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お泊まり学習 12

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 ノミーの流した涙が、広場の石畳に大きな水溜りとして広がっていく。
 
 ナミやリズ達が不思議そうに覗き込むと、下には石畳が見えていないとおかしいのに、なんか違うもんがある様に見えるのは決して気のせいでは無い様に思う。


 なんだろう?だんだん水溜りが綺麗な青になってきた。


 どうしてだろう?風も無いのに水面が波打ってる。


 幻覚が見え始めたかな?魚の影が見えた気がしたんだけど・・・


 あれれ?サンゴ礁みたいなのが見えた気がしたなーーーー、気のせいだろうなーーーーー。ははははは。


 なななななななんか、デカイ影が泳いでるの見えたけど大丈夫か?


 みんながみんな思い思いのことを考えてたら、ノミーが叫んだ!!

「ふぇ、ノミー悪く無いもん、ちゃんと気を付けてたもん。ノミー悪く無いもん!!」


 次の瞬間水溜りが淡く光り、噴水の様に水が噴き出した!

「わーお、あれどう見ても鯨が塩吹いたんだよね?」

 ナミは何処までも冷静(無関心)であった。

「あ、見てみて、下からなんか上がってきてるよ」

「一匹じゃ無さそうだね」

「カラコとかも、逃げるの断念というより、こっちに興味津津だね」

「「「ウルフ先生やウホ先生は、ロープとか持ってるよ!やっぱりぐるぐる巻の刑かな?」」」

 ちゅんちゅん、ちゅんちゅんうれしそうに、スー、ズー、メーがいう。何時もは上にいるのに、今は状況報告のために降りてきてくれている。
 けれどもすぐに上に飛び立つ準備を始める。

「「「上から見た方が迫力ありそうだね!」」」

 勢いよく3羽が空に飛ぶ。


次の瞬間









バッシャーーーーーーーーーーン!!!



 

 5頭のイルカが宙を舞う!!!



 
「「「「「キューーーー」」」」」



 イルカの鳴き声にノミーが泣き止む。

 ケンタ呆然。

 周りからは盛大な拍手と歓声が!!!!


 
 ノミーの顔には笑顔が見えて嬉しそうにしている。
 どうやらイルカ達が諭してくれた様だ。
 ケンタと違って見守るタイプの子達らしい。

「ノミー!!ケンタの言ったことの意味ちゃんと考えるノミ!
 ありがとうノミー!」

 上機嫌でイルカを見送るノミー。
 それを見て呆れ顔になる周りの者達。

 ただその中で、そんな騒ぎの中で動いた者達もいた。
2頭の教師である。

 建物の上にいたカラコは、タカのキラ先生が音もなく、影も見せずに捕獲!
 
 テンとレイは周りを気にしているものの、誰も近寄って来ずいけると勘違いした時に・・・


プシューーー!


 二匹の顔には墨が・・・
テンは分かりにくいが、レイは身体が黒く染まってしまっている。
 

 そんな二匹を捕まえたのは・・・

大きな手で二匹を優しく包むウホ先生。汚れるのも気にしないとは流石です。

 

 そして何処から墨が飛んできたのかが問題なのだが・・・








 なんでお前達がそこに居る!?


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