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アンリミテッド・スノーマンの情景
7.
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相変わらず移動する対象に三半規管があるということをまるで考慮していない乱暴なやり方で、圭吾の体は遥か空中に投げ出された。すぐ下に、避難器具としては高級過ぎるクッションに身を変えた白虎が構えていなければ、何ヵ所かの打撲は免れなかったに違いない。くるりと身を回転させながら、着地のポーズを考える必要もないほど分厚く滑かなその上に身を任せ、圭吾は僅かな違和感につられるように顔を上げる。
予定では恭介の神社まで飛ばされる筈だったが、そこはまるで見覚えのない森の中だった。
〝座標軸が、ずれたんでしょうか……?〟
不安そうに呟く白虎の声を足元から聞きながら、圭吾は小さくありがとうと言い置いてその背中から飛び降りる。
――背後に気を付けろよ。
ふいに、この札を渡された時に烏丸に言われた言葉が頭を過り、圭吾は何の宛も確証もなく後ろを振り返る。古びた大きな旅館らしき建物がある以外は、木々に囲まれた土地が広がっているだけの随分と寂れた場所だった。眼下を見下ろせば、僅かにだが街明かりが広がっている。少し歩けば道路につながる山道もあるし、山の中に投げ捨てられたと嘆く程、奥まった立地ではなさそうだ。
ポケットから携帯を取り出し、指紋認証でホームを開く。親指で画面を、左方向に二回スライド。一段目の左から二番目、マップのアイコンをタップして地図アプリを立ち上げた。
表示された位置情報の近くに、名前だけは聞いたことのある駅があった。別ウィンドウでその情報をキープしながら、時刻表を検索する。
「……白虎、駅に向かうぞ」
〝マスター〟
驚いて白虎は、主の背を引き留めた。極上のクッションから極上の毛並みをもつ動物霊へと姿を変え、その足元へと改めて傅く。
〝恐れながら申し上げます。座標軸のずれであれば、恭介の神社までそれ程遠い距離ではないでしょう。お急ぎでしたら私に乗って、直接恭介の家へ移動された方が……〟
「いや」
何かの下調べのように辺りを一通り観察しながら、圭吾が淡々と答えた。
「乗せてもらうのは最寄り駅までで良い。調べたら、そんなに待たなくても特急が来る。ここからの移動なら、時間だけで言えば白虎に頼るのも電車を使うのも変わらなさそうだ」
〝ですが……!〟
「何があるかわからなくなった。お前の力は温存しておきたい」
側面に付随した電源ボタンを押すと、様々な情報を開示していたその画面は一気に暗くなった。火急の連絡にはすぐ気づくことのできるよう、再びそれを太腿に近いポケットに入れる。記憶に残る駅までのマップを脳内で辿りながら、長い脚を跨ぐように開いて白虎の背中に飛び乗った。
烏丸の札は、使うのは今回が二回目だ。
データとしては少ないので、彼の生み出すアイテムに関する正確性など測りようもない。
だからといって、そつのないあの男が失敗する可能性のあるものを何の注釈もなしで渡してくるとは思えなかったし、鳴海からの緊急コールに合わせたかのようなタイミングで起きたこの現象を、不運が重なったという言葉だけで片付けることはできない。
(――ずっと、引っ掛かっていた)
放置したままの蟠りが、小さな渦を作って圭吾の心をぎしぎしと揺らしている。
――犬神がいてくれた時点で、俺は充分救われたけど。そんな大事な存在が二人に増えたんだから、単純な掛け算だ。
(まるで今まで、犬神さんしかいなかったかのような言い方)
あの一言があったから、ずっと圭吾は、恭介には他に寄る辺がないのだと思っていた。これまで一人と一匹で生きてきたと思い込んでいたから、外国の砂糖菓子のようにベタベタと恭介を甘やかす烏丸の存在を知った時は、辻褄の合わない現状に、いっそ警戒心まで生まれたぐらいだ。
犬神とは旧知の仲のようだったし、状況が状況だっただけに彼の指示に諾々と従ったが、心のどこかであの師弟関係にはどこまでも猜疑心がついてきて離れなかった。
(あれだけ明確に大事にしてくれる存在がいながら、烏丸さんが先輩にとって「頼るべき大人」に該当しないのは何故だろうって)
街が見えてきた。近くに鬱蒼とした森があるとは思えないような、十分な繁華街だった。街灯と防犯カメラを避けつつ、駅の出口に近い場所で飛び降りる。白虎に姿を消すよう命じ、圭吾は走りながら胸ポケットから定期ケースを取り出した。
