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遺伝子改造
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ディベートの重苦しい空気は授業が終わっても変わらず続いた。
このように討論での対立が放課後まで続くのが嫌で、僕はディベートというものが嫌いだ。
ディベート中に自分に向けられた反対意見を、自分への攻撃と見做してしまう。
それは僕に限った話ではない。
心の知能指数――EQが大人並みでないと気持ちの切り替えなんてできないのではないか。
先生は「反対意見はその人自身への攻撃じゃないからね」と繰り返し言うけど、そんなに切り分けて考えられるほど僕たちは大人じゃない。
だからディベートの授業の後はピリピリと電気でも流れているかのような空気が場を支配する。
帰る支度をしていると、机の隙間をお掃除ロボが通り過ぎていく。
昔はお掃除ロボなんて無くて、自分たちで掃除していたなんて先生からよく聞かされるが、なぜか分からないけどお前達はサボっていると非難されているような気がして居心地が悪くなる。
先生達の時代だってすでにお掃除ロボが導入されてたくせに。
別にお掃除ロボの導入を決めたのは大人達なのであって、こちらはその指示に従って動いているだけだ。
なのに何故責められなければいけないのか。
人間は時折攻撃する相手を間違えるから嫌になる。
僕が自意識過剰なだけで、他のみんなはそう考えていない可能性もあるけど。
「煌君」
斜め後ろから小さな声で名前を呼ばれた。
声の方を見ると鞄を背負って帰る準備万端の 奨君が立っていた。
度重なる洗濯で毛羽立ちヨレヨレになった学校指定のシャツが細い身体を包んでいる。
同じような格好をしている僕も他の人からこんなふうに見えているのかと少し恥ずかしくなる。
「今日のディベートどうだった?」
「どうだったも何も、僕の考えていることを言っただけで、特に考えが変わったりはしなかったよ。生物兵器はよくないけど、生物の改造が全て悪いとは思わない」
改造生物の恩恵を受けていた身としては、頭から遺伝子改造などのバイオテクノロジーを批判することはできないと僕は考えている。
都合がいいと反対意見を言われたけど、極端な意見の方が現実を見られていないと思う。
さすがにそこまでは言わなかったけど。
余計な争いを生むようなことはしない。
まあ、ディベート自体が争いのようなものだから、争う競技で争いを避けるなんて不可能な話だが。
「生物兵器の一例を知ってる?」
「知らない」
「蜘蛛だよ」
奨君は指で蜘蛛の足を表現するように手を動かした。
彼の細い指が妙にリアリティのある動きをするものだから、本物の蜘蛛を想像してしまい顔が歪んだ。
「蜘蛛?」
「うん。蜘蛛の糸が鉛筆くらいまで太くなると、飛行機を受け止められるくらいまでの強度が出るんだって」
「それ本当?」
にわかには信じられず、僕は眉をひそめて奨君を見た。
指で千切れてしまうような蜘蛛の糸が、太くなっただけでそんなに強くなるのか? 本当に?
