう? 私の悩み事、聞いてくれそうな目、してるね」
ユカは、ブランコからすっくと立ち上がりました。
軽やかで、物腰やわらかな調子は、レンの知っているユカそのものでした。
なぜか胸が……ドキン! と強く胸を打ちました。
「あまりお話したことないから、坂本君のことよく知らないけど、
優しい子だって知ってる。ねえ、よかったら話、聞いてくれる?」
幼馴染じゃない。友達らしいつきあい方もしたことがない。
それだけにレンは、ユカのその言葉に、形容しがたい喜びを感じるのでした。
*
「離れ離れのお友達に、渡しそびれたプレゼント、ですか?」
レンの話を聞いたフラップが、クッションに座ったまま聞き返しました。
「そうなんだ。その友達、福山志保ちゃんていって、
二か月前に遠い町に引っ越しちゃったらしくてさ。
で、先月ね、そのシホちゃん、十歳の誕生日をむかえてね。
ユカちゃんもプレゼントを渡したかったって言ってたけど、
ちょうどその日、外せない用事ができちゃったみたいで。
その後も、習い事とか何だかんだ、予定がつまっちゃって、
なかなかプレゼントを渡しにいけなかったんだって――」
「なるほど。
そのユカさんという子は、プレゼントを渡せないまま、
大事な誕生日に会いにいけなかった気まずさだけがつのり、
にっちもさっちもいかなくなった、というわけですね。
かわいそう……ほっとけないじゃないですか……あの、レンくん?
大丈夫ですか? ずっと窓の外ばかり見てますけど――」
「えっ? あ、いや……ごめんごめん! 気にしないで」
心配を寄せるフラップに、レンは動揺を隠せずにいました。
なぜなら、ユカと会ったあの時から、おかしなほど頭がぼうっとするからです。
自分の部屋でフラップと話をするこの時でさえ、ユカの顔が視界をよぎります。
「それにしても、いいですねえ。
人間界にも、友達の誕生日にプレゼントを贈る習慣があるなんて。
ドラギィも、大切な仲間の誕生日に、食べ物や抱き枕を贈るんですよ。
ぼくも毎年のように抱き枕をもらって、もう部屋じゅう枕だらけ!」
「――そういえばおぬし」
いつの間にやら、しろさんがフレデリック・ラボから出てきて、
フラップの隣に平然と座っていました。
「ドラギィは夜寝る時に何かを抱いて寝る、と言ったそうじゃな」
「ありゃっ、いつからそこにいたの?」レンが聞きました。
「ごめんごめん気にしないで~、のあたりからじゃ。
なーんじゃ、おぬし。気づいてなかったとはのう。このすっとぼけ」
レンは、がっくしと肩を落としました。
自分より明らかに子どもっぽく見えるネズミに、そんなことを言われるとは。
「……んで、そのユカという娘からの依頼はなんじゃ?
そこはやはり、代わりにプレゼントを渡してくれい! なのか」
「あ、うん……自分じゃ、どうしても渡しづらいんだって。
だから、ぼくの手を貸してほしいって」
「よい仕事ではないか! プレゼントは直接の手渡しにかぎるからのう」
「それに、その子の家はかなり遠い田舎町にあって、電車乗りつぐのも大変みたい。
そこでぼくの、あ、いや……フラップの出番ってわけ。どう、いけるかな?」
「はい、ぼくやってみます。はじめてのお仕事がんばるぞ!」
フラップは果敢に立ち上がり、両手をぎゅっと握りしめるのでした。
「……ところでレンくん、ホントに大丈夫ですか?
やっぱりちょっと変ですよ。もしかして、お腹空いてます?」
……とはいえ、学校の友達や知りあいに、困り事はない? と聞くのは、
普段から口にしない言葉だけに、いささか変な勘繰りをされがちです。
世間でも人気の話題にさほど興味のないレンでも、友達は少ない方ではありません。
それでも、友達同士で楽しく話している最中、いきなり、
「ところでさ、だれか、その……困ってる事ってないかな?」
などと、おそるおそる聞いてみれば、
「えっ、どうしたのレン君。いきなり変なの。疲れてる?」
「なんかの本にでも、影響されたとか? やめときなって」
「ぼくに言わせれば、流行りのパン買えなくて辛いなあ、なんだけど」
仕様もない返事をされるばかり。
クラス外の知りあいにも尋ねてみますが、どれも当たりなし。
だれもかれも、悩みのない人生。あるいは、平和な悩み事ばかりで、
レンの、いえ、フラップの出番と言える依頼は、なかなかありません。
いっそ、校内掲示板に『悩みごと募集告知』でも貼り出してみようかな。
いや、悩みを解決するのはぼくじゃなくて、あくまでもドラギィだ。
抱えている秘密が秘密だけに、大っぴらなマネをすると、後々メンドーだな。
結局この日は、学校の中で依頼人を見つけられませんでした。
いつの間にやら、自分のほうが悩みを抱えこんでいるじゃないかと、
悲壮感を抱いてトボトボと家路についていた時です。
いつも通りがかるなじみ深い小さな公園で、
一人の女の子がランドセルを背負ったままブランコに座り、
浮かない顔で地面をぼんやり眺めているのが見えました。
偶然にもその子は、レンのクラスメートの本田由香でした。
四年生になってはじめて同じクラスになったので、
あまり話したことはありませんが、前に日直当番で一緒になったことがあります。
その時に、おたがいの好きな動物や、好きな先生の話をしたことがあるのです。
ふわっとウェーブがかった、栗色のミディアムヘア。
大人しい性格で、表情も優しくて、しかも可愛い……。
普通程度に明るい女の子のはずですが、最近は朝からずっと沈んだ印象。
(あの子、最近ずっと一人きりの時間が多いから、
かえって話しかけづらかったんだよなあ……)
しかし、フラップにあんな約束をした以上、このまま手ぶらでは帰れません。
これもフラップのため……そう思うと、レンの重たい足はひとりでに動きました。
「……えーっと、ユカちゃん、だよ、ね?」
レンは、たどたどしく自信さなげに声をかけました。
その声に反応して、ユカがそっと顔を上げます。
「あ、坂本君。たしか、カレー屋さんの……二人きりなの、一か月ぶりだね」
やっぱり一か月ぶり程度では、差し出がましいでしょうか。
レンは、少しドジを踏んだと、後悔にさいなまれました。
こんなことなら、もっと積極的に話かけてみるべきだったなあ。
「いや、さ……ユカちゃん最近、元気ないなぁって。
こ、こんなふうに聞くのもなんだけどさ、その……何かあった?