駅につくなり、視線だけでICカード専用の改札を探す。緑色のライトで矢印が表示されたルートに叩きつけるようにして押し立てながら、乗るべき電車の到着する二番線を目指す。階段を駆け下りる頃には、ホームに目的の電車が滑り込んでいた。降りる人の波を掻い潜り、より出口に近い乗り場へと急ぐ。
確かめずにいたままの些細な違和感が生み出す点のひとつひとつが、この瞬間にすべて繋がり、ひどくいびつな線を描いているような気がした。
圭吾は空恐ろしい気持ちになって、額を手摺へと押し当てる。窓から見える外の景色が、すっかり闇に呑まれているのに今更ながら気がついた。
時刻は、二十二時になろうとしていた。
屋根をも蹴り飛ばすように、犬神は先へと急いでいた。
外套もろくにない田舎道を逆戻りに駆け抜け、恭介の神社へと続く長い階段の下に転がり込む。
見上げると、霞がかった鳥居が見えた。長いとは言え、そこまで高低差があるという訳ではない。
なのに視界が霞むということは、何かしらの結界が張られているということだ。
(烏丸が、やったのか……?)
あれ程恭介を猫っ可愛がりしている烏丸が、その弟子に近づく危機を回避すべく手を打ったと考えれば何も不自然じゃない現状を目の当たりにしながら、何故か犬神は、とても嫌なものを見せられたような心持ちになった。
(恭介は今、九尾を使えない)
ごくりと生唾を飲み込んで、安堵すべき意味で張られていることを願いたい結界の靄を、戸惑うように見上げる。
(その事を知っているのは、俺達と……)
華やかな金髪の後ろ姿が、犬神の脳裏を掠める。そんなふうに疑いの念を抱くことこそ、そうしてそれらの事実確認のために今この現状に飛び込む行為に躊躇いを覚えていることこそ、裏切りのような気がして苦い想いが込み上げる。
けれどどうしても今、その場から動くことができなかった。
値踏みするように神社を見上げながら、烏丸が何一つ恭介を裏切っていないと証明してくれる何かを、宛もなく探してしまう。
犬神は思い出していた。鳴海を見送るように、言い出した人物が誰かを。一度それを断った彼の、逃げ道を塞ぐように再度言い含めたのが誰かなのかを。
堪らず一歩引いた犬神を、嘲笑うかのように大きな風が木々を揺らしている。主の傍から外すようにして、武器を持たないあの子供を孤立させることが、烏丸にとって狙い定めた好機になり得るのだとしたら――。
「犬神さん!」
〝圭吾……!?〟
雑木林を分け入るように飛び出した白虎に跨った少年が、乱れた髪の毛をかきあげるようにして息をつく。
つい昨日見送ったばかりの彼が今このタイミングで現れるとは思いもよらず、見事に意表を突かれた犬神は戦慄く前足をゆうるりと持ち上げた。まるで人間が指を差すようなその仕草に、彼の混乱がよく現れている。
「詳しい状況説明は後でします。それより、犬神さん……先輩と、」
一緒にいなかったんですか? 続けられるだろう言葉を推察するのは容易かった。けれどその先を確認することに一瞬の躊躇いを見せた圭吾の視線は、無言で持ち上げられた犬神の前足に注がれている。
爪にこびりついた血痕が、確かな戦闘があったことを物語っていた。
〝……誘導された〟
かもしれない、は敢えてつけなかった。希望的観測だ。そうでなければいいと願う気持ちと、現状はまるで別物だったのだから。
〝恭介の、傍を離れるように……烏丸は、もしかしたら〟
「まさか」
事情を知らない圭吾が、一笑に伏した。それは、もしもの事態など微塵も考えていない、ひどく明瞭な声だった。それならば、と犬神は思った。
じり、と焦げつくような覚悟で、後ずさろうとする気持ちごと、下がる後ろ足に力を込める。
〝……何にせよ、戦うぞ〟
何にせよ、だ。言い聞かせるようにして、犬神は自身を諭す。
――何にせよ、誰であれ。
犬神は七年前から、いやもっとずっと前から、どんな敵が相手でも恭介を守ると心に決めている。
「言われるまでもなく」
短く、圭吾が答えた。犬神と圭吾は、ほぼ同時に土を蹴りあげ階段を駆け登った。
予定では恭介の神社まで飛ばされる筈だったが、そこはまるで見覚えのない森の中だった。
〝座標軸が、ずれたんでしょうか……?〟
不安そうに呟く白虎の声を足元から聞きながら、圭吾は小さくありがとうと言い置いてその背中から飛び降りる。
――背後に気を付けろよ。