「うん。そして、実際に遺伝子改造をして鉛筆並の糸を出す蜘蛛を作り出した研究者がいるらしい。それを戦争の道具にしたんだって。戦闘機をバンバン糸で絡め取ったとか」
「どこの国が?」
「使ったのは戦争大国だけど、発明したのはなんとこの国だよ」
驚いた。
そんなにすごい兵器を日本が作ったという事実より、そんなことを知っている奨君の博識さへの驚愕だ。
何が彼の知的好奇心を刺激しているのだろうか、と一瞬思ったけど、思い当たる節があったので黙っていた。
「この国はバイオテクノロジーで様々な賞の常連になったし、やっていたとしてもおかしくはないでしょ?」
僕はうなずきながら鞄にタブレットなどを仕舞った。
帰りの準備も整ったので、二人で教室を出た。
生物の歴史で学んだことだが、今から数百年前に遺伝子改造技術が急速に発達し、家畜やペットなど人間に都合の良い生物が大量に造られたらしい。
今となっては普通にいる手乗り猫や手乗り犬なんかも、遺伝子改造によって造られた生物の一例だ。
造られた当時は批判もあったらしく、倫理的、環境的に問題が起こったということを授業で学んだ。
「具体的な内容は中学校で習うから」と先生に言われて、学習するのを少しだけ楽しみにしている。
一方で奨君は待ちきれずにすでに予習をしているようだ。
支給されたタブレットと図書室を活用して勉強している奨君の努力に感心し、その底なしの知識欲にあきれた。
「過去に強大な力を得た生物達が時を経て、科学では説明できない不思議な力を身につけたんだ。大昔にいた妖怪は、今もいるんだ」
またこの話か。
僕はうんざりして肩をすくめたが、奨君は気にしていない。
奨君は昔からよく妖怪のことを口にする。
クラスメイトから変な目で見られることも気にせず、時間があれば妖怪に関する本を読んでいる。
幽霊や妖怪などのオカルトを信じている人は、最近増えてきたような気がするけどまだまだ少数派だ。
奨君はそのごく少数の貴重な一人である。
僕は妖怪の存在や怪奇現象など否定しないけど関わりたいとも思わない。
僕は根っからの優柔不断なんだ。
玄関をくぐり、奨君が妖怪談義を始めようとした瞬間、後ろからやかましい声が聞こえてきた。
「おい、奨!お前そんな都市伝説信じてんのかよ」
恰幅の言い身体から出される声はバグっているのかと思うほどの音量だった。
僕と奨君は顔をしかめながら振り向いた。
ガキ大将の 翔生とその取り巻きの三人グループ。
いるだけで無駄にスペースをとる問題児達である。
「いくらバイオテクノロジーが発達したって、そんな化け物いるワケねーだろ?バーカ!」
身長の低い奨君の顔を覗き込みながらカバのように大きな口を開けて言った。
奨君は怖気づいたのか、それとも顔が近くて不快になったのか後ろに下がった。
しかしすぐに翔生をにらみつけた。
「都市伝説なんかじゃない!」
奨君は震える声で虚勢を張った。
「世の中全てのことは科学で説明がつくんだよ。オカルトを信じるっていうのはサイエンスで考えることをサボる怠け者のやることなんだよ」
そうだそうだと取り巻きがはやし立てる。
僕はオカルト信者じゃないから翔生の言うことも一理あると思うが、後半部分は同意できない。
奨君は科学に関してはクラスでトップの成績をずっと維持している。
そのうえで妖怪などのオカルトを信じているのだ。
「違う! 妖怪はいる! 不思議なことだってあるよ!」
「ありえねえよ! 妖怪も不思議なこともまだ解明されていないだけで全部科学で説明がつくんだよ!」
「じゃあ、なんで父さんの行方を科学技術は突き止められないんだよ!」
翔生は不快な様子を隠そうとしなかった。
奨君の反論に言い返すことができないのが悔しいのか、鼻の頭にしわを作った。
