平凡で特徴なんて何一つもない俺が総攻めなワケ

梨緒

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俺の非日常の始まり1

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『ふぁぁ·····』




「2時間目の体育の後の3時間目の数学は辛かったよなぁ…」




あ、今は朝から時間が経って昼休み。




昼食を食べる為に、食堂に向かっている途中なんだけど…




『あ、やべースマホ忘れた…』




「それは一大事だぞー。先に行って席取っとくから、取りに戻れば?」





そう言って、カナは自分のスマホ(3台)を大切に抱きしめるフリをしつつ俺を心配する。うん、お前は無くさないな、きっと。




『うん、よろしく』





俺は今来た道を戻ることにした。





このとき、スマホなんか気にしないで食堂に行けば巻き込まれることなんかなかったのになぁ…(苦笑)




朝からのフラグのせいで、災難づくしの1日になんかならずに済んだのに·····





























・今日の災難1つ目





「奏様に近づくのをやめなさい!」




「あんたみたいな平凡が一緒に居ていい人ではないんだよ!」




「奏さまだって迷惑だと思っているんだから!」




福山奏親衛隊であるチワワ集団(3人)に旧校舎の裏に連行されました。←イマココ




いや、1、2人目の子言いたいことは分かるよ。自分でも思うくらい平凡顔だし。でも、3人目の子が言ってることには反論したい!迷惑を被っているのは俺の方だ!





『いや、迷惑かどうかはカナが決めることでありまして·····』




「それは、奏様が優しい方で言えないからです!」




「本当に奏さまは優しい方です!こんな平凡な奴と一緒にいてあげてくださるなんて!!」





(・・・・・おいおい、すごい言われようだなぁ…まぁ、初めてのことじゃないから慣れているんだけどな。)




そう、俺が親衛隊の子に暴言をはかれるのはこれが初めてじゃない。ってか、去年から何回かあることだった。



でも、カナの親衛隊隊長の子とはあることがきっかけで和解(?)みたいなこと____時々、お茶会に誘われてるから仲良くはなった____をしてるから、俺には制裁をしないように隊員内では言われてるらしく、今年はあまりなかったんだけど…



見た感じ、見たことない顔ばかりだから新入生で、その話を聞いてないようだ。




(あぁ、どうしようかな…)




俺は、旧校舎を背に冷や汗をかく。



いや、実力行使をしてもいいんだけど·····それはちょっと可哀想だし、俺も嫌だしな…それに、正面から行っても追いかけられて面倒だしな…





(しょうがない、後ろの窓から旧校舎に入るしかないか·····)




ちょうど、後ろの窓は空いてるようで、頑張れば窓枠に足がかかる高さのようだ。









____よし!





『あ、カナがあそこに!』




「え、奏様!!」



「どこ!?」





____今だ!





-ガラッ!






『よっこらせ、っと!』




「あ、ちょ!待ちなさい!!」




「!!」




何か言ってるようだけど、そのまま俺は旧校舎の中に逃げ走る。






チラって見たけど親衛隊の子たちは中に入れないようで困ってた。だから、きっと追いかけてはこないだろう。







『はぁ、良かった…』




ある程度走って、俺はそのまま廊下に座り込む。





『えぇーっと、今の時刻は、、ってそうだよスマホは教室に忘れたんだ·····』




うわぁ·····やばい。



きっと昼休みの時間もあまりないだろうし、カナに連絡することも出来ないなんて。後で何を言われるか分からないなぁ…




『・・・・・どうしようかなぁ、、』





そう言って、俺が周りを見渡していると·····








ーーーん?







俺は俺が座っている場所から正面を見て2つくらい右にある教室内に人影をいくらか見つける。






あれは、、、、








生徒会会計と不良グループの溜まり場と言われてるF組の生徒?







えー?どんな関係性だよ…






仲良いように見えないし、ってか囲んでいるように見えるんだけど…





(まさか·····)






制裁?___いや、それはないだろう。生徒会にそんなことする生徒がいたら親衛隊から何言われるか…





(あ・・・・・)




俺はそこでもう1つの可能性を思い浮かばせる·····



でも、それもないだろう…だって、、、会計は親衛隊にセフレがたくさんいると有名なんだから。それもきっと、会計は『抱く側』だ。




だから、きっと·····











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