ふいに、この札を渡された時に烏丸に言われた言葉が頭を過り、圭吾は何の宛も確証もなく後ろを振り返る。古びた大きな旅館らしき建物がある以外は、木々に囲まれた土地が広がっているだけの随分と寂れた場所だった。眼下を見下ろせば、僅かにだが街明かりが広がっている。少し歩けば道路につながる山道もあるし、山の中に投げ捨てられたと嘆く程、奥まった立地ではなさそうだ。
ポケットから携帯を取り出し、指紋認証でホームを開く。親指で画面を、左方向に二回スライド。一段目の左から二番目、マップのアイコンをタップして地図アプリを立ち上げた。
表示された位置情報の近くに、名前だけは聞いたことのある駅があった。別ウィンドウでその情報をキープしながら、時刻表を検索する。
「……白虎、駅に向かうぞ」
〝マスター〟
驚いて白虎は、主の背を引き留めた。極上のクッションから極上の毛並みをもつ動物霊へと姿を変え、その足元へと改めて傅く。
〝恐れながら申し上げます。座標軸のずれであれば、恭介の神社までそれ程遠い距離ではないでしょう。お急ぎでしたら私に乗って、直接恭介の家へ移動された方が……〟
「いや」
何かの下調べのように辺りを一通り観察しながら、圭吾が淡々と答えた。
「乗せてもらうのは最寄り駅までで良い。調べたら、そんなに待たなくても特急が来る。ここからの移動なら、時間だけで言えば白虎に頼るのも電車を使うのも変わらなさそうだ」
〝ですが……!〟
「何があるかわからなくなった。お前の力は温存しておきたい」
側面に付随した電源ボタンを押すと、様々な情報を開示していたその画面は一気に暗くなった。火急の連絡にはすぐ気づくことのできるよう、再びそれを太腿に近いポケットに入れる。記憶に残る駅までのマップを脳内で辿りながら、長い脚を跨ぐように開いて白虎の背中に飛び乗った。
烏丸の札は、使うのは今回が二回目だ。
データとしては少ないので、彼の生み出すアイテムに関する正確性など測りようもない。
だからといって、そつのないあの男が失敗する可能性のあるものを何の注釈もなしで渡してくるとは思えなかったし、鳴海からの緊急コールに合わせたかのようなタイミングで起きたこの現象を、不運が重なったという言葉だけで片付けることはできない。
(――ずっと、引っ掛かっていた)
放置したままの蟠りが、小さな渦を作って圭吾の心をぎしぎしと揺らしている。
――犬神がいてくれた時点で、俺は充分救われたけど。そんな大事な存在が二人に増えたんだから、単純な掛け算だ。
(まるで今まで、犬神さんしかいなかったかのような言い方)
あの一言があったから、ずっと圭吾は、恭介には他に寄る辺がないのだと思っていた。これまで一人と一匹で生きてきたと思い込んでいたから、外国の砂糖菓子のようにベタベタと恭介を甘やかす烏丸の存在を知った時は、辻褄の合わない現状に、いっそ警戒心まで生まれたぐらいだ。
犬神とは旧知の仲のようだったし、状況が状況だっただけに彼の指示に諾々と従ったが、心のどこかであの師弟関係にはどこまでも猜疑心がついてきて離れなかった。
(あれだけ明確に大事にしてくれる存在がいながら、烏丸さんが先輩にとって「頼るべき大人」に該当しないのは何故だろうって)
街が見えてきた。近くに鬱蒼とした森があるとは思えないような、十分な繁華街だった。街灯と防犯カメラを避けつつ、駅の出口に近い場所で飛び降りる。白虎に姿を消すよう命じ、圭吾は走りながら胸ポケットから定期ケースを取り出した。
駅につくなり、視線だけでICカード専用の改札を探す。緑色のライトで矢印が表示されたルートに叩きつけるようにして押し立てながら、乗るべき電車の到着する二番線を目指す。階段を駆け下りる頃には、ホームに目的の電車が滑り込んでいた。降りる人の波を掻い潜り、より出口に近い乗り場へと急ぐ。
確かめずにいたままの些細な違和感が生み出す点のひとつひとつが、この瞬間にすべて繋がり、ひどくいびつな線を描いているような気がした。
圭吾は空恐ろしい気持ちになって、額を手摺へと押し当てる。窓から見える外の景色が、すっかり闇に呑まれているのに今更ながら気がついた。
時刻は、二十二時になろうとしていた。
屋根をも蹴り飛ばすように、犬神は先へと急いでいた。
外套もろくにない田舎道を逆戻りに駆け抜け、恭介の神社へと続く長い階段の下に転がり込む。
見上げると、霞がかった鳥居が見えた。長いとは言え、そこまで高低差があるという訳ではない。
なのに視界が霞むということは、何かしらの結界が張られているということだ。
(烏丸が、やったのか……?)