あ、いやね! まあ、話したくないことだったら、別にいいんだけどさ。
前に、日直当番やったもの同士、ほっとけなくなったっていうか――」
「ということは、今までは別に気にも留めてなかったってこと、だよね?」
痛い! 言葉が痛すぎる! でも、そういうわけじゃないから!
レンはうろたえながらも、必死にその場に踏みとどまりました。
「わわわ、それは違うよ! キミが元気なくした時から気に留めてた!
でも、ユカちゃん最近、一人きりな時多くて、声かけにくかったから――」
「ふふふっ!」突然ユカが、鈴を転がすような声で笑いました。
「冗談だよ、坂本君。ごめんね、わたし、そんなオーラ出してたんだ」
「いやもう、そんな……ユカちゃんが謝ることないから……」
「そう? 私の悩み事、聞いてくれそうな目、してるね」
ユカは、ブランコからすっくと立ち上がりました。
軽やかで、物腰やわらかな調子は、レンの知っているユカそのものでした。
なぜか胸が……ドキン! と強く胸を打ちました。
「あまりお話したことないから、坂本君のことよく知らないけど、
優しい子だって知ってる。ねえ、よかったら話、聞いてくれる?」
幼馴染じゃない。友達らしいつきあい方もしたことがない。
それだけにレンは、ユカのその言葉に、形容しがたい喜びを感じるのでした。
*
「離れ離れのお友達に、渡しそびれたプレゼント、ですか?」
レンの話を聞いたフラップが、クッションに座ったまま聞き返しました。
「そうなんだ。その友達、福山志保ちゃんていって、
二か月前に遠い町に引っ越しちゃったらしくてさ。
で、先月ね、そのシホちゃん、十歳の誕生日をむかえてね。
ユカちゃんもプレゼントを渡したかったって言ってたけど、
ちょうどその日、外せない用事ができちゃったみたいで。
その後も、習い事とか何だかんだ、予定がつまっちゃって、
なかなかプレゼントを渡しにいけなかったんだって――」
「なるほど。
そのユカさんという子は、プレゼントを渡せないまま、
大事な誕生日に会いにいけなかった気まずさだけがつのり、
にっちもさっちもいかなくなった、というわけですね。
かわいそう……ほっとけないじゃないですか……あの、レンくん?
大丈夫ですか? ずっと窓の外ばかり見てますけど――」
「えっ? あ、いや……ごめんごめん! 気にしないで」
心配を寄せるフラップに、レンは動揺を隠せずにいました。
なぜなら、ユカと会ったあの時から、おかしなほど頭がぼうっとするからです。
自分の部屋でフラップと話をするこの時でさえ、ユカの顔が視界をよぎります。
「それにしても、いいですねえ。
人間界にも、友達の誕生日にプレゼントを贈る習慣があるなんて。
ドラギィも、大切な仲間の誕生日に、食べ物や抱き枕を贈るんですよ。
ぼくも毎年のように抱き枕をもらって、もう部屋じゅう枕だらけ!」
「――そういえばおぬし」
いつの間にやら、しろさんがフレデリック・ラボから出てきて、
フラップの隣に平然と座っていました。
「ドラギィは夜寝る時に何かを抱いて寝る、と言ったそうじゃな」
「ありゃっ、いつからそこにいたの?」レンが聞きました。
「ごめんごめん気にしないで~、のあたりからじゃ。
なーんじゃ、おぬし。気づいてなかったとはのう。このすっとぼけ」
レンは、がっくしと肩を落としました。
自分より明らかに子どもっぽく見えるネズミに、そんなことを言われるとは。
「……んで、そのユカという娘からの依頼はなんじゃ?
そこはやはり、代わりにプレゼントを渡してくれい! なのか」
「あ、うん……自分じゃ、どうしても渡しづらいんだって。
だから、ぼくの手を貸してほしいって」
「よい仕事ではないか! プレゼントは直接の手渡しにかぎるからのう」
「それに、その子の家はかなり遠い田舎町にあって、電車乗りつぐのも大変みたい。
そこでぼくの、あ、いや……フラップの出番ってわけ。どう、いけるかな?」
「はい、ぼくやってみます。はじめてのお仕事がんばるぞ!」
フラップは果敢に立ち上がり、両手をぎゅっと握りしめるのでした。
「……ところでレンくん、ホントに大丈夫ですか?
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