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5.冒険者ギルド
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「今日からこちらがアドさんの家になります」
ドルビド君から家の内装や注意事項を聞く。
説明を終えたドルビド君は帰っていった。
冒険者を引退したら買う予定ではあったが、実際に手に入れて感じる達成感。
「俺の家か。いや、俺たちの家だな」
家から2人に視線を移動させる。
2人は戸惑いながらも、嬉しそうに笑みを向けてくれた。
「部屋はどうする?」
「どこでもいいです」
「おとーさんの近くがいい」
一階には四つ部屋があるので一つは倉庫として使い、後の三つを個人の部屋とした。
二階には六つの部屋があるが今は使う予定はない。
そのうちパーティーメンバーとなる奴隷が使うことになるだろう。
ベッドの用意を忘れないようにしないとな。
特に荷物がないので部屋決めと確認だけであまり時間を使うことはなかった。
予定通りギルドに行くことにした。
「おはよう、ナーナ。ギルドの登録を頼む」
「アドさん、おはようございます。そちらの2人ですか?」
「あぁ。そういえば、字は書けるのか?」
「私が書けますので、ご主人様のお手を煩わせることはありません」
ナーナから受け取った紙を2人に渡しながら問いかける。
フィーは書けるということなので、俺はオーギスの分を書こうとしたが、フィーが2枚とも書くとのことだ。
「いいところのお嬢さんだったんですか?」
「さあな。あまり詳しいことは聞いてない」
「そんなのでいいんですか?」
「今のところはな。何かあったら聞くことにする」
「ふ~ん。今日は登録だけですか?」
「いや、外にいく予定だ。迷宮は早ければ明日だ」
後で掲示板を見ておくか。
この近くの討伐依頼がないか確認しよう。
「外の方が迷宮より安全とはいえ、油断しないでくださいね」
「わかってる」
「書けました」
フィーから2人分の記入が終わった紙を受け取る。
一応、書かれた内容を確認してからナーナに渡す。
「綺麗な字だな。これから何かあればフィーに代筆を頼むことにするよ」
「あ、ありがとうございます。
はい! お任せください!」
「確認しました。それではこちらに手を」
2枚のカードをカウンターに並んでいる。
ナーナがカードに手をかざすように言い、2人がカードに手をかざす。
カードに個人の情報を登録するには魔力をカードに覚えさせる必要がある。
魔力を扱えないの者でも登録は行えるそうだ。
魔力は誰にでもあるそうだ。
使えないだけで。
「はい、登録はこれで終わりです」
数秒の間、カードに手をかざすだけで登録が終わる。
2人が自身のカードを手に取る。
オーギスは嬉しそうに笑みを向けてくる。
そういえば冒険者が夢だってフィーが言っていたな。
「よかったな」
「俺、頑張る! おとーさんとお姉ちゃんを守る!」
「私もお役に立てるように頑張ります」
「あぁ。よろしく頼む」
オーギスの「おとーさん」という発言にナーナが俺とオーギスの顔を交互に見る。
「ナーナ。パーティーの登録を頼む」
「あ、は、はい。こちらに記入をお願いします」
カウンターに置かれた紙を受け取ってフィーに代筆を頼む。
「あの、アドさん?」
「なんだ?」
フィーが記入している間にナーナが小声で問いかけてきた。
「お父さんって呼ばれてるんですか?」
「まあ、な」
「どなたとの、お子さんなんですか?」
「呼ばれてるだけで俺の子供ってわけじゃない。まあ、子供みたいなものではあるか。
年の差的に」
歳は親子だと言ってもおかしくないくらいは離れてるしな。
「そ、そうなんですか」
気のせいかナーナがホッとしている気がする。
「書けました」
「はい! あ、パーティー名はどうされますか?」
「特に決める必要はないよな?」
「はい。では名無しで大丈夫ですか?」
「あぁ」
2人の登録とパーティーの登録を終えてギルド内にある掲示板に近づいていく。
討伐依頼:ララビット ランクD
討伐依頼:ゴブリン ランクD
この2つのどちらかだが、初めはゴブリンがいいな。
ララビットは足が速い。
罠を張って討伐するのが基本だ。
ランクE、Dの依頼は基本的に受付を通す必要はない。
どのような依頼があるか確認すればギルドから出ていき、王国の外へ向かう。
外に出るための門をくぐって森へ向かう。
歩いて1時間ほどで到着した。