「なんでも科学で証明できるのなら、父さんの行方を今すぐ教えろよ!早く!分かるんだろ!?」
奨君は止まらない。
自分の言葉でどんどん興奮しているようだ。
「んなもん、知るかよ。自分で調べろよ」
翔生は吐き捨てるように言って学校を後にした。
取り巻きも奨君を軽蔑の目で一瞥し、翔生の後をついていった。
その態度に腹が立った。
間接的に身内の死を軽んじられたような怒りが僕の中で沸き起こった。
「結局誰も分からないんじゃないか……」
奨君はそう呟いて唇を噛んだ。
「僕だって、自分が言っている事が万人に受け入れられる事じゃないってことくらい分かってるよ。でも、信じられないことを信じて、無理やりにでも納得させて生きていくしかないじゃないか……」
奨君の精神状態が今は不安定だ。
きっと何を言っても聞き入れてもらえないだろう。
黙って彼に寄り添うのが一番だ。
奨君はIQは高いがEQが高くない。
だから翔生達に馬鹿にされる。
僕は黙っていじめられっ子の手を引いて教室を出た。
このように討論での対立が放課後まで続くのが嫌で、僕はディベートというものが嫌いだ。
ディベート中に自分に向けられた反対意見を、自分への攻撃と見做してしまう。
それは僕に限った話ではない。
心の知能指数――EQが大人並みでないと気持ちの切り替えなんてできないのではないか。
先生は「反対意見はその人自身への攻撃じゃないからね」と繰り返し言うけど、そんなに切り分けて考えられるほど僕たちは大人じゃない。
だからディベートの授業の後はピリピリと電気でも流れているかのような空気が場を支配する。
帰る支度をしていると、机の隙間をお掃除ロボが通り過ぎていく。
昔はお掃除ロボなんて無くて、自分たちで掃除していたなんて先生からよく聞かされるが、なぜか分からないけどお前達はサボっていると非難されているような気がして居心地が悪くなる。
先生達の時代だってすでにお掃除ロボが導入されてたくせに。
別にお掃除ロボの導入を決めたのは大人達なのであって、こちらはその指示に従って動いているだけだ。
なのに何故責められなければいけないのか。
人間は時折攻撃する相手を間違えるから嫌になる。
僕が自意識過剰なだけで、他のみんなはそう考えていない可能性もあるけど。
「煌君」
斜め後ろから小さな声で名前を呼ばれた。
声の方を見ると鞄を背負って帰る準備万端の 奨君が立っていた。
度重なる洗濯で毛羽立ちヨレヨレになった学校指定のシャツが細い身体を包んでいる。
同じような格好をしている僕も他の人からこんなふうに見えているのかと少し恥ずかしくなる。
「今日のディベートどうだった?」
「どうだったも何も、僕の考えていることを言っただけで、特に考えが変わったりはしなかったよ。生物兵器はよくないけど、生物の改造が全て悪いとは思わない」
改造生物の恩恵を受けていた身としては、頭から遺伝子改造などのバイオテクノロジーを批判することはできないと僕は考えている。
都合がいいと反対意見を言われたけど、極端な意見の方が現実を見られていないと思う。
さすがにそこまでは言わなかったけど。
余計な争いを生むようなことはしない。
まあ、ディベート自体が争いのようなものだから、争う競技で争いを避けるなんて不可能な話だが。
「生物兵器の一例を知ってる?」
「知らない」
「蜘蛛だよ」
奨君は指で蜘蛛の足を表現するように手を動かした。
彼の細い指が妙にリアリティのある動きをするものだから、本物の蜘蛛を想像してしまい顔が歪んだ。
「蜘蛛?」
「うん。蜘蛛の糸が鉛筆くらいまで太くなると、飛行機を受け止められるくらいまでの強度が出るんだって」
「それ本当?」
にわかには信じられず、僕は眉をひそめて奨君を見た。
指で千切れてしまうような蜘蛛の糸が、太くなっただけでそんなに強くなるのか? 本当に?
