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お泊り学習 9
しおりを挟むお城からバスに乗ってまたまた移動。
此処にはお土産やさんやら、地元の料理などを楽しめるお店が軒を連ねている。
お昼ご飯や家族へのお土産を目一杯買うつもりじゃ。
制限はあるがな・・・
ウホ先生と約束した通りノミーの面倒は見なくても良いとのことだったのに、何故かワシの背中に乗っているノミー。
班行動もしくは、前に決めたもの同士での行動であろうと聞いてみれば・・・
「ノミ?ケンタといれば何でも答えが返ってきそうだし、お昼もハズレが無さそうだから。ナミもお昼はケンタに付いてくって行ってたよ!リズとかも・・・」
はあ?聞いとらんわ!
いまにも怒鳴ろうとしたワシに、ナミが話しかけてきた。
「ケンタ、ケンタ。お昼皆んなで出し合っておごるから皆んなで一緒に食べよ?」
「よしいいぞ!」
おごる=ご馳走するの言葉に呆気なく了承。怒りも何処へやら。
ワシのプライド何処行った?
昼ごはんにあまり時間をかけたくなかった面々は、その土地の料理を具材に使ったオニギリを選んだ。
勿論苦手な物が入ってそうなら匂いを嗅いで、アドバイス。
皆んなで美味しく頂けたし、ワシも懐いたまなかったし、良かった良かった。
後で思った。案外安いなワシ!
お土産物屋が並んでいるだけあってサービスもしてもらえた。
いくら以上買ったらおまけ、とかじゃ。
ふと見るとナミ達が土産物屋とは違う店舗に入っていった。
それを見ていたノミに、
「ノミーも行く。入ってみたい!」
背中で暴れられ、仕方なき後に続く。
入った店は、マンガや小説、アニメの本や、キャラクターグッズなどが置いてある店であった。
村にはないが、大きい街に行けばそんな店があるのだとか。
皆んな興味津々に見ていた。
だからじゃろう、店員さんが生暖かい目で見ていた。ほんとみんなしてお上りさんの気分じゃ。
なんか、キーホルダーなどを買ってるものもおった。
ワシには何がいいのかサッパリ分からんかった。世界は広いということかな・・・?
ぶらぶら歩いておると、スズメの三兄弟がおった。
「ちゅんちゅん、ケンタ、ノミー、これから面白いこと起こりそう」
「ちゅんちゅん、カラスのカラコが何か企んでたよ」
「ちゅんちゅん、テンも巻き込んでた」
スー、ズー、メーの三羽は楽しそうだった。
「あ、あとね、フィレットのレイもソワソワし始めてたから、物取り騒動が起こるんじゃないかなー」
「楽しみだね」
「うん、楽しみだねー」
「「「どんな格好で連れて帰られるか想像しただけでも楽しいみだね!!!」」」
三羽はとても楽しそうだった。こやつらはきっと、特等席で物取りを見て新聞を作っていくんじゃろうなー。
「ケンタ、面白そう!レイやカラコ、テンの居場所わかる?」
「わからんでもないが、広い場所に移動すれば、自ずとでてくるのではないか?」
「うーん、そうなのかな?ノミーの見物したいから早く行こう!」
「そうじゃのー、買い物も終わったし、集合時間までまだあるし行ってみようか」
そう言ってワシらは広い場所まで移動した。巻き込まれるとも知らずに・・・
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