「少し休憩だ。水分補給してからゴブリンを探す」
「わ、わかりました」
フィーは体力が少ない。
オーギスはまだまだ元気だ。
2人の装備を確認する。
フィーは白いローブに身を包み、先端に宝石の付いた杖を装備している。
オーギスは自身の体と同じくらいの大剣を軽々と背負い、胸当てとグローブを装備している。
2人が装備しているものは俺が集めていたものだ。
奴隷パーティーの結成とランクSの夢を諦めきれず、引退したら売る予定だった物だ。
「行くか」
「「はい!」」
2人の返事を聞いてから森の中へ入っていく。
ここに来るまでは感じることのなかった魔物の気配がある。
隊列はオーギスが前でフィーが真ん中。
後ろに俺がいる。
2人の動きを見るのにも各方向からの奇襲にも対応できるように。
「オーギス」
「はい。ゴブリン、発見」
オーギスはゴブリンを見るのは初めてではないそうだ。
大木で何体か倒したことがあると、ここに来るまでに聞いていた。
大剣を振る姿から大木を振り回していたのが想像できる。
フィーは魔物との戦闘は今回が初めてだそうだ。
しかし戦いの教えは一通り受けていたそうでゴブリンの姿に驚いているが、怖がっている様子はない。
そういえば、剣が少し使えると言っていたな。
接近戦をさせる予定はないが、護身用に短剣でも渡しておこう。
「行く!」
オーギスがゴブリンに近づいて大剣を横一線に振るうとゴブリン3体を真っ二つになった。
「お見事」
予想外の攻撃力。
これなら前衛を任せられるな。
ゴブリンを20体討伐してから王国に戻ってギルドの報告した。
ゴブリンは肉も食えなければ皮や骨も使えない。
しかし小さな魔石が体の中心にあるので、その魔石が討伐の証明と冒険者の収入になる。
「ゴブリン20体の報酬です」
大銅貨2枚。
ゴブリンの小さな魔石は1個で銅貨1枚だ。
基本的に冒険者の収入源は魔石だ。
他にも毛皮や肉などもあるが、解体が必要なので魔物をそのままギルドに持ってくる者もいる。
ギルドで解体はしてくれるのだが解体する魔物によって金が取られる。
運び込むのにもマジックバッグが必要になる。
そのためギルドではマジックバッグの貸し出しを行っている。
戦う力さえあればいくらでも稼げるのが、冒険者だ。
今日の2人の働きを見た感じだと迷宮でも大丈夫だと思う。
明日は迷宮に行くことにしよう。
ドルビド君から家の内装や注意事項を聞く。
説明を終えたドルビド君は帰っていった。
冒険者を引退したら買う予定ではあったが、実際に手に入れて感じる達成感。
「俺の家か。いや、俺たちの家だな」
家から2人に視線を移動させる。
2人は戸惑いながらも、嬉しそうに笑みを向けてくれた。
「部屋はどうする?」
「どこでもいいです」
「おとーさんの近くがいい」
一階には四つ部屋があるので一つは倉庫として使い、後の三つを個人の部屋とした。
二階には六つの部屋があるが今は使う予定はない。
そのうちパーティーメンバーとなる奴隷が使うことになるだろう。
ベッドの用意を忘れないようにしないとな。
特に荷物がないので部屋決めと確認だけであまり時間を使うことはなかった。
予定通りギルドに行くことにした。
「おはよう、ナーナ。ギルドの登録を頼む」
「アドさん、おはようございます。そちらの2人ですか?」
「あぁ。そういえば、字は書けるのか?」
「私が書けますので、ご主人様のお手を煩わせることはありません」
ナーナから受け取った紙を2人に渡しながら問いかける。
フィーは書けるということなので、俺はオーギスの分を書こうとしたが、フィーが2枚とも書くとのことだ。
「いいところのお嬢さんだったんですか?」
「さあな。あまり詳しいことは聞いてない」
「そんなのでいいんですか?」
「今のところはな。何かあったら聞くことにする」
「ふ~ん。今日は登録だけですか?」
「いや、外にいく予定だ。迷宮は早ければ明日だ」
後で掲示板を見ておくか。
この近くの討伐依頼がないか確認しよう。
「外の方が迷宮より安全とはいえ、油断しないでくださいね」
「わかってる」
「書けました」
フィーから2人分の記入が終わった紙を受け取る。
一応、書かれた内容を確認してからナーナに渡す。
「綺麗な字だな。これから何かあればフィーに代筆を頼むことにするよ」
「あ、ありがとうございます。
はい! お任せください!」
「確認しました。それではこちらに手を」
2枚のカードをカウンターに並んでいる。
ナーナがカードに手をかざすように言い、2人がカードに手をかざす。