「うん。そして、実際に遺伝子改造をして鉛筆並の糸を出す蜘蛛を作り出した研究者がいるらしい。それを戦争の道具にしたんだって。戦闘機をバンバン糸で絡め取ったとか」
「どこの国が?」
「使ったのは戦争大国だけど、発明したのはなんとこの国だよ」
驚いた。
そんなにすごい兵器を日本が作ったという事実より、そんなことを知っている奨君の博識さへの驚愕だ。
何が彼の知的好奇心を刺激しているのだろうか、と一瞬思ったけど、思い当たる節があったので黙っていた。
「この国はバイオテクノロジーで様々な賞の常連になったし、やっていたとしてもおかしくはないでしょ?」
僕はうなずきながら鞄にタブレットなどを仕舞った。
帰りの準備も整ったので、二人で教室を出た。
生物の歴史で学んだことだが、今から数百年前に遺伝子改造技術が急速に発達し、家畜やペットなど人間に都合の良い生物が大量に造られたらしい。
今となっては普通にいる手乗り猫や手乗り犬なんかも、遺伝子改造によって造られた生物の一例だ。
造られた当時は批判もあったらしく、倫理的、環境的に問題が起こったということを授業で学んだ。
「具体的な内容は中学校で習うから」と先生に言われて、学習するのを少しだけ楽しみにしている。
一方で奨君は待ちきれずにすでに予習をしているようだ。
支給されたタブレットと図書室を活用して勉強している奨君の努力に感心し、その底なしの知識欲にあきれた。
「過去に強大な力を得た生物達が時を経て、科学では説明できない不思議な力を身につけたんだ。大昔にいた妖怪は、今もいるんだ」
またこの話か。
僕はうんざりして肩をすくめたが、奨君は気にしていない。
奨君は昔からよく妖怪のことを口にする。
クラスメイトから変な目で見られることも気にせず、時間があれば妖怪に関する本を読んでいる。
幽霊や妖怪などのオカルトを信じている人は、最近増えてきたような気がするけどまだまだ少数派だ。
奨君はそのごく少数の貴重な一人である。
僕は妖怪の存在や怪奇現象など否定しないけど関わりたいとも思わない。
僕は根っからの優柔不断なんだ。
玄関をくぐり、奨君が妖怪談義を始めようとした瞬間、後ろからやかましい声が聞こえてきた。
「おい、奨!お前そんな都市伝説信じてんのかよ」
恰幅の言い身体から出される声はバグっているのかと思うほどの音量だった。
僕と奨君は顔をしかめながら振り向いた。
ガキ大将の 翔生とその取り巻きの三人グループ。
いるだけで無駄にスペースをとる問題児達である。
「いくらバイオテクノロジーが発達したって、そんな化け物いるワケねーだろ?バーカ!」
身長の低い奨君の顔を覗き込みながらカバのように大きな口を開けて言った。
奨君は怖気づいたのか、それとも顔が近くて不快になったのか後ろに下がった。
しかしすぐに翔生をにらみつけた。
「都市伝説なんかじゃない!」
奨君は震える声で虚勢を張った。
「世の中全てのことは科学で説明がつくんだよ。オカルトを信じるっていうのはサイエンスで考えることをサボる怠け者のやることなんだよ」
そうだそうだと取り巻きがはやし立てる。
僕はオカルト信者じゃないから翔生の言うことも一理あると思うが、後半部分は同意できない。
奨君は科学に関してはクラスでトップの成績をずっと維持している。
そのうえで妖怪などのオカルトを信じているのだ。
「違う! 妖怪はいる! 不思議なことだってあるよ!」
「ありえねえよ! 妖怪も不思議なこともまだ解明されていないだけで全部科学で説明がつくんだよ!」
「じゃあ、なんで父さんの行方を科学技術は突き止められないんだよ!」
翔生は不快な様子を隠そうとしなかった。
奨君の反論に言い返すことができないのが悔しいのか、鼻の頭にしわを作った。
「なんでも科学で証明できるのなら、父さんの行方を今すぐ教えろよ!早く!分かるんだろ!?」
奨君は止まらない。
自分の言葉でどんどん興奮しているようだ。
「んなもん、知るかよ。自分で調べろよ」
翔生は吐き捨てるように言って学校を後にした。
取り巻きも奨君を軽蔑の目で一瞥し、翔生の後をついていった。
その態度に腹が立った。
間接的に身内の死を軽んじられたような怒りが僕の中で沸き起こった。
「結局誰も分からないんじゃないか……」
奨君はそう呟いて唇を噛んだ。
「僕だって、自分が言っている事が万人に受け入れられる事じゃないってことくらい分かってるよ。でも、信じられないことを信じて、無理やりにでも納得させて生きていくしかないじゃないか……」
奨君の精神状態が今は不安定だ。
きっと何を言っても聞き入れてもらえないだろう。
黙って彼に寄り添うのが一番だ。
奨君はIQは高いがEQが高くない。
だから翔生達に馬鹿にされる。
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