あれ程恭介を猫っ可愛がりしている烏丸が、その弟子に近づく危機を回避すべく手を打ったと考えれば何も不自然じゃない現状を目の当たりにしながら、何故か犬神は、とても嫌なものを見せられたような心持ちになった。
(恭介は今、九尾を使えない)
ごくりと生唾を飲み込んで、安堵すべき意味で張られていることを願いたい結界の靄を、戸惑うように見上げる。
(その事を知っているのは、俺達と……)
華やかな金髪の後ろ姿が、犬神の脳裏を掠める。そんなふうに疑いの念を抱くことこそ、そうしてそれらの事実確認のために今この現状に飛び込む行為に躊躇いを覚えていることこそ、裏切りのような気がして苦い想いが込み上げる。
けれどどうしても今、その場から動くことができなかった。
値踏みするように神社を見上げながら、烏丸が何一つ恭介を裏切っていないと証明してくれる何かを、宛もなく探してしまう。
犬神は思い出していた。鳴海を見送るように、言い出した人物が誰かを。一度それを断った彼の、逃げ道を塞ぐように再度言い含めたのが誰かなのかを。
堪らず一歩引いた犬神を、嘲笑うかのように大きな風が木々を揺らしている。主の傍から外すようにして、武器を持たないあの子供を孤立させることが、烏丸にとって狙い定めた好機になり得るのだとしたら――。
「犬神さん!」
〝圭吾……!?〟
雑木林を分け入るように飛び出した白虎に跨った少年が、乱れた髪の毛をかきあげるようにして息をつく。
つい昨日見送ったばかりの彼が今このタイミングで現れるとは思いもよらず、見事に意表を突かれた犬神は戦慄く前足をゆうるりと持ち上げた。まるで人間が指を差すようなその仕草に、彼の混乱がよく現れている。
「詳しい状況説明は後でします。それより、犬神さん……先輩と、」
一緒にいなかったんですか? 続けられるだろう言葉を推察するのは容易かった。けれどその先を確認することに一瞬の躊躇いを見せた圭吾の視線は、無言で持ち上げられた犬神の前足に注がれている。
爪にこびりついた血痕が、確かな戦闘があったことを物語っていた。
〝……誘導された〟
かもしれない、は敢えてつけなかった。希望的観測だ。そうでなければいいと願う気持ちと、現状はまるで別物だったのだから。
〝恭介の、傍を離れるように……烏丸は、もしかしたら〟
「まさか」
事情を知らない圭吾が、一笑に伏した。それは、もしもの事態など微塵も考えていない、ひどく明瞭な声だった。それならば、と犬神は思った。
じり、と焦げつくような覚悟で、後ずさろうとする気持ちごと、下がる後ろ足に力を込める。
〝……何にせよ、戦うぞ〟
何にせよ、だ。言い聞かせるようにして、犬神は自身を諭す。
――何にせよ、誰であれ。
犬神は七年前から、いやもっとずっと前から、どんな敵が相手でも恭介を守ると心に決めている。
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