カードに個人の情報を登録するには魔力をカードに覚えさせる必要がある。
魔力を扱えないの者でも登録は行えるそうだ。
魔力は誰にでもあるそうだ。
使えないだけで。
「はい、登録はこれで終わりです」
数秒の間、カードに手をかざすだけで登録が終わる。
2人が自身のカードを手に取る。
オーギスは嬉しそうに笑みを向けてくる。
そういえば冒険者が夢だってフィーが言っていたな。
「よかったな」
「俺、頑張る! おとーさんとお姉ちゃんを守る!」
「私もお役に立てるように頑張ります」
「あぁ。よろしく頼む」
オーギスの「おとーさん」という発言にナーナが俺とオーギスの顔を交互に見る。
「ナーナ。パーティーの登録を頼む」
「あ、は、はい。こちらに記入をお願いします」
カウンターに置かれた紙を受け取ってフィーに代筆を頼む。
「あの、アドさん?」
「なんだ?」
フィーが記入している間にナーナが小声で問いかけてきた。
「お父さんって呼ばれてるんですか?」
「まあ、な」
「どなたとの、お子さんなんですか?」
「呼ばれてるだけで俺の子供ってわけじゃない。まあ、子供みたいなものではあるか。
年の差的に」
歳は親子だと言ってもおかしくないくらいは離れてるしな。
「そ、そうなんですか」
気のせいかナーナがホッとしている気がする。
「書けました」
「はい! あ、パーティー名はどうされますか?」
「特に決める必要はないよな?」
「はい。では名無しで大丈夫ですか?」
「あぁ」
2人の登録とパーティーの登録を終えてギルド内にある掲示板に近づいていく。
討伐依頼:ララビット ランクD
討伐依頼:ゴブリン ランクD
この2つのどちらかだが、初めはゴブリンがいいな。
ララビットは足が速い。
罠を張って討伐するのが基本だ。
ランクE、Dの依頼は基本的に受付を通す必要はない。
どのような依頼があるか確認すればギルドから出ていき、王国の外へ向かう。
外に出るための門をくぐって森へ向かう。
歩いて1時間ほどで到着した。
「少し休憩だ。水分補給してからゴブリンを探す」
「わ、わかりました」
フィーは体力が少ない。
オーギスはまだまだ元気だ。
2人の装備を確認する。
フィーは白いローブに身を包み、先端に宝石の付いた杖を装備している。
オーギスは自身の体と同じくらいの大剣を軽々と背負い、胸当てとグローブを装備している。
2人が装備しているものは俺が集めていたものだ。
奴隷パーティーの結成とランクSの夢を諦めきれず、引退したら売る予定だった物だ。
「行くか」
「「はい!」」
2人の返事を聞いてから森の中へ入っていく。
ここに来るまでは感じることのなかった魔物の気配がある。
隊列はオーギスが前でフィーが真ん中。
後ろに俺がいる。
2人の動きを見るのにも各方向からの奇襲にも対応できるように。
「オーギス」
「はい。ゴブリン、発見」
オーギスはゴブリンを見るのは初めてではないそうだ。
大木で何体か倒したことがあると、ここに来るまでに聞いていた。
大剣を振る姿から大木を振り回していたのが想像できる。
フィーは魔物との戦闘は今回が初めてだそうだ。
しかし戦いの教えは一通り受けていたそうでゴブリンの姿に驚いているが、怖がっている様子はない。
そういえば、剣が少し使えると言っていたな。
接近戦をさせる予定はないが、護身用に短剣でも渡しておこう。
「行く!」
オーギスがゴブリンに近づいて大剣を横一線に振るうとゴブリン3体を真っ二つになった。
「お見事」
予想外の攻撃力。
これなら前衛を任せられるな。
ゴブリンを20体討伐してから王国に戻ってギルドの報告した。
ゴブリンは肉も食えなければ皮や骨も使えない。
しかし小さな魔石が体の中心にあるので、その魔石が討伐の証明と冒険者の収入になる。
「ゴブリン20体の報酬です」
大銅貨2枚。
ゴブリンの小さな魔石は1個で銅貨1枚だ。
基本的に冒険者の収入源は魔石だ。
他にも毛皮や肉などもあるが、解体が必要なので魔物をそのままギルドに持ってくる者もいる。
ギルドで解体はしてくれるのだが解体する魔物によって金が取られる。
運び込むのにもマジックバッグが必要になる。
そのためギルドではマジックバッグの貸し出しを行っている。
戦う力さえあればいくらでも稼げるのが、冒険者だ。
今日の2人の働きを見た感じだと迷宮でも大丈夫だと思